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Oracle® GoldenGate Oracle GoldenGate Monitorの管理
12c (12.2.1)
E70096-01
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5 コマンドおよびパラメータ

この章では、監視を有効にするためにOracle GoldenGateインスタンスで設定されているパラメータ、Oracle GoldenGate Monitorのデータ・ストアを作成および変更する際に使用するコマンド、および監視データを処理するOracle GoldenGate Monitor Javaエージェントを開始する際に使用するコマンドについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

5.1 パラメータ

Oracle GoldenGateパラメータは、Oracle GoldenGateプロセスの構成、実行および管理に使用されます。ここに含まれるパラメータは、Oracle GoldenGate MonitorサーバーまたはOracle Enterprise Managerによる監視に適用されます。

5.1.1 ENABLEMONITORAGENT

適用対象

GLOBALS

ENABLEMONITORAGENTパラメータでは、Oracle GoldenGateリリース11.1.1.1のOracle GoldenGate Monitor Javaエージェントを有効にします。詳細は、『Oracle GoldenGate Windows and UNIXリファレンス・ガイド』(11.1.1.1リリース)を参照してください。


注意:

ENABLEMONITORAGENTは、Oracle GoldenGateリリース11.2.1以降で非推奨です。

構文

ENABLEMONITORAGENT

5.1.2 ENABLEMONITORING

適用対象

GLOBALS

ENABLEMONITORINGパラメータでは、Oracle GoldenGateの監視を有効にします。監視は、適用対象のOracle GoldenGateのインスタンス内のExtract、ReplicatおよびManagerプロセスに対して有効になっています。

ENABLEMONITORINGは、Oracle GoldenGateプロセスに関するステータスやその他の情報をOracle GoldenGate MonitorまたはOracle Enterprise Managerに提供する監視ポイントの収集をアクティブにします。


注意:

ENABLEMONITORINGは、Oracle GoldenGateリリース11.2.1以降で有効なパラメータです。

構文

ENABLEMONITORING

5.1.3 AUTOSTART JAGENT

適用対象

Manager

AUTOSTARTパラメータのJAGENTオプションでは、Managerの起動時にOracle GoldenGate Monitor Javaエージェントを自動的に開始します。

同じパラメータ・ファイルで複数のAUTOSTART文を使用できます。

構文

AUTOSTART {{EXTRACT | REPLICAT | ER} group_name | JAGENT}

AUTOSTART JAGENT

5.2 GGSCIコマンド

Oracle GoldenGateソフトウェア・コマンド・インタフェース(GGSCI)は、ユーザーとOracle GoldenGate機能コンポーネント間のコマンド・インタフェースです。Oracle GoldenGateリリース11.2.1以降では、コマンドは、Oracle GoldenGateと、Oracle GoldenGate MonitorサーバーまたはOracle Enterprise Managerによる監視との間のインタフェースの設定および制御に使用されます。


注意:

この項の一部のコマンドまたはオプションは、Oracle GoldenGate 11.2.1.0.7以降の場合にのみ有効としてマークされ、その他は、11.2.1以降で有効です。

5.2.1 CREATE DATASTORE

CREATE DATASTOREでは、Oracle GoldenGate Monitorデータ・ストアをOracle GoldenGateインストール・ディレクトリに作成します。データ・ストアには、Oracle GoldenGate Extract、ReplicatおよびManagerプロセスによって提供される監視情報が保持されます。これは、監視を使用する場合に必要な手順です。

構文

CREATE DATASTORE [ MMAP | SHM [ID number] ]

MMAPは、データ・ストアがプロセス間通信にメモリー・マップ・ファイルを使用する必要があることを示します。これは、Windowsプラットフォームのデフォルトです。MMAPオプションは、Oracle GoldenGateリリース11.2.1.0.7以降で有効です。


注意:

ネットワーク・ファイル・システム(NFS)、ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)、Oracle Databaseファイル・システム(DBFS)などの共有ネットワーク・ファイル・システムを実行している場合は、MMAPを使用しないでください。

SHMは、データ・ストアがプロセス間通信にSystem V共有メモリーを使用する必要があることを示します。これは、Windows以外のプラットフォームのデフォルトです。オプションのIDは、numberをSystem V共有メモリー・キーに使用する必要があることを指定します。ID numberが入力されていない場合は、1000から開始し、割当てごとに1ずつ増分するデフォルトのキーが割り当てられます。SHMオプションは、Windowsプラットフォームでは利用不可で、Oracle GoldenGateリリース11.2.1.0.7以降でのみ有効です。

CREATE DATASTORE
CREATE DATASTORE MMAP
CREATE DATASTORE SHM
CREATE DATASTORE SHM ID 1000

5.2.2 ALTER DATASTORE

ALTER DATASTOREでは、Oracle GoldenGate Monitorデータ・ストアによるプロセス間通信に使用されるメモリー・モデルを変更します。このコマンドを使用する前に、すべてのOracle GoldenGateプロセス(Managerを含む)を停止します。このコマンドは、Oracle GoldenGateリリース11.2.1.0.7以降で有効です。

構文

ALTER DATASTORE [ MMAP | SHM [ID number] ]

MMAPは、データ・ストアがプロセス間通信にメモリー・マップ・ファイルを使用する必要があることを示します。

SHMは、データ・ストアがプロセス間通信にSystem V共有メモリーを使用する必要があることを示します。オプションのIDは、numberをSystem V共有メモリー・キーに使用する必要があることを指定します。ID numberが入力されていない場合、キーはGGSCIによって選択されます。このオプションは、Windowsプラットフォームでは使用できません。

ALTER DATASTORE MMAP
ALTER DATASTORE SHM
ALTER DATASTORE SHM ID 1000

5.2.3 DELETE DATASTORE

DELETE DATASTOREコマンドでは、Oracle GoldenGate Monitorデータ・ストアをOracle GoldenGateインストール・ディレクトリから削除します。このコマンドを使用する前に、すべてのOracle GoldenGateプロセス(Managerを含む)を停止します。このコマンドは、Oracle GoldenGateリリース11.2.1.0.7以降で有効です。

構文

DELETE DATASTORE [!]

! (感嘆符)は、データ・ストアを削除するかどうかを確認するプロンプトをバイパスします。

DELETE DATASTORE
DELETE DATASTORE !

5.2.4 INFO DATASTORE

INFO DATASTOREコマンドでは、Oracle GoldenGate Monitorデータ・ストアによるプロセス間通信に使用されるメモリー・モデルの情報を表示します。このコマンドは、Oracle GoldenGateリリース11.2.1.0.7以降で有効です。

構文

INFO DATASTORE

5.2.5 REPAIR DATASTORE

REPAIR DATASTOREコマンドでは、Oracle GoldenGateインストールのデータ・ストアを修復します。すべてのExtractおよびReplicatプロセスが登録されていることをチェックし、内部整合性エラーの解決を試みます。REPAIR DATASTOREでは、前のバージョンのデータ・ストアからの更新時に、必要な更新を適用します。

このコマンドを使用する前に、すべてのOracle GoldenGateプロセス(Managerを含む)を停止します。

構文

REPAIR DATASTORE

5.2.6 INFO JAGENT

INFO JAGENTでは、Jagentが実行中かどうかを表示します。

構文

INFO JAGENT

INFOリクエストは、Oracle GoldenGate Monitor Javaエージェントが実行中または停止中かを返します。

INFO JAGENT

JAgent is DOWN!

5.2.7 START JAGENT

START JAGENTでは、エージェント・プロセスを開始します。開始したことを確認するには、INFO JAGENTまたはSTATUS JAGENTコマンドを使用します。


注意:

追加または削除されたプロセスを検出するために、エージェント・プロセスを再開する必要はありません。

構文

START JAGENT

START JAGENT

GGCMD JAGENT started.

5.2.8 INFO JAGENT

STATUS JAGENTでは、エージェントが実行中かどうかを判断します。

構文

STATUS JAGENT

STATUS JAGENT 

JAgent is running

5.2.9 STOP JAGENT

STOP JAGENTでは、エージェント・プロセスを停止します。停止したことを確認するには、INFO JAGENTまたはSTATUS JAGENTコマンドを使用します。

構文

STOP JAGENT [!]

説明:

!(感嘆符)は、エージェントを停止するリクエストを確認するプロンプトをバイパスします。