この章では、Oracle WebLogic ServerドメインでOracle GoldenGate Veridataエージェントをデプロイおよび構成する方法について説明します。
Oracle Universal Installerを使用してOracle GoldenGate Veridataエージェントをインストールしたら、比較ジョブを実行する前に、インストールに付属のデプロイメント・スクリプトを使用して、Oracleホーム以外の場所にエージェントをデプロイして構成する必要があります。
次の表では、この項のディレクトリの参照時に使用されるディレクトリおよび変数について説明します。
表6-1 Oracle GoldenGate Veridataインストールのディレクトリ
ディレクトリ変数 | ディレクトリ・パス |
---|---|
|
/install_location |
|
/ |
|
/ |
|
VeridataエージェントがWebLogic Serverドメインにデプロイされる場所です。 この場所は、 |
AGENT_ORACLE_HOME
ディレクトリにあるagent_config.sh|.bat
スクリプトは、Veridataエージェントのデプロイに使用されます。
構文:
agent_config.sh|.bat AGENT_DEPLOY_LOCATION
AGENT_DEPLOY_LOCATION
は、スクリプトを実行する場所の絶対パスまたは相対パスになります。
注意: Oracle GoldenGate Veridataエージェントは、ORACLE_HOME 外部のディレクトリにデプロイする必要があります。 |
Oracle GoldenGate Veridataエージェントでデータベースを使用するように構成する必要があります。
エージェントがデプロイされている場所AGENT_DEPLOY_LOCATION
に移動します。
このディレクトリにあるagent.properties.sample
ファイルには、JDBC URLやドライバなどのデータベース関連プロパティが含まれています。
agent.properties.sample
ファイルをコピーし、名前をagent.properties
に変更します。
このファイルに定義されているほとんどのプロパティにデフォルト値があります。ただし、次のプロパティは更新する必要があります。
server.portプロパティは、Veridataエージェントが接続リクエストをリスニングするポートです。
server.port=server.port
例: server.port=7862
。
database.urlでは、データベースのJDBC接続URLを指定します。すべてのサポート対象データベースのサンプルがファイルに記載されています。
database.url=database.url
例: database.url=jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:orcl
。
server.jdbcDriver
プロパティでは、JDBCドライバのJARファイルのリストを指定します。サポート対象データベースのサンプル・リストがファイルに記載されています。
前の手順のdatabase.urlの対応するドライバを使用します。
server.jdbcDriver=<server.jdbcDriver>
例: server.jdbcDriver=ojdbc7.jar oracle.xdb_12.1.0.jar
。
エージェントのデプロイメント場所AGENT_DEPLOY_LOCATION
に移動して、次のコマンドを実行します。
$ ./agent.sh start agent.properties
agent.properties
は、データベース・プロパティが含まれているプロパティ・ファイルです。
Veridataエージェントのデプロイメントでデバッグの問題が発生した場合は、次のように、追加のコマンドライン引数を指定して、agent_config
スクリプトを実行します。
構文:
agent_config.sh|.bat AGENT_DEPLOY_LOCATION true
このオプションがtrueの場合、デバッグ・ログが画面に出力されます。
Windowsプラットフォームでは、Oracle GoldenGate Veridataエージェントのインストール後に、エージェントをサービスとして実行します。スクリプトはAGENT_DEPLOY_LOCATION
\service
にあります。service
ディレクトリのREADME.txt
ファイルには、エージェントをサービスとして実行する手順が記載されています。
Windowsサービスとしてインストールする手順:
Oracle GoldenGate Veridataエージェントのインストール・ディレクトリに移動します。
Set_Veridata_Agent_Env.bat
ファイルをエディタで開きます。
'_VERIDATA_SERVICE_NAME
'プロパティを特定し、編集してエージェントのサービス名を追加します。名前には、空白またはその他の特殊文字が含まれないようにしてください。使用できるのは英数字のみです。
'_RUN_AS_SERVICE
'プロパティの値をtrue
に変更します。
ファイルを保存して閉じます。
コマンド・プロンプトを開き、エージェントがインストールされているディレクトリに移動します。Install_veridata_Agent.bat
スクリプトを実行します。
エージェント・サービスをアンインストールする手順:
コマンド・プロンプトを開き、エージェントがインストールされているディレクトリに移動します。Uninstall_veridata_Agent.bat
スクリプトを実行します。
Set_Veridata_Agent_Env.bat
ファイルに加えた変更を元に戻します。
Set_Veridata_Agent_Env.bat
ファイルをエディタで開きます。
'_RUN_AS_SERVICE
'プロパティの値をfalse
に変更します。
ファイルを保存して閉じます。
Veridataエージェントを起動および停止する手順:
コマンド・プロンプトを開き、エージェントがインストールされているディレクトリに移動します。
次のいずれかのコマンドを実行します。
(エージェントの起動)
Start_Veridata_Agent.bat
または
Stop_Veridata_Agent.bat
Veridataエージェントのロギング・プロパティをリロードする手順:
コマンド・プロンプトを開き、エージェントがインストールされているディレクトリに移動します。
次のコマンドを実行して、AGENT_ORACLE_HOME/config/odl.xml
構成ファイルをロードします。
agent.sh|bat reloadLog