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Oracle® GoldenGate Oracle GoldenGate Veridataのアップグレード
12c (12.2.1)
E70099-01
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3 アップグレード後のタスクの実行

この章では、アップグレード・シナリオに必要なアップグレード後のタスクについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

3.1 スキーマのアップグレードの確認

スキーマがアップグレードされていることを確認するには、adminまたはrootユーザーで、次のSQL問合せをデータベース・ホストからschema_version_registry表に実行します。

Oracle:

SELECT COMP_ID,COMP_NAME,MRC_NAME,OWNER,VERSION,STATUS,UPGRADED FROM schema_version_registry where MRC_NAME='Prefix Specified in RCU';

次に例を示します。

SQL> SELECT COMP_ID,COMP_NAME,MRC_NAME,OWNER,VERSION,STATUS,UPGRADED FROM schema_version_registry where MRC_NAME='DEV100';

SQL Server:

SELECT COMP_ID,COMP_NAME,MRC_NAME,OWNER,VERSION,STATUS,UPGRADED FROM DB_NAME.dbo.schema_version_registry where MRC_NAME='Prefix Specified in RCU';

DB_NAMEは、RCUの実行中に指定したデータベースの名前です。

次に例を示します。

SELECT COMP_ID, comp_name, mrc_name, owner, version, status, upgraded FROM veridata12.dbo.schema_version_registry where mrc_name='DEV';

例3-1 すべてのデータベースへの問合せのサンプル出力

COMP_ID COMP_NAME MRC_NAME OWNER VERSION STATUS UPGRADED
IAU Audit Service DEV100 DEV100_IAU 12.2.1.0.0 VALID N
IAU_APPEND Audit Service Append DEV100 DEV100_IAU_APPEND 12.2.1.0.0 VALID N
IAU_VIEWER Audit Service Viewer DEV100 DEV100_IAU_VIEWER 12.2.1.0.0 VALID N
OPSS Oracle Platform Security Services DEV100 DEV100_OPSS 12.2.1.0.0 VALID N
STB Service Table DEV100 DEV100_STB 12.2.1.0.0 VALID N
VERIDATA Veridata Repository DEV100 VERIDATAONE 12.2.1.0.0 VALID Y

3.2 Veridata構成のアップグレードの確認

Oracle GoldenGate Veridata 12c (12.2.1)にアップグレードすると、次を確認して、アップグレードが成功したかどうかを確認できます。

  • 構成プロパティの確認: アップグレード後に、VERIDATA_DOMAIN_HOME/config/veridataディレクトリにあるveridata.cfgファイルに構成プロパティがコピーされます。アップグレード前にデフォルト値が11gインストールで変更された場合は、アップグレード後に値がveridata.cfgファイルにコピーされていること確認します。


    注意:

    veridata.cfgファイルには、12cで有効なプロパティのみが含まれます。非推奨のプロパティは、アップグレード後にコピーされません。

  • 接続の確認: アップグレード後に、VeridataユーザーはVeridataアプリケーションにログインし、既存の接続を確認できます。パスワード・フィールドが空でなく、接続テストが成功すると、アップグレードが成功します。

3.3 Veridataユーザーの管理

Oracle GoldenGate Veridata 12c (12.2.1)へのアップグレード後、ユーザーは次のように管理されます。

  • Oracle用のVeridata 12.1.3ユーザーはVeridata 12.2.1で使用できます。

  • SQL Server用のVeridata 12.1.3ユーザーはVeridata 12.2.1では使用できません。Veridataユーザーを作成して権限を割り当てる必要があります。

  • Veridata 11gユーザーはVeridata 12.2.1では使用できません。Veridataユーザーを作成して権限を割り当てる必要があります。

Oracle WebLogic管理コンソールを使用したユーザーの作成および管理の詳細は、『Oracle GoldenGate Veridataの管理』のユーザー・ロールの定義によるOracle GoldenGate Veridataへのアクセスの保護に関する項を参照してください。

3.4 Veridataレポート・ファイルの確認

Veridataレポート・ファイルの場所は、veridata.cfgファイルのserver.veridata_dataプロパティで定義されます。12c (12.2.1)では、デフォルトの場所はVERIDATA_DOMAIN_HOME/veridata/reportsです。server.veridata_dataプロパティの詳細は、『Oracle GoldenGate Veridataの管理』のサーバー・パラメータに関する項を参照してください。

Veridata 12.1.3インストールのレポート・ファイルに別の場所を指定した場合は、アップグレード後に同じ場所がVeridata 12c (12.2.1)に使用されます。アップグレード後に古いレポート・ファイルにアクセスするには、レポート・ファイルのディレクトリ構造を保持する必要があります。

12.1.3レポートの場所は、アップグレード後に更新されないので注意してください。

3.5 アップグレードのトラブルシューティング

アップグレード・プロセスが失敗した場合は、アップグレード・アシスタントを閉じて問題を修正し、アップグレード・アシスタントを再起動する必要があります。

ログ・ファイルの確認

デフォルトでは、アップグレードのログ・ファイルが作成され、ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/logs/ディレクトリに保存されます。これらのログ・ファイルを確認すると、アップグレード・プロセス中に発生した可能性のある問題を診断できます。

ログ・ファイルの場所は、アップグレード・アシスタントを実行するコンソールに表示されます。

Veridataスキーマのアップグレードの場合、作成されるログ・ファイルは1つのみですが、Veridata構成をアップグレードすると、2つのログ・ファイルが作成されます。一方はデフォルトのログ・ファイルで、もう一方は出力ログ・ファイルです。出力ログ・ファイルは同じ場所に作成されますが、.out拡張子が付きます。ファイル名は同じままです。

トラブルシューティングの詳細は、『Upgrade Assistantによるアップグレード』のアップグレードのトラブルシューティングに関する項を参照してください。