Oracle Management Service (OMS)は、主にコンソール・サービスとバックグラウンド・サービスの2つのタイプのサービスを実行するように設計されています。この章では、コンソール限定モードでのOMSの稼働方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。
Oracle Management Service (OMS)は、主にコンソール・サービスとバックグラウンド・サービスの2つのタイプのサービスを実行するように設計されています。コンソール・サービスはEnterprise Manager用のGUI豊富なコンソールの表示に必要とされ、バックグラウンド・サービスは重要なジョブ、アップロード操作およびビジネス・ロジックの実行で必要とされます。
図17-1は、コンソール・サービスとバックグラウンド・サービスの両方が実行しているOMSの機能を示しています。
複数OMS環境では、ユーザー・インタフェース(UI)操作専用のOMSを備えるか、またはSSA OMSでバックグラウンド・サービスを実行しないようにするために(プライベートまたはパブリック・クラウド環境での外部接続OMS)、バックグラウンド・サービスを停止し、UIサービスのみを実行できます。そのため、OMSを純粋なコンソール限定モードにできます。その場合、管理エージェントはバックグラウンド・サービスとUIサービスの両方が実行している他のOMSインスタンスにデータをアップロードします。ただし、バックグラウンド・サービスを停止したり、リモートの場所にデプロイされるOMSのUIサービスのみを実行することはできないことに注意してください。
注意:
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OMSをコンソール限定モードで実行するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを使用して、OMSを停止します。
$<ORACLE_HOME>/bin/emctl stop oms
次のコマンドを使用して、起動モードをコンソール専用に設定します。
$<ORACLE_HOME>/bin/emctl config oms -set_startup_mode console_only
次のコマンドを使用してOMSを起動します。
$<ORACLE_HOME>/bin/emctl start oms
OMSインスタンスを標準モードに戻すには、次のコマンドを実行し、OMSを再起動します。
$<ORACLE_HOME>/bin/emctl config oms -set_startup_mode normal