Oracle® Enterprise Manager資産の管理とモニタリングのためのOracle Auto Service Request (ASR)ユーザーズ・ガイド リリース13.1.0.1.0 E70365-01 |
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この章では、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを構成して、Oracle Auto Service Request (ASR)機能を有効にする方法について説明します。Enterprise Managerでモニタリングされている認定済ハードウェア・ターゲットでは、必要に応じて、ASRによって自動的にサービス・リクエストがファイリングされます。
この項の内容は次のとおりです。
注意: すべてのハードウェアがOracle Enterprise Manager Cloud Controlですでに検出済である必要があります。ハードウェアの追加の詳細は、『Oracle® Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。
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認定済ハードウェア・ターゲットに障害が発生した場合、そのターゲットでは、障害情報を収集し、使用可能な障害テレメトリに基づいてそれを送信できます。ASR用に、Enterprise Managerでは次の3つの障害テレメトリ・タイプが認識されます。
障害管理アーキテクチャ(FMA): ホストからのCPUおよびメモリーの障害に関する情報が提供されます。
統合ライトアウト・マネージャ(ILOM): サービス・プロセッサからの障害情報、電源と環境、およびCPUとメモリーの障害情報が提供されます。
Exadata検出イベント(HALRT): Oracle Exadata Database Machine内のディスク、フラッシュおよびPCIカードの故障検出率が提供されます。
表2-1は、Oracle ASRのターゲット・タイプとそれに対応する障害テレメトリを示しています。
表2-1 Oracle ASRのターゲット・タイプと障害テレメトリ
ターゲット・タイプ | 障害テレメトリ |
---|---|
Exadataセル・ノード |
ILOM HALRT |
Exadata計算ノード |
ILOM HALRT |
Exadataインフィニバンド・スイッチ |
ILOM |
スタンドアロンSolarisホスト |
FMA |
Enterprise Managerでモニタリングされているすべての認定済ハードウェア・ターゲットのASRを登録して有効にするには、次の手順に従います。
Oracle ASRへの登録。EMCLIコンソールから次のコマンドを入力します。
$OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_register –mosid=<MOS_USER_ID>
注意: アクティブ化リクエストは、すべての使用可能なターゲットに自動的に送信されます。 |
アセットのアクティブ化。EMCLIコンソールから次のコマンドを入力します。
グローバル・アクティブ化の資格証明を追加します。
$OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_actcred -mosid="<MOS_USER_ID>"
ターゲット・アクティブ化の資格証明を追加します。
$OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_actcred -targetName="<ILOM_TARGET_NAME>" -targetType="<TARGET_TYPE>" -mosid="<MOS_USER_ID>"
必要に応じて、Enterprise Managerで登録および有効化のジョブが実行される時間を手動でスケジュールできます。EMCLIコンソールから次のコマンドを実行します。
アクティブ化ジョブを実行します。
$OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_activation_job –rescheduleNow
アクティブ化ジョブのステータスをチェックします。
$OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_activation_job
ターゲットのアクティブ化ステータスの詳細をチェックします。
$OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_activation_details
Enterprise ManagerでHALRT障害に対するSNMPサブスクライバを構成するには、次の手順を実行します。
注意: これらの手順は、Exadata Database Machineの一部であるDBノードにのみ必要です。 |
デフォルトでは、My Oracle Support(MOS)のユーザー名に関連付けられているすべての認定済ターゲットが、Oracle ASRに対してアクティブ化されます。モニタリングするターゲットのリストはカスタマイズできます。
インクルード・リストにすべてのターゲットを追加します。
$OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_include_list –add -all
インクルード・リストからすべてのターゲットを削除します。
$OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_include_list –remove -all
インクルード・リストに1つのターゲットを追加します。
$OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_include_list –add -targetName="<TARGET_NAME>" -targetType=”<TARGET_TYPE>"
インクルード・リストから1つのターゲットを削除します。
$OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_include_list –remove -targetName="<TARGET_NAME>" -targetType="<TARGET_TYPE>"
エクスクルード・リストにすべてのターゲットを追加します。
$OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_exclude_list –add -all
エクスクルード・リストからすべてのターゲットを削除します。
$OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_exclude_list –remove -all
エクスクルード・リストに1つのターゲットを追加します。
$OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_exclude_list –add -targetName="<TARGET_NAME>" -targetType ="<TARGET_TYPE>"
エクスクルード・リストから1つのターゲットを削除します。
$OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_exclude_list –remove -targetName="<TARGET_NAME>" -targetType ="<TARGET_TYPE>"