Enterprise Manager Cloud Controlのインストール時に、すべてのEnterprise Manager関連データを格納するようにOracle Management Repository (管理リポジトリ)を構成できるデータベースの詳細を提供する必要があります。Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードは、指定したデータベースに管理リポジトリを構成できますが、オプションでデータベースに管理リポジトリを事前に構成することを選択できます。これにより、インストール時間が節約されます。
この付録では、管理リポジトリを事前構成する方法について説明します。この付録の具体的な内容は次のとおりです。
Enterprise Manager Cloud Controlのインストール時に、データベースの詳細を指定して、すべてのEnterprise Manager関連データを格納するように管理リポジトリを構成できます。Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードは、指定したデータベースに管理リポジトリを構成できますが、オプションでデータベースに管理リポジトリを事前に構成することを選択できます。これにより、インストール時間が節約されます。
データベースに管理リポジトリを事前構成するには、オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用します。これらのデータベース・テンプレートは、最初にデータベース・インスタンスを作成してから、そこに管理リポジトリを事前構成します。テンプレートは、小規模、中規模、大規模の各デプロイメント・サイズに必要なデータベース・パラメータを使用して管理リポジトリを事前構成します。
オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスを作成するには、C.2項を参照してください。
オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済のOracle Management Repositoryでデータベース・インスタンスを作成するには、次の手順に従います。
データベースを作成するホストにOracle Database 12gリリース1 (12.1.0.2.0)ソフトウェアをインストールします。
標準のデータベース・インストールを実行してDatabase Configuration Assistantからテンプレートを使用することもできますが、ソフトウェア単体でのインストールをお薦めします。
手順については、次の場所にある『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/database/enterprise-edition/documentation/index.html
次のOracle Technology Network (OTN) URLから、Oracle Database 12gリリース1 (12.1.0.2.0)をインストールしたプラットフォームに対応する12.1.0.2.0_Database_Template_for_EM13_1_0_0_0_<platform>.zip
ファイルをダウンロードします。このZIPファイルは、Oracle Database 12gリリース1 (12.1.0.2.0)でのみ動作します。
http://www.oracle.com/technetwork/oem/enterprise-manager/downloads/index.html
注意: 12.1.0.2.0_Database_Template_for_EM13_1_0_0_0_<platform>.zip ファイルは、必ずEnterprise Manager Cloud Control 13cリリース1でのみ使用するようにしてください。Enterprise Manager Cloud Controlの以前のリリースでは使用しないでください。 |
12.1.0.2.0_Database_Template_for_EM13_1_0_0_0_<platform>.zip
ファイルをデータベース・ホストの次の場所に抽出します。
$<DB_HOME>/assistants/dbca/templates
次に例を示します。
/u01/software/oracle/database/dbhome_1/assistants/dbca/templates
表C-1に、12.1.0.2.0_Database_Template_for_EM13_1_0_0_0_<platform>.zi
ファイルの内容を一覧表示します。
表C-1 12.1.0.2.0_Database_Template_for_EM13_1_0_0_0_<platform>.zipの内容
ファイル名 | 説明 |
---|---|
|
大規模のデプロイメントの |
|
中規模のデプロイメントの |
|
小規模のデプロイメントの |
|
|
|
|
|
データベース・パラメータを設定し、大規模のデプロイメントをサポートするように管理リポジトリを変換する |
|
データベース・パラメータを設定し、中規模のデプロイメントをサポートするように管理リポジトリを変換する |
|
データベース・パラメータを設定し、小規模のデプロイメントをサポートするように管理リポジトリを変換する |
|
|
Oracle Database Configuration Assistantを<DB_HOME>/bin/dbca.
から実行して、データベースを作成します。「データベース・テンプレート」画面で、選択したデプロイメント・サイズに合ったテンプレートを選択します。
警告: Oracle Database Configuration Assistantを実行してデータベースを作成するときに、「管理オプション」画面ではデフォルトで「Enterprise Manager (EM) Database Expressの構成」オプションが選択されます。必ず選択を解除してください。このオプションは、データベースにDB Controlオブジェクトを作成します。このオプションを選択した場合、DB ControlオブジェクトとCloud Controlオブジェクトの両方が含まれるため、データベースを使用できません。この問題を解決する唯一の方法は、データベースを再作成してから続行することです。 |
警告: Oracle Database Configuration Assistantを使用してデータベースを作成すると、「データベース・コンテンツ」画面で、shpoolスクリプトを実行するように |
注意: データベースの作成時に、Oracle Database Configuration Assistantでアカウントのロックを解除するオプションが表示されても、そのオプションは無視してください。データベースの作成時にアカウントのロックを解除しないでください。これらのアカウントは、Enterprise Manager Cloud Controlのインストール時にEnterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードによって自動的にロックが解除され、入力したパスワードを使用して設定されます。したがって、データベースの作成時にそれらのロックを解除する必要はありません。 |
注意: データベースで管理リポジトリを事前に構成するために使用するConfiguration Assistant (Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードによって実行)の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストールおよび構成ガイド』を参照してください。 |