この章では、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13.1の新機能の概要を説明します。ここでは、Cloud Controlコンソール、Oracle Management ServiceおよびOracle Management Agentを含む、基本のOracle Enterprise Managerプラットフォームに特に関連付けられた新機能がリストされています。また、最新のプラグイン・リリースおよびコネクタ・リリースについても説明します。
このドキュメントの内容は次のとおりです。
関連項目: Oracle Enterprise Manager Cloud Controlの詳細は、次の『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlドキュメント』のWebサイトを参照してください。
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Enterprise Managerのフレームワークおよびインフラストラクチャ・コンポーネントは、次のグループに分類することができます。
Enterprise Managerのユーザー・インタフェース(UI)が更新され、より先進的な新しいカラー・パレット、よりわかりやすいアイコン、より間隔が広く大きいフォント・サイズが導入されています。
この機能強化によって、よりタブレットフレンドリーなユーザー・エクスペリエンスを実現できます。また、ページ・ロード時間が短縮され、視覚化とグラフィックも強化されています。
この機能を使用して、スーパー管理者はEnterprise Managerのすべてのユーザーにポップアップ・メッセージを送信できます。現在Enterprise Managerにログインしているユーザーは、スーパー管理者からのポップアップ・メッセージを受信します。このメッセージはEnterprise Managerコマンドライン・インタフェース(EM CLI) send_system_broadcast動詞を使用して送信され、様々なメッセージ重大度レベルを含めることができます。これは特に、管理対象ターゲットが他のEnterprise Managerユーザーへの通知なしに切断されることを防ぐの役立ちます。
この機能により、Enterprise Manager内に管理者通信用の単一のインタフェースが提供されるため、ユーザー・エクスペリエンスが向上します。
この機能によって、Enterprise Manager管理者は、OMSが管理エージェントとの通信に使用できるプロキシ・サーバーを複数構成できます。これを行うと、障害やメンテナンスのために冗長性を持たせることができます。新しいプロキシを追加する際に、OMSのバウンスは必要ありません。プロキシが停止した場合にユーザーがそのプロキシを簡単に特定できるように、これらのプロキシは完全なターゲットとして管理されます。エージェントは、名前またはパターンによりプロキシと関連付けられます。パターンを使用して、ターゲット名がパターンと一致するエージェントのリストを指定します。OMSは、直接のアソシエーションが存在する場合、またはパターン一致が成功した場合にのみ、エージェントでプロキシの使用を試行します。プロキシとエージェントの間には多対多のアソシエーションを構成できます。たとえば、1つのエージェントに複数のプロキシを関連付けたり、複数のエージェントに1つのプロキシを関連付けることができます。
OMSからエージェントへの通信に複数のプロキシを構成すると、単一点障害を回避できます。
修正処理とは、ターゲット可用性イベントまたはメトリック・アラートを自動修正または詳細診断するために使用するタスクのことです。このリリースでは、コンプライアンス標準ルール違反、サービス・レベル合意(SLA)アラート、ジョブ・ステータス・イベントを含むあらゆるイベント・タイプをサポートするように機能強化されています。
修正処理は、イベントに応答して自動実行されるように構成することも、管理者が手動で起動することもできます。より管理しやすい開発ライフサイクルがサポートされるようになり、管理者は開発とテストを行ってから、最終的に一般利用のために修正処理を公開できます。公開された修正処理は、1つ以上のイベントと関連付けることができます。
修正処理を構成できるイベントの範囲の拡大によって、管理者効率の向上が可能になります。イベントに手動で応答しなくても、修正処理を使用して、これらのイベントに対する一般的なレスポンスをスクリプト化して自動化できます。
同じ問題に関連するイベントを、自動的に1つのインシデントに結合できます。たとえば、クラスタ・データベースのインスタンスに関するすべてのターゲット停止イベントや、WebLogicドメイン内のターゲットに関するすべてのターゲット停止イベントを、1つのインシデントに結合できます。これを行うと、管理者はこれらのイベントすべてを1つの単位として管理できます。
イベントをグループ化する基準として、同じホスト上のターゲット別、同じ集約ターゲット(クラスタやシステムなど)に属するターゲット別、イベント・カテゴリ別およびメトリック別にイベントをグループ化できます。また、時間ウィンドウを使用して、互いに近い時間枠内で発生したイベントどうしをグループ化することもできます。たとえば、デフォルトの1時間の時間ウィンドウを使用して、互いに1時間以内に発生したイベントどうしをグループ化します。
イベントをグループ化すると、作成されたインシデントの全体的なボリュームを縮小し、インシデントの管理の効率を上げることができます。修正処理を構成できるイベントの範囲の拡大によって、管理者効率の向上が可能になります。イベントに手動で応答しなくても、修正処理を使用して、これらのイベントに対する一般的なレスポンスをスクリプト化して自動化できます。
Enterprise Manager Cloud Control 13cでは、Chefのrecipeをサポートするための新しいジョブ・タイプが追加されました。Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリでは、Chefのcookbookとrecipeの両方の管理とアクセスがサポートされるようになり、デプロイメント・プロシージャがChefのrecipeの実行をサポートするよう拡張されました。Chefのcookbookおよびrecipeは、ソフトウェア・ライブラリまたは実行場所のホストに配置できます。このリリースでは、次の手順によってchef-soloがサポートされます。
chef-soloの設定が完了し、使用可能になっていることを確認します。
ソフトウェア・ライブラリ・フォルダを作成します。
Chef cookbookをアップロードします。
Chefジョブ・タイプを使用してジョブを作成し、発行します。
手順2と3は、Chef cookbookがソフトウェア・ライブラリにロードされている場合にのみ必要です。
ページ・パフォーマンス診断の強化により、パフォーマンスの悪いUIコンソール・ページのリポジトリ時間を増大させている、リポジトリで実行されたSQL文がレポートされるようになりました。この機能によって、ページ内でトリガーされたSQL実行の可視性が大幅に向上します。また、ページ・パフォーマンス診断の強化によって、過去24時間のパフォーマンスが悪かったページや現在のパフォーマンスが悪いページも表示されるようになりました。
Enterprise Manager 13.1インストーラには、Enterprise Manager設定を簡略化する次の機能強化が行われています。
BI PublisherとEnterprise Managerインストーラの統合。BI Publisherは、Enterprise Managerのインストール中にデフォルトで構成されます。Enterprise Manager 13.1にアップグレードする場合、既存のインストールにBI Publisherが含まれていると、既存のBI Publisherもアップグレードされます。既存のインストールにBI Publisherが含まれていない場合は、アップグレード後にBI Publisherをインストールする必要があります。
Oracle Fusion Middlewareプラグインのインストール・プロセスの一部として、JVM診断(JVMD)がデフォルトでデプロイされて構成されるようになりました。
Enterprise Managerの管理者は、フレッシュ・インストールからアップグレードやパッチ適用に至るまで、様々なエージェント・ライフサイクル操作に多くの時間を費やします。管理対象のエージェント数が100を超える場合は、エージェントをすべて同じパッチ・レベルにする必要があり、これらのタスクがさらに難しくなります。ゴールド・イメージ・ベースのエージェント・ライフサイクル管理では、ゴールド・エージェントのイメージを使用してエージェント・ライフサイクル・プロセスを簡略化することにより、次のことを実現します。
パッチ適用、アップグレードおよびプラグインを含むエージェント・メンテナンスの停止時間をゼロにします
標準化されたエージェント構成を提供します
拡張性の高いアプローチで、エージェントとプラグインをプロビジョニング、アップグレードおよび更新します
必要なプラグインを使用してパッチ適用および更新されたライブ・テスト・エージェントから作成します
テストからEnterprise Manager本番にゴールド・イメージ(テスト・エージェント)をエクスポート/インポートします
自己更新によってOracle提供のゴールド・エージェント・イメージおよび構成を提供します
ゴールド・イメージとともにデプロイされたエージェントの配布をレポートに表示します
ソース・エージェントのemd.propertyファイルから構成データを取得します
次の項では、このリリースの監視およびインシデント管理の新機能および拡張機能について説明します。
通知ブラックアウトを使用すると、メンテナンス中のターゲットのモニターを続行できます。ブラックアウト期間中、アラートはCloud Controlコンソールに表示されますが、通知およびインシデント・ルールは抑制されます。SLAの視点からは、ターゲットの停止時間は全体的なターゲット可用性(%)に影響しません。
通知ブラックアウトではターゲット・メンテナンス期間がサポートされており、ターゲットで計画メンテナンス・アクティビティが実行されている間、イベントのインシデントおよび通知が一時停止されます。管理者がターゲットのステータスと状態を参照できるように、ターゲットのモニタリングは続行されますが、インシデントと通知は一時停止され、ターゲット停止時間はターゲット可用性(%)計算から除外されます。通知ブラックアウトが終了すると、ブラックアウト中に発生したイベントについてインシデントが作成され、通知が送信されます。
ターゲットのステータスと状態の可視性の向上により、管理者は、メンテナンス作業がターゲットに悪影響を与えず、メンテナンス期間の終了時にはユーザーがターゲットを使用できる状態になることを確認できます。
Always-on Monitoringによって、Enterprise Managerの計画停止時間中にEnterprise Managerの通常のモニタリングおよび通知サービスが使用できなくなったときに、ターゲットの停止および他のクリティカル・アラートが継続的にモニタリングされます。ターゲットの停止および他のクリティカル・アラートが検出されたときに電子メール通知を送信するように構成できます。
Always-on Monitoringを使用すると、Enterprise Managerのメンテナンス中でも、これらのアプリケーションおよびシステムのモニタリングを継続できます。これにより、ITスタッフはSLAを満たし、ビジネスで必要な高品質サービスを提供できます。
インシデント・マネージャによって、新しいインシデント・ダッシュボードにインシデント・ビューが表示されるようになりました。インシデント・ダッシュボードでは、致命的な重大度のインシデント、エスカレート済インシデント、未割当てのインシデントなどの主要な領域が強調表示され、オープンなインシデントの概要を一目で把握できるように設計されています。また、インシデント・サマリー・チャートも含まれており、様々なディメンションのインシデントの分析とブレークダウンが、重大度、カテゴリ、所有権、解決ステータス、期間などによって編成されて表示されます。
インシデント・ダッシュボードは定期的に自動リフレッシュされるように構成できるため、管理者には常に最新のインシデント・データが提供されます。また、管理者は、他のディメンションのインシデント・データが(たとえば、イベント・カテゴリやターゲット・タイプ別に)要約された新しいチャートを追加して、インシデント・ダッシュボードをカスタマイズすることもできます。
インシデント・ダッシュボードを使用すると、問題の領域を迅速に分析し、必要な領域に効率的にフォーカスできます。上級管理者はこれを使用して、チーム内の管理者間でのインシデント・ワークロード分散を確認し、必要に応じて調整できます。
次の新機能により、ターゲット・モニタリングは引き続き強化されています。
アラートのメトリックしきい値比較演算子を変更できます。メトリックしきい値比較演算子を変更すると、管理者はアラートのセマンティクスをニーズに合せて調整できます。
適応しきい値のユーザー定義営業時間。適応しきい値の営業時間を実際の営業時間と一致するようにカスタマイズすると、メトリックしきい値の計算の精度が向上します。
メトリック拡張における計算式のサポート。計算式を使用すると、管理者はメトリック拡張に対して、より複雑な数値計算を指定できます。
単一インスタンス・データベースまたはReal Application Clusters(RAC)インスタンスのみに対してメトリック拡張を定義できます。
これらの機能強化全体によってターゲットのモニタリングの柔軟性と豊富度が高くなり、ビジネス要件の充足度が向上します。
異なるEnterprise Managerサイト間でインシデント・ルール・セットをエクスポートおよびインポートできるようになりました。エクスポートされたルール・セットはXMLファイルとして格納されます。これをバックアップとして保存したり、サイト間でルール・セットをすばやくレプリケートする方法として別のEnterprise Managerにインポートしたりできます。エクスポートされたルール・セットには、ルールにサブスクライブされたユーザー、受信者の電子メール・アドレス、ルール・セットが適用されるターゲット、通知メソッドなどのすべてのエンティティが含まれます。ルール・セットをインポートするときに、これらのエントリが宛先のEnterprise Managerサイトに存在していれば、それらはルール・セット内に保持され、存在していなければルール・セットから削除されます。
この機能によって、管理者は十分にテストされたルール・セットをEnterprise Managerテスト・サイトからEnterprise Manager本番サイトに簡単にコピーできるため、テストから本番までのよく使用されるプロセスが容易になります。グローバル企業が異なる場所で複数のEnterprise Managerサイトを保守する場合は、サイト全体にわたるインシデント管理プロセスの標準化も促進されます。
このリリースでは、Seleniumベースのテストがサポートされています。このテストを使用すると、オープン・ソースのSelenium IDEレコーダで作成した記録済スクリプトや、TestNGフレームワークを使用して作成したカスタム・スクリプトをEnterprise Managerにアップロードし、テスト実行のためにそのビーコンにプッシュできます。次の特徴があります。
SeleniumテストのJavaファイルは、複数のサービスで再利用できるようにEnterprise Managerソフトウェア・ライブラリに格納できます。
Seleniumスクリプトの実行中に呼び出される機能の参照ファイルをソフトウェア・ライブラリに格納できます。
Seleniumテスト・スクリプトのアップロードまたは格納時に、Enterprise Managerは使用されるostパラメータを自動的に検出し、編集しやすいようにこれらを個別のファイルに格納します。
Seleniumスクリプトの実行中、Enterprise ManagerはWebブラウザのセッション全部を起動し、すべてのリクエスト/レスポンス・シーケンスを取得します。パフォーマンス詳細はテスト・ログ・ファイルに記録されます(Seleniumテスト・タイプでのみサポートされます)。
実行コンテキストID (ECID)相関を使用して、テスト・ログ・ファイルからJavaワークベンチ・ページやWebLogic Serverログ・ビューアに直接ドリルダウンできます。
イベントとインシデント・ページからガイド付きの解決パスを経由してログ・ファイルのテストに直接アクセスできます。
新しいエンド・ユーザー・サービス(EUS)ターゲット・タイプには、Real User Experience Insight (RUEI)により取得されたエンド・ユーザー・パフォーマンスおよび動作の情報が表示されます。Enterprise ManagerでRUEIシステムを検出することにより、RUEIシステムがモニターしているすべてのアプリケーション、スイートおよびサービスは個別のEUSターゲットになります。また、すべてのキー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)イベントも、関連するEUSターゲットの下に表示されます。EUSターゲット・タイプには次の機能があります。
「テーマ・マップ」リージョン。これにより、大陸から都市へズーム可能な対話型マップに多数のメトリックが表示され、セッション、ページ・ビュー、Application Performance Index (Apdex)スコアなどのエンド・ユーザー・メトリックが表示されます。
「ユーザー・フロー」リージョン。
KPIリージョン。
「トップ・ユーザー」リージョン。
実行された上位ページ・リージョン。
「サンバースト」リージョン: エンド・ユーザーの違反率が表示されます。
ユーザー・フロー詳細ページ。
エンド・ユーザー・メトリック・ページ。
エンド・ユーザー・セッション・ページ。
イベントとインシデントのガイド付き解決策および診断。
ECID相関を使用したJavaワークベンチ・ページおよびWebLogic Serverとの統合。
EUSからシステムへの直接関係の作成機能。
複数のEUSターゲットを1つのサービスに集約するためのビジネス・アプリケーション・ターゲットのサポート。
この項では、データベース管理の新機能と拡張機能について説明します。
Oracle Enterprise Manager 12cから13cにアップグレードする際に、既存のOracle Exadata Database Machine (DBM)ターゲットを引き続きEM 12cターゲット・タイプとしてモニターするかどうかを選択できます。Oracle Enterprise Manager 13cのモニタリング機能を採用する準備ができたら、Enterprise Managerユーザー・インタフェース(UI)でボタンをクリックして、Enterprise Manager 12c DBMターゲットをEnterprise Manager DBM 13cターゲットに変換できます。
この機能によって、Oracle Enterprise Manager 12cと同じ方法でDBMターゲットのモニターおよび管理を継続しながら、Oracle Enterprise Manager 13cにアップグレードして、都合のよいタイミングで段階的に新しい機能を活用できます。このため、DBMの管理性とサービス品質が向上します。
Enterprise Manager 13cで新しく検出されたOracle Exadata DBMは、Enterprise Manager 13cターゲット・タイプ機能を使用してモニターされます。また、Oracle Enterprise Manager 13cが拡張されて、DBMホームページにDBMハードウェアのフォト・リアリスティック・ビューが表示されるようになりました。このビューは、Exadataハードウェアの前面と背面のフォト・リアリスティックな背景イメージによってスロットとマシン全体を表します。
Data Guardの最大可用性を使用するプライマリ・データベースには、遠隔同期スタンバイと呼ばれる軽量Oracleインスタンスへの同期送信ができるようにREDO転送を構成できます。遠隔同期スタンバイにはデータ・ファイルは含まれません。その機能は、REDOを受信して1つ以上のリモート宛先に転送することのみです。リモート宛先は、Data Guardスタンバイ・データベースまたはOracle Recovery Serverです。また、遠隔同期スタンバイでOracleの拡張圧縮を使用して、リモート宛先に転送するREDOを圧縮することもできます。遠隔同期スタンバイの存在は、Data Guardのロール・トランジションの影響に関するかぎりユーザーに透過的です。Data Guard構成に使用されるのと同じスイッチオーバーまたはフェイルオーバー・コマンドによって、遠隔同期スタンバイがサービスを提供するリモート・スタンバイ・データベースがプライマリ本番ロールに移行されます。Enterprise Managerでは、遠隔同期スタンバイの作成と管理がサポートされています。
遠距離間でのデータ損失0を達成できます。遠隔同期スタンバイは、プライマリ・データベースに対して、同期転送がアプリケーションのパフォーマンスに影響を与えない距離内に配置されます。遠隔同期スタンバイは、リモート・スタンバイですべての通信を処理し、データ損失ゼロのフェイルオーバーの実行は透過的に行います。また、遠隔同期スタンバイは、複数のリモート宛先(複数のスタンバイ・データベース、またはスタンバイ・データベースとOracle Recovery Server)にサービスを提供するオーバーヘッドを本番データベースからオフロードします。さらに、遠隔同期スタンバイは、REDO転送圧縮のオーバーヘッドも本番データベースからオフロードします
データベース統合ワークベンチは、データベース統合を管理するための包括的なエンドツーエンド・ソリューションです。データベース統合ワークベンチには、データベースのエンドツーエンド統合に役立つ3つのフェーズ(計画、移行および検証)があります。推測作業やヒューマン・エラーをなくすことで、リスクのない正確な統合アプローチを提供しています。
データベース統合ワークベンチの計画フェーズでは、履歴ワークロード・メトリック(データベースとホストの両方)を使用して、既存のハードウェアまたはこれから調達するハードウェア上で多くのデータベース・ソースをより少ないデータベース(非コンテナ・データベース(CDB)とCDBの両方)またはサーバーにマップする最適な統合プランを生成します。データベース統合ワークベンチの移行フェーズでは、データベース統合実装プロセス全体が自動的に行われるため、DBAは誤りを犯しやすい手作業による統合から解放されます。データベース統合ワークベンチでは様々な統合モードがサポートされているため、IT管理者およびDBAは、ビジネス・ニーズに基づいて、選択した統合戦略を最小の停止時間で実装できます。データベース統合ワークベンチの検証フェーズでは、SQLパフォーマンス・アナライザ(SPA)を使用して、統合プラットフォーム上のSQLワークロード・パフォーマンスがSLAを満たしているか検証し、潜在的な回帰を特定して、本番のデプロイ前にチューニングできるようにします。
SQLパフォーマンス・アナライザを使用したデータベース統合検証により、DBAは、データベース統合ワークベンチにより提案された最適な統合プランを検証できます。この検証プロセスでは、(SQLチューニング・セットとして保存された)ソース・ワークロードを検証します。このとき、ソース・データベースおよび統合プラットフォーム上でSQLパフォーマンス・アナライザを使用してSQLワークロード試行を実施して、SQLの改善または回帰を特定し、データベース統合がSQLワークロードに与える正味の影響を把握します。この検証プロセスで、DBAは、SQLパフォーマンス・アナライザのExadataシミュレーション・コンポーネントを使用して既存のワークロードをExadata Database Machineに統合することにより、I/O帯域幅の削減量を測定することができます
DBAは、データベース統合の検証で、データベース統合の結果としてのSQL回帰を事前に特定することにより、データベース統合によって発生する停止時間やパフォーマンス低下を回避できます。また、データベース統合の検証では、I/Oの削減を正確に見積もることでExadataシステムのコスト効率を高めることができるため、より多くのデータベースを同じExadataシステム上で統合できます。
Oracle Enterprise Manager 13cでは、Oracleデータベース・サービスをEnterprise Managerターゲットとしてモニターおよび管理できます。ユーザーは、Enterprise Managerターゲットとしてのデータベース・サービスを手動または自動で検出し、グローバル・ターゲット・プロパティまたは関連するデータベース・ターゲット名によってそれを検索できます。データベース・サービス・ターゲットのホームページには、データベース・アソシエーション、サービス・リソース使用状況およびメトリック履歴に関する情報が表示されます。
この機能によって、管理者によるデータベース・サービスのモニターと管理が容易になります。
Oracle Enterprise Managerには、プリファレンス、全体的なデータベース統計ステータス(失効、新規、統計)、自動タスク統計ジョブ、発行済ジョブの進行状況とステータスの構成などの、すべてのオプティマイザ統計関連操作の中央ハブとなるオプティマイザ統計マネージャが用意されています。これにより、統計収集タスクの結果を明確にするための詳細情報が提供され、管理者はその情報を使用して適切な処理を実行できます。
オプティマイザ統計マネージャを使用すると、最も効率的なSQL実行プランおよび最も効率的な運用データベースがデータベース・オプティマイザによって生成されるため、データベース管理者はデータベース統計が適切にメンテナンスされていることを確認できます。
SQLパフォーマンス・アナライザ(SPA)を使用すると、SQLパフォーマンスに影響を与えるシステム変更を評価できます。SPAの動作を変更して環境のテストをカスタマイズするために変更可能なパラメータが多数あります。新しい「SPAデフォルト・パラメータ」ページでは、より効率的なテストおよび高度なレポートを行うために、デフォルト・パラメータを簡単に変更できます。このページでは、より包括的な追加のSPAテストを実行して、SQLパフォーマンス・アナライザで使用可能なすべての機能を十分に活用し、ワークロードのパフォーマンスを最適化できます。
Enterprise Managerは、データベース・リプレイの実行と管理を容易にします。新しいEM CLI動詞によって、Enterprise Managerの外部で作成されたワークロードを検出してインポートし、リプレイを開始できます。これらの新しいEMCLI動詞を使用すると、データベース・リプレイ・コマンドライン実行をEnterprise Managerと統合して、データベース・リプレイの機能を十分に活用できます。
データベース・リソース・マネージャ(DBRM)を使用すると、管理者はサービス・レベルや他のワークロード属性に基づいてCPU使用率の分散方法を指定できるため、サービス品質が向上します。Oracle Enterprise Manager 13cには、DBRMのモニタリングおよび統計に使用できる拡張的なグラフィカル・インタフェースが備わっています。「SQLモニタリング」ページで、長時間実行されている問合せを参照し、必要に応じて取り消すことができます。「リソース・マネージャ統計」ページでは、リソース・コンシューマ・グループによってキューに配置されているアクティブなパラレル文およびサーバーを参照できます。リソース・コンシューマ・グループによるランナウェイ問合せ管理の履歴情報も表示されます。
Oracle Enterprise ManagerでのDBRMの拡張サポートにより、DBAによるランナウェイ問合せの管理が容易になり、ビジネスのサービス品質が向上します。
インメモリー列型記憶域機能が追加されて、ディスク上バージョンに加えてSGAメモリー領域にセグメントを格納できるようになったため、参照問合せ、スキャンおよび結合が高速になります。「メモリー内オブジェクトのアクセス・ヒート・マップ」に、メモリー内の上位100オブジェクトとその相対サイズが表示され、最近アクセスされたオブジェクトが様々な色で表示されるようになりました。また、インメモリー機能によって、メモリー内にないアクセス頻度の高いオブジェクトの検索が可能になりました。この新しいデータベース・インメモリー機能によって、データをOLTP操作用に既存のOracle行形式で保持することも、分析処理用に最適化された新しい完全なインメモリー列形式で保持することもできます。データベース・インメモリー機能の最も効率的なデプロイメントの決定に役立つ新しいインメモリー・アドバイザを使用できます。
Enterprise Manager 13.1では、Enterprise Managerデータベース・プラグインに対するフレキシブルなDBアクセス制御が導入されました。即時利用可能な新しいロールがデータベース・ペルソナと連携し、管理対象ターゲット・データベースに対するアクセス制御が厳格になっています。この機能が導入される前は、データベースへのアクセス権を付与されたEnterprise Managerユーザーが、すべてのデータベース管理機能(パフォーマンス管理、高可用性管理、ストレージ管理、セキュリティ管理など)へのアクセス権を持っていました。企業には、DBA、アプリケーション開発者、アプリケーションDBA、インフラストラクチャDBAなど、データベース管理機能にアクセスする必要がある様々なクラスのユーザーが存在します。これらのロールに対応するフレキシブルな権限モデルが必要です。たとえば、企業のアプリケーション開発者は表示専用モードでのみパフォーマンス管理機能にアクセスできるようにします。
エンタープライズ・ユーザーに不要な機能およびページへのアクセス権を付与すると、データベースがセキュリティの脆弱性に晒されます。Enterprise Managerユーザーには、各自のジョブの実行に必要な最小限の権限を付与することをお薦めします。これらの即時利用可能なデータベース管理ロールの導入によって、ユーザーには各自のジョブの実行に必要なEnterprise Managerページのみへのアクセス権が付与されます。
Enterprise Managerデータベース・プラグインに対するファイングレイン権限制御によって、データベース・ページの権限制御モデルが提供されます。これによって、Enterprise Managerスーパー管理者は、Enterprise Manager管理者およびユーザーに対して、より限定的な職責の完了に必要な最小アクセス権を付与することができます。
TCPS対応のリスナーを検出、モニタリングおよび管理するための即時利用可能なサポートが提供されています。管理プロビジョニング・フローまたはクラウド・セルフ・サービス・ポータルを介して作成したすべてのデータベースでは、デフォルトでSSL対応の接続文字列がサポートされます。
企業はクラウド・ソリューションを目指しているため、セキュアなユーザー認証は製品提供における主要な要件の1つです。(Enterprise Manager 11gで導入された) Oracleのデフォルト認証プロトコルO3LOGONおよびO5LOGONが改良されて、TCPプロトコルよりもセキュアなTCPSプロトコルを使用したOracle Database Serverへのユーザー認証が可能になりました。
注意: セキュアな認証を使用することによる、通常のデータベース・パフォーマンスへの影響はありません。 |
この項では、Fusion Middlewareプラグインの新機能および機能強化について説明します。
このリリース以降、管理者は、WebLogic Serverバージョン12.2.1デプロイメントを検出して一元的に管理できます。次のものを含め、すべての既存の管理機能は、引き続きWebLogic Serverバージョン12.2.1でサポートされます。
パフォーマンスのモニタリングおよび診断
構成管理
管理およびプロセス制御
ミドルウェアのプロビジョニングとクローニング、およびドメインのスケール・アップ/アウト
パッチ適用
これらの機能に加えて、WebLogic Server 12.2.1の検出では、WebLogic Serverマルチテナンシをサポートする新しいターゲット・タイプも導入されています。マルチテナンシが使用されていて、ドメインにパーティションが作成されている場合、Fusion Middlewareプラグイン13.1.1.0がインストールされたOracle Enterprise Manager Cloud Control 13cでは、ドメイン・パーティションおよびパーティション・アプリケーション・デプロイメント・ターゲットが検出済ドメインのメンバーとして追加されます。
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlのターゲット管理のベスト・プラクティス機能が大幅に強化されました。旧リリースと同様に、この機能では、WebLogicドメインを管理対象ターゲットとして検出およびプロモートした後、またはその他任意の時点で、次の手順の実行を引き続き推奨しています。ただし、リリース13.1のターゲット管理ベスト・プラクティスでは、公開されるOracle Fusion Middleware管理機能の種類が多くなっています。これらの機能には、基本設定、モニタリングと診断、構成とコンプライアンスの管理、運用、サービス・レベル管理、プロビジョニングとパッチ適用が含まれます。また、ターゲット管理ベスト・プラクティスでは、これらの機能にアクセスするための直接リンクと、記録されたデモンストレーション、ドキュメントおよびオンライン・ヘルプを表示するためのリンクも提供されます。
ターゲット管理ベスト・プラクティスの機能強化によって、管理者は、ミドルウェア管理のためにCloud Controlから使用可能なすべての機能を把握していなくても、効率的に特定の機能にアクセスし、これを有効化、構成および使用できます。
Exalyticsのパッチ適用は自動化されました。Exalyticsにパッチを適用するには、Exalyticsシステムに移動して、メニューで「ソフトウェア更新」オプションを選択します。パッチ適用が完了したら、必要に応じてOracle Auto Service Request (ASR)を構成します。
ExalyticsにOBIEEインスタンスがインストールされていて、それが検出された場合、そのインスタンスにも同じセクションからパッチを適用できます。
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlリリース13.1は、Oracle WebLogic Serverに対する米国国防総省のセキュリティ技術導入ガイド(STIG)に準拠するコンプライアンス標準を提供します。管理者は、この標準をそのまま利用して、Oracle WebLogic Serverがこの標準に準拠していることを確認できます。
連邦政府機関や地方政府機関および民間部門企業の多くは、Oracle WebLogic Serverに対する米国国防総省のセキュリティ技術導入ガイド(STIG)に従って、アプリケーション・サーバーのセキュリティを確保しています。Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで管理されるOracle WebLogic Serverは、この標準に基づいて初回から継続して自動的に検証されます。
Oracle Enterprise Manager 13cでサポート・ワークベンチ(SWB)を使用すると、自動診断リポジトリ(ADR)のターゲット以外(ホスト、WebLogic Server、Siebelアプリケーションなど)から診断を収集できます。Diagnostic Assistant (DA)は、ADR、RDA、Explorerなどの複数の診断収集ツールへの共通の軽量メニュー・インタフェースを提供するOracleサポート・ツールです。DAはSWBと統合されています。この統合によって、ユーザーはDAの様々な診断収集をSWBから直接実行できます。また、SWBを使用して、カスタマイズ済ユーザー・スクリプトの診断データをスケジュール、実行および収集できるようになりました。診断データの収集後、ユーザーはインシデント・パッケージング・サービス(IPS)機能を使用して診断データをパッケージし、ドラフト・サービス・リクエスト(SR)を作成できます。
Oracle Enterprise ManagerとDAの統合によって、顧客はドラフトSRおよび必要な診断データをすべてEnterprise Managerインタフェースから簡単に作成できるため、問題解決の時間を短縮できます。
Remote Diagnostic Agent (RDA)は、様々なOracle製品およびファミリ(Oracle DatabaseやOracle Fusion Middlewareを含む)で使用される診断収集ツールです。Oracle Enterprise Manager 13c以降、RDAはEnterprise Managerインタフェースから実行可能になり、Enterprise Managerエージェント・フット・プリントの一部としてパッケージされています。Enterprise Managerエージェントをインストールしてデプロイすると、サポートされているすべてのターゲットおよびタイプでRDAが使用可能になります。RDAは四半期ごとにリリースされ、Oracle Enterprise Managerを介して新バージョンに更新できます。パッケージ・ディレクティブを使用すると、RDAで収集されたデータをOracleサポートにアップロードするために、出力ディレクトリの内容を1つのアーカイブ・ファイルにアーカイブできます。また、インシデントのファイナライズ時にインシデント・パッケージング・サービス(IPS)でRDA収集をリクエストすることもできます。
Oracle Enterprise ManagerとRDAの統合によって、顧客は簡単にEnterprise Managerインタフェースから診断情報をサービス・リクエストにアップロードし、RDAライフサイクル管理を簡略化できます。この機能によって、顧客の問題解決の時間を短縮できます。
サービス指向アーキテクチャ(SOA)管理の新機能は、次のとおりです。
イベント配信ネットワーク(EDN)診断 - EDNのバックログおよび使用状況の可視性を提供します。
サービス・バス・クラスタ・レベル・ホームページ - クラスタのサーバー・メトリックを示す1つのビュー、サービスのクラスタ集約メトリックの集合など、クラスタ全体のメトリックが収集および表示されます。
コンプライアンス・ルールのサポート。ユーザーは修正処理を様々なコンプライアンス・チェックと関連付けることができます。
ワーク・マネージャ・グループ - SOAインフラストラクチャおよびSOAインフラストラクチャからSOAパーティションへのマッピング(このようなマッピングが存在する場合)に関連するワーク・マネージャを表示します。
Service Busヒート・マップ - 管理対象サーバー/クラスタ・レベルでのService Busサービスのヒート・マップによって、管理者は異常なパフォーマンスやフォルト動作が発生している個々のサービスをすばやく特定できます。
Oracle Enterprise Manager 13cでは、Oracle Fusion MiddlewareおよびWebLogicドメインの検出中に、ドメインに関連付けられたノード・マネージャ・ターゲットが検出されるようになりました。Oracle Enterprise Manager 13cを使用すると、次のノード・マネージャ機能が提供されます。
ノード・マネージャのステータスをモニターし、停止した場合には通知を受信します
ノード・マネージャのコンテキストで、関連するドメインを表示します
ドメインおよびWebLogic Serverのコンテキストで、関連するノード・マネージャおよびそのステータスを表示します
ノード・マネージャ上の収集済構成データ(バージョン、リスニング・アドレス、ポートなど)を表示および分析します
Oracle WebLogicおよびノード・マネージャのターゲットをモニターするためのインタフェースを1つにすることで、管理者のジョブが簡略化され、生産性が向上します。
Oracle WebLogic Server固有の操作(WebLogicドメインのログイン、WebLogicドメインのログアウト、およびWebLogicドメインの更新/起動を含む)が、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cで監査されるようになりました。これらの操作の監査を有効にすると、管理者は問題をモニター、検出および調査し、エンタープライズ・レベルのセキュリティ・ポリシーを強制できます。
問題分析の機能強化は次のとおりです。
構成メトリックの相関。
ログの相関。
問題分析メタデータのインポート/エクスポート。
自己更新可能エンティティとしての問題分析メタデータ。
問題分析ツールでは、問題イベントの履歴パフォーマンス・メトリックおよび関連データが分析され、履歴データの統計相関に基づいて関連ターゲット・メトリックにランクが割り当てられるようになりました。
既存の「関連メトリック」ビュー、「関連ターゲット」ビューおよび「関連トポロジ」ビューに加えて、新しい2つのビュー「関連構成」および「関連ログ」が追加されました。
「関連構成」ビューには、調査対象メトリックに関連する構成アイテムのリストが表示されます。構成アイテムごとに、プロパティおよび変更履歴が表示されます。一部のFusion Middlewareメトリックについては、関連する構成アイテムが事前定義されて使用可能になっています。
「関連ログ」ビューには、関連するWebLogic Serverログ・メッセージの経時的なヒストグラムが重大度別に分類されて表示されます。また、ヒストグラムで選択された時間のコンテキストで、メッセージ・テキストもリストされます。
この追加データは特定のメトリックのコンテキストで提供されるもので、Enterprise Managerにより収集された最も関連性の高い情報を確認できるため、問題の根本的原因をより早く特定できます。
問題分析で関連メトリックのリストにある「チャート・セット」メニューを使用すると、チャート・セット定義をXML形式でデスクトップにダウンロードできます。このファイルは、Enterprise Managerの他のインスタンスにインポートできます。
このチャート・セット定義は、Enterprise Manager自己更新を使用して更新することもできます。これを行うと、デフォルト・チャート・セットの更新がオラクル社により更新されたら、Enterprise ManagerまたはFusion Middlewareプラグインを更新しなくてもその更新を取得できます。
JVMDの機能強化は次のとおりです。
Java Workload Explorer (JWE)およびJava Workload Reporter (JWR)
JVMDの新しいUIページでは、リソースおよびワークロードのボトルネックをすばやく特定できます。
JWEでは、様々なデータ要素(リクエスト、SQL文、メソッド、ECID、DBなど)を検索およびフィルタ処理することにより、データ・セットを作成できます。このデータ・セットをスナップショットまたはメタデータ・セットとして保存できます。スナップショット・セットは、実際のデータが含まれる静的なセットです。メタデータ・セットは、セットの定義のみが含まれる動的または一時的なセットです。スナップショットまたはメタデータ・セットを使用して、2つのJVMセット、リクエスト、または2つの期間(新しいバージョンのデプロイ前とデプロイ後など)のアクティビティを比較できます。
いつでも、アクティブなデータ・セットからJWRを生成できます。JWRは、JWEフィルタおよび時間選択の機能を使用して選択したJVMアクティビティ全部をフラット・ページで表示したものです。JWRはEnterprise Manager Cloud Control外部で電子メール送信および表示できるため、リモートの開発センターや外部専門家などとのコミュニケーションが容易になります。
新しいインスツルメンテーション
JVMDは、オンザフライの軽量バイト・コード・インスツルメンテーションによって有効化され、Fusion Middlewareドメイン以外(JRFなしで実行されているWebLogicまたはその他のJavaアプリケーション・サーバー)のドメインのモニタリング時にもリクエスト実行回数を収集できるようになりました。他のインスツルメンテーションには、i/oファイル名、スレッド割当て数、アプリケーションおよびセッションがあります。
RUEIとの統合の改善
JRFがデプロイされていない場合でも、リクエストのコンテキストでRUEIからJVMDにドリルダウンできます。また、セッションのコンテキストでもドリルダウンできます。
次に示すように、「メモリー診断」ページが大きく改善されました。
GCオーバーヘッドの分析
若い世代のオブジェクト殿堂入りに対する可視性
クラス・ローダーの統計
最大メモリー・アロケータのリスト
ヒストグラムのサンプリングおよび比較
JFR統合の改善
JFRをEnterprise Manager (Java 8ビルド40以上)から有効化し、記録を管理(開始、停止、削除)できるようになりました。
新しい2つのJFRレポート:
一般的なGC影響のレポート
JFR結果レポート - JVMチームが作成した10件を超える(さらに増加し続ける)結果
ミドルウェア診断アドバイザの機能が次のように強化されました。
改善された新しい結果
GCのオーバーヘッド
ヒープ構成とヒープ増加
スタック・スレッドの増加(既存の結果の再設計)
JDBCおよびJMSの結果(既存の結果の再設計)
新しい結果のタイムライン・ビュー
中央の制御ページで、個々のサーバー、ドメインまたはすべてのターゲットに関する特定の結果を有効化/無効化できます
新しいアーキテクチャ - メタデータ・ドリブンの結果により、新しい結果を早くデプロイできます
Coherence管理の機能強化は次のとおりです。
トポロジ・ビューが大きなクラスタをサポートするように改善されました。
新しいヒート・マップ・ビューによって、ノード、キャッシュ、サービスおよびホスト別のフレキシブルな表示が提供されます
Coherenceクラスタ管理のための新しいサポート。Oracle WebLogic Domain検出を使用した自動検出。クラスタは、ナビゲーション・ツリー内のドメインの下に表示されます。
Coherenceログは、Enterprise Managerのユーザー・インタフェースで確認できます。この機能はWebLogicログ・ビューアを使用しますが、管理対象のスタンドアロン・クラスタでも使用できます。
管理者は、1回の手順で複数の不要なターゲット(ノードおよびキャッシュ)を削除できます。管理者は、アクティブでない(停止した)すべてのターゲット・メンバー(ノード、キャッシュ)を検出し、1回の操作で全部または一部を削除できます。
クラスタ・レベルでのユーザー名資格証明。ユーザーはホスト資格証明を提供して、キャッシュ管理操作を実行する必要があります。この機能を使用すると、クラスタ・レベルで格納済の資格証明を設定して、これらの格納済資格証明をすべてのキャッシュで使用可能にすることができます。これまではそれぞれのキャッシュで格納済資格証明の設定が必要でしたが、この機能を使用すると、多くのクラスタが多くのキャッシュを持つことで、多くの時間を節約できます
メッセージ通知でのセルフ・サービス・アプリケーション管理者のサポートによって既存の機能が強化され、セルフ・サービス・アプリケーション管理者およびSSAサブシステムがメッセージを1人以上のSSAユーザーに送信できるようになりました。SSAユーザーは、通知センター(受信ボックス)に一元的に集められたすべてのメッセージを表示および管理できます。メッセージには、サービス・リクエスト、処理の失敗、割当て制限などが含まれます。SSAユーザーは、メッセージ・トピックにサブスクライブすることにより、電子メールの受信をオプトインできます。
この機能は、Enterprise Manager内での管理者コラボレーション用に単一のインタフェースを提供することにより、顧客のエクスペリエンスを向上させます。
Oracle Java Required Files (JRF)に非対応の環境で、複数のログ・ファイルにわたるメッセージの表示、検索および相互関連付けがサポートされるようになりました。(ステータスが停止になっている場合など) Oracle Fusion Middlewareターゲットが使用可能でない場合に、複数のログ・ファイルにわたるメッセージの表示、検索および相互関連付けがサポートされるようになりました。1つのドメインに関連付けられたすべてのログ・ファイルを1回の操作でまとめてダウンロードできるようになりました。ターゲット選択および「検索基準」フィールドの操作性に対する改善が行われました。
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlのログ・ビューア機能がこのように強化されたことで、ミドルウェア・ソフトウェア全体のパフォーマンス問題の診断の時間を節約できます。
この項では、次のリリースで導入された新機能と拡張機能について説明します。
スナップ・クローン機能を使用すると、完全に機能するOracleデータベースのコピーを最小の記憶域要件で作成できます。スナップ・クローンでは、ストレージ要件を最小限としたうえで、ユーザーはテラバイト級のデータを含むテスト・マスターのクローンを、何時間もかけずにわずか数分で作成できます。
このシン・クローニング方法によって、登録されたストレージ・ボリュームにソース・データベースのRMAN (増分)バックアップ・イメージが作成されます。バックアップが完了すると、ボリュームのテスト・マスター・スナップショットが作成されます。ソース・データベースがストレージ・ボリューム上にバックアップされるたびに、新しいスナップショットが作成されます。ユーザーはこれらのスナップショットのいずれかを選択して、スナップ・クローン・リクエストを開始できます。ユーザーは、選択したスナップショットよりも遅いSCNまたはタイムスタンプを提供し、指定した時点までにリカバリされたソースのシン・クローン・コピーを取得できます。
新しいサービス・カタログにより、ユーザーがOracle Cloudにプロビジョニングしているか、オンプレミス・ソフトウェアにプロビジョニングしているかに関係なく、一貫したユーザー・エクスペリエンスを実現できます。サービス・カタログの編成が改善され、サービス・レベル属性がテンプレート属性と切り離されて、その基礎となるAPIセットも豊富になりました。
クラウド・セルフ・サービス・ポータルが再設計されて、Oracle Public Cloudに似た新しいルック・アンド・フィールになりました。すべてのサービスが表示される新しい「サマリー」ページが追加されました。サービス・リスト・ページの外観が新しくなりました。重要なサマリー情報がページの一番上に表示されるようになり、リクエスト・セクションは別のタブに移動しました。セルフ・サービス・ポータル通知が、完全に統合された新しい通知センターで表示されるようになりました。
このリリースでは、有効になる承認に基づいたリクエスト設定が導入されています。リクエスト設定が有効になると、関連するSSA-USERリクエストの承認プロセスが開始されます。SSA-ADMINユーザーは、リクエストを承認または拒否できるようになります。リクエスト作成のみ、デフォルトで承認プロセスを通過します。
セルフサービス・ポータルで行われた通知センター統合により、リクエスト承認ステータスおよびプロビジョニング済ターゲットへの他のすべての関連する変更が常に最新の状態になります。
チャージバックおよび統合プランナ・プラグイン13.1.1.0には、この項に示した機能以外に次の機能もあります。
ターゲットや日などに非定型のチャージおよび割引を適用する機能
過去のレポート・サイクルにおけるターゲットのプランを変更する機能
ユーザー・インタフェースの新しい「コスト・センター」タブおよび「エンティティ」タブ
階層価格設定によって、ユーザーはリソースの消費状況に応じて様々なレートで価格設定を指定できます。また、階層価格設定では、リソースの使用率が低いときにユーザーにITリソースの消費を推奨するためのピーク/オフピーク・レートが有効になります。この機能によって、管理者はリソースの使用率が低い時間帯でのリソース使用を推進できます。
チャージ見積りアドバイザには、チャージ・エスティメータとプラン・アドバイザの2つの部分があります。
チャージ・エスティメータを使用すると、ユーザーはターゲットの月額チャージの見積りを調べることができます。チャージは、ターゲットの過去の平均使用量に基づいて見積もられます。ユーザーは、見積りに現在割り当てられているプランまたは他の任意のプランを選択できます。
プラン・アドバイザは、ユーザーがチャージ可能なエンティティにチャージ・レートを定義する際に役立ちます。チャージ・レートは、リカバリ・コスト、リカバリ時間、およびエンティティに含まれる様々なチャージ可能アイテムの重み付けなどのパラメータに基づいて計算されます。
見積りを作成するために、すべてのチャージ可能エンティティがシステムによって特定されます。次に、選択したチャージ・レートが日次平均に適用されて、日次見積りチャージが決定されます。これらのチャージにレポート・サイクルの日数を掛けて、見積りチャージ合計が決定されます。月の中旬にターゲットが作成されても、ターゲットがその月を通して使用可能であった場合と同じように見積りが表示されます。
この項では、次の新機能および機能強化について説明します。
コンプライアンス管理サブシステムと構成管理サブシステムの機能が結合されて、Cloud Scaleでのドリフトおよび一貫性の管理が可能になりました。.ユーザーは、参照ターゲットと比較テンプレートからなる単純な定義を定義できるようになり、これらを何千ものターゲットに大規模かつ動的に適用できます。結果は新しいドリフト・ダッシュボードにレポートされ、管理対象財産全体にドリフトされたターゲットのサマリーおよび詳細結果が示されます。
ExadataおよびExalyticsのパッチ適用(パッチ推奨、自動パッチ・ダウンロード、スケジュール済適用、詳細ステータス・トラッキング、ログ・モニタリング、集約などの機能を含む)を完全に自動化します。パッチはコンポーネントの全部またはサブセットに適用できるため、柔軟性は非常に高くなります。
四半期ごとのパッチの適用を自動化すると、事前に必要なステップや手順が適切に実行されていることを確認し、正しい順序でコンポーネント・パッチを適用できるため、大幅に時間を短縮し、誤りを減らすことができます。
Exadataプラグインの機能強化によって、Exadata 12.1.2.1.0の仮想環境のライフサイクル管理がサポートされるようになりました。Exadata上でVMプロビジョニングを行うことにより、完全に自動化された効率的なメカニズムによってRACデータベースの一括デプロイメントをスケジュールできます。管理者は、Exadataターゲットのホームページから次のアクティブな管理操作を実行して、オンデマンドの、または計画した容量ニーズに対応できるようになりました。
VMを含むRACデータベースの作成と削除
VMを含む拡張された既存のクラスタ(グリッド・インフラストラクチャ)
クラスタの縮小およびVMのプロビジョニング解除
コンプライアンス・フレームワークには、次のような多くの機能強化と改善が行われました。
ユーザーは、グループをコンプライアンス標準に関連付けることができるようになりました(動的および静的を含む)。追加や削除のようにグループ・メンバーシップを変更すると、ターゲットは自動的にコンプライアンス標準に関連付けられたり、関連付けを解除されたりします。
ユーザーは、特定のターゲットを関連付ける前に、コンプライアンス標準の評価の結果を確認できるようになりました。これにより、最終的な関連付けの前に、コンプライアンス・ダッシュボードで望ましくないアラートや結果の発生を引き起こす可能性のある問題を解決する機会が得られます。
また、ユーザーは、グループ・アソシエーション機能を使用するとき、新しく追加したターゲットを完全アソシエーションに移行する前にテスト・ステータスにしておくよう選択することもできます。
インシデント管理統合の改善
ユーザーがインシデント・ルール・セット内のコンプライアンス・イベントのタイプを選択するときの粒度および制御性が高くなりました。ユーザーは、特定のコンプライアンス標準/ルールを選択したり、名前、パターン、タイプまたはライフサイクル状態を選択することにより、イベントを選択できるようになりました。
修正処理をOracle提供ルールまたはカスタム・ルールに関連付けできるようになりました。アソシエーションによって、違反イベント詳細ページの修正セクションで修正処理を実行するためのリンクが有効になります。
欠落しているパッチ・ルール・タイプ
ユーザー環境に必要なパッチが欠落していないか調べるチェックの作成プロセスを簡略化するために、新しいタイプのルールが作成されました。ユーザーは1つのパッチまたはパッチ・リストを入力するか、ダウンロードした推奨パッチ・カタログに関する推奨パッチのリストからパッチを選択するだけでよく、検索ウィザードを使用してSQLを作成する必要はありません。これらのルールは、任意のリポジトリ・コンプライアンス標準に追加できます。
ドリフトおよび一貫性のルール・タイプ
ドリフトおよび一貫性の新しい管理機能を使用すると、これらの新しいタイプのルールおよび標準が自動的に作成されます。ただし、ユーザーはこれらの標準およびルールを直接作成して管理することもできます(選択した場合)。
改善された新しいemcliビューと管理ビューによって、完全かつ簡略的な外部コンプライアンスの調整、統合およびレポートが可能になります。これには、違反の抑制やグループ・アソシエーションなどのタスクが含まれます。
OracleサポートからのORAchkヘルス・チェック・エンジンがコンプライアンス・フレームワークと統合されました。これには、エンジニアド・システム(Exadata、Exalogic、Exalytics、SuperCluster、BDA、ODA、ZDLRA)や、スタンドアロン・データベース(シングル・インスタンスおよびRAC)のサポートが含まれます。
ユーザーは、コンプライアンス・ダッシュボードの1箇所で、Oracleベスト・プラクティスおよびヘルス・チェックに基づく管理対象ターゲットの現在の状態および履歴状態を確認できます。
この項では、次の新機能および機能強化について説明します。
現在の構成検索と履歴構成検索が同じUIに統合されました。これにより、ユーザーは現在の検索で以前に行った場合とまったく同じように履歴検索を作成、保存および管理でき、また自動生成されたSQLの確認または編集もできるため、レポートを生成する際に役立ちます。
ユーザーは、ターゲット・モデルから構成アイテムを選択するだけでなく、継続的に更新されるルックアヘッドの結果とともにプロパティを検索できるようになり、アイテムの検索が容易になりました。
SQL ServerやDB2データベースなどの追加のターゲット・タイプのサポートが含まれています。
この項の内容は次のとおりです。
Oracle Enterprise Manager 13cのBig Data Appliance (BDA)プラグインを使用すると、Oracle BDA Mammothユーティリティをモニターおよび管理できます。これにより、ユーザーは様々なBDA Mammothプロパティの表示と変更、BDAクラスタの再イメージ化、および新しいNoSQL Oracleクラスタの追加を実行できます。Oracle Enterprise Manager 13cを使用して、BDA管理者はBDAの構成コンプライアンス・チェックを実行し、Kerberos資格証明またはAudit Vaultを有効化または無効化できます。また、Oracle Enterprise Manager 13cでは、新しいマップ・リデュース・メトリックおよびHDFSメトリック(「リデュース・ターゲット」、「スロット使用率」、「ジョブに失敗しました」、「ジョブが強制終了されました」、「ジョブ・トラッカのアラート率」、「タスク・トラッカのアラート率」、「失敗したタスク」、「データ・ノードのアラート率」など)の収集もサポートされています。Oracle Enterprise ManagerでのOracle BDA Mammothユーティリティ管理のサポートによって、BDA Mammothユーティリティの管理性とサービス品質が向上しています。
Oracle Enterprise Manager 13cのBDAプラグインを使用すると、Oracle Exadoop Applianceをモニターおよび管理できます。Exadoop Applianceのガイド付き検出またはEM CLIベースの検出を実行できます。検出されたExadoop Applianceは、Oracle Enterprise Manager 13cターゲット・リストでbigDataSQLターゲットとして表示されます。また、Oracle Enterprise Manager 13cでは、Yarn Poo、solr、solrServer、Impala、Spark、SparkMaster、SparkWorkerなどのソフトウェア・ターゲットも表示されます。BDAプラグインは、Exadoopサービスを開始および停止するためのサポートも提供します。
Oracle Enterprise Manager 13cのBig Data Applianceプラグインは、Oracle Exadoop Applianceのモニタリングと管理のタスクを簡略化します。
ユーザーは対話的にメッセージをOracle Java Message Service (JMS)キューおよびトピックに送信し、その後キューまたは永続トピック・サブスクライバを調べて、保留中のメッセージを確認できます。この機能によって、ユーザーは迅速かつ対話的にJMSメッセージングを検証できます。
この項では、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition (OBIEE)を管理するための機能および機能強化をリストします。
この機能強化によって、OBIEEのスケール・アウトとクローニングの基本機能をOracle Enterprise Manager Cloud Controlから実行できます。既存のOBIEEドメインをクローニングする手順は次のとおりです。
注意: BIEEリポジトリをホストするデータベースが必要です。 |
クローニングするBIインスタンスにアクセスして、プロファイル作成ウィザードを起動します。このタスクを完了するためのデプロイメント・プロシージャが発行されます。
プロファイルが作成されたら、プロファイルから新しいBIインスタンスを作成できます。
Enterprise ManagerでBIインスタンス・ターゲットにアクセスし、プロビジョニング・ウィザードを起動します。このウィザードによって、新しいドメインの作成に必要なパラメータが取り込まれます。
新しいBIEEドメインをプロビジョニングするためのデプロイメント・プロシージャが実行されます。プロシージャ実行のステータスをチェックでき、それが完了したらBIダッシュボードにアクセスできます。
既存のBIドメインをスケール・アウトして、次のようにサーバーまたはコンポーネントの数を増やすことができます。
注意: OBIEEリポジトリをホストするデータベースが必要です。 |
スケール・アウトするBIインスタンスに移動して、スケール・アウト・ウィザードを起動します。
求められたら、ホストやコンポーネント数など、スケール・アウト用のインプットを入力します。入力に従って環境をスケール・アウトするためのデプロイメント・プロシージャが発行されます。
この機能は、Enterprise Manager Cloud ControlでのBIインスタンス・クローニング・プロセスのスケール・アウトおよび自動化を計画する際に役立ちます。
ダッシュボード・パフォーマンスを分析または診断する場合、この機能を使用すると、ダッシュボードの内部処理の詳細情報を確認できます。
この機能により、ダッシュボードの論理SQLがフェッチされて、Enterprise Manager Cloud ControlのSQL詳細ページが表示され、各問合せのSQLプランとパフォーマンスおよび他の詳細を参照できます。
この機能は、ダッシュボードのパフォーマンスを理解するのに役立ちます。
この項の内容は次のとおりです。
Oracle Enterprise Manager Systems Infrastructure (EMSI)プラグインは、Oracle SolarisおよびLinuxオペレーティング・システム、SPARC/x86サーバー、仮想環境(SolarisゾーンおよびOVM for SPARC)、ZFS Storage ApplianceおよびOracleスイッチを含むほとんどのターゲットのスタックの下半分とモニタリングのエンタープライズ・レベル・ビューを提供します。また、(SPARC計算ノードをOracle ZFS Storage Appliance、Exadata Storage ServerおよびNetwork switchとともにマルチラック・システムに統合する) Oracle SuperClusterなどのエンジニアド・システムのモニタリングもサポートされています。各ターゲットには自身のホームページがあり、システム情報、インシデント・サマリーおよびリソース使用率の詳細が表示されます。さらに、包括的でカスタマイズ可能なメトリック・セットも提供されます。ハードウェア・ターゲットの場合、フォト・リアリスティック・ビューに、オープン・インシデントを含むすべてのコンポーネント詳細が表示されます。インフラストラクチャ・ターゲット・タイプを個別にモデリングすると、電力配分装置(PDU)などの特定のコンポーネントに対するアラートと通知が有効になります。関連するハードウェア・フォルトはアプリケーション・ダッシュボードに伝播されるため、1つのツールでスタック全部を管理する、真の"一枚の窓"による管理を実現できます。また、ハードウェア・ターゲットは、2つのストレージ・サーバー間の構成差異の確認など、構成管理に参加できるようになります。