この章では、12c リリース5 (12.1.0.5)、12c リリース4 (12.1.0.4)または12c リリース3 (12.1.0.3)のOracle Management Service (OMS)およびOracle Management Repository (管理リポジトリ)を13c リリース1にアップグレードする様々な方法について説明します。個々の要件を最も満たす方式を選択して、該当する項に示されている手順に従ってください。このアップグレードの手順は、複数OMS環境と同様に単一OMSにも適用されます。
この章の内容は次のとおりです。
注意:
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注意: Oracle Management Service (OMS)とともにインストールされたOracle Management Agent (管理エージェント)はデフォルトでアップグレードされません。エージェント・アップグレード・コンソールを使用して、(その他の管理エージェントとともに)アップグレードする必要があります。これは予測されている動作です。エージェント・アップグレード・コンソールを使用して管理エージェントをアップグレードする手順は、第6章を参照してください。 |
警告: Enterprise Manager Cloud Control 13cを、SPARCシリーズのサーバー(T1000、T2000、T5xx0およびT3-*)にインストールしないでください。詳細は、My Oracle Supportのノート1590556.1を参照してください。 |
グラフィック・モードで12c リリース5 (12.1.0.5)、12c リリース4 (12.1.0.4)または12c リリース3 (12.1.0.3)のOMSおよび管理リポジトリを13c リリース1にアップグレードするには、次の手順に従います。
手順3: 最新のソフトウェア更新の適用
手順4: 前提条件チェックの実行および環境の検証
手順5: インストール・タイプの選択
手順7: データベース接続の詳細の指定
手順9: 追加のプラグインのデプロイ
手順12: ポートの構成
手順13: アップグレードの詳細の確認
手順14: アップグレードの進捗のモニタリング
手順15: アップグレードの終了
手順16: 追加のOMSインスタンスのアップグレード
手順17: 管理エージェントのアップグレード
注意: emkeyをコピーしていないことを示すエラー・メッセージが表示される場合は、次の手順を実行します。
ここで、管理リポジトリの詳細は、既存のまたは古い管理リポジトリの詳細です。コマンドラインで明示的に指定していない場合は、管理サーバーのパスワードおよびリポジトリ・パスワードを求められます。 |
注意: 複数OMS環境をアップグレードしようとする場合、アップグレード・プロセスを常に、管理サーバーが動作している最初のOMSから開始してください(追加のOMSインスタンスからは開始しないでください)。管理サーバーが実行されているOMSを特定するには、これからアップグレードするOMSで次のコマンドを実行し、出力に管理サーバーの詳細が表示されているかどうかを確認します。
次のような出力が表示されます。 Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c Copyright (c) 1996, 2012 Oracle Corporation. All rights reserved Enter Enterprise Manager Root (SYSMAN) Password : Console Server Host : myhost.example.com . . . WLS Domain Information Domain Name : GCDomain Admin Server Host: myhost.example.com . . . |
管理リポジトリ、OMS、インベントリ、ソフトウェア・ライブラリおよびEnterprise Managerの動作に不可欠なその他のコンポーネントをバックアップすることを強くお薦めします。これによって、アップグレードに失敗した場合に、元の内容に戻すことができます。
既存のOMSが実行されているホストで、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードを起動します。
./em13100_<platform>.bin [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]
注意:
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インストーラのグラフィック・モードでの起動中に渡すことができる追加の拡張オプションの一部は、次のとおりです。
デフォルトでは、デプロイメント・プロシージャに関連するソフトウェア・ライブラリ・エンティティをコピーするためにプロビジョニング・アドバイザ・フレームワーク(PAF)ステージング・ディレクトリが作成されます。デフォルトでは、この場所はスクラッチ・パスの場所(/tmp
)です。この場所はプロビジョニングのアクティビティにのみ使用されます。エンティティはデプロイメント・プロシージャ用にコピーされ、デプロイメント・プロシージャが終了すると削除されます。
この場所をカスタムの場所でオーバーライドするには、-J-Djava.io.tmpdir
オプションを指定してインストーラを起動し、一意のカスタムの場所を入力します。
次に例を示します。
./em13100_linux64.bin -J-Djava.io.tmpdir=/u00/install/em/STAGE/
アップグレード中に、ソフトウェア・キット(DVD、ダウンロードしたソフトウェア)に含まれていないプラグインをインストールするには、次の手順に従います。
必要なプラグインを次の場所から手動でダウンロードします。
http://www.oracle.com/technetwork/oem/extensions/index.html
さらに、パートナまたは顧客のプラグインをダウンロードする場合は、次の場所からダウンロードします。
次のオプションを指定してインストーラを起動し、追加のプラグインがダウンロードされている場所を渡します。
UNIXプラットフォームの場合:
./em13100_<platform>.bin PLUGIN_LOCATION=<absolute_path_to_plugin_software_location>
Microsoft Windowsプラットフォームの場合:
setup_em_win64.exe PLUGIN_LOCATION=<absolute_path_to_plugin_software_location>
ここには、ソフトウェア・キット(DVD、ダウンロードしたソフトウェア)で使用可能なプラグインや、このカスタムの場所で使用可能なプラグインの一覧が表示されます。インストールするものを選択できます。
アップグレードが正常に終了すると、OMSおよび管理エージェントが自動的に起動されます。自動的に起動しないようにする場合は、START_OMS
オプションとSTART_AGENT
オプションを指定してインストーラを起動し、制御する内容に応じてtrue
またはfalse
に設定します。
たとえば、管理エージェントを自動的に起動しない場合、次のコマンドを実行します。
./em13100_<platform>.bin START_OMS=true START_AGENT=false
この拡張オプションに関連する制限を理解するには、第5.1.1.2項を参照してください。
OMSおよび管理エージェントの自動起動方法を制御する拡張オプションとしてSTART_OMS
およびSTART_AGENT
を使用する場合、管理エージェントとそのインストール先のホストがCloud Controlコンソールでターゲットとして表示されないことがあります。
表5-1は、こうした拡張オプションの様々な組合せの一覧と、各組合せで従う対処方法を説明しています。
表5-1 拡張オプションと対処方法
拡張オプション | 対処方法 |
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管理エージェントを起動します。
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(オプション)「My Oracle Supportの詳細」画面でMy Oracle Support資格証明を入力してOracle Configuration Managerを有効にし、「次」をクリックします。ここでOracle Configuration Managerを有効にしない場合は、詳細を何も入力せずに「次」をクリックして第5.1.3項に進みます。
インストール・ウィザードを実行しているホストがインターネットに接続されていない場合、電子メール・アドレスのみを入力し、他のフィールドは空白のままにしてください。インストールの完了後、構成情報を手動で収集し、My Oracle Supportにアップロードしてください。手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
「ソフトウェアの更新」画面で、最新のPSUパッチを含む、最新のソフトウェア更新を適用して「次」をクリックします。
ソフトウェア更新は、オフライン・モード(インターネット接続がない場合)またはオンライン・モード(インターネット接続がある場合)でダウンロードできます。手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
「前提条件チェック」画面で、インストール・ウィザードによって実行された前提条件チェックのステータスを確認し、環境がアップグレード成功のためのすべての最小要件を満たしているかどうかを確認します。次に、「次」をクリックします。
インストール・ウィザードでは、この画面に達すると前提条件チェックが自動的に実行されます。前提条件チェックのステータスは、「警告」、「失敗」 「成功」、「未実行」、「進行中」、「保留中」のいずれかです。
「警告」または「失敗」 ステータスになったチェックがある場合は、アップグレードを続行する前に問題を調査して修正してください。前提条件を満たさなかった理由と解決方法の詳細が画面に表示されます。問題を修正した後、この画面に戻り、「再実行」をクリックして前提条件を再度チェックします。
「インストール・タイプ」画面で、「既存のEnterprise Managerシステムのアップグレード」を選択し、次に「1システムのアップグレード」を選択します。アップグレードするOMSを選択し、「次」をクリックします。
「インストールの詳細」画面で、次の操作を実行して「次」をクリックします。
インストーラでOracle WebLogic Server 12c リリース1 (12.1.3.0)およびJava Development Kit 1.7.0_80を自動的にインストールできる新しいミドルウェア・ホームを入力します。
たとえば、/u01/software/em13c/oraclehome
です。
注意: ここで入力または検証するミドルウェア・ホームがEnterprise Manager Cloud Controlのみに使用されていることを確認してください。他のOracle Fusion Middleware製品またはコンポーネントは、同じミドルウェア・ホームにインストールしないでください。 |
ホスト名を検証します。デフォルトでは、ホスト名は、既存の旧リリースのEnterprise Managerがインストールされていたホストの名前です。これは編集不可フィールドです。
「データベース接続の詳細」画面で、次の操作を実行して「次」をクリックします。
選択したOMSの管理リポジトリが格納されているデータベースのSYSおよびSYSMANユーザー・アカウントのパスワードを入力します。
管理リポジトリがバックアップされていることを確認します(インストーラは、管理リポジトリがバックアップされているかどうかのみをチェックするため、OMS、インベントリ、ソフトウェア・ライブラリおよびEnterprise Managerの動作に不可欠なその他のコンポーネントをバックアップすることを強くお薦めします。これによって、アップグレードに失敗した場合に、元の内容に戻すことができます)。前提条件として、アップグレード・プロセスを開始する前に、管理リポジトリをバックアップする必要があります。まだバックアップを取っていない場合は、ただちに実行し、その後でインストーラに戻ってアップグレードを続行してください。
アップグレード後のメンテナンスのためにEnterprise Managerシステムを停止する必要がある場合は、「DDMPジョブを無効にします」を選択してDDMPジョブを無効にします。アップグレード後のメンテナンスのためにEnterprise Managerシステムを停止しないため、DDMPジョブを無効にしない場合は、このオプションを選択しないでください。
遅延データ移行(DDMP)は、以前のリリースのEnterprise Managerに格納されているデータのフォーマットを、アップグレード後のEnterprise Managerシステムと互換性のあるフォーマットに移行する、アップグレード後アクティビティの1つです。この移行アクティビティは基本的に、Oracle Management Repositoryのアップグレード時に発行されるEnterprise Managerのジョブであり、アップグレード後のEnterprise Managerシステムが機能し始めるときバックグラウンドで実行するようにスケジュールされます。
データ・フォーマットの移行にかかる時間は、以前のリリースのEnterprise Managerにあるデータの量によって異なります。したがって、大量のデータがある場合、移行に時間がかかります。
アップグレード後のメンテナンス用にEnterprise Managerシステムを停止する必要がある場合、DDMPジョブを今すぐ無効にし、メンテナンス期間が終了し、Enterprise Managerシステムが稼働中になった後でアップグレード後のコンソールから実行するよう選択できます。
Enterprise Manager Cloud Controlコンソールのアップグレード後のコンソールからDDMPジョブを後で実行するには、「設定」メニューから「Cloud Controlの管理」を選択し、「アップグレード後のタスク」を選択します。
注意: 以前のリリースのEnterprise Managerにデプロイされているプラグインのいくつかが古く、13c リリース1でサポートされないことがインストーラによって検出された場合、まず以前のリリースからそれらのプラグインを削除するよう求められます。それらの古いプラグインを削除した後でのみインストーラに戻ってアップグレードを続行できます。古いプラグインを削除するには、次の手順に従います。
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注意: 環境にJVM診断エンジン(JVMDエンジン)またはアプリケーションの依存性とパフォーマンス・エンジン(ADPエンジン)が構成されている場合、それらが稼働しているかどうかを確認します。そうである場合、管理サーバーが稼働しているかどうかを確認し、JVMDエンジンおよびADPエンジンを停止します。アップグレードが正常に終了すると、JVMDエンジンは自動的に起動します。管理サーバーが稼働しているかどうかを確認するには、アップグレードしているOMSから次のコマンドを実行します。
各OMSインスタンスでエンジンを停止するには、アップグレードしているOMSから次のコマンドを実行します。
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注意: この時点でデータベースで実行される様々な前提条件チェックの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。 |
「プラグイン・アップグレード」画面で、次の影響のいずれかを受けるプラグインを確認して「次」をクリックします。
新しいバージョンが存在する場合にアップグレード
新しいバージョンが存在しない場合に移行
アップグレード対象のプラグインに新しい依存関係が存在する場合またはリリースで導入された新しいデフォルト・プラグインがある場合は、デプロイ済。
ここで、新しいバージョンとは、インストールに使用するEnterprise Managerソフトウェア(DVDまたはダウンロードしたソフトウェア)で提供されているプラグインの新しいバージョンを指します。
注意: 13c リリース1でのみサポートされ、将来のリリースではサポートされないプラグイン・バージョンにアップグレード可能な非推奨のプラグインが環境にある場合があります。そのような非推奨のプラグインがこのアップグレードの画面でデフォルトで選択されている場合、選択内容を確認し、そのようなプラグインのアップグレードを続行するかどうかを決めるよう求められます。 |
注意:
|
「プラグインの選択」画面で、OMSのアップグレード中に自動的にアップグレードされるプラグイン以外にデプロイするオプション・プラグインを選択し、「次」をクリックします。
注意: 13c リリース1でのみサポートされ、将来のリリースではサポートされない非推奨のプラグインを選択した場合、選択内容を確認し、そのプラグインのデプロイメントを続行するかどうかを決めるよう求められます。 |
注意: この画面にリストされていないプラグインをインストールする場合は、次の手順に従います。
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「WebLogic Serverドメインの拡張」画面で、次の操作を実行し、アップグレードされたOMS用のWebLogicドメインおよびOMSインスタンス・ベース・ディレクトリを新規作成して「次」をクリックします。
管理サーバーのホスト名およびそのポートと、WebLogicユーザー名を検証し、WebLogicユーザー・アカウント・パスワードを入力します。これは、新規WebLogicドメイン(GCDomain)
を、アップグレードしている旧リリースのOMSで使用された管理サーバーと同じポートおよびホスト名で作成するために必要です。
注意: 追加のOMSをアップグレードする場合は、最初にアップグレードしたOMS用に構成したホスト名と管理サーバー・ポートを入力し、既存のWebLogic Serverユーザー・アカウントの資格証明を入力します。ホスト名は、最初のOMSが実行されているホストの名前です。ポートを識別するには、次のファイルでパラメータ
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新規OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)
への絶対パスを入力します。これは、アップグレードされたOMSに関連する構成情報を保存するために作成されます。このgc_inst
ディレクトリは、12c リリース5 (12.1.0.5)、12c リリース4 (12.1.0.4)または12c リリース3 (12.1.0.3)の古いgc_inst
ディレクトリであってはいけないため、新しいディレクトリの場所を入力します。古いgc_inst
ディレクトリを入力すると、インストーラはディレクトリが空ではないという警告を表示します。
たとえば、/u01/software/em13c/gc_inst
入力したパスがインスタンス・ベース・ディレクトリへの正しいパスであり、ミドルウェア・ホーム外で保持されていることを確認します。
注意: NFSマウントされたドライブにインストール中で、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)をNFSマウントされたドライブに作成している場合、インストール後に、ロック・ファイルをNFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所に移動します。httpd.confファイルのロック・ファイルの場所を変更し、ローカルのファイル・システムの場所にマップします。手順については、第5.1.10.1項を参照してください。 |
NFSマウントされたドライブにインストールし、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)
をそのNFSマウントされたドライブに作成する場合、インストール後に、ロック・ファイルをNFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所に移動します。これを行うには、httpd.conf
ファイルのロック・ファイルの場所を変更し、ローカルのファイル・システムの場所にマップします。
OMSのOracleホームから次のコマンドを実行して、OMSを停止します。
<ORACLE_HOME>/bin/emctl stop oms
次に例を示します。
/u01/software/em13c/oraclehome/bin/emctl stop oms
次のファイルを開きます。
注意: このファイルを編集する前にバックアップを取ることをお薦めします。 |
<WEBTIER_INSTANCE_HOME>/user_projects/domains/GCDomain/config/fmwconfig/components/OHS/instances/ohs<#>/httpd.conf
次に例を示します。
/u01/software/em13c/gc_inst/user_projects/domains/GCDomain/config/fmwconfig/components/OHS/instances/ohs1/httpd.conf
モジュールmpm_prefork_module
およびmpm_worker_module
に関連するセクションを検索します。これらの両方のセクションにおいて、LockFile
パラメータに、Oracle HTTP Serverが自動的にhttp_lock
ファイルを作成できるローカル・ファイル・システム上の場所への絶対パスを指定します。指定した場所が存在していない場合は、これを最初に作成してからここでパスを指定します。
<IfModule mpm_prefork_module> StartServers 5 MinSpareServers 5 MaxSpareServers 10 MaxClients 150 MaxRequestsPerChild 0 AcceptMutex fcntl LockFile uo1/em/ohs_locks </IfModule> .... <IfModule mpm_worker_module> StartServers 2 MaxClients 150 MinSpareThreads 25 MaxSpareThreads 75 ThreadsPerChild 25 MaxRequestsPerChild 0 AcceptMutex fcntl LockFile uo1/em/ohs_locks </IfModule>
たとえば、ロケーション・パスuo1/em/ohs_locks
(/u01/em
はローカル・ファイル・システム上の場所)を指定する場合、ディレクトリohs_locks
はすでに存在している必要があります。これが存在しない場合は、次の方法で作成してからhttpd.conf
ファイルにこのパスを指定します。
mkdir –p /u01/em/ohs_locks
Oracle HTTP Serverは次のロック・ファイルを自動的に作成します。
uo1/em/ohs_locks/http_lock
変更を保存します。
OMSのOracleホームから次のコマンドを実行して、OMSを起動します。
<ORACLE_HOME>/bin/emctl start oms
次に例を示します。
/u01/software/em13c/oraclehome/bin/emctl start oms
「Enterprise Manager共有場所の詳細」画面で、次の操作を実行して「次」をクリックします。
共有場所にすでにOracle BI Publisherがインストールおよび構成されているOMSをアップグレードする場合、Oracle BI Publisherを構成するためのフィールドは事前に入力され、グレー表示されます。それらはそのままにし、この画面の他のセクションに進むことができます。
しかし、Oracle BI PublisherがまだインストールされていないOMSをアップグレードする場合または共有場所にOracle BI Publisherはインストールされているが構成されていないOMSをアップグレードする場合、次の操作を実行します。
(i) Oracle BI Publisherのために使用できる共有場所を特定します。
既存の共有場所がない場合、新たに作成し、最初のOMSをインストールするホストおよび追加のOMSインスタンスをインストールする予定のホストでそれが認識されることを確認します。
インストールが成功するように、インストール時に共有ディレクトリ用のハードディスク・ドライブを約400MB予約できます。ただし、追加のプラグインをインストールしたり、さらに多くのレポートを作成するにつれて、領域の使用率は時間とともに増えていくため、最終的に少なくとも10GBに拡張し、将来的にはさらに拡張できるようにすることをお薦めします。
注意: ソフトウェア・ライブラリ、または以前のリリースのEnterprise Managerのゴールド・イメージのステージング用に使用していた共有場所がすでにある場合、同じ場所を使用するよう選択できます。ただし、共有場所内のディレクトリはOracle BI Publisher、ソフトウェア・ライブラリおよびステージング済のゴールド・イメージに対して固有になるようにします。たとえば、共有場所/u01/software/examplehost/shrd/ をすでに使用していて、ソフトウェア・ライブラリが/u01/software/examplehost/shrd/SW 内に構成されている場合、同じ場所を使用できますが、Oracle BI Publisher用のこの共有場所内のディレクトリは必ず/u01/software/examplehost/shrd/BIP にします。 |
(ii) この画面で、「Oracle BI Publisherの共有場所の構成」を選択します。次のディレクトリ・パスを入力します。最初のOMSのインストールに使用するユーザー・アカウントに、これらのパスの読取りおよび書込み権限があることを確認します。
注意: Microsoft Windowsでインストーラを起動すると、「Enterprise Manager共有場所の詳細」画面には「構成ボリューム」オプションと「クラスタ・ボリューム」オプションが表示されません。これは予測されている動作です。 |
「構成ボリューム」に、Oracle BI Publisherリポジトリおよび構成ファイルが格納される共有記憶域の場所にある/config
ディレクトリまでのパスを入力します。たとえば、/u01/software/examplehost/shrd/BIP/config
です。
「クラスタ・ボリューム」に、Oracle BI Publisheが高可用性環境で動作するためにOracle BI Publisherスケジューラ記憶域が保持される共有記憶域の場所にある/cluster
ディレクトリまでのパスを入力します。たとえば、/u01/software/examplehost/shrd/BIP/cluster
です。
警告: インストール後、これらのディレクトリを削除しないでください。ディレクトリはOracle BI Publisherが適切に機能するために必要なため、インストール時およびインストール後も必要です。 |
インストールおよび構成されているOracle BI Publisherを有効または無効にします。Oracle BI Publisherを有効にすると、ソフトウェアが起動され、Enterprise Managerシステム内で使用するための準備が整えられます。Oracle BI Publisherを無効にすると、ソフトウェアは起動されずにそのままになります。
Oracle BI Publisherを有効にするには、「Oracle BI Publisherの有効化」を選択します。
注意: インストール時にOracle BI Publisherを無効にするよう選択した場合、インストール後に、アップグレードされたOMSのOracleホームから次のEM CTLコマンドを実行して有効にできます。
次に例を示します。
コマンドはOracle BI Publisherを有効にするのみで、起動はしません。起動するには、アップグレードされたOMSのOracleホームから次のコマンドを実行します。
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「ポート構成の詳細」画面で、このリリースに追加されている新しいコンポーネントに使用するポートをカスタマイズして「次」をクリックします。
ほとんどのコンポーネントのポートは以前のリリースから自動的に引き継がれるため、この画面には、このリリースに追加されている新しいコンポーネント用のポートのみが示されます。
注意: この画面のすべてのポートが-1として表示される場合、インストーラがホスト上のポートをバインドできないことを示します。この問題を解決するには、インストーラを終了して、ホスト名とこのホストのIP構成を検証し(ホストのIPアドレスが別のホストで使用されていないことを確認)、インストーラを再起動して実行しなおします。 |
Oracleによって推奨されるポート範囲の内部または外部にある空きカスタム・ポートを入力できます。
ポートが空いているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。
UNIXの場合:
netstat -an | grep <port no>
Microsoft Windowsの場合:
netstat -an|findstr <port_no>
ただし、カスタム・ポートは、1024より大きく、65535未満である必要があります。または、ポートがstaticports.ini
ファイルに事前に定義されていて、それらのポートを使用する場合、「staticports.iniファイルのインポート」をクリックして、ファイルを選択します。
注意: staticports.ini ファイルがインストール中に渡される場合、staticports.ini ファイルで定義されたポートがデフォルトで表示されます。ファイルが渡されない場合、推奨範囲から使用可能な最初のポートが表示されます。
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「確認」画面で、アップグレードのために指定した詳細を確認します。
詳細を変更するには、変更する画面に到達するまで、「戻る」を繰返しクリックします。
詳細を確認し問題がない場合、「アップグレード」をクリックしてアップグレードを開始します。
「インストールの進行状況」画面で、アップグレード操作の全体的な進行状況(パーセント)と各コンフィギュレーション・アシスタントのステータスを確認します。
注意:
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「終了」画面に、Enterprise Managerのアップグレードに関連する情報が表示されます。情報を確認し、「閉じる」をクリックして、ウィザードを終了します。
ソフトウェア・バイナリがコピーおよび構成されると、allroot.sh
スクリプトを実行するように求められます。別のウィンドウを開き、root
としてログインし、これらのスクリプトを手動で実行します。
Microsoft Windowsオペレーティング・システム上でインストールしている場合、このスクリプトの実行は要求されません。
すべてのOMSインスタンスのアップグレード後に、最初の、古いOMS (つまり、中央エージェント)でインストールされていたものを含む、管理エージェントをアップグレードします。詳細は、第6章を参照してください。
注意:
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サイレント・モードで12c リリース5 (12.1.0.5)、12c リリース4 (12.1.0.4)または12c リリース3 (12.1.0.3)のOMSおよび管理リポジトリを13c リリース1にアップグレードするには、次の手順に従います。
手順4: 追加のOMSインスタンスのアップグレード
手順5: 管理エージェントのアップグレード
注意: emkeyをコピーしていないことを示すエラー・メッセージが表示される場合は、次の手順を実行します。
ここで、管理リポジトリの詳細は、既存のまたは古い管理リポジトリの詳細です。コマンドラインで明示的に指定していない場合は、管理サーバーのパスワードおよびリポジトリ・パスワードを求められます。 |
注意: 複数OMS環境をアップグレードしようとする場合、アップグレード・プロセスを常に、管理サーバーが動作している最初のOMSから開始してください(追加のOMSインスタンスからは開始しないでください)。管理サーバーが実行されているOMSを特定するには、これからアップグレードするOMSで次のコマンドを実行し、出力に管理サーバーの詳細が表示されているかどうかを確認します。
次のような出力が表示されます。 Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c Copyright (c) 1996, 2012 Oracle Corporation. All rights reserved Enter Enterprise Manager Root (SYSMAN) Password : Console Server Host : myhost.example.com . . . WLS Domain Information Domain Name : GCDomain Admin Server Host: myhost.example.com . . . |
注意: 管理リポジトリのアップグレードがschemamanagerログの次のエラーで失敗した場合は、データベースを再起動して、アップグレードを再度試みます。
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インストーラを起動し、サイレント・アップグレードの実行に使用する必要があるレスポンス・ファイルを生成します。
./em13100_<platform>.bin -getResponseFileTemplates -outputLoc <absolute_path_to_a_directory_to_store_the_generated_response_file>
注意: コマンドにより、レスポンス・ファイルが3つ生成されます。このサイレント・インストールに使用する必要があるのは、upgrade.rsp ファイルのみです。 |
upgrade.rsp
レスポンス・ファイルを編集し、付録Aに記載されているパラメータに適切な値を入力します。
注意: 古くて13c リリース1でサポートされないプラグインがある場合は、まず以前のリリースからそれらのプラグインを削除する必要があります。それらの古いプラグインを削除した後でのみアップグレードを続行できます。古いプラグインを削除するには、次の手順に従います。
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サイレント・モードでインストーラを起動し、更新したレスポンス・ファイルを渡します。
./em13100_<platform>.bin -silent -responseFile <absolute_path_to_the_directory_where_the_generated_and_updated_response_file_is_stored>/upgrade.rsp
注意:
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インストールが正常に終了すると、OMSおよび管理エージェントが自動的に起動されます。自動的に起動しないようにする場合は、START_OMS
オプションとSTART_AGENT
オプションを指定してインストーラを起動し、制御する内容に応じてtrue
またはfalse
に設定します。
たとえば、管理エージェントを自動的に起動しない場合、次のコマンドを実行します。
./em13100_<platform>.bin START_OMS=true START_AGENT=false -silent -responseFile <absolute_path>/upgrade.rsp
この拡張オプションに関連する制限を理解するには、第5.1.1.2項を参照してください。
追加のOMSインスタンスがある場合は、第5.2項(この項)で概説されている手順(1)から手順(3)に従って、それぞれのアップグレードを順次開始します。
すべてのOMSインスタンスのアップグレード後に、最初の、古いOMS (つまり、中央エージェント)でインストールされていたものを含む、管理エージェントをアップグレードします。詳細は、第6章を参照してください。
注意:
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この項では、グラフィック・モードでソフトウェアのみ方式を使用して、12c リリース5 (12.1.0.5)、12c リリース4 (12.1.0.4)または12c リリース3 (12.1.0.3)のOMSおよび管理リポジトリを13c リリース1にアップグレードする方法について説明します。
ソフトウェアのみ方式を使用して、ある時点でEnterprise Manager Cloud Control 13c リリース1のソフトウェア・バイナリを実質的にインストールし、その後で旧リリースのEnterprise Managerを新しくインストールした13c リリース1のソフトウェア・バイナリにアップグレードします。
このアップグレード方式は、OMSインスタンスの停止時間を最少にするため、複数OMS環境に最適です。この方式は、ソフトウェア・バイナリのコピー、root.sh
スクリプトの実行およびソフトウェア・バイナリの構成を主とする3つの部分で構成されます。OMSインスタンスを停止せずに、並行してすべてのOMSホスト上でソフトウェア・バイナリをコピーできます。これは時間の節約となるだけでなく、以前のリリースのOMSインスタンスの稼働および実行をこの時点で継続できます。ソフトウェア・バイナリがコピーされると、すべてのOMSインスタンスを停止し、ソフトウェア・バイナリを1つずつ構成してOMSインスタンスをアップグレードできます。したがって停止時間はソフトウェア・バイナリをホストへコピーするときからではなく、OMSインスタンスの構成開始時から開始されます。
この項の具体的な内容は次のとおりです。
Enterprise Manager Cloud Control 13c リリース1のソフトウェア・バイナリのインストール(グラフィック・モード)
Enterprise Manager Cloud Control 13c リリース1のソフトウェア・バイナリの構成(グラフィック・モード)
注意: emkeyをコピーしていないことを示すエラー・メッセージが表示される場合は、次の手順を実行します。
ここで、管理リポジトリの詳細は、既存のまたは古い管理リポジトリの詳細です。コマンドラインで明示的に指定していない場合は、管理サーバーのパスワードおよびリポジトリ・パスワードを求められます。 |
注意: 複数OMS環境をアップグレードしようとする場合、アップグレード・プロセスを常に、管理サーバーが動作している最初のOMSから開始してください(追加のOMSインスタンスからは開始しないでください)。管理サーバーが実行されているOMSを特定するには、これからアップグレードするOMSで次のコマンドを実行し、出力に管理サーバーの詳細が表示されているかどうかを確認します。
次のような出力が表示されます。 Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c Copyright (c) 1996, 2012 Oracle Corporation. All rights reserved Enter Enterprise Manager Root (SYSMAN) Password : Console Server Host : myhost.example.com . . . WLS Domain Information Domain Name : GCDomain Admin Server Host: myhost.example.com . . . |
Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリをインストールするには、次の手順を実行します。
手順1: GUIモードでソフトウェア・バイナリのみインストールするためのEnterprise Manager Cloud Controlインストーラの起動
手順3: 最新のソフトウェア更新の適用
手順4: 前提条件チェックの実行および環境の検証
手順5: インストール・タイプの選択
手順7: インストールの詳細の確認
手順8: インストールの進捗のモニタリング
手順9: インストールの終了
既存のOMSが実行されているホストで、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードを起動します。
./em13100_<platform>.bin [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]
注意:
|
注意: IBM AIXへのインストール中に、ミドルウェア・ホームで使用しているJDKバージョンがサポートされているバージョンではないことを示すエラー・メッセージが表示された場合は、メッセージに記載されているサポートされているバージョンがインストールされていることを確認し、-skipJDKValidation 引数を渡してインストーラを起動します。
次に例を示します。
|
(オプション)「My Oracle Supportの詳細」画面でMy Oracle Support資格証明を入力してOracle Configuration Managerを有効にし、「次」をクリックします。ここでOracle Configuration Managerを有効にしない場合は、詳細を何も入力せずに「次」をクリックして第5.3.1.3項に進みます。
インストール・ウィザードを実行しているホストがインターネットに接続されていない場合、電子メール・アドレスのみを入力し、他のフィールドは空白のままにしてください。インストールの完了後、構成情報を手動で収集し、My Oracle Supportにアップロードしてください。手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
「ソフトウェアの更新」画面で、最新のPSUパッチを含む、最新のソフトウェア更新を適用して「次」をクリックします。
ソフトウェア更新は、オフライン・モード(インターネット接続がない場合)またはオンライン・モード(インターネット接続がある場合)でダウンロードできます。手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
「前提条件チェック」画面で、インストール・ウィザードによって実行された前提条件チェックのステータスを確認し、環境がアップグレード成功のためのすべての最小要件を満たしているかどうかを確認します。次に、「次」をクリックします。
インストール・ウィザードでは、この画面に達すると前提条件チェックが自動的に実行されます。
前提条件チェックのステータスは、「警告」、「失敗」 「成功」、「未実行」、「進行中」、「保留中」のいずれかです。
「警告」または「失敗」 ステータスになったチェックがある場合は、アップグレードを続行する前に問題を調査して修正してください。前提条件を満たさなかった理由と解決方法の詳細が画面に表示されます。問題を修正した後、この画面に戻り、「再実行」をクリックして前提条件を再度チェックします。
注意: 前提条件チェックが失敗しパッケージの欠落が報告された場合、必要なパッケージをインストールして、「再実行」をクリックしてください。インストール・ウィザードによってパッケージ名およびバージョンが検証されるため、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』に示す最小バージョンのパッケージをインストールしてください。インストール・ウィザードがこれらのパッケージの検証に使用するロジックを理解するには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。 |
「インストール・タイプ」画面で、「ソフトウェアのみインストール」を選択して「次」をクリックします。
「インストールの詳細」画面で、次の操作を実行して「次」をクリックします。
インストーラでOracle WebLogic Server 12c リリース1 (12.1.3.0)およびJava Development Kit 1.7.0_80を自動的にインストールできる新しいミドルウェア・ホームを入力します。
たとえば、/u01/software/em13c/oraclehome
です。
注意: ここで入力または検証するミドルウェア・ホームがEnterprise Manager Cloud Controlのみに使用されていることを確認してください。他のOracle Fusion Middleware製品またはコンポーネントは、同じミドルウェア・ホームにインストールしないでください。 |
管理エージェントをインストールできるエージェント・ベース・ディレクトリ(Oracleミドルウェア・ホーム外の場所)への絶対パスを入力します。この場所が空で、書込み権限があることを確認してください。また、常に、Oracleミドルウェア・ホーム外で管理されるようにしてください。
たとえば、/u01/software/em13c/agentbasedir
です。
注意: これは必須フィールドですが、OMSとともにインストールされた管理エージェントは必要ではなく、手順(15)の説明のようにアンインストールする必要があります。 |
ホスト名を検証します。デフォルトでは、ホスト名は、既存の旧リリースのEnterprise Managerがインストールされていたホストの名前です。これは編集不可フィールドです。
「確認」画面で、選択したインストール・タイプに指定した詳細を確認します。
詳細を変更するには、変更する画面に到達するまで、「戻る」を繰返しクリックします。
詳細を確認し問題がない場合、「インストール」をクリックしてインストール・プロセスを開始します。
「インストールの進行状況」画面で、インストール全体の進行状況(パーセント表示)を確認します。
「終了」画面に、Enterprise Managerのインストールに関連する情報が表示されます。情報を確認し、「閉じる」をクリックして、インストール・ウィザードを終了します。
管理エージェントをアンインストールし、第5.3.1.6項の手順(2)で作成したエージェント・ベース・ディレクトリを削除します。手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
インストール済の管理エージェントと手順10 (b)で作成済のエージェント・ベース・ディレクトリはフレッシュ・インストールで必須ですが、エージェント・アップグレード・コンソールを使用して管理エージェントをアップグレードする場合は使用されません。
追加のOMSインスタンスがある場合は、この項(第5.3.1項)で概説されている次の手順によって、追加のOMSホストにソフトウェア・バイナリのコピーも行います。
(UNIXのみ)ソフトウェア・バイナリをインストールした後、新しい端末でrootユーザーとしてログインし、第5.3.1項でインストールしたOMSのOracleホームからallroot.sh
スクリプトを実行します。
$<ORACLE_HOME>/allroot.sh
次に例を示します。
/u01/software/em13c/oraclehome/allroot.sh
追加のOMSインスタンスがある場合は、追加のOMSホストでもこのスクリプトを実行します。
注意: この時点でこのスクリプトを実行する権限がない場合、ソフトウェア・バイナリの構成後にいつでも実行できますが、管理エージェントのアップグレードを開始する前に確実に実行してください。 |
Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリを構成するには、次の手順に従います。
手順1: GUIモードでソフトウェア・バイナリを構成するためのEnterprise Manager Cloud Controlインストーラの起動
手順1: インストール・タイプの選択
手順2: データベース接続の詳細の指定
手順4: 追加のプラグインのデプロイ
手順7: ポートの構成
手順8: アップグレードの詳細の確認
手順9: アップグレードの進捗のモニタリング
手順10: アップグレードの終了
手順11: 追加のOMSインスタンスのアップグレード
手順12: 管理エージェントのアップグレード
第5.3.1項でインストールしたOMSのOracleホームから次のスクリプトを実行して、インストール・ウィザードを起動します。
$<ORACLE_HOME>/sysman/install/ConfigureGC.sh [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]
注意:
|
configureGC.sh
の起動中に渡すことができる、追加の拡張オプションを次に示します。
WebLogicドメインの作成に使用されるデフォルト名は、GCDomain
です。これをオーバーライドしてカスタムWebLogicドメイン名を使用するには、WLS_DOMAIN_NAME
オプションを使用してスクリプトを起動して、一意のカスタム名を入力します。
たとえば、カスタム名EMDomain
を使用する場合、次のコマンドを実行します。
$<ORACLE_HOME>/sysman/install/ConfigureGC.sh WLS_DOMAIN_NAME=<custom_name>
次に例を示します。
/u01/software/em13c/oraclehome/sysman/install/ConfigureGC.sh WLS_DOMAIN_NAME=EMDomain
構成が正常に終了すると、OMSおよび管理エージェントが自動的に起動されます。自動的に起動しないようにする場合は、START_OMS
オプションとSTART_AGENT
オプションを指定してスクリプトを起動し、制御する内容に応じてtrue
またはfalse
に設定します。
たとえば、管理エージェントを自動的に起動しない場合、次のコマンドを実行します。
$<ORACLE_HOME>/sysman/install/ConfigureGC.sh START_OMS=true START_AGENT=false
次に例を示します。
/u01/software/em13c/oraclehome/sysman/install/ConfigureGC.sh START_OMS=true START_AGENT=false
この拡張オプションに関連する制限を理解するには、第5.1.1.2項を参照してください。
「インストール・タイプ」画面で、次のようにします。
「既存のEnterprise Managerシステムのアップグレード」を選択し、次に「1システムのアップグレード」を選択します。
アップグレードするOMSを選択します。
「次」をクリックします。
「データベース接続の詳細」画面で、次の操作を実行して「次」をクリックします。
選択したOMSの管理リポジトリが格納されているデータベースのSYSおよびSYSMANユーザー・アカウントのパスワードを入力します。
管理リポジトリがバックアップされていることを確認します(インストーラは、管理リポジトリがバックアップされているかどうかのみをチェックするため、OMS、インベントリ、ソフトウェア・ライブラリおよびEnterprise Managerの動作に不可欠なその他のコンポーネントをバックアップすることを強くお薦めします。これによって、アップグレードに失敗した場合に、元の内容に戻すことができます)。前提条件として、アップグレード・プロセスを開始する前に、管理リポジトリをバックアップする必要があります。まだバックアップを取っていない場合は、ただちに実行し、その後でインストーラに戻ってアップグレードを続行してください。
アップグレード後のメンテナンスのためにEnterprise Managerシステムを停止する必要がある場合は、「DDMPジョブを無効にします」を選択してDDMPジョブを無効にします。アップグレード後のメンテナンスのためにEnterprise Managerシステムを停止しないため、DDMPジョブを無効にしない場合は、このオプションを選択しないでください。
遅延データ移行(DDMP)は、以前のリリースのEnterprise Managerに格納されているデータのフォーマットを、アップグレード後のEnterprise Managerシステムと互換性のあるフォーマットに移行する、アップグレード後アクティビティの1つです。この移行アクティビティは基本的に、Oracle Management Repositoryのアップグレード時に発行されるEnterprise Managerのジョブであり、アップグレード後のEnterprise Managerシステムが機能し始めるときバックグラウンドで実行するようにスケジュールされます。
データ・フォーマットの移行にかかる時間は、以前のリリースのEnterprise Managerにあるデータの量によって異なります。したがって、大量のデータがある場合、移行に時間がかかります。
アップグレード後のメンテナンス用にEnterprise Managerシステムを停止する必要がある場合、DDMPジョブを今すぐ無効にし、メンテナンス期間が終了し、Enterprise Managerシステムが稼働中になった後でアップグレード後のコンソールから実行するよう選択できます。
Enterprise Manager Cloud Controlコンソールのアップグレード後のコンソールからDDMPジョブを後で実行するには、「設定」メニューから「Cloud Controlの管理」を選択し、「アップグレード後のタスク」を選択します。
注意: 以前のリリースのEnterprise Managerにデプロイされているプラグインのいくつかが古く、13c リリース1でサポートされないことがインストーラによって検出された場合、まず以前のリリースからそれらのプラグインを削除するよう求められます。それらの古いプラグインを削除した後でのみインストーラに戻ってアップグレードを続行できます。古いプラグインを削除するには、次の手順に従います。
|
注意: 環境にJVM診断エンジン(JVMDエンジン)またはアプリケーションの依存性とパフォーマンス・エンジン(ADPエンジン)が構成されている場合、それらが稼働しているかどうかを確認します。そうである場合、管理サーバーが稼働しているかどうかを確認し、JVMDエンジンおよびADPエンジンを停止します。アップグレードが正常に終了すると、JVMDエンジンは自動的に起動します。管理サーバーが稼働しているかどうかを確認するには、アップグレードしているOMSから次のコマンドを実行します。
各OMSインスタンスでエンジンを停止するには、アップグレードしているOMSから次のコマンドを実行します。
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注意: この時点でデータベースで実行される様々な前提条件チェックの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。 |
注意: 欠落しているプラグインに関するエラーが表示される場合は、次の操作を実行します。
|
「プラグイン・アップグレード」画面で、次の影響のいずれかを受けるプラグインを確認して「次」をクリックします。
新しいバージョンが存在する場合にアップグレード
新しいバージョンが存在しない場合に移行
アップグレード対象のプラグインに新しい依存関係が存在する場合またはリリースで導入された新しいデフォルト・プラグインがある場合は、デプロイ済。
ここで、新しいバージョンとは、インストールに使用するEnterprise Managerソフトウェア(DVDまたはダウンロードしたソフトウェア)で提供されているプラグインの新しいバージョンを指します。
注意: 13c リリース1でのみサポートされ、将来のリリースではサポートされないプラグイン・バージョンにアップグレード可能な非推奨のプラグインが環境にある場合があります。そのような非推奨のプラグインがこのアップグレードの画面でデフォルトで選択されている場合、選択内容を確認し、そのようなプラグインのアップグレードを続行するかどうかを決めるよう求められます。 |
注意:
|
「プラグインの選択」画面で、OMSのアップグレード中に自動的にアップグレードされるプラグイン以外にデプロイするオプション・プラグインを選択し、「次」をクリックします。
注意: 13c リリース1でのみサポートされ、将来のリリースではサポートされない非推奨のプラグインを選択した場合、選択内容を確認し、そのプラグインのデプロイメントを続行するかどうかを決めるよう求められます。 |
注意: この画面にリストされていないその他のプラグインをインストールする場合は、次の手順に従います。
|
「WebLogic Serverドメインの拡張」画面で、次の操作を実行し、アップグレードされたOMS用のWebLogicドメインおよびOMSインスタンス・ベース・ディレクトリを新規作成して「次」をクリックします。
管理サーバーのホスト名およびそのポートと、WebLogicユーザー名を検証し、WebLogicユーザー・アカウント・パスワードを入力します。これは、新規WebLogicドメイン(GCDomain)
を、アップグレードしている旧リリースのOMSで使用された管理サーバーと同じポートおよびホスト名で作成するために必要です。
注意: 追加のOMSをアップグレードする場合は、最初にアップグレードしたOMS用に構成したホスト名と管理サーバー・ポートを入力し、既存のWebLogic Serverユーザー・アカウントの資格証明を入力します。ホスト名は、最初のOMSが実行されているホストの名前です。ポートを識別するには、次のファイルでパラメータ
|
新規OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)
への絶対パスを入力します。これは、アップグレードされたOMSに関連する構成情報を保存するために作成されます。このgc_inst
ディレクトリは、12c リリース5 (12.1.0.5)、12c リリース4 (12.1.0.4)または12c リリース3 (12.1.0.3)の古いgc_inst
ディレクトリであってはいけないため、新しいディレクトリの場所を入力します。古いgc_inst
ディレクトリを入力すると、インストーラはディレクトリが空ではないという警告を表示します。
たとえば、/u01/software/em13c/oraclehome
です。
入力したパスがインスタンス・ベース・ディレクトリへの正しいパスであり、ミドルウェア・ホーム外で保持されていることを確認します。
注意: NFSマウントされたドライブにインストール中で、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)をNFSマウントされたドライブに作成している場合、インストール後に、ロック・ファイルをNFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所に移動します。httpd.confファイルのロック・ファイルの場所を変更し、ローカルのファイル・システムの場所にマップします。手順については、第5.1.10.1項を参照してください。 |
注意: Oracle WebLogic Serverのパスワードまたはノード・マネージャのパスワードを変更する場合は、My Oracle Supportのノート1450798.1を参照してください。 |
「Enterprise Manager共有場所の詳細」画面で、次の手順を実行します。
共有場所にすでにOracle BI Publisherがインストールおよび構成されているOMSをアップグレードする場合、Oracle BI Publisherを構成するためのフィールドは事前に入力され、グレー表示されます。それらはそのままにし、この画面の他のセクションに進むことができます。
しかし、Oracle BI PublisherがまだインストールされていないOMSをアップグレードする場合または共有場所にOracle BI Publisherはインストールされているが構成されていないOMSをアップグレードする場合、次の操作を実行します。
(i) Oracle BI Publisherのために使用できる共有場所を特定します。
既存の共有場所がない場合、新たに作成し、最初のOMSをインストールするホストおよび追加のOMSインスタンスをインストールする予定のホストでそれが認識されることを確認します。
インストールが成功するように、インストール時に共有ディレクトリ用のハードディスク・ドライブを約400MB予約できます。ただし、追加のプラグインをインストールしたり、さらに多くのレポートを作成するにつれて、領域の使用率は時間とともに増えていくため、最終的に少なくとも10GBに拡張し、将来的にはさらに拡張できるようにすることをお薦めします。
注意: ソフトウェア・ライブラリ、または以前のリリースのEnterprise Managerのゴールド・イメージのステージング用に使用していた共有場所がすでにある場合、同じ場所を使用するよう選択できます。ただし、共有場所内のディレクトリはOracle BI Publisher、ソフトウェア・ライブラリおよびステージング済のゴールド・イメージに対して固有になるようにします。たとえば、共有場所/u01/software/examplehost/shrd/ をすでに使用していて、ソフトウェア・ライブラリが/u01/software/examplehost/shrd/SW 内に構成されている場合、同じ場所を使用できますが、Oracle BI Publisher用のこの共有場所内のディレクトリは必ず/u01/software/examplehost/shrd/BIP にします。 |
(ii) この画面で、「Oracle BI Publisherの共有場所の構成」を選択します。次のディレクトリ・パスを入力します。最初のOMSのインストールに使用するユーザー・アカウントに、これらのパスの読取りおよび書込み権限があることを確認します。
注意: Microsoft Windowsでインストーラを起動すると、「Enterprise Manager共有場所の詳細」画面には「構成ボリューム」オプションと「クラスタ・ボリューム」オプションが表示されません。これは予測されている動作です。 |
「構成ボリューム」に、Oracle BI Publisherリポジトリおよび構成ファイルが格納される共有記憶域の場所にある/config
ディレクトリまでのパスを入力します。たとえば、/u01/software/examplehost/shrd/BIP/config
です。
「クラスタ・ボリューム」に、Oracle BI Publisheが高可用性環境で動作するためにOracle BI Publisherスケジューラ記憶域が保持される共有記憶域の場所にある/cluster
ディレクトリまでのパスを入力します。たとえば、/u01/software/examplehost/shrd/BIP/cluster
です。
警告: インストール後、これらのディレクトリを削除しないでください。ディレクトリはOracle BI Publisherが適切に機能するために必要なため、インストール時およびインストール後も必要です。 |
インストールおよび構成されているOracle BI Publisherを有効または無効にします。Oracle BI Publisherを有効にすると、ソフトウェアが起動され、Enterprise Managerシステム内で使用するための準備が整えられます。Oracle BI Publisherを無効にすると、ソフトウェアは起動されずにそのままになります。
Oracle BI Publisherを有効にするには、「Oracle BI Publisherの有効化」を選択します。
注意: インストール時にOracle BI Publisherを無効にするよう選択した場合、インストール後に、アップグレードされたOMSのOracleホームから次のEM CTLコマンドを実行して有効にできます。
次に例を示します。
コマンドはOracle BI Publisherを有効にするのみで、起動はしません。起動するには、アップグレードされたOMSのOracleホームから次のコマンドを実行します。
|
「ポート構成の詳細」画面で、このリリースに追加されている新しいコンポーネントに使用するポートをカスタマイズします。ほとんどのコンポーネントのポートは以前のリリースから自動的に引き継がれるため、この画面には、このリリースに追加されている新しいコンポーネント用のポートのみが示されます。
注意: この画面のすべてのポートが-1として表示される場合、インストーラがホスト上のポートをバインドできないことを示します。この問題を解決するには、インストーラを終了して、ホスト名とこのホストのIP構成を検証し(ホストのIPアドレスが別のホストで使用されていないことを確認)、インストーラを再起動して実行しなおします。 |
Oracleによって推奨されるポート範囲の内部または外部にある空きカスタム・ポートを入力できます。
ポートが空いているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。
UNIXの場合:
netstat -an | grep <port no>
Microsoft Windowsの場合:
netstat -an|findstr <port_no>
ただし、カスタム・ポートは、1024より大きく、65535未満である必要があります。または、ポートがstaticports.ini
ファイルに事前に定義されていて、それらのポートを使用する場合、「staticports.iniファイルのインポート」をクリックして、ファイルを選択します。
注意: staticports.ini ファイルがインストール中に渡される場合、staticports.ini ファイルで定義されたポートがデフォルトで表示されます。ファイルが渡されない場合、推奨範囲から使用可能な最初のポートが表示されます。
|
「確認」画面で、選択したインストール・タイプに指定した詳細を確認します。
詳細を変更するには、変更する画面に到達するまで、「戻る」を繰返しクリックします。
詳細を確認し問題がない場合、「構成」をクリックしてインストール・プロセスを開始します。
「インストールの進行状況」画面で、インストール全体の進行状況(パーセント表示)を確認します。
注意:
|
「終了」画面に、Enterprise Managerのインストールに関連する情報が表示されます。情報を確認し、「閉じる」をクリックして、インストール・ウィザードを終了します。
追加のOMSインスタンスがある場合は、この項(第5.3.3項)で概説されている手順に従って、それぞれのアップグレードを順次開始します。
すべてのOMSインスタンスのアップグレード後に、最初の、古いOMS (つまり、中央エージェント)でインストールされていたものを含む、管理エージェントをアップグレードします。詳細は、第6章を参照してください。
注意:
|
この項では、サイレント・モードでソフトウェアのみ方式を使用して、12c リリース5 (12.1.0.5)、12c リリース4 (12.1.0.4)または12c リリース3 (12.1.0.3)のOMSおよび管理リポジトリを13c リリース1にアップグレードする方法について説明します。
ソフトウェアのみ方式を使用して、ある時点でEnterprise Manager Cloud Control 13c リリース1のソフトウェア・バイナリを実質的にインストールし、その後で旧リリースのEnterprise Managerを新しくインストールした13c リリース1のソフトウェア・バイナリにアップグレードします。
このアップグレード方式は、OMSインスタンスの停止時間を最少にするため、複数OMS環境に最適です。この方式は、ソフトウェア・バイナリのコピー、root.sh
スクリプトの実行およびソフトウェア・バイナリの構成を主とする3つの部分で構成されます。OMSインスタンスを停止せずに、並行してすべてのOMSホスト上でソフトウェア・バイナリをコピーできます。これは時間の節約となるだけでなく、以前のリリースのOMSインスタンスの稼働および実行をこの時点で継続できます。ソフトウェア・バイナリがコピーされると、すべてのOMSインスタンスを停止し、ソフトウェア・バイナリを1つずつ構成してOMSインスタンスをアップグレードできます。したがって停止時間はソフトウェア・バイナリをホストへコピーするときからではなく、OMSインスタンスの構成開始時から開始されます。
この項の具体的な内容は次のとおりです。
Enterprise Manager Cloud Control 13c リリース1のソフトウェア・バイナリのインストール(サイレント・モード)
Enterprise Manager Cloud Control 13c リリース1のソフトウェア・バイナリの構成(サイレント・モード)
注意: emkeyをコピーしていないことを示すエラー・メッセージが表示される場合は、次の手順を実行します。
ここで、管理リポジトリの詳細は、既存のまたは古い管理リポジトリの詳細です。コマンドラインで明示的に指定していない場合は、管理サーバーのパスワードおよびリポジトリ・パスワードを求められます。 |
注意: 複数OMS環境をアップグレードしようとする場合、アップグレード・プロセスを常に、管理サーバーが動作している最初のOMSから開始してください(追加のOMSインスタンスからは開始しないでください)。管理サーバーが実行されているOMSを特定するには、これからアップグレードするOMSで次のコマンドを実行し、出力に管理サーバーの詳細が表示されているかどうかを確認します。
次のような出力が表示されます。 Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c Copyright (c) 1996, 2012 Oracle Corporation. All rights reserved Enter Enterprise Manager Root (SYSMAN) Password : Console Server Host : myhost.example.com . . . WLS Domain Information Domain Name : GCDomain Admin Server Host: myhost.example.com . . . |
Enterprise Manager Cloud Control 13cのソフトウェア・バイナリをインストールするには、次の手順に従います。
インストーラを起動し、ソフトウェアのみのサイレント・インストールの実行に使用する必要があるレスポンス・ファイルを生成します。
./em13100_<platform>.bin -getResponseFileTemplates -outputLoc <absolute_path_to_a_directory_to_store_the_generated_response_file>
注意: コマンドにより、レスポンス・ファイルが3つ生成されます。このソフトウェアのみのサイレント・インストールに使用する必要があるのは、software_only.rsp ファイルのみです。 |
software_only.rsp
ファイルを編集し、表5-2に記載されているパラメータに適切な値を入力します。
表5-2 サイレント・モードでソフトウェアのみインストールするためのsoftware_only.rspレスポンス・ファイルの編集
パラメータ | データ型 | 値に二重引用符が必要か? | 説明 |
---|---|---|---|
UNIX_GROUP_NAME |
String |
はい |
(中央インベントリが存在しない場合にのみ必須)所属するUNIXグループの名前を入力します。 たとえば、 |
INVENTORY_LOCATION |
String |
はい |
(中央インベントリが存在せず、アップグレードするOMSがinvPtrLoc引数を使用してインストールされた場合にのみ必須)中央インベントリへの絶対パスを入力します。 たとえば、 |
SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORT |
Boolean |
はい |
|
DECLINE_SECURITY_UPDATES |
Boolean |
いいえ |
|
INSTALL_UPDATES_SELECTION |
String |
はい |
このパラメータはデフォルトで、インストール中にソフトウェア更新がインストールされないことを示す
|
ORACLE_MIDDLEWARE_HOME_LOCATION |
String |
はい |
13c リリース1へのアップグレードはアウトオブプレース・アップグレードであるため、インストーラでOracle WebLogic Server 12c リリース1 (12.1.3.0)およびJDK 1.7.0_80を自動的にインストールできる新しいミドルウェア・ホームを入力します。 ミドルウェアの場所に、OMSおよび管理エージェントのOracleホームを作成するための書込み権限があることを確認してください。 たとえば、 注意: ここで入力するミドルウェア・ホームは、Enterprise Manager Cloud Controlのためにのみ使用するようにしてください。他のOracle Fusion Middleware製品またはコンポーネントは、同じミドルウェア・ホームにインストールしないでください。 |
AGENT_BASE_DIR |
String |
はい |
管理エージェントをインストールできるエージェント・ベース・ディレクトリ(Oracleミドルウェア・ホーム外の場所)への絶対パスを入力します。エージェント・アップグレード・コンソールを使用して旧リリースの管理エージェントをアップグレードするため、この管理エージェントは最終的にホストから削除します。しかし、ソフトウェア・バイナリを正常にコピーするにはこのパラメータが必要で、管理エージェントのバイナリをコピーでき、それによりインストールを正常に終了できるように有効な場所を指定する必要があります。 たとえば、 この場所が空で、書込み権限があることを確認してください。また、常に、Oracleミドルウェア・ホーム外で管理されるようにしてください。 注意: (Microsoft Windowsのみ)エージェント・ベース・ディレクトリのパスの文字数が、25文字を超えていないことを確認してください。たとえば、16文字のみを含むエージェント・ベース・ディレクトリのパス |
ORACLE_HOSTNAME |
String |
はい |
DNSに登録され、他のネットワーク・ホストからアクセスできる完全修飾ドメイン名を入力します。または、このサイトですべてのOMSインスタンスの ホスト名はローカルのOracle WebLogic ServerおよびOracle Management Serviceに使用されるため、ホスト名はローカル・ホストに対して解決する必要があります。このフィールドには、リモート・ホストやロード・バランサ仮想ホストを指定しないでください。IPアドレスを入力しないでください。名前にアンダースコアを使用しないでください。短縮名も使用できますが、警告が表示されるため、完全修飾ドメイン名を入力することをお薦めします。 ホスト名を指定しない場合、インストール・ウィザードは自動的に検出したホスト名をそのホストの名前として使用して続行します。 |
サイレント・モードでソフトウェア・バイナリをコピーするには、次の方法でインストーラを起動します。
./em13100_<platform>.bin -silent -responseFile <absolute_path_to_the_directory_where_the_generated_and_updated_response_file_is_stored>/software_only.rsp [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]
注意:
|
管理エージェントと作成済のエージェント・ベース・ディレクトリを削除します。手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
インストール済の管理エージェントと作成済のエージェント・ベース・ディレクトリはフレッシュ・インストールで必須ですが、エージェント・アップグレード・コンソールを使用して管理エージェントをアップグレードする場合は使用されません。
追加のOMSインスタンスがある場合は、この項(第5.4.1項)で概説されている手順に従って、追加のOMSホストにもソフトウェア・バイナリをコピーします。
(UNIXのみ)ソフトウェア・バイナリをインストールした後、新しい端末でrootユーザーとしてログインし、第5.4.1項でインストールしたOMSのOracleホームからallroot.sh
スクリプトを実行します。
$<ORACLE_HOME>/allroot.sh
次に例を示します。
/u01/software/em13c/oraclehome/allroot.sh
追加のOMSインスタンスがある場合は、追加のOMSホストでもこのスクリプトを実行します。
注意: この時点でこのスクリプトを実行する権限がない場合、ソフトウェア・バイナリの構成後にいつでも実行できますが、管理エージェントのアップグレードを開始する前に確実に実行してください。 |
Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリを構成するには、次の手順に従います。
手順3: 追加のOMSインスタンスのアップグレード
手順4: 管理エージェントのアップグレード
注意: 管理リポジトリのアップグレードがschemamanagerログの次のエラーで失敗した場合は、データベースを再起動して、アップグレードを再度試みます。
|
software_only.rsp
ファイルの生成時に、第5.4.1.1項で生成したupgrade.rsp
ファイルにアクセスします。upgrade.rsp
ファイルを編集し、付録Aに記載されているパラメータに適切な値を入力します。
注意: 古くて13c リリース1でサポートされないプラグインがある場合は、まず以前のリリースからそれらのプラグインを削除する必要があります。それらの古いプラグインを削除した後でのみアップグレードを続行できます。古いプラグインを削除するには、次の手順に従います。
|
第5.4.1.3項でインストールしたOMSのOracleホームからConfigureGC.sh
スクリプトを起動し、前の手順で編集したレスポンス・ファイルを渡して、ソフトウェア・バイナリを構成します。
$<ORACLE_HOME>/sysman/install/ConfigureGC.sh -silent -responseFile <absolute_path_to_the_directory_where_the_generated_and_updated_response_file_is_stored>/upgrade.rsp [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]
注意:
|
注意: 欠落しているプラグインに関するエラーが表示される場合は、次の操作を実行します。
|
追加のOMSインスタンスがある場合は、第5.4.3.1項および第5.4.3.2項で概説されている手順に従って、それぞれのアップグレードを順次開始します。
すべてのOMSインスタンスのアップグレード後に、最初の、古いOMS (つまり、中央エージェント)でインストールされていたものを含む、管理エージェントをアップグレードします。詳細は、第6章を参照してください。
注意:
|