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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control Oracle Fusion Middleware管理ガイド
13cリリース1
E72552-02
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36 Apache HTTPサーバーの検出およびモニタリング

Enterprise Manager Cloud Controlでは、環境内のApache HTTPサーバーを検出して、集中モニタリングおよび集中管理に追加できます。この章では、これらのApache HTTPサーバー・ターゲットを検出およびモニターする方法について説明します。

この章では、特に次の内容を説明します。

36.1 HTTPサーバーの紹介

Enterprise Manager Cloud Controlを使用すると、Apache HTTPサーバー・ターゲットで次を実行できます。

  • リアルタイムおよび履歴可用性モニタリングのApache HTTPサーバー・ターゲットを検出します。

  • メトリック・データの収集をそれぞれ一時停止または再開するためのブラックアウトの作成または終了。

  • メトリック、その収集間隔および各メトリックの最後のアップロードのリストを表示します。

  • 一貫性のある標準構成に準拠するためにすべての将来のインストールのソースとして使用できるモニタリング・テンプレートを作成します。

  • 可用性およびイベント・レポートを生成します。

36.2 検出およびモニタリングがサポートされているバージョンのApache HTTPサーバー

Enterprise Manager Cloud Control内で検出およびモニタリングがサポートされているApache HTTPサーバーのバージョンを検索するには、次の手順に従います。

  1. https://support.oracle.com/にログインします。

  2. My Oracle Supportのホームページで、「動作保証」タブを選択します。

  3. 動作保証ページで、「動作保証検索」セクションに、次の検索基準を入力します。

    • 「製品」フィールドに、製品名として「Enterprise Manager Base Platform - OMS」と入力します。

    • リリース・リストから、リリース番号として12.1.0.4.0を選択します。

  4. 「検索」をクリックします。

  5. 「Certification Results」セクションで、「ミドルウェア」メニューを拡張し、動作保証されているApache HTTPサーバー・バージョンを表示します。

    Apache HTTPサーバー動作保証詳細

36.3 Apache HTTPサーバーを検出およびモニタリングするための前提条件

Apache HTTPサーバーを検出するための次の前提条件を満たしてください:

  • 管理エージェントをApache HTTPサーバーが構成されている同じホストにインストールして実行する必要があります。リモート・エージェントはサポートされていません。

  • 同じユーザー/ロールを使用して管理エージェントおよびApache HTTPサーバーをインストールしていることを確認します。

  • Apache HTTPサーバーをモニタリングするために12.1.0.6 Fusion Middlewareプラグインをダウンロードおよびインストールしていることを確認します。このターゲットをインポートまたはデプロイするために他のプラグインは必要ありません。

36.4 Apache HTTPサーバーの検出

Apache HTTPサーバーを検出するには、次の手順に従います。

  1. Cloud Controlで、「設定」メニューから、「ターゲットの追加」を選択し、「ターゲットの手動追加」を選択します。

  2. ターゲットの手動追加ページで、「ターゲット・モニタリング・プロパティを指定してターゲットを宣言的に追加」を選択し、「ホストの追加」をクリックします。

  3. 「ターゲット・タイプ」メニューから、「Apache HTTPサーバー」を選択します。管理エージェントを選択するには、検索アイコンをクリックします。「ターゲット・セレクタ」ダイアログ・ボックスから、ターゲット名を選択し、「選択」をクリックします。

  4. 「手動追加」をクリックして、Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択されたホストに追加します。

  5. 追加: Apache HTTPサーバー・ページで、ターゲット名、httpd.confファイルがダウンロードされたディレクトリの場所およびApacheバイナリ(binフォルダなど)が格納されているディレクトリの場所を指定します。「OK」をクリックします。

Apache HTTPサーバーの追加

36.5 Apache HTTPサーバーのモニタリング

Apache HTTPサーバー・ターゲットを追加した後、モニタリング用に自動的に使用可能になります。このターゲットでは、レスポンス・メトリックおよび構成メトリックのみが収集またはモニターされます。

検出後、Apache HTTPサーバー・ターゲットにアクセスするには、「ターゲット」メニューから「すべてのターゲット」を選択します。左側のペインの「検索の絞込み」セクションから、「ミドルウェア」を展開します。リストから、「Apache HTTPサーバー」を選択します。ターゲット名をクリックして、ターゲットのステータスを表示します。

Apache HTTPサーバーのモニタリング

Apache HTTPサーバー・ホームページで、サーバーの一般情報、サーバーのステータスの情報、可用性、Apacheサーバー・バイナリの絶対パスなどを表示できます。

36.6 Apache HTTPサーバーの構成管理

Apache HTTPサーバーの構成データは日単位で収集されます。

構成データを表示するには、Apache HTTPサーバー・ホームページで、「Apache HTTPサーバー」メニューから「構成」を選択し、「最新収集」をクリックします。

構成管理

次の構成詳細がApache HTTPサーバーに対して収集されます。

  • サーバー名、リスニング・ポートなどの汎用情報。

  • WebLogic/WebSphereリクエストの一般的なルーティング情報。

  • Apacheサーバーのリスニング・ホスト・ポートおよびプロトコル。

  • Apacheサーバーが着信するリクエストを特定のホスト・ポートにルーティングするために使用される仮想ホスト情報。

36.7 Apache HTTPサーバーの問題のトラブルシューティング

問題: Apache HTTPサーバーのレスポンスおよび構成メトリック収集に失敗します

問題: プロセス所有者(Apacheインストール所有者)が管理エージェント・ユーザーと異なる場合、Apache HTTPサーバー・ターゲットが検出されますが、レスポンスおよび構成メトリックが収集されません。

回避策: 同じユーザー/ロールを使用して管理エージェントおよびApache HTTPサーバーをインストールすることを確認してください。


注意:

管理エージェントが情報を抽出するためにアクセスするファイルはhttpd.confです。