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Oracle® Enterprise Manager ORAchk Healthchecks Plug-inユーザーズ・ガイド
リリース13.1.0.1.0
E70364-01
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2 ヘルス・チェック・ツールの管理

この章では、ORAchkプラグインによるエンジニアド・システム/非エンジニアド・システムのアセットのモニタリングをプロビジョニングする方法および停止する方法について説明します。


警告:

ORAchkコンプライアンス標準の関連付けは、ターゲットに対して直接行うのではなく、この後に説明する手順に従って行う必要があります。そうしないと、不正確な結果になったり、結果が得られません。


内容は次のとおりです。

2.1 ORAchkのプロビジョニング

プラグインをデプロイしたら、次の手順に従ってORAchk/Exachkをプロビジョニングして、エンジニアド・システム/クラスタまたはシングル・インスタンスのデータベースが実行されているホストのアセットをモニタリングします。

  1. ORAchkをプロビジョニングする前に、エンジニアド・システム/非エンジニアド・システムのすべてのメンバー・ターゲットを検出して、昇格させる必要があります。

  2. 「エンタープライズ」メニューから「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「プロシージャ・ライブラリ」を選択します。

    「プロビジョニング」ページには、デプロイメント・プロシージャ・マネージャが表示されます。


    ヒント:

    プロシージャ・ライブラリには、Oracle製品の効果的なモニタリングおよび管理のベスト・プラクティスを規定できるツールであるプロシージャが含まれています。

  3. 図2-1に示すように、「プロビジョニング」ページで「ORAchk/Exachkのプロビジョニング」プロシージャを選択して、「起動」をクリックします。

    図2-1 ORAchkのプロビジョニング・プロシージャの起動

    図2-1については周囲のテキストで説明しています。
  4. 「起動」をクリックすると、図2-2で示すように、「ターゲットと頻度」でORAchk/Exachkのプロビジョニング・ウィザードが開始されます。このページで、選択したターゲットのORAchk/Exachkを設定する必要があります。

    図2-2 ORAchk/Exachkプロビジョニング用のターゲット選択

    図2-2については周囲のテキストで説明しています。

    次の情報を入力します。

    1. 「システム・タイプ」を選択します。ORAchk/Exachkでサポートされているシステムのターゲット・タイプのリストが表示されます。

      図2-3に示すように、ドロップダウン・メニューをクリックして適切なシステムを選択します。

      図2-3 ORAchk/Exachkプロビジョニング用のシステム・タイプの選択

      図2-3については周囲のテキストで説明しています。

      ターゲット・タイプの選択に基づいて、さらに入力が必要になります。たとえば、Oracle Exadata Database Machineを選択する場合は、クラスタごとに1つのExachkインスタンスを必要とするため、「クラスタ」を選択する必要があります。


      ヒント:

      常に、そのトポロジで使用可能な最高のシステム・タイプを選択します。ホストがクラスタの一部である場合は、「クラスタ」システム・タイプを選択します。ホストまたはクラスタがエンジニアド・システムの一部である場合は、適切なエンジニアド・システムのタイプを選択します。

    2. システム・タイプを選択したら、「システム・ターゲット名」を選択します。検索アイコンをクリックして、リストからターゲット名を選択します。図2-4に示す例のように、Exadataデータベース・マシンのターゲット・タイプを選択した場合は、リスト内にすべての使用可能なターゲットが表示されます。

      図2-4 ORAchk/Exachkプロビジョニング用のターゲット名の選択

      図2-4については周囲のテキストで説明しています。

      注意:

      このリストには、Enterprise Managerによってすでに検出されているターゲットのみが表示されます。

    3. 選択したシステム・タイプにクラスタがある場合は、Exachkを構成するクラスタを選択します。クラスタごとに1つのExachkインスタンスが必要です。「クラスタ」ドロップダウン・メニューからクラスタ名を選択します。

    4. ホストの資格証明を設定します。検索アイコンをクリックして、図2-5に示すポップアップ・ウィンドウで、「優先」または「名前付き」のいずれかを選択します。

      図2-5 ORAchk/Exachkプロビジョニング用の優先または名前付き資格証明の選択

      図2-5については周囲のテキストで説明しています。

      ターゲットの資格証明が設定されていない場合は、図2-6に示すように、「新規」をクリックして情報を入力します。

      図2-6 ORAchk/Exachkプロビジョニング用の新しい資格証明の設定

      周囲のテキストは図2-6に関する説明です。
    5. 「インストールの場所」には、orachkサブディレクトリが作成される場所(デフォルト)が移入されます。場所を変更するには、検索アイコンをクリックします。

    6. デーモンのスケジュールを設定します。開始する日および時間を選択します。デフォルトでは、日曜の朝、午前2時にスケジュールが設定されます。

    「次」をクリックして構成を開始します。プロビジョニング処理は、約5分かかります。

  5. 「構成」ページ(図2-7)で、次の構成情報を入力します。

    • 一般構成: CRSのホーム・ディレクトリを確認します。ORAchk/Exachkウィザードにより、必要な情報がこのフィールドに事前に移入されます。

    • セル・クラスタ構成: クラスタのストレージ・セルのベスト・プラクティスを評価するか、またはストレージ・セルのチェックをスキップするかのオプションを選択します。

      クラスタのストレージ・セルのベスト・プラクティスを評価するため、そのセルのルート・レベルの権限が必要です。すべてのストレージ・セルに対して同じルート・パスワードを使用するオプションを選択できます。そうしない場合は、ストレージ・セルごとにパスワードを入力します。

    • インフィニバンド構成: クラスタのインフィニバンド・スイッチのベスト・プラクティスを評価するか、またはインフィニバンド・スイッチのチェックをスキップするかのオプションを選択します。

      クラスタのインフィニバンド・スイッチのベスト・プラクティスを評価するため、ルート・レベルの権限が必要です。すべてのインフィニバンド・スイッチに対して同じルート・パスワードを使用するオプションを選択できます。そうしない場合は、インフィニバンド・スイッチごとにパスワードを入力します。

    図2-7 「構成」ページ

    周囲のテキストで図2-7を説明しています。
  6. 「送信」をクリックします。

  7. 「確認」ページで、Exachkの設定が開始されます。「ステータスの表示」をクリックすると、処理の続行中に設定の詳細が表示されます。

  8. 「終了」をクリックします。


注意:

ORAchkを設定するエンジニアド・システム・ターゲットごとにこの手順を繰り返します。

前述の手順は、エンジニアド・システムによって異なることがあります。問われる質問や詳細が異なります。


2.2 ORAchkバージョンの更新

ORAchkバージョンは、Enterprise Managerの自己更新機能によって使用可能になります。ORAchkプラグインを更新するには、次を実行します。

2.2.1 ORAchkデーモンの停止

一度ORAchkがデーモンとして設定されると、必要に応じてそれを停止できます。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「プロシージャ・ライブラリ」を選択します。

    「プロビジョニング」ページには、デプロイメント・プロシージャ・マネージャが表示されます。

  2. 図2-8に示すように、「プロビジョニング」ページで、「ORAchk/Exachkの管理」プロシージャを選択して「起動」をクリックします。

    図2-8 ORAchk/Exachkの管理

    周囲のテキストは図2-8に関する説明です。
  3. 「ORAchkサービスの管理: サービス」ページでは、図2-9に示すように、ORAchkプラグインによってモニタリングされているすべてのターゲットのリストが表示されます。

    図2-9 ORAchk/Exachkによってモニタリングされているターゲット

    周囲のテキストは図2-9に関する説明です。

    この表には次の情報が表示されます。

    • ターゲット名: Enterprise Managerによって認識されるターゲット名。

    • システム・タイプ: プロビジョニング中に設定したシステム・タイプ(「ORAchkのプロビジョニング」を参照)。

    • バージョン: 特定のターゲットに対して実行中のORAchkプラグインのリリース・バージョン。

    • ステータス: プラグインの現在のモニタリング・ステータス。設定アクティビティの進行状況が追跡しやすいように、ステータス・フィールドに次のように表示されます。

      プロビジョニング済 - ツール・ビットは、前述の場所にステージングされています。ただし、デーモン・プロセスを開始するための構成データはまだ用意されていません。

      処理中 - デーモンの設定が進行中です。

      収集の有効化 - システム・ターゲット(または、該当する場合はクラスタ・ターゲット)のOrachk/Exachk結果を収集するようにOMSが構成されました。プラットフォームの構成拡張機能を使用してOrachk/Exachk結果が収集されます。

      開始 - 設定処理が完了しました。

      停止中 - Orachkサービスは正常に停止されました。

      終了状態は、「プロビジョニング済」「開始」および「停止中」です。プロシージャ・アクティビティが失敗し、ステータスがこれらの終了状態でない場合は、「ORAchkプラグインのトラブルシューティング」を参照してリカバリします。

    • ホスト資格証明: プロビジョニング中に最後に使用されたターゲットのホスト資格証明。このユーザーには、ORAchkプラグインを停止する権限が必要です。

    • 場所: ORAchkプラグインのディレクトリの場所。

  4. ORAchkのモニタリングから除外するターゲットを選択して、「サービスの停止」をクリックします。ジョブの停止がEnterprise Managerに送信されます。

    図2-10 ORAchkの停止

    前後のテキストで図2-10について説明しています
  5. 「ステータスの表示」をクリックして、図2-11に示すように、進行を確認します。「プロシージャ・ステップ」に、停止処理の各部分が表示されます。チェック・マークは、そのステップが完了したことを示しています。

    図2-11 ジョブの停止のステータス

    周囲のテキストは図2-11に関する説明です。

2.2.2 エンティティの更新

次の3つのエンティティは、ORAchkの最新バージョンを使用して更新する必要があります。

  1. 診断ツールの更新

    このエンティティは、次のように、ORAchkバイナリの更新に使用されます。

    1. サポート・ツール・エンティティの使用可能な更新をダウンロードします。図2-12は、ORAchkエントリがどのように表示されるかの例を示しています。

      図2-12 サポート・ツールの更新の例

      周囲のテキストは図2-12に関する説明です。
    2. 他の2つのエンティティの使用可能な更新をダウンロードします。これは、ORAchkバージョンに関連するすべての更新を間違いなく一緒に適用するためです。

    3. 更新を適用し、正しいバージョンが更新されていることをソフトウェア・ライブラリで検証します(図2-13)。

      図2-13 ソフトウェア・ライブラリの例

      図2-13については前後の文で説明しています。
  2. コンプライアンス・コンテンツ

    すべての新規/変更済ORAchkコンプライアンス標準およびルールは、このエンティティを使用して出荷されます。

    1. サポート・ツール・エンティティの使用可能な更新をダウンロードします。図2-14は、ORAchkエントリの表示を示しています。

      図2-14 自己更新コンプライアンス・コンテンツの更新の例

      図2-14については周囲のテキストで説明しています。
    2. これらの更新を適用します。

  3. ORAchkメタデータ

    このエンティティは、Enterprise ManagerターゲットのORAchkチェックのマッピングを保存するために使用されます。

    1. 使用可能な更新をダウンロードします。図2-15は、サンプルのエントリを示しています。

      図2-15 自己更新ORAchkメタデータの更新の例

      図2-15については周囲のテキストで説明しています。
    2. これらの更新を適用します

これらのエンティティを適用すると、以降のすべての設定で新しいORAchkが使用されます。古いインスタンスでは、古いバージョンのORAchkが継続して使用されます。

2.3 ORAchkバージョンのロールバック

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