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Oracle® Fabric OS 1.0.2 セキュリティーガイド

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更新: 2016 年 11 月
 
 

ユーザーのセキュリティー

次の各トピックでは、Oracle Fabric OS について従うべきセキュリティーガイドラインについて説明します。

ユーザーアカウント

システムには、2 つのデフォルトの管理アカウントが付属しています。ポリシーを使用して、これらのアカウントに複雑なパスワードを適用します。

  • root – 基となる Linux ベースの Oracle Fabric OS への完全な管理アクセスを許可します。セキュリティー資格証明は Oracle Enterprise Linux 6.7 (UEK 4) によって制御されます。

  • admin – Oracle Fabric OS 管理ツールおよびセキュリティーへの管理アクセス (新しいユーザーアカウントを作成する権限など) を許可します。これらを使用すると、シャーシ構成にアクセスできますが、Linux 設定を再構成することはできません。Oracle Fabric OS では、set system password コマンドによるパスワードの強化をサポートしています。下記の手順を使用すると、攻撃者がシステム上にユーザーを作成し、そのアカウントを悪用するのを防げます。

アカウントやパスワードの共有を回避するには、それぞれの Oracle Fabric OS ユーザーに一意のユーザー名とパスワードを指定し、ユーザーのタスクに見合った適切な役割を割り当てます。

Oracle Fabric OS ユーザーは、Linux レベルでの変更を許可されていません。Oracle Fabric OS ユーザーについては、5 つのタイプの役割がサポートされています。

  • 管理者 – スーパーユーザー。Oracle Fabric OS の作成、編集、および管理が可能です。

  • ネットワーク – サーバープロファイル、vNIC、Ethernet カードおよびポート、ネットワーク QoS の作成、編集、および削除が可能です。

  • オペレータ – 読み取り専用アクセス (すべての show コマンドなど) が可能です。

  • サーバー – サーバープロファイルの作成、編集、および削除に加え、物理サーバーの操作も可能です。

  • ストレージ – vHBA、FC I/O カードとポート用のサーバープロファイルの作成、編集、および削除が可能です。


注 -  ユーザーには常に、タスクに必要な最小権限を割り当てます。

ユーザーアカウントのパスワードの基準

ユーザーは、認証のためにパスワードを入力するよう求められます。ユーザーパスワードを作成する前に、Oracle Fabric OS で set system password-strength コマンドを使用して基準を指定することで、パスワードの強度を設定してください。次の基準を使用します。

  • min-length – パスワード文字列に許可される文字の最小数を設定します。

  • min-lower-case – パスワードに必要な小文字の最小数を設定します。

  • min-number – パスワードに必要な数値の最小数を設定します。

  • min-special – パスワードに必要な特殊文字の最小数を設定します。

  • min-upper-case – パスワードに必要な大文字の最小数を設定します。


注 -  システムをインストールしたら、ユーザーパスワードを作成する前に、パスワードの強度基準を決定します。組織のセキュリティーポリシーに準拠するようにユーザーパスワードの強度を構成します。