B 装置タイプの用語集

マスター構成ファイル (mcf) の Equipment Type フィールドの値は、デバイスおよび Oracle Hierarchical Storage Manager and StorageTek QFS Software 内のデバイス構成を特定します。装置タイプは 2 文字のコードで表されます。この用語集に記載されているコードは、サンプルを使用する際や既存の mcf (詳細は、mcf(4) のマニュアルページを参照してください) の内容を解釈する際のクイックリファレンスとして使用できます。

便宜上、これらのコードはセクションに分割され、次にアルファベット順に記載されています。

推奨される装置およびメディアのタイプ

このセクションでは、通常必要になる装置コードについて説明します。汎用装置コード (rbtpod) を表すコード、およびネットワーク接続ライブラリインタフェースと Oracle HSM 履歴を表すコードです。

汎用装置コード rbtp、および od は、SCSI 接続のライブラリ、テープドライブ、および光学ディスクデバイス全般に使用できる推奨の装置タイプです。汎用装置タイプを指定すると、Oracle HSM が SCSI ベンダーコードに基づいて正しいタイプを自動的に設定します。

gXXX

XXX[0-127] の範囲の整数で、ma ディスクキャッシュファミリセットの一部であるディスクデバイスのストライプ化グループです。

hy

オプションの Oracle HSM 履歴仮想ライブラリです。メディアカタログが格納されますが、ハードウェアへの関連付けはありません。エクスポートしたメディアの追跡に使用します。

ma

1 つ以上の専用の mm ディスクデバイス上のファイルシステムメタデータが保持される高性能の QFS ファイルシステム。ファイルデータは別の mdmr、または gXXX データデバイスに格納されます。

md

ma ファイルシステムのファイルデータや ms ファイルシステムのデータおよびメタデータを格納するディスクデバイス。md デバイスはファイルデータを、小さい 4K バイトのディスク割り当て単位 (DAU)、および大きい 16-、32-、または 64K バイトの DAU で格納します。DAU のデフォルトは 64K バイトです。

mm

高パフォーマンス ma ファイルシステムのファイルシステムメタデータを格納するディスクデバイス。

mr

ma ファイルシステムのファイルデータを格納するディスクデバイス。mr デバイスはファイルデータを、8-65528K バイトの範囲の 8K バイトの倍数で自由に調整できる大きなディスク割り当て単位 (DAU) で格納します。DAU のデフォルトは 64K バイトです。

ms

Oracle HSM ファイルシステムで、ファイルシステムのメタデータをファイルデータを格納しているのと同じデバイスに格納します。

od

SCSI 接続光学ディスク。Oracle HSM は、SCSI ベンダーコードを使用して適切な装置タイプを自動的に設定します。

rb

SCSI 接続テープライブラリ。Oracle HSM は、SCSI ベンダーコードを使用して適切な装置タイプを自動的に設定します。

rd

SAM-Remote 疑似デバイス。マスター構成ファイル (mcf) 内の対応する Equipment Identifier フィールドに、疑似デバイスへのパス (/dev/samrd/rd2 など) が含まれている必要があります。対応する Family Set フィールドには SAM-Remote サーバーのホスト名が含まれている必要があります。

sc

SAM-Remote クライアントシステム。マスター構成ファイル (mcf) 内の対応する Equipment Identifier フィールドに、このクライアントの SAM-Remote クライアント構成ファイルへのパスが含まれている必要があります。対応する Family Set フィールドにはサーバーのファミリセット名が含まれている必要があります。Additional Parameters フィールドには、クライアントのライブラリカタログファイルへの完全パスが含まれている必要があります。

sk

ネットワーク接続ライブラリとの Oracle StorageTek ACSLS インタフェース。マスター構成ファイル (mcf) 内の対応する Equipment Identifier フィールドに、ACSLS インタフェースのパラメータファイルへのパスが含まれている必要があります。詳細は、stk(7) のマニュアルページを参照してください。

ss

SAM-Remote サーバー。マスター構成ファイル (mcf) 内の対応する Equipment Identifier フィールドに、SAM-Remote サーバー構成ファイルへのパスが含まれている必要があります。対応する Family Set フィールドにはサーバーのファミリセット名が含まれている必要があり、これは、クライアント上の mcfFamily Set フィールドで使用されている名前と一致している必要があります。

tp

SCSI 接続テープドライブ。Oracle HSM は、SCSI ベンダーコードを使用して適切な装置タイプを自動的に設定します。ただし、liti などの具体的な装置コードを使用する場合は、一貫してそうする必要があります。たとえば、mcf ファイルで li (LTO) テープ装置を指定する場合、同じ装置を archiver.cmd ファイルで tp 装置として参照することはできません。

その他の装置タイプとメディアタイプ

このセクションに表示されている装置タイプもサポートされます。

ほとんどの場合、汎用装置タイプ rbtp、および od を使用して、SCSI 接続のライブラリ、テープドライブ、および光ディスクデバイスを識別することをお勧めしています。汎用装置タイプは、ハードウェアを SCSI ベンダー ID を使用して動的に特定するよう Oracle HSM に指示します。次のタイプコードは、あるメディアタイプから別のメディアタイプに移行する際に不可欠であり、管理のために役に立つことがあります。ただし、たとえばこれらをマスター構成ファイル (mcf) で使用すると、ある時点で実際のハードウェアと一致しない可能性がある静的な装置構成がハードコーディングされます。

ac

Sun 1800、3500、または L11000 テープライブラリ。

at

Sony AIT-4 または AIT-5 テープドライブ。

cy

Cygnet 光学ディスクライブラリ。

d3

StorageTek D3 テープドライブ。

dm

Sony DMF ライブラリ。

ds

DocuStore または Plasmon 光学ディスクライブラリ。

dt

DAT 4-mm テープドライブ。

e8

Exabyte X80 ライブラリ。

fd

Fujitsu M8100 128 トラックテープドライブ。

h4

HP SL48 または SL24 ライブラリ。

hc

Hewlett Packard L9-/L20-/L60 シリーズライブラリ。

i7

IBM 3570 テープドライブ。

ic

IBM 3570 メディアチェンジャー。

il

IBM 3584 テープライブラリ。

li

LTO-3 以降のテープドライブ。

lt

Digital Linear Tape (DLT)、Super DLT、DLT-S4 テープドライブ。

me

Metrum ライブラリ。

mf

IBM マルチファンクション光学ドライブ。

mo

5.25 インチ消去可能光学ドライブ。

o2

12 インチ WORM ドライブ。

ov

Overland Data Inc. Neo シリーズテープライブラリ。

pd

Plasmon D シリーズ DVD-RAM ライブラリ。

q8

Qualstar 42xx、62xx、または 82xx ライブラリ。

s3

StorageTek SL3000 ライブラリ。

s9

Oracle StorageTek 97xx シリーズライブラリ。

se

StorageTek 9490 テープドライブ。

sf

StorageTek T9940 テープドライブ。

sg

StorageTek 9840C 以降のテープドライブ。

sl

Spectra Logic または Qualstar テープライブラリ。

st

StorageTek 3480 テープドライブ。

ti

StorageTek T10000 (Titanium) テープドライブ。

vt

Metrum VHS (RSP-2150) テープドライブ。

wo

5.25 インチ光学 WORM ドライブ。

xt

Exabyte (850x) 8-mm テープドライブ。