アーカイバおよび移行ログには、テープにコピーされたファイルの正確な場所が記録されます。ファイルシステムを回復する必要がある場合、これらのログファイルには、使用可能な回復ポイントファイルでは見つからない任意のファイルを復元できる情報が含まれています。
次の表は、アーカイバログ内の各フィールドの定義です。
フィールド |
一般的な値 |
意味 |
---|---|---|
1 | A |
ログに記録されたアーカイブアクティビティーのタイプ: A (アーカイブ済み)、R (再アーカイブ済み)、または U (未アーカイブ) |
2 | 2015/03/23 |
アーカイブアクションの日付。yyyy / mm / dd 形式。 |
3 | 18:42:06 |
アーカイブアクティビティーの時間。hh : mm : ss 形式。 |
4 | ti |
アーカイブメディアタイプ。メディアタイプは、付録B 装置タイプの用語集および mcf(4) のマニュアルページで説明されています。 |
5 | VOL004 |
リムーバブルメディアボリュームのボリュームシリアル番号 (VSN)、またはディスクメディアにアーカイブされたファイルのボリューム名と tar (1) パス。 |
6 | arset0.1 |
Oracle HSM アーカイブセット名とコピー番号。 |
7 | 9a089.132 |
メディア上のアーカイブファイル (tar ファイル) の物理的な開始位置とアーカイブファイル内のファイルオフセット (16 進形式)。 |
8 | hsm1 |
ファイルを保持するファイルシステムの名前。 |
9 | 118.51 |
ファイルの i ノード番号と生成番号。i ノード番号は再利用されるので、一意性を確保するため、i ノード番号に加えて生成番号が使用されます。 |
10 | 162514 |
ファイルが 1 つのボリュームにのみ書き込まれる場合のファイルの長さ。ファイルが複数のボリュームに書き込まれるときのファイルセクションの長さ。 |
11 | t0/fdn |
ファイルシステムのマウントポイントを基準とする、ファイルのパスと名前。 |
12 | f |
ファイルのタイプ: d (ディレクトリ)、f (ファイル)、l (シンボリックリンク)、R (リムーバブルメディアのファイル)、I (セグメントインデックス)、または S (データセグメント) |
13 | 0 |
オーバーフローしたファイルまたはセグメントのセクション番号。ファイルがオーバーフローしたファイルである場合、この値は 0 以外です。それ以外の場合、この値は 0 です。 |
14 | 56 |
ファイルがアーカイブされたドライブの装置番号。 |
次の例は、アーカイバログファイルの行の例を示しています。
A 2014/03/23 18:42:06 ti VOL004 arset0.1 9a089.1329 hsm1 118.51 162514 t0/fdn f 0 54 A 2014/03/23 18:42:10 ti VOL004 arset0.1 9aac2.1 hsm1 189.53 1515016 t0/fae f 0 56 A 2014/03/23 18:42:10 ti VOL004 arset0.1 9aac2.b92 hsm1 125.53 867101 t0/fai f 0 50 A 2014/03/24 13:30:24 dk DISK01/d8/d16/f2 arset4.1 810d8.1 hsm1 11971.30 1136048 t1/dat0 f 0 0 A 2014/03/24 13:30:25 dk DISK01/d8/d16/f2 arset4.1 810d8.8d hsm1 11973.9 1849474 t1/dat9 f 0 0 A 2014/03/24 13:30:25 dk DISK01/d8/d16/f3 arset4.1 810d8.96 hsm1 119576.6 644930 t1/file7 f 0 0
メディア移行ログは、アーカイブログに非常に似ています。アーカイブアクティビティーとアーカイブセット/コピー番号の各フィールドが省略され、最後の 3 つのフィールドは移行ログに固有のものです。その他のフィールドはすべて同じです。ただし、移行されたボリュームごとに個別の移行ログが存在します。各ログファイルは、migrationd.cmd
ファイルで指定されているロギングディレクトリにあります。
フィールド |
一般的な値 |
意味 |
---|---|---|
1 | 2015/03/23 |
移行アクションの日付。yyyy / mm / dd 形式。 |
2 | 18:42:06 |
移行アクティビティーの時間。hh : mm : ss 形式。 |
3 | ti | アーカイブメディアタイプ。メディアタイプは、付録B 装置タイプの用語集および mcf(4) のマニュアルページで説明されています。 |
4 | VOL004 |
リムーバブルメディアボリュームのボリュームシリアル番号 (VSN)、またはディスクメディアにアーカイブされたファイルのボリューム名と tar (1) パス。 |
5 | 9a089.19 |
メディア上のアーカイブファイル (tar ファイル) の物理的な開始位置とアーカイブファイル内のファイルオフセット (16 進形式)。 |
6 | hsm1 |
ファイルを保持するファイルシステムの名前。 |
7 | 118.51 |
ファイルの i ノード番号と生成番号。i ノード番号は再利用されるので、一意性を確保するため、i ノード番号に加えて生成番号が使用されます。 |
8 | 162514 |
ファイルが 1 つのボリュームにのみ書き込まれる場合のファイルの長さ。ファイルが複数のボリュームに書き込まれるときのファイルセクションの長さ。 |
9 | dat0/datA |
ファイルシステムのマウントポイントを基準とする、ファイルのパスと名前。 |
10 | f |
ファイルのタイプ: d (ディレクトリ)、f (ファイル)、l (シンボリックリンク)、I (セグメントインデックス)、または S (データセグメント) |
11 | s |
移行に使用されるコピーモード: s (サーバーコピー) または x (xcopy) のどちらか。 |
12 | 801 |
ソースボリュームをマウントしたドライブの装置番号。 |
13 | 804 |
宛先ボリュームをマウントしたドライブの装置番号。 |
次の例は、移行ログファイル hsm_migration_logs/li.VOL001
の中の代表的な行を示しています。ここでは、LTO テープ VOL001
の新しいメディアへの移行がログに記録されています。
2015/10/16 12:14:12 li VOL012 2 4.1 hsmfs1 1026.1 0 .domain f s 804 801 2015/10/16 12:14:12 li VOL012 2 4.2 hsmfs1 1025.1 0 .fuid f s 804 801 2015/10/16 12:14:12 li VOL012 2 6.1 hsmfs1 1040.1 14971 data0/dat0A f s 804 801 2015/10/16 12:14:12 li VOL012 2 6.20 hsmfs1 1041.1 14971 data0/dat0B f s 804 801 2015/10/16 12:14:12 li VOL012 2 6.3f hsmfs1 1042.1 14971 data0/dat0C f s 804 801 2015/10/16 12:14:12 li VOL012 2 6.5e hsmfs1 1043.1 14971 data0/dat0D f s 804 801