Oracle HSM では、Oracle Solaris 11 の標準となった Image Packaging System (IPS) が使用されています。IPS はネットワークを中心としたパッケージ管理システムであり、ソフトウェアパッケージのインストール、アップグレード、および削除を効率化し、調整します。これにより、パッチの管理が大幅に簡素化され、本番環境への配備も容易になります。
管理者は Solaris Package Managerグラフィカルデスクトップアプリケーションまたは IPS 端末コマンドを使って Oracle Solaris のソフトウェアリポジトリにアクセスしたり、必要なソフトウェアパッケージを特定、ダウンロード、およびインストールしたりしますが、依存関係のチェックやパッケージの検証については IPS が自動的に処理します。IPS は、保守期間中に混乱を生じさせずに新しいソフトウェアを配備できるように、システムのスナップショットに変更を加えます。そのため、必要に応じて変更をロールバックできます。このため、稼働中の本番システムにインストールや更新を安全に適用できます。
Oracle HSM software をインストールするには、次のタスクを実行します。
共有 Oracle HSM ファイルシステムのアップグレード (該当する場合)
この章の最後では、Oracle HSM ソフトウェアのアンインストールについて簡単に説明します。
このセクションでは、必要なインストールソフトウェアやソフトウェア更新を取得するプロセスの概要を説明します。次のセクションを参照してください。
インストール要件のチェック
ソフトウェアインストールパッケージのダウンロード。
Oracle Solaris および Linux オペレーティングシステム、Oracle Cluster ソフトウェアのサポートされるバージョンや、その他の必須ソフトウェアパッケージやサポートされるソフトウェアパッケージなど、インストール要件の最新情報については、Oracle HSM リリースノート、Oracle サポートサービス (support.oracle.com
)、および Oracle HSM WIKI ページ (wikis.oracle.com/display/SAMQFS/Home
) を参照してください。
Oracle ソフトウェア製品のインストールパッケージは、Oracle Software Delivery Cloud からダウンロードします。基本手順はすべての Oracle 製品で類似しています。
Oracle HSM リリース 6.1 パッケージをダウンロードするには、次の手順を実行します。
Web ブラウザウィンドウで edelivery.oracle.com
を開きます。
サイトをまだ使用したことがない場合は、登録します。
登録資格を使ってサインインします。
該当するソフトウェアライセンスを確認するチェックボックスにチェックマークを付けます。
ソフトウェアに適用される輸出規制に同意するチェックボックスにチェックマークを付けます。
「メディア・パック検索」ページの「製品パックを選択」コントロールにあるリストから「Oracle StorageTek Products」を選択します。
「プラットフォーム」リストから、Oracle HSM software をホストするプラットフォームアーキテクチャーで「Oracle Solaris」を選択します。
「実行」ボタンを押します。
結果リストが表示されたら、Oracle Hierarchical Storage Manager メディアパックに対応するラジオボタンをクリックし、「続行」を押します。
「Oracle Hierarchical Storage Manager and StorageTek QFS Software Media Pack for Oracle Solaris」ページが表示されたら「Readme」ボタンを押し、ダウンロードの手順を読みます。
「Oracle Hierarchical Storage Manager and StorageTek QFS Software Media Pack for Oracle Solaris」ページがまだ表示されている間に「ダイジェストの表示」ボタンを押し、ダイジェスト値を保存します。
ダイジェストとは、暗号化ハッシュ関数によって作成されるチェックサムのことです。発行されたダイジェストと、ダウンロードしたファイルからローカルで計算したダイジェストとを比較すると、ダウンロードしたファイルが完全で改ざんされていないことを確認できます。ファイルからチェックサムを計算する手順については、Solaris の dgst
および md5
マニュアルページを参照してください。
「Oracle Hierarchical Storage Manager and StorageTek QFS Software Media Pack for Oracle Solaris」ページがまだ表示されている間に、ライセンスを受けている製品に対応する「ダウンロード」ボタンを押します。
リストには Oracle Hierarchical Storage Manager and StorageTek QFS Software の別個のエントリが含まれます。Oracle Hierarchical Storage Manager メディアパックには、アーカイブとファイルシステムソフトウェアの両方が含まれます。Oracle StorageTek QFS Software メディアパックには、ファイルシステムソフトウェアのみが含まれます。
プロンプトが表示されたら、「Readme」ページの説明に従って ZIP アーカイブをローカルディレクトリに保存します。
選択したディレクトリは、すべての Oracle HSM ホストからローカルネットワーク経由でアクセス可能である必要があります。この章の例では、sw_install
という名前のネットワークファイルサーバーの /hsmqfs
ディレクトリにファイルをダウンロードします。
数回試しても必要なファイルをダウンロードできない場合は、Software Delivery Customer Service (edelivery_ww@oracle.com
) に連絡し、ご相談ください。
ZIP ファイルのダウンロードが完了したら、ローカルディレクトリ内でファイルを解凍します。
この例では、/hsmqfs
サブディレクトリ内で Oracle Hierarchical Storage Manager and StorageTek QFS Software ファイル Q12345-01.zip
を解凍したあと、その内容を一覧表示します。
[sw_install]root@solaris:~# cd /hsmqfs [sw_install]root@solaris:~# unzip Q12345-01.zip [sw_install]root@solaris:~# ls Q12345-01/ ./ COPYRIGHT.txt linux.iso README.txt ../ iso.md5 Oracle-HSM_6.0/ [sw_install]root@solaris:~# ls Oracle-HSM_6.0/ total 42 ./ COPYRIGHT.txt linux1/ solaris_sparc/../ README.txt linux2/ solaris_x64/
高可用性ファイルシステムを準備している場合は、Solaris Cluster ソフトウェアのインストール (高可用性構成のみ)に進みます。
マルチホスト共有ファイルシステムをアップグレードしている場合は、共有 Oracle HSM ファイルシステムのアップグレードに進みます。
それ以外の場合は、直接 ホストで Oracle HSM Software をインストール、アップグレード、またはダウングレードするに進みます。
Oracle HSM の高可用性構成を準備する場合、次の手順を実行します。
Solaris Cluster ソフトウェア向けのオンラインの Information Library に含まれているインストールドキュメントやデータサービス管理ドキュメントの説明に従って、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアおよび SUNW.HAStoragePlus
データサービスソフトウェアを各ホストにインストールします。
次に、ホストで Oracle HSM Software をインストール、アップグレード、またはダウングレードするに進みます。
アップグレードプロセス中に使用可能な状態にしておく必要がある共有ファイルシステムのソフトウェアをアップグレードする場合、ローリングアップグレードを検討してください。アクティブなサーバーに加え、1 つ以上の潜在的なメタデータサーバーを構成する場合、アクティブでないサーバーを更新し、更新したサーバーをアクティブにできます。それから、残りの潜在的なメタデータサーバーおよびクライアントをアップグレードする前に、プライマリサーバーを構成および再アクティブ化します。このローリングアップグレードプロセスでは、ファイルシステムデータがクライアントからアクセスできる状態が維持されるように、アクティブな Oracle HSM メタデータサーバーが常に利用可能な状態に保たれます。
ローリングアップグレードを実行するには、次のタスクを実行します。
どの時点でも、共有ファイルシステムのメタデータサーバー上およびクライアント上の Oracle HSM ソフトウェアのリリースは、古い場合でも 1 つ前までである必要があります。アップグレード先のリリースより 2 つ以上前のリリースの Oracle HSM (または SAM-QFS) software を実行しているホストが共有ファイルシステムの構成に含まれている場合、修正アクションを実行するまで目的のリリースにはアップグレードできません。
次のように進めます。
メタデータサーバーと同じリリースの Oracle HSM (または SAM-QFS) software を実行しているクライアントホストが存在しない場合、ソフトウェアをサーバーで使用されているリリースにアップグレードしてから、次の処理に進みます。
アクティブなメタデータサーバー上の Oracle HSM (または SAM-QFS) ソフトウェアが対象のアップグレードリリースより 2 つ以上前のリリースであり、かつアップグレード中にファイルシステムをマウントされたままにする必要がある場合は、すべてのホストが完全に最新になるまで、繰り返しローリングアップグレードを実行して 1 回につきリリースレベルを 1 つずつ上げます。
アクティブなメタデータサーバーの Oracle HSM (または SAM-QFS) software がアップグレード先のリリースより 2 つ以上前のリリースであっても、アップグレード中にファイルシステムのマウント状態を維持する必要がない場合は、ローリングアップグレードを試行しないでください。ホストで Oracle HSM Software をインストール、アップグレード、またはダウングレードするの説明に従って、アーカイブ処理およびステージング処理を停止し、ファイルシステムをアンマウントして、各ホストを個別にアップグレードします。
先に進む前に、Oracle HSM のかなり古いリリースをすべてアップグレードするようにしてください。
ローリングアップグレードを試行する際にアップグレード先のリリースより 2 つ以上前のリリースのホストが存在していた場合、アップグレードが失敗し、よくてもファイルシステムが不整合な状態になります。
現時点でアクティブな (最初の) メタデータサーバーに root
としてログインします。次に、現時点で潜在的な (2 番目の) メタデーターサーバーに、同じく root
としてログインします。
この例では、アクティブなメタデータサーバー first-mds
にログインします。次に、2 つ目の端末ウィンドウでセキュアシェル (ssh
) を使用して、非アクティブで潜在的なメタデータサーバー second-mds
にログインします。
[first-mds]root@solaris:~#
[first-mds]root@solaris:~# ssh root@second-mds
Password:
[second-mds]root@solaris:~#
現在非アクティブ状態になっている 2 番目のメタデーターサーバーをアップグレードします。ホストで Oracle HSM Software をインストール、アップグレード、またはダウングレードするの手順に従って、更新された Oracle HSM ソフトウェアをインストールします。
アップグレードが完了したら、2 番目のサーバーをアクティブにする準備を整えます。最初のアクティブなメタデータサーバーで Oracle HSM または SAM-QFS アーカイブファイルシステムがマウントされている場合、新しいアーカイブおよびステージングアクティビティーをすべて停止し、メディアドライブをアイドル状態にして、現在のジョブが終了するまで待ちます。その後、ライブラリ制御デーモンを停止します。
アーカイブアクティビティーの停止方法の完全な説明については、『Oracle Hierarchical Storage Manager and StorageTek QFS Software 保守および管理ガイド』を参照してください。
[first-mds]root@solaris:~# samcmd aridle [first-mds]root@solaris:~# samcmd stidle [first-mds]root@solaris:~# samcmd 901 idle ... [first-mds]root@solaris:~# samcmd a ... Waiting for :arrun [first-mds]root@solaris:~# samcmd r ... ty eq status act use state vsn li 801 ---------p 0 0% off empty ... [first-mds]root@solaris:~# samd stop [first-mds]root@solaris:~#
2 番目のメタデータサーバーで、Oracle HSM 構成ファイルをロードし、Oracle HSM プロセスを起動します。コマンド samd
config
を使用します。
[second-mds]root@solaris:~# samd config [second-mds]root@solaris:~#
2 番目のメタデータサーバーで Oracle HSM ファイルシステムをマウントします。
[second-mds]root@solaris:~# mount sharefs1 [second-mds]root@solaris:~#
新しく更新された 2 番目のメタデータサーバーをアクティブにします。2 番目のメタデータサーバーから、コマンド samsharefs
-s
server
file-system
を発行します。ここで server
は新しく更新されたメタデータサーバーのホスト名、file-system
は Oracle HSM 共有ファイルシステムの名前です。
この例では、潜在的なメタデータサーバーは second-mds
、ファイルシステム名は sharefs1
です。
[second-mds]root@solaris:~# samsharefs -s second-mds sharefs1 [second-mds]root@solaris:~#
非アクティブ状態になった最初のメタデータサーバーをアップグレードします。ホストで Oracle HSM Software をインストール、アップグレード、またはダウングレードするの手順に従って、更新された Oracle HSM ソフトウェアをインストールします。
アップグレード手順を完了したら、最初のメタデータサーバーを再度アクティブにする準備を整えます。現在アクティブ状態になっている 2 番目のメタデータサーバーで Oracle HSM アーカイブファイルシステムがマウントされている場合、新しいアーカイブおよびステージングアクティビティーをすべて停止し、メディアドライブをアイドル状態にして、現在のジョブが終了するまで待ちます。その後、ライブラリ制御デーモンを停止します。
[second-mds]root@solaris:~# samcmd aridle [second-mds]root@solaris:~# samcmd stidle ... [second-mds]root@solaris:~# samd stop [second-mds]root@solaris:~#
最初のメタデータサーバーで、Oracle HSM 構成ファイルをロードし、Oracle HSM プロセスを起動します。コマンド samd
config
を使用します。
[first-mds]root@solaris:~# samd config [first-mds]root@solaris:~#
最初のメタデータサーバーで Oracle HSM ファイルシステムをマウントします。
[first-mds]root@solaris:~# mount sharefs1 [first-mds]root@solaris:~#
最初のメタデータサーバーを再度アクティブにします。最初のメタデータサーバーから、コマンド samsharefs
-s
server
file-system
を発行します。ここで server
は潜在的なメタデータサーバーのホスト名、file-system
は Oracle HSM 共有ファイルシステムの名前です。
この例では、潜在的なメタデータサーバーは first-mds
、ファイルシステム名は sharefs1
です。
[first-mds]root@solaris:~# samsharefs -s first-mds sharefs1 [first-mds]root@solaris:~#
残りのクライアントを更新します。ホストで Oracle HSM Software をインストール、アップグレード、またはダウングレードするの手順に従って、更新された Oracle HSM ソフトウェアをインストールします。
ここで停止します。アップグレードが完了しました。
個々のホストで Oracle HSM software をインストール、アップグレード、またはダウングレードするには、次のタスクを実行します。
Solaris ホストで Oracle HSM パッケージをインストール、アップグレード、またはダウングレードするには、次のタスクの実行から開始します。
実際の状況にもっとも適合するインストールタスクを実行します。
新しいソフトウェアをインストールしており、ホストオペレーティングシステムが Solaris 11 以降である場合は、Solaris Image Packaging System (IPS) コマンド pkg
install
を使用します。
IPS コマンド pkg
install
を使用してインストールされたソフトウェアをアップグレードまたはダウングレードしている場合は、Image Packaging System (IPS) コマンド pkg
update
を使用します。
Solaris 10 ホストに新しいソフトウェアをインストールしている場合は、SVR4 pkgrm
および pkgadd
コマンドを使用します。
SVR4 コマンド pkgadd
を使用してインストールされたソフトウェアをアップグレードしている場合は、SVR4 pkgrm
および pkgadd
コマンドを使用します。
Oracle HSM software がホストシステムに現在インストールされていない場合は、ホストのアーキテクチャーに対するパッケージの特定に進みます。
それ以外の場合は、Oracle HSM サーバーに root
としてログインします。
[samqfs1host]root@solaris:~#
Oracle HSM software が現在ホストシステムにインストールされている場合は、すべてのアーカイブ処理をアイドル状態にします。コマンド samcmd aridle
を使用します。
このコマンドは現在のアーカイブおよびステージングを完了できますが、新しいジョブは開始されません。
[samqfs1host]root@solaris:~# samcmd aridle
[samqfs1host]root@solaris:~#
すべてのステージングプロセスをアイドル状態にします。コマンド samcmd stidle
を使用します。
このコマンドは現在のアーカイブおよびステージングを完了できますが、新しいジョブは開始されません。
[samqfs1host]root@solaris:~# samcmd stidle
[samqfs1host]root@solaris:~#
アクティブなアーカイブジョブが完了するまで待機します。コマンド samcmd a
を使用して、アーカイブプロセスのステータスを確認します。
アーカイブプロセスが Waiting for :arrun
の場合、アーカイブプロセスはアイドル状態になっています。
[samqfs1host]root@solaris:~# samcmd a
Archiver status samcmd 6.0 10:20:34 Feb 20 2015
samcmd on samqfs1host
sam-archiverd: Waiting for :arrun
sam-arfind: ...
Waiting for :arrun
アクティブなステージングジョブが完了するまで待機します。コマンド samcmd u
を使用してステージングプロセスのステータスを確認します。
ステージングプロセスが Waiting for :strun
の場合、ステージングプロセスはアイドル状態になっています。
[samqfs1host]root@solaris:~# samcmd u Staging queue samcmd 6.0 10:20:34 Feb 20 2015 samcmd on solaris.demo.lan Staging queue by media type: all sam-stagerd: Waiting for :strun [samqfs1host]root@solaris:~#
すべてのリムーバブルメディアドライブをアイドル状態にしてから、続行します。ドライブごとに、コマンド samcmd
equipment-number
idle
を使用します。ここで equipment-number
は、/etc/opt/SUNWsamfs/mcf
ファイル内のドライブに割り当てられている装置の順序番号です。
このコマンドはドライブを「off
」にする前に、現在のアーカイブジョブおよびステージングジョブを完了できますが、新しいジョブは開始されません。この例では、4 つのドライブ (順序番号 801
、802
、803
、804
) をアイドル状態にします。
[samqfs1host]root@solaris:~# samcmd 801 idle [samqfs1host]root@solaris:~# samcmd 802 idle [samqfs1host]root@solaris:~# samcmd 803 idle [samqfs1host]root@solaris:~# samcmd 804 idle [samqfs1host]root@solaris:~#
実行中のジョブが完了するまで待機します。
コマンド samcmd r
を使用すると、ドライブのステータスを確認できます。すべてのドライブが「notrdy
」または「empty
」の場合は、続行できる状態になっています。
[samqfs1host]root@solaris:~# samcmd r Removable media samcmd 6.0 10:37:09 Feb 20 2014 samcmd on samqfs1host ty eq status act use state vsn li 801 ---------p 0 0% notrdy empty li 802 ---------p 0 0% notrdy empty li 803 ---------p 0 0% notrdy empty li 804 ---------p 0 0% notrdy empty [samqfs1host]root@solaris:~#
アーカイバおよびステージャープロセスがアイドル状態で、テープドライブがすべて「notrdy
」になっている場合は、ライブラリ制御デーモンを停止します。コマンド samd
stop
を使用します。
[samqfs1host]root@solaris:~# samd stop [samqfs1host]root@solaris:~#
NFS または SMB/CIFS 経由でファイルシステムが共有されている場合、ファイルシステムの共有を解除します。メタデータサーバーでコマンド unshare
mount-point
を使用します。ここで mount-point
は、Oracle HSM ファイルシステムのマウントポイントディレクトリです。
最初の例では、Oracle HSM スタンドアロンファイルシステム samqfs1
の NFS 共有を停止します。
[samqfs1host]root@solaris:~# unshare /hsmqfs1
[samqfs1host]root@solaris:~#
2 番目の例では、Oracle HSM 共有ファイルシステム samqfs2
の NFS 共有を停止します。
[samqfs2server]root@solaris:~# unshare /hsmqfs2
[samqfs2server]root@solaris:~#
すべての Oracle HSM ファイルシステムをアンマウントします。
最初の例では、共有されていないスタンドアロンファイルシステム samqfs1
をアンマウントします。
[samqfs1host]root@solaris:~# umount samqfs1
2 番目の例では、共有ファイルシステム samqfs1
をアンマウントしていますが、クライアントがアンマウントするまでの時間として、60
秒が与えられており、まずクライアントからアンマウントし、そのあとでサーバーからアンマウントしています。
[samqfs2server]root@solaris:~# ssh root@samqfs2client1 Password: [samqfs2client1]root@solaris:~# umount /hsmqfs2 [samqfs2client1]root@solaris:~# exit [samqfs2server]root@solaris:~# [samqfs2server]root@solaris:~# ssh root@samqfs2client1 Password: [samqfs2client2]root@solaris:~# umount /hsmqfs2 [samqfs2client2]root@solaris:~# exit [samqfs2server]root@solaris:~# umount -o await_clients=60 /sharefs2
現時点で SAM-QFS 5.3 以前がインストールされている場合、すべてのパッケージをアンインストールします。コマンド pkgrm
SUNWsamfsu
SUNWsamfsr
(QFS のみがインストールされている場合は pkgrm
SUNWqfsu
SUNWqfsr
) を使用します。
パッケージは指定された順番で削除します (最初に SUNWsamfsu
、最後に SUNWsamfsr
)。この例では、すべての質問が自動的に回答されるように、コマンドに応答 yes
をパイプしています。
[host1]root@solaris:~# yes | pkgrm SUNWsamfsu SUNWsamfsr
Oracle HSM ホストに root
としてログインします。
root@solaris:~#
Oracle HSM ダウンロードファイルが解凍されたディレクトリに移動して、目的のバージョンのパッケージが格納されているサブディレクトリを探します。
最初にリリースされたパッケージは Oracle_HSM_
release-number
(または STK_QFS_
release-number
) サブディレクトリに格納されています。ここで、release-number
はメジャーおよびマイナーリリース番号で、ドットで連結されます (Oracle_HSM_6.0+/
)。パッチリリース (ある場合) は、-
patch-number
接尾辞が付けられた類似したサブディレクトリ内に配置されます。ここで、patch-number
は 2 桁のパッチのシーケンス番号です (Oracle_HSM_6.0-01/
)。
この例では、ソフトウェアの初期リリース (Oracle_HSM_6.0/
) のダウンロードディレクトリに移動し、その内容を一覧表示します。
root@solaris:~# cd /net/sw-install/hsmqfs/Oracle_HSM_6.0/ root@solaris:~# ls -1 ./ ../ linux1/ linux2/ Notices/ README.txt solaris_sparc/ solaris_x64/
ホストのアーキテクチャーに対応するサブディレクトリ (solaris_sparc/
、solaris_x64/
のいずれか) に移動し、内容を一覧表示します。
この例では、solaris_sparc/
サブディレクトリに移動します。
root@solaris:~# cd solaris_sparc/ root@solaris:~# ls -1 ./ ../ S10/ S11/ S11_ips/ fsmgr_6.1.zip fsmgr_setup*
ホストに Solaris 11 以降がインストールされている場合は、Image Packaging System を使用してソフトウェアをインストール、アップグレード、またはダウングレードできます。次のいずれかに進みます。
ホストに Solaris 11 以降がインストールされている場合は、pkgadd
の方法を使用してソフトウェアをインストール、アップグレード、またはダウングレードすることも選択できます。SVR4 pkgrm
および pkgadd
コマンドを使用してソフトウェアをアップグレードまたはダウングレードするを参照してください。
ホストに Solaris 10 がインストールされている場合は、pkgadd
の方法を使用してソフトウェアをインストール、アップグレード、またはダウングレードできます。SVR4 pkgrm
および pkgadd
コマンドを使用してソフトウェアをアップグレードまたはダウングレードするに進みます。
通常、Image Packaging System (IPS) コマンドを使用して、Solaris 11 以降を実行しているホストに Oracle HSM software をインストール、アップグレード、またはダウングレードしてください。メタデータサーバーや共有ファイルシステムクライアント (存在する場合) など、ホストごとに次の手順を実行します。
まだ実行していない場合は、ホストのアーキテクチャーに対応する Oracle HSM パッケージを見つけます。
Solaris 11 IPS パッケージのリポジトリディレクトリ (repo.samqfs/
) に移動します。
この例では、Oracle HSM 6.0 のリポジトリディレクトリ (Oracle_HSM_6.0/solaris_sparc/S11_ips/repo.samqfs
) に移動します。
root@solaris:~# cd repo.samqfs/ root@solaris:~#
Oracle Hierarchical Storage Manager and StorageTek QFS Software パッケージを両方ともインストールするには、コマンド pkg
install
-g
.
--accept
SUNWsamfs
SUNWsamqassy
を使用します。ここで、.
は現在のディレクトリ (リポジトリ)、SUNWsamfs
および SUNWsamqassy
は Oracle HSM の Image Packaging System パッケージ名です。
root@solaris:~# pkg install -g . --accept SUNWsamfs SUNWsamqassy Creating plan ... * The licence and distribution terms for any publically available version or * derivative of this code cannot be changed. i.e. this code cannot simply be * copied and put under another distribution licence * [including the GNU Public Licence.] */ Packages to install: 2 Create boot environment: No Create backup boot environment: Yes DOWNLOAD PKGS FILES XFER (MB) SPEED Completed 2/2 520/520 21.4/21.4 0B/s PHASE ITEMS Installing new actions 693/693 Updating package state database Done Updating image state Done Creating fast lookup database Done
QFS Software パッケージのみをインストールするには、コマンド pkg
install
-g
.
--accept
SUNWqfs
SUNWsamqassy
を使用します。ここで、.
は現在のディレクトリ (リポジトリ)、SUNWqfs
および SUNWsamqassy
は Oracle HSM の Image Packaging System パッケージ名です。
root@solaris:~# pkg install -g . --accept SUNWqfs SUNWsamqassy Creating plan ... * The licence and distribution terms for any publically available version or * derivative of this code cannot be changed. i.e. this code cannot simply be * copied and put under another distribution licence * [including the GNU Public Licence.] */ Packages to install: 2 Create boot environment: No Create backup boot environment: Yes DOWNLOAD PKGS FILES XFER (MB) SPEED Completed 2/2 520/520 21.4/21.4 0B/s PHASE ITEMS Installing new actions 693/693 Updating package state database Done Updating image state Done Creating fast lookup database Done
パッケージのインストールが完了したら、インストール後スクリプト sam-qfs-post-install
を実行します。これは、Oracle HSM インストールディレクトリ (/opt/SUNWsamfs/
、/opt/SUNWqfs/
のいずれか) の util/
サブディレクトリ内にあります。
この例では、/opt/SUNWsamfs/util/sam-qfs-post-install
を実行します。
root@solaris:~# /opt/SUNWsamfs/util/sam-qfs-post-install
SUNWsamfs IPS package installed.
inquiry.conf may have been updated for this release.
...
root@solaris:~#
Oracle HSM ディレクトリ /opt/SUNWsamfs/bin
と /opt/SUNWsamfs/sbin
(または /opt/SUNWqfs/bin
と /opt/SUNWqfs/sbin
) をシステムの PATH
変数に追加します (まだパスに含まれていない場合)。
Oracle HSM ディレクトリ /opt/SUNWsamfs/man
(または /opt/SUNWqfs/man
) をシステムの MANPATH
変数に追加します (まだマニュアルパスに含まれていない場合)。
計画している Oracle HSM 構成に追加の Solaris ホストが含まれる場合は、すべてのホストにソフトウェアがインストールされるまで、この手順を最初から繰り返します。
計画している Oracle HSM 構成に Linux ホストが共有ファイルシステムクライアントとして含まれる場合は、Linux ホストに Oracle HSM クライアントソフトウェアをインストールまたは更新するに進みます。
それ以外の場合は、samsetup
構成ウィザードの使用または 基本ファイルシステムの構成に進みます。
最初に Image Packaging System (IPS) を使用してインストールした Oracle HSM software を、IPS コマンドを使用してアップグレードまたはダウングレードします。
メタデータサーバーや共有ファイルシステムクライアント (存在する場合) など、ホストごとに次の手順を実行します。
まだ実行していない場合は、ホストのアーキテクチャーに対応する Oracle HSM パッケージを見つけます。
リポジトリ内の Oracle Hierarchical Storage Manager and StorageTek QFS Software パッケージを最新バージョンにアップグレードするには、コマンド pkg
update
-g
.
--accept
SUNWsamfs
SUNWsamqassy
を使用します。ここで、.
は現在のディレクトリ (リポジトリ)、SUNWsamfs
および SUNWsamqassy
は Oracle HSM の Image Packaging System パッケージ名です。
root@solaris:~# pkg update -g . --accept SUNWsamfs SUNWsamqassy ... root@solaris:~#
リポジトリ内の QFS Software パッケージのみを最新バージョンにアップグレードするには、コマンド pkg
update
-g
.
--accept
SUNWqfs
SUNWsamqassy
を使用します。ここで、.
は現在のディレクトリ (リポジトリ)、SUNWqfs
および SUNWsamqassy
は Oracle HSM の Image Packaging System パッケージ名です。
[host1]root@solaris:~# pkg update -g . --accept SUNWqfs SUNWsamqassy ... root@solaris:~#
Oracle HSM パッケージを指定したバージョンにダウングレードまたはアップグレードするには、最初に目的のパッケージの障害管理リソース ID (FMRI) を取得します。コマンド pkg
info
-r
-g
.
package-name
を使用します。ここで、.
は現在のディレクトリを指定し、package-name
は Oracle HSM パッケージの名前です。
この例では、Oracle HSM バージョン 6.0.0 がホストにインストールされています。
root@solaris:~# samcmd l
Usage information samcmd 6.0.0 14:06:20 Feb 20 2015 ...
root@solaris:~#
SAM-QFS 5.4.6 にダウングレードする必要があります。したがって、バージョン 5.4.6 の IPS リポジトリ (Oracle_HSM_6.0/solaris_sparc/S11_ips/repo.samqfs
) の SUNWsamfs
および SUNWsamqassy
に対して pkg
info
コマンドを実行します。
root@solaris:~# pwd /net/Oracle_HSM_6.0/solaris_sparc/S11_ips/repo.samqfs root@solaris:~# pkg info -r -g . SUNWsamfs Name: SUNWsamfs Summary: StorageTek SAM and StorageTek SAM-QFS software Description: StorageTek Storage and Archive Manager File System Category: System/File System State: Not installed Publisher: samqfs Version: 5.4 Build Release: 5.11 Branch: None Packaging Date: Tue Jul 08 22:56:56 2014 Size: 88.64 MB FMRI: pkg://hsmqfs/SUNWsamfs@5.4,5.11:20140708T225656Z root@solaris:~# pkg info -r -g . SUNWsamqassy Name: SUNWsamqassy Summary: StorageTek QFS and Storage Archive Manager SAM-QFS IPS assembly services Description: SAM-QFS IPS Assembly Services Category: System/File System State: Installed Publisher: samqfs Version: 5.4 Build Release: 5.11 Branch: None Packaging Date: Fri Sep 26 17:21:35 2014 Size: 15.15 kB FMRI: pkg://hsmqfs/SUNWsamqassy@5.4,5.11:20140926T172135Z root@solaris:~#
その後、指定したバージョンに Oracle HSM パッケージをダウングレードまたはアップグレードするには、コマンド pkg
update
-g
.
fmri
を実行します。ここで、.
は現在のディレクトリを指定し、fmri
は目的のソフトウェアバージョンの障害管理リソース ID を指定します。
この例では、SUNWsamfs
および SUNWsamqassy
パッケージの 5.4.6 バージョンの FMRI を指定します。
root@solaris:~# pkg update -g . SUNWsamfs@5.4,5.11:20140708T225656Z Packages to update: 1 Create boot environment: No Create backup boot environment: Yes DOWNLOAD PKGS FILES XFER (MB) SPEEDCompleted 1/1 160/160 19.2/19.2 3.4M/s PHASE ITEMS Updating modified actions 172/172 Updating package state database Done Updating package cache 1/1 Updating image state Done Creating fast lookup database Done Updating package cache 3/3 root@solaris:~# pkg update -g . SUNWsamqassy@5.4,5.11:20140926T172135Z ... root@solaris:~#
pkg
update
コマンドが完了したら、システムを再起動します。Solaris reboot
コマンドを使用します。
root@solaris:~# reboot
計画している Oracle HSM 構成に追加の Solaris ホストが含まれる場合は、すべてのホストでソフトウェアが更新またはダウングレードされるまで、この手順を最初から繰り返します。
計画している Oracle HSM 構成に Linux ホストが共有ファイルシステムクライアントとして含まれる場合は、Linux ホストに Oracle HSM クライアントソフトウェアをインストールまたは更新するに進みます。
pkgrm
および pkgadd
コマンドを使用してソフトウェアをインストールするSolaris 10 を実行するホストに Oracle HSM software をインストールする場合、また SVR4 コマンドを使用して最初にインストールされたソフトウェアをアップグレードする場合に、SVR4 パッケージコマンドを使用します。
メタデータサーバーや共有ファイルシステムクライアント (存在する場合) など、Oracle HSM Solaris ホストごとに次の手順を実行します。
まだ実行していない場合は、ホストのアーキテクチャーに対応する Oracle HSM パッケージを見つけます。
パッケージ Oracle Hierarchical Storage Manager and StorageTek QFS Software をどちらもインストールするには、コマンド pkgadd
-d
.
SUNWsamfsr
SUNWsamfsu
を使用し、すべてのデフォルトを受け入れます。
SUNWsamfsu
パッケージをインストールする前に SUNWsamfsr
パッケージをインストールする必要があります。この例では、オペレーティングシステムのディレクトリ (Oracle_HSM_6.0/solaris_sparc/S10
) に位置していることを確認します。すべての質問が自動的に回答されるように、コマンドに応答 yes
をパイプします。
root@solaris:~# pwd /net/Oracle_HSM_6.0/solaris_sparc/s10 root@solaris:~# yes | pkgadd -d . SUNWsamfsr SUNWsamfsu
QFS Software パッケージのみをインストールするには、コマンド pkgadd
-d
.
SUNWqfsr
SUNWqfsu
を使用し、すべてのデフォルトを受け入れます。
SUNWqfsu
パッケージをインストールする前に SUNWqfsr
パッケージをインストールする必要があります。この例では、すべての質問が自動的に回答されるように、コマンドに応答 yes
をパイプしています。
root@solaris:~# yes | pkgadd -d . SUNWqfsr SUNWqfsu
計画している Oracle HSM 構成に Linux ホストが共有ファイルシステムクライアントとして含まれる場合は、Linux ホストに Oracle HSM クライアントソフトウェアをインストールまたは更新するに進みます。
それ以外の場合は、第5章 samsetup
構成ウィザードの使用または 第6章 基本ファイルシステムの構成に進みます。
pkgrm
および pkgadd
コマンドを使用してソフトウェアをアップグレードまたはダウングレードするSolaris 10 を実行するホストで Oracle HSM software をアップグレードまたはダウングレードする場合、および SVR4 コマンドを使用して最初にインストールされたソフトウェアをアップグレードまたはダウングレードする場合に、SVR4 パッケージコマンドを使用します。
メタデータサーバーや共有ファイルシステムクライアント (存在する場合) など、Oracle HSM Solaris ホストごとに次の手順を実行します。
Oracle HSM software を SAM-QFS 5.3 にダウングレードする場合は、最初に、以前のソフトウェアで指定されていた場所に構成ファイルを復元します。コマンド /opt/SUNWsamfs/sbin/
backto
5
.
3
を使用します。
backto
コマンドは、ファイルを以前の場所と形式に復元します。詳細は、backto
のマニュアルページを参照してください。
この例では、Oracle HSM 6.0 構成ファイルを Oracle SAM 5.3 で使用するように変換します。
root@solaris:~# /opt/SUNWsamfs/sbin/backto 5.3 ...
root@solaris:~#
現在インストールされているすべての Oracle HSM パッケージをアンインストールします。コマンド pkgrm
SUNWsamfsu
SUNWsamfsr
(QFS のみがインストールされている場合は pkgrm
SUNWqfsu
SUNWqfsr
) を使用します。
パッケージは指定された順番で削除します (最初に SUNWsamfsu
、最後に SUNWsamfsr
)。この例では、すべての質問が自動的に回答されるように、コマンドに応答 yes
をパイプしています。
root@solaris:~# yes | pkgrm SUNWsamfsu SUNWsamfsr
まだ実行していない場合は、ホストのアーキテクチャーに対応する Oracle HSM パッケージを見つけます。
パッケージ Oracle Hierarchical Storage Manager and StorageTek QFS Software をどちらもインストールするには、コマンド pkgadd
-d
.
SUNWsamfsr
SUNWsamfsu
を使用し、すべてのデフォルトを受け入れます。
SUNWsamfsu
パッケージをインストールする前に SUNWsamfsr
パッケージをインストールする必要があります。この例では、オペレーティングシステムの適切なディレクトリ (Oracle_HSM_6.0/solaris_sparc/S10
) に位置していることを確認します。すべての質問が自動的に回答されるように、コマンドに応答 yes
をパイプします。
root@solaris:~# pwd /net/Oracle_HSM_6.0/solaris_sparc/s10 root@solaris:~# yes | pkgadd -d . SUNWsamfsr SUNWsamfsu
QFS Software パッケージのみをインストールするには、コマンド pkgadd
-d
.
SUNWqfsr
SUNWqfsu
を使用し、すべてのデフォルトを受け入れます。
SUNWqfsu
パッケージをインストールする前に SUNWqfsr
パッケージをインストールする必要があります。この例では、すべての質問が自動的に回答されるように、コマンドに応答 yes
をパイプしています。
root@solaris:~# pwd /net/Oracle_HSM_6.0/solaris_sparc/s10 root@solaris:~# yes | pkgadd -d . SUNWqfsr SUNWqfsu
計画している Oracle HSM 構成に Linux ホストが共有ファイルシステムクライアントとして含まれる場合は、Linux ホストに Oracle HSM クライアントソフトウェアをインストールまたは更新するに進みます。
それ以外の場合は、第5章 samsetup
構成ウィザードの使用または 第6章 基本ファイルシステムの構成に進みます。
Oracle HSM 共有ファイルシステムの Linux クライアントごとに、次の手順を実行します。
Linux クライアントに root
としてログインします。
[root@linux ~]#
マウントされているすべての Oracle HSM ファイルシステムをアンマウントします。
古い Oracle HSM パッケージをアンインストールします。スクリプト /var/opt/SUNWsamfs/Uninstall
を実行します。
[root@linux ~]# /var/opt/SUNWsamfs/Uninstall
Linux クライアントの ISO イメージを特定します。ISO イメージは、Oracle HSM インストールソフトウェアをダウンロードしたディレクトリにあります (ソフトウェアの取得を参照)。
この例では、ssh
を使用してリポジトリホスト sw-install
にログインします (IP アドレスは 192.168.0.2
)。ディレクトリ /hsmqfs
でソフトウェアを見つけます。
[root@linux ~]# ssh root@sw-install Password: [sw_install]root@solaris:~# ls -1 /hsmqfs ./ COPYRIGHT.txt linux.iso README.txt ../ iso.md5 Oracle-HSM_6.0/
Linux ホストで、一時ディレクトリを作成します。
この例では、ディレクトリ /hsmtemp
を作成します。
[root@linux ~]# mkdir /hsmtemp [root@linux ~]#
linux.iso
イメージを Linux ホストで使用できるようにします。作成した一時ディレクトリにイメージを保持するリモートディレクトリを NFS マウントします。コマンド mount
-t
nfs
repository-host-IP
:
hsm-repository-dir
temp-dir
を使用します。ここでは:
-t
nfs
はマウントするファイルシステムのタイプを識別します。
repository-host-IP
はインストールソフトウェアをホストするサーバーの IP アドレスです。
hsm-repository-dir
は Oracle HSM インストールソフトウェアを保持するディレクトリです。
temp-dir
は Linux ホストに作成した一時ディレクトリです。
この例では、ホスト sw-install
(192.168.0.2
) のディレクトリ /hsmqfs
をマウントポイントディレクトリ /hsmtemp
に NFS マウントします。
[root@linux ~]# mount -t nfs 192.168.0.2:/hsmqfs /hsmtemp [root@linux ~]#
Linux ホストに linux.iso
イメージをマウントします。コマンド mount
-o
ro
,
loop
-t
iso9660
temp-dir
/linux.iso
/mnt
を使用します。ここでは:
-o
はマウントオプションのリストを指定します。
ro
はイメージを読み取り専用でマウントします。
loop
はループデバイスとしてイメージをマウントします。
-t
iso9660
はマウントするファイルシステムのタイプを識別します。
temp-dir
はリモートイメージリポジトリのディレクトリがマウントされる一時ディレクトリです。
/mnt
は Linux システムの標準の一時マウントポイントのディレクトリです。
この例では、ISO イメージは /hsmtemp
にあります。
[root@linux ~]# mount -o ro,loop -t iso9660 /hsmtemp/linux.iso /mnt [root@linux ~]#
インストーラを実行します。コマンド /mnt/linux1/Install
を使用します。
[root@linux ~]# /mnt/linux1/Install
インストールプログラムでインストールされている Linux カーネルのバージョンが認識されなかった場合、ユーザーにカスタムカーネルの作成が要求されます。「Yes
」と入力します。
[root@linux ~]# ./Install
...
A direct match for your kernel wasn't found. Attempt creating a custom rpm for your kernel (yes/no)? yes
Linux カーネルには多くのバリエーションが存在しています。できるだけ多くのバリエーションをサポートできるように、Oracle HSM インストールプログラムにはカスタムカーネルモジュールが組み込まれています。
画面に表示される手順に従います。
SuSE Linux クライアントをインストールする場合は、マニュアルページを認識するようにシステムを構成します。テキストエディタで /etc/manpath.config
ファイルを開き、SECTION
パラメータの値に 1m
を追加します。
この例では、vi
エディタを使用します。
[root@linux ~]# vi /etc/manpath.config ... #--------------------------------------------------------- # Section names. Manual sections will be searched in the order listed here; # the default is 1, n, l, 8, 3, 2, 5, 4, 9, 6, 7. Multiple SECTION # directives may be given for clarity, and will be concatenated together in # the expected way. # If a particular extension is not in this list (say, 1mh), it will be # displayed with the rest of the section it belongs to. The effect of this # is that you only need to explicitly list extensions if you want to force a # particular order. Sections with extensions should usually be adjacent to # their main section (e.g. "1 1mh 8 ..."). SECTION 1 1m n l 8 3 2 3posix 3pm 3perl 5 4 9 6 7
計画している Oracle HSM 構成に追加の Linux クライアントホストが含まれる場合は、すべてのホストにクライアントソフトウェアがインストールされるまで、この手順を最初から繰り返します。
それ以外の場合は、samsetup
構成ウィザードの使用または 基本ファイルシステムの構成に進みます。
このセクションでは次の手順の概要を示します。
Linux ホスト上の Oracle HSM クライアントのアンインストール.
注意:
既存の構成を使用して Oracle HSM をアップグレードまたは再インストールする場合は、ソフトウェアをアンインストールしないでください。アンインストールすると、すべての構成ファイルが削除されます。代わりに、Oracle Solaris ホストでの Oracle HSM Software のインストール、アップグレード、またはダウングレードに示されているアップグレード方法の 1 つを使用します。ソフトウェアを完全にアンインストールし、構成ファイルを削除するには、次の手順に従います。
ホストに root
としてログインします。
root@solaris:~#
Solaris Image Packaging System を使用して Solaris 11 以降にソフトウェアをインストールした場合、コマンド pkg uninstall
SUNWsamfs
SUNWsamqassy
(QFS software のみがインストールされている場合は pkg uninstall
SUNWqfs
SUNWsamqassy
) を使用してソフトウェアをアンインストールします。
root@solaris:~# pkg uninstall SUNWsamfs SUNWsamqassy
SVR4 pkginstall
メソッドを使用して Solaris 10 または Solaris 11 にソフトウェアをインストールした場合、コマンド pkgrm
SUNWsamfsu
SUNWsamfsr
(QFS software のみがインストールされている場合は、pkgrm
SUNWqfsu
SUNWqfsr
) を使用してアンインストールします。
パッケージは指定された順番で削除します (最初に SUNWsamfsu
、最後に SUNWsamfsr
)。この例では、すべての質問が自動的に回答されるように、コマンドに応答 yes
をパイプしています。
root@solaris:~# yes | pkgrm SUNWsamfsu SUNWsamfsr
SVR4 pkginstall
メソッドを使用して Solaris 10 または Solaris 11 にソフトウェアをインストールした場合は、不要になった構成ファイルとログファイルを削除します。
root@solaris:~# rm -R /var/opt/SUNWsamfs/ root@solaris:~# rm -R /etc/opt/SUNWsamfs/ root@solaris:~# rm -R /var/adm/sam-log/ root@solaris:~#
ホストをリブートします。
root@solaris:~# reboot
ここで停止します。
Linux クライアントソフトウェアをアンインストールして完全に削除するには、次の手順を実行します。
Linux クライアントホストに root
としてログインします。
[root@linux ~]#
Oracle HSM スクリプト /var/opt/SUNWsamfs/Uninstall
(QFS のみがインストールされている場合は /var/opt/SUNWqfs/Uninstall
) を実行します。
ほかのメソッドを使用しないでください。rpm -e
などのほかの方法は、ソフトウェアのアンインストールまたは再インストール時に予期しない結果や問題を引き起こす可能性があります。そのため、常にこのスクリプトを使用してください。
[root@linux ~]# /var/opt/SUNWsamfs/Uninstall