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構成ウィザードの使用samsetup
ウィザードは、テキストベースでメニュー駆動の単純なユーティリティーであり、もっとも頻繁に発生する要件を満たす Oracle HSM ファイルシステムの迅速な作成および構成に使用できます。このウィザードでは、次のすべての基本タスクが順に指示されます。
単一のホストでマウントされる QFS スタンドアロンファイルシステムの作成
複数のホストでマウントされる QFS 共有ファイルシステムの作成
QFS ファイルシステムの Oracle HSM アーカイブの構成
プライマリ (キャッシュ) ディスクストレージ、アーカイブディスクストレージ、リムーバブルメディアライブラリ、ドライブ、メディアなどのストレージハードウェアの構成。
ウィザードの出力は有効な Oracle HSM 構成スクリプトであり、特殊なソリューションを作成する際の開始点にもなります。
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ウィザードは基本的に自己記述式であり、メニューやプロンプトによってプロセスに進むことができ、コンテキストオンラインヘルプがすぐに利用可能となっています。したがって、この章ではツール自体から提供される情報を繰り返すことはしません。
ただし、特に Oracle HSM をはじめて使用する場合には、このウィザードを使用する前にこのマニュアルの以降のセクションを確認する必要があります。
基本ファイルシステムの構成では、Oracle HSM の動作方法に関する重要な情報を提供し、構成ファイルおよびファイルシステム作成プロセスについて説明します。構成ファイルを自分で作成および編集する必要性がまったくないと判断できる場合でも、ウィザードで提供されるオプションを十分に理解するには、この情報が必要になります。
Oracle HSM アーカイブファイルシステムが必要な場合、ファイルシステムの保護の構成の情報が必要になります。samsetup
ウィザードでは、重要なファイルシステムのメタデータやログのバックアップのスケジューリングは構成されません。
Oracle HSM 共有ファイルシステムが必要な場合は、複数のホストからのファイルシステムへのアクセスも確認してください。Oracle HSM ソフトウェアを使用した複数のホストからのファイルシステムへのアクセスおよび Oracle HSM 共有ファイルシステムの構成のセクションが特に関連性があります。
Oracle HSM の追加機能を使用する必要がある場合は、このマニュアルの関連するセクションで追加の構成手順を参照する必要があります。たとえば、アーカイブメディア検証の構成、Write Once Read Many (WORM) ファイルのサポートの有効化、Linear Tape File System (LTFS) のサポートの有効化、高可用性ソリューションの準備、SAM-Remote の構成、および レポートデータベースの構成を参照してください。
最後に、ファイルシステムの構成時に samsetup
を使用する場合も、コマンド行または Oracle HSM Manager ユーザーインタフェースを使用する場合も、Oracle HSM 構成のバックアップの説明に従って作業内容を保護してください。