Oracle Project Management Cloud 21A新機能

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更新21A

更新21A

改訂履歴

本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。

日付	製品	機能	ノート
2020年12月18日			初版作成。

概要

このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。

セキュリティと新機能

各機能のロール・セクションは、その機能を使用するのに必要なセキュリティ権限とジョブ・ロールを示します。機能の設定が必要な場合は、別途指定されていないかぎり、「アプリケーション実装コンサルタント」ジョブ・ロールで設定を行う必要があります。(機能にロール・セクションが含まれていない場合は、機能を使用するためにセキュリティの変更は不要です。)

ジョブ・ロールを作成した場合は、必要に応じてそれらのロールに新しい権限を追加するためにこの情報を使用できます。

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.com宛にお送りください。

任意の新機能の導入(オプトイン)

Oracle Cloud Applicationsは、四半期ごとに新しい更新を提供します。つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。一部の機能は使用可能な状態でされ、エンド・ユーザーが即時に使用できます。その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。無効化されている機能は、次の権限を使用して、次のステップでエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。

アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)

新機能をオプトインする方法を次に示します。

「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
「機能の概要」ページで、オファリングを選択し、それに固有の新機能をレビューします。または、デフォルトの選択肢であるすべての使用可能なオファリングをそのまま使用して、すべてのオファリングの新機能を確認できます。
「新機能」タブで新機能を確認し、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに有効化されている場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を使用可能にするアイコンが表示されます。
「使用可能」列にあるアイコンをクリックし、機能を使用可能にするステップを完了します。

オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリングの構成に関する項を参照してください。

オプト・イン失効

オプトインで使用不可の状態で提供された機能は、今後の更新で自動的に使用可能になる場合があります。これは「オプト・イン失効」と呼ばれます。クラウド・サービスで「オプト・イン失効」がある場合、この文書に関連タブが表示されます。このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。ここをクリックして、すべてのOracle Cloud Applicationsにわたる「オプト・イン失効」がある機能を確認することもできます。

機能のサマリー

列の定義:

使用可能の状態で提供される機能

レポート = 新規または変更済の、オラクル社から提供されたすぐに実行可能なレポートです。

UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。

UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能の設計は、より複雑になります。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。

使用不可の状態で提供される機能 = 処理を実行するまで、エンド・ユーザーはこれらの機能を使用できません。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新規または拡張BIサブジェクト領域は、レポートにまず組み込む必要があり、b)新規Webサービスは使用する前に統合する必要があり、c)ユーザー・ロールに機能を割り当てないと機能にアクセスできません。

	エンド・ユーザーがすぐに使用可能 (機能が使用可能な状態で提供) レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。
機能	レポート	UIまたはプロセスベース: 小規模	UIまたはプロセスベース: 大規模*
共通テクノロジおよびユーザー・エクスペリエンス
プロジェクト管理の共通機能
プロジェクト管理の主な値リスト検索で改良されたユーザー・エクスペリエンス
サービスの卓越性への継続的な投資
プロジェクト管理のREST API
プロジェクト・コントロール
REST APIを使用したプロジェクト予算バージョン追加処理
プロジェクト・ファウンデーション
プロジェクト・レート・スケジュールREST API
プロジェクト管理
REST APIを使用した作業プラン・テンプレート・タスクの取得
プロジェクト・リソースREST API
プロジェクト・リソース管理
REST APIを使用した複数のリソースの指名および履行
プロジェクト管理のワークフロー
プロジェクト・ステータス承認履歴
プラン承認および請求書承認のワークフロー・トランザクション・コンソール
Oracle Project Management
助成金管理
追加の請求および収益オプションのある交付作成
労務費配分
支払要素レベル労務スケジュール
プロジェクト請求
請求先担当者Eメールを契約ページに表示
プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータを使用して計算および作成された請求書請求イベント
プロジェクト・コントロール
プロジェクト予測作業中バージョンの現在の実績金額リフレッシュ
借入リソースのプランニング・レート導出
プロジェクト原価計算
プロジェクト会計の作成用の追加の会計ソース
資産明細グループ化構成
サードパーティ・トランザクション・ソースの編集可能未処理プロジェクト・コスト
プロジェクト駆動のサプライ・チェーン
プロジェクト資材返品承認
プロジェクト・ファウンデーション
Microsoft Project 2019統合
プロジェクト・レート・スケジュール・セキュリティ
プロジェクト管理
プロジェクト作業プランからの財務実績工数およびコストの追跡
新しいプロジェクト・プランニング・ユーザー・エクスペリエンスを使用したExcelへのプロジェクト・プラン・エクスポートおよびタスク優先度
プロジェクト・パフォーマンス・レポート
ファイルベース・データ・インポートを使用したキー・パフォーマンス・インジケータへのプロジェクトの関連付け
プロジェクト・リソース管理
プロジェクト・タイプに基づく割当タイプ・デフォルト
予測稼働の拡張表示
割当名およびプロジェクト番号を使用したリソース割当検索
作業タイプにより決定される稼働可能時間の計算
>>クリックして重要な処理と考慮事項を表示

共通テクノロジおよびユーザー・エクスペリエンス

プロジェクト管理の共通機能

プロジェクト管理の主な値リスト検索で改良されたユーザー・エクスペリエンス

プロジェクト管理では、パフォーマンスが向上し、選択値リストの先行入力提案が強化されました。

このリリースの時点では、次の値リストのユーザー・エクスペリエンスが強化されています。

ビジネス・ユニット
- 「契約」作業領域→契約の作成/編集→「明細」→「詳細」→「請求」→「内部請求」

プロジェクト分類: 区分コード
- 「プロジェクト財務管理」作業領域
  - 「財務プロジェクト設定の管理」→「プロジェクト分類」

プロジェクト・ロール
- 「交付」作業領域
  - 「交付の管理」→「交付の編集」→「詳細」→「人員」
  - 「交付の管理」→「交付の編集」→「プロジェクト」→「詳細」→「人員」

プロジェクト・テンプレート
- 「プロジェクト財務管理」作業領域
  - 「タスク」パネル・タブ→「財務管理用プロジェクトを使用可能にする」

これらの値リストにより、対応する属性の手動によるデータ入力が簡単になります。

すべての「マネージャ」ロールの先行入力が表示された拡張プロジェクト・ロール

部分的な先行入力検索が表示されたビジネス・ユニットの拡張値リスト

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

以前のリリースで更新された値リストについては、20Dの新機能のドキュメント「プロジェクト管理の主な値リスト検索で改良されたユーザー・エクスペリエンス」を参照してください

サービスの卓越性への継続的な投資

この更新では、サービスの卓越性への継続的な投資に、パフォーマンス、メッセージ、操作性およびドキュメントの改善が含まれています。

このリリースでは、サービスの卓越性への継続的な投資によって、次の領域が改善されています。

ドキュメント・コンテンツ: 交付

パフォーマンス: コスト修正、未処理コストの管理、自分のプロジェクト、イベントの管理

メッセージ: プロジェクト・タスクのインポートのファイルベース・データ・インポート、プロジェクト・パフォーマンス・データの管理出力レポートの例外レポート

ユーザー支援の簡素化: 実装ガイドの再構築およびフロー全体の強化。

ユーザビリティ:
- 予算管理: サプライ・チェーン管理のソースで予算管理検証に合格しなかったプロジェクト受入コスト・トランザクションは、プロジェクト・コストとしてのインポートに不適格。「コストのインポート」プロセスの出力レポートおよび「未処理コストの管理」ページで棄却済トランザクションをレビューします。ソースでトランザクションを修正してから、インポートを再び開始してください。
- 予算と予測: 予算と予測の承認履歴、コスト承認および請求書承認を、将来にわたってそれぞれのページに表示します。
- 支出バッチ: UIから、支出バッチ承認が必要な文書に属する既存のバッチにコスト・トランザクションを追加します。「支出バッチの管理」ページから、バッチ名のリンクを選択して「未処理コストの管理」ページに移動し、新しいコスト・トランザクションをバッチに追加します。
- レート・スケジュール: 「プロジェクト・レート・スケジュールおよび上書きのインポート」ファイルベース・データ・インポート(FBDI)を使用して、過去の日付の既存のレート・スケジュールに新しいレートを追加します。最新のXLSMテンプレートをダウンロードし、更新された手順を表示するには、PPMでのファイルベース・データ・インポート・ガイドの「プロジェクト・レート・スケジュールおよび上書きのインポート」に関するトピックを参照してください。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

プロジェクト管理のREST API

プロジェクト・コントロール

REST APIを使用したプロジェクト予算バージョン追加処理

プロジェクト予算REST APIを使用して、予算バージョンのリソースおよび換算レートをリフレッシュします。プランニング金額を修正するパーセントを指定します。

プロジェクト予算REST APIを使用して、時間の経過とともにリソース・レートおよび換算レートをリフレッシュし、必要に応じてプランニング作業を改善します。オプションで、予算をベースライン予算として設定する前に、換算レートのみをリフレッシュして最新の換算レートを導出します。

予算バージョンの修正を実行して、見積の変更をレビューします。

有効化のステップ

REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。

ヒントと考慮事項

換算レートのみをリフレッシュするには、ペイロードでrefreshOnlyConversionRates属性をYに設定します。

主なリソース

関連ヘルプ: Oracle Help Centerで入手できるOracle Project Management Cloud REST APIガイド。

ロール情報

この機能を使用するには、次のいずれかの権限およびロールが必要です。

権限名およびコード:
- プロジェクト予算作業中バージョンの管理(PJO_MANAGE_PROJECT_BUDGET_WORKING_VERSION_PRIV)
- プロジェクト予算の管理(PJO_MANAGE_PROJECT_BUDGET_PRIV)

ジョブ・ロール名およびコード:
- プロジェクト統合スペシャリスト(ORA_PJF_PROJECT_INTEGRATION_SPECIALIST_JOB)
- プロジェクト・アプリケーション管理者(ORA_PJF_PROJECTS_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
- プロジェクト管理者(ORA_PJF_PROJECT_ADMINISTRATOR_JOB)
- プロジェクト・マネージャ(ORA_PJF_PROJECT_MANAGER_JOB)

プロジェクト・ファウンデーション

プロジェクト・レート・スケジュールREST API

プロジェクト・レート・スケジュールREST APIを使用して、レート・スケジュールを表示、作成および更新します。レート・スケジュール・レートおよび値入れを使用して、プロジェクト・コスト、収益および請求額を計算します。

このAPIを使用して、個人、ジョブおよび非労務レート・スケジュールのコスト、請求およびプランニング・レートまたは値入れ率を管理します。

有効化のステップ

ヒントと考慮事項

プロジェクト・レート・スケジュールにデータ・セキュリティ・ポリシーが構成されている場合は、このREST APIへのアクセス時に適用されます。詳細は次のとおりです。

「プロジェクト・レート・スケジュール・データの管理」機能権限でデータ・セキュリティ・ポリシーが構成されている場合、指定したデータ条件およびユーザー処理がプロジェクト・レート・スケジュールREST APIに適用されます。この機能の詳細は、21Aのプロジェクト・レート・スケジュール・セキュリティの新機能を参照してください。
- 「プロジェクト・レート・スケジュール・データの管理」権限を割り当てられたユーザーは、アクセス権が付与されているデータに対してサポートされているすべての操作を実行できます。
- 「プロジェクト・レート・スケジュール・データの表示」権限を割り当てられたユーザーは、アクセス権が付与されているデータに対してGET操作のみを実行できます。

主なリソース

関連ヘルプ: Oracle Help Centerで入手できるOracle Project Management Cloud REST APIガイド。

ロール情報

この機能を使用するには、次の権限またはロールが必要です。

権限名およびコード:
- プロジェクト・レート・スケジュールの管理(PJF_MANAGE_PROJECT_RATE_SCHEDULE_PRIV)

ジョブ・ロール名およびコード
- プロジェクト会計担当(ORA_PJF_PROJECT_ACCOUNTANT_JOB)
- プロジェクト請求スペシャリスト(ORA_PJF_PROJECT_BILLING_SPECIALIST_JOB)
- プロジェクト管理者(ORA_PJF_PROJECT_ADMINISTRATOR_JOB)
- 助成金会計担当(ORA_PJF_GRANTS_ACCOUNTANT_JOB)
- 助成金管理者(ORA_PJF_GRANTS_ADMINISTRATOR_JOB)
- 助成金部門管理者(ORA_PJF_GRANTS_DEPARTMENT_ADMINISTRATOR_JOB)
- プロジェクト・アプリケーション管理者(ORA_PJF_PROJECTS_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)

プロジェクト管理

REST APIを使用した作業プラン・テンプレート・タスクの取得

作業プラン・テンプレートREST APIを使用して作業プラン・テンプレートのタスクを表示します。作業プラン・テンプレートとは、プロジェクト・タスクおよびリソース割当のセットのことで、プロジェクト・プランの作成および既存のプロジェクト・プランへのタスクの追加に使用します。

作業プラン・テンプレートREST APIでは、次のタスクの値を取得します。

タスク番号、摘要、工数、期間、請求可能フラグと賦課可能フラグ、スケジュール・モードなどの属性を持つ財務タスクと非財務タスク
依存関係
労務および経費リソース割当
成果物
マイルストンおよびゲート詳細
タスク・コードやタスク付加フレックスフィールドなどの追加属性

作業プラン・テンプレートREST APIを使用して、カスタム・ソリューションまたはレポートを作成します。たとえば、タスクの追加が必要な公開作業プラン・テンプレートを分析します。

有効化のステップ

ヒントと考慮事項

必要なロールまたは権限を持つユーザーは、自分のテンプレートおよびすべての公開作業プラン・テンプレートを表示できます。

主なリソース

関連ヘルプ: Oracle Help Centerで入手できるOracle Project Management Cloud REST APIガイド。

ロール情報

この機能を使用するには、次のロールまたは権限が必要です。

ジョブ・ロール名およびコード:
- プロジェクト・マネージャ(ORA_PJF_PROJECT_MANAGER_JOB)

権限名およびコード:
- プロジェクト作業プランの管理(PJT_MANAGE_PROJECT_WORK_PLAN_PRIV)

プロジェクト・リソースREST API

プロジェクト労務リソースおよびプロジェクト経費リソースREST APIを使用して、プロジェクトの労務および経費リソースを管理します。たとえば、プロジェクトに計画リソースを追加したり、プロジェクトからリソースを削除します。

プロジェクト・マネージャは、プロジェクトの計画労務リソースを追加、更新および削除できます。経費リソースを追加、更新および削除することもできます。たとえば、特定のロールを持つリソースをプロジェクトに追加して、プロジェクト・タスクに割り当てます。レートや割当日など、その他の詳細を更新できます。

有効化のステップ

ヒントと考慮事項

リソースの追加時にロールを指定しない場合、「チーム・メンバー」ロールが割り当てられます。
これらの操作は、「計画」ステータスのリソースに対してのみ使用できます。他のステータスのリソースは、将来のリリースでサポートされます。
プライマリ・プロジェクト・マネージャはプロジェクトから削除できません。

主なリソース

関連ヘルプ: Oracle Help Centerで入手できるOracle Project Management Cloud REST APIガイド。

ロール情報

プロジェクト管理職務(ORA_PJF_PROJECT_MANAGEMENT_DUTY)

プロジェクト・リソース管理

REST APIを使用した複数のリソースの指名および履行

指名して要求を履行します。プロジェクト・リソース要求REST APIを使用すれば、単一の要求で複数のリソース要件を処理できます。個々のリソース・ステータスを更新して、複数の要求リソースに対する要求を履行します。ビジネス・プロセスに応じて、リソース・マネージャまたはプロジェクト・マネージャが最終的な承認を実行します。複数の要求数量に対して作成された要求は、個々のリソース・ステータスを更新することで履行できます。

プロジェクト・リソース要求REST APIでは、要求数量が複数ある場合でも、指名および要求履行フローがサポートされます。「予約済」または「確認済」ステータスのリソースの数が、要求されたリソースの数と一致すると、要求が履行されます。

プロジェクト・マネージャおよびリソース・マネージャは、要求に関連付けられたリソースの要員配置ステータスを更新できます。

リソース・マネージャも、指名されたリソースとともにステータスを渡すことで、指名時に単一の操作でリソースを承認できます。

「プロジェクト・リソース管理実装オプションの管理」設定で許可されている場合は、指名されたリソースをプロジェクト・マネージャが承認できます。

有効化のステップ

ヒントと考慮事項

リソース・マネージャは、プロジェクト・マネージャのレビュー対象として複数のリソースを指名できます。

複数の数量が指定された未履行要求に対してリソースを指名すると、要求のステータスが「複数のリソースについて処理中」に変わります。

要求の現在のステータスに基づいてプロジェクトおよびリソース・マネージャが実行できる処理のリストを次に示します。

ロール	現在のステータス	次に使用可能なステータス
プロジェクト・マネージャ	オープン	処理なし
	推薦済	カスタム・ステータス
	推薦済/カスタム・ステータス	要求または確認済割当
		要求または予約済割当
		否認
		承認(条件付き)
	要求または確認済/予約済	処理なし
	棄却済、取下済、承認済	処理なし
リソース・マネージャ	オープン	推薦済
	オープン	推薦済および承認(履行)
	推薦済	取下げ
	要求または確認済割当	承認/否認
	要求または予約済割当	承認/否認
	カスタム・ステータス	取下げ
	取下げ	処理なし
	承認済/否認	処理なし

主なリソース

関連ヘルプ: プロジェクト実行の使用ガイドのリソース要求でのリソースの指名に関する考慮事項に関する項

ロール情報

この機能を使用するには、次の権限およびロールが必要です。

プロジェクト・マネージャ(ORA_PJF_PROJECT_MANAGER_JOB)
リソース・マネージャ(ORA_PJF_RESOURCE_MANAGER_JOB)
プロジェクト・アプリケーション管理者(ORA_PJF_PROJECTS_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
プロジェクト統合スペシャリスト(ORA_PJF_PROJECT_INTEGRATION_SPECIALIST_JOB)

プロジェクト管理のワークフロー

プロジェクト・ステータス承認履歴

承認中のプロジェクトまたは最終的に承認されたプロジェクトのステータスを追跡します。この機能を使用すると、プロジェクトに関する承認階層および承認者が保留中または実行した処理を表示できます。プロジェクト・ステータス承認ワークフローの現在および将来の担当者を表示して、プロジェクト・ステータスをモニターし、ワークフローが想定どおりに進行していない場合は承認者にフォローアップしやすくします。

プロジェクトの現在の承認アクティビティを表示するには、「財務プロジェクト設定の管理」ページの「一般」タブの「プロジェクト・ステータス」フィールドの横にある「現行承認の表示」アイコンをクリックします。

プロジェクトの現行承認アクティビティ

「履歴の表示」ボタンをクリックして、プロジェクトの承認履歴全体を表示し、「プロジェクト・ステータス履歴」ウィンドウで特定のステータスの承認アクティビティを表示します。

プロジェクト・ステータス履歴

さらに、「プロジェクト財務管理」作業領域の「自分のプロジェクト」ページで「プロジェクト・ステータス」列をクリックして、承認中のプロジェクトのプロジェクト・ステータス履歴を表示します。

「自分のプロジェクト」ページのプロジェクト・ステータス履歴

デモを見る

ワークフロー進捗をより詳細に追跡することで、適切な承認者へのリマインダの送信が容易になり、適切なタイミングでワークフローが承認されるようになります。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

この機能は、ワークフローに対して使用可能なプロジェクト・ステータスに適用されます。ワークフローに対して使用可能になっていないプロジェクト・ステータスについては、以前と同様にステータス変更履歴を表示できます。

プロジェクト・ステータスの承認履歴は、「プロジェクト財務管理」作業領域でのみ表示できます。承認履歴は、「プロジェクト詳細の管理」ページなどの「プロジェクト管理」作業領域では表示できません。

主なリソース

プロジェクト・ステータス承認履歴のデモの視聴

ロール情報

この機能を使用するには、次の権限およびロールが必要です。

権限名およびコード:
- プロジェクト定義基本情報の表示(PJF_VIEW_PROJECT_DEFINITION_PRIV)

職務ロール名およびコード:
- プロジェクト管理職務(ORA_PJF_PROJECT_MANAGEMENT_DUTY_ABSTRACT)

ジョブ・ロール名およびコード:
- 助成金管理者(ORA_PJF_GRANTS_ADMINISTRATOR_JOB)
- 助成金部門管理者(ORA_PJF_GRANTS_DEPARTMENT_ADMINISTRATOR_JOB)
- 主要調査員(ORA_PJF_PRINCIPAL_INVESTIGATOR_JOB)
- プロジェクト管理者(ORA_PJF_PROJECT_ADMINISTRATOR_JOB)
- プロジェクト・マネージャ(ORA_PJF_PROJECT_MANAGER_JOB)

プラン承認および請求書承認のワークフロー・トランザクション・コンソール

管理者が単一のコンソールを使用して、先を見越してワークフロー・タスクをモニターし、プロジェクト契約請求書承認や予算および予測プラン承認ワークフローの例外を解決できるようになりました。プロジェクト管理者は、ワークフローの例外を調査し、基礎となるルールを修正した後でタスクを再起動するか、進行中のタスクを取り下げることができます。このリリースのトランザクション・アクセス・コンソールには、請求書承認およびプラン承認ワークフローの詳細が表示されますが、今後のリリースでは、さらに範囲が拡大される予定です。

ワークフロー・トランザクション・コンソールを使用して、次を行います。

システム内のすべてのタスクの最新ステータスを表示します。

失敗したタスクの問題の説明と解決をレビューします。

問題の説明と解決に基づいて適切な処理を実行します。たとえば、ルールの修正または進行中のタスクの取消しを行った後、失敗したタスクをリカバリできます。

ユーザー定義基準に基づいて検索します。

この機能をオプトインすると、承認フローにエラーがある場合に、ワークフローおよび対応するビジネス・トランザクションが「送信済」ステータスのままになります。

トランザクション・コンソールは、次のプロジェクト管理承認ワークフローで使用できます。

プロジェクト契約請求書承認
予算バージョン承認
予測バージョン承認

前述のフローの承認ワークフローを送信するときに、基礎となるルール・エンジンにエラーがある場合は、これらのワークフローの承認履歴にエラーが表示されます。それぞれのトランザクション・ページの「承認履歴の表示」ポップアップに、このエラー・メッセージが表示されます。

「承認履歴の表示」ポップアップ

プロジェクト・アプリケーション管理者に連絡できます。プロジェクト・アプリケーション管理者は、その承認ワークフローおよびそのステータスをワークフロー・トランザクション・コンソール・ページに表示できます。

トランザクション・コンソール・ページ

管理者は、失敗したワークフローを選択し、ワークフローのエラーを表示して、次のいずれかの処理を実行できます。

プロセスの取下げ
プロセスのリカバリ ? 管理者はBPMルール・エンジンで破損しているルールを修正し、トランザクション・コンソールからプロセスをリカバリできます。
プロセスの終了

失敗したワークフローに管理者がトランザクション・コンソールからドリルダウンすると、失敗したルールが表示されます。

トランザクション・コンソール・ページのワークフロー・トランザクション詳細

管理者は、エラーの原因となっているルールを修正し、ワークフローをリカバリできます。

このトランザクション・コンソールの導入前は、BPMルールになんらかの問題があるために承認ワークフローが失敗した場合、エラーが発生した場所に関する情報が表示されませんでした。この機能の導入により、プロジェクト・アプリケーション管理者は、トランザクション・コンソールへの移動、ワークフローのステータスの表示、スタックしているワークフローの選択、およびワークフローの失敗の原因となった問題の表示を行えるようになります。管理者は、ルールを修正してワークフローをリカバリし、正常に完了させることができます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: プロジェクト財務管理 オプションでなくなるバージョン: 更新21D

ヒントと考慮事項

今後のリリースでは、さらに多くのプロジェクト管理承認ワークフローをトランザクション・コンソールで使用できるようになります

ロール情報

トランザクション・コンソールへのアクセス権は、次の職務ロールおよび権限を持つプロジェクト・アプリケーション管理者ロールに付与されます。

ジョブ・ロール: プロジェクト・アプリケーション管理者(ORA_PJF_PROJECTS_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
- プロジェクト・トランザクション承認レビュー(ORA_PRJ_REVIEW_APPROVAL_TRANSACTIONS_DUTY)
  - 承認トランザクションのレビュー(PER_REVIEW_APPROVAL_TRANSACTIONS_PRIV)

デフォルトでは、アプリケーション全体のすべてのワークフロー・トランザクションがトランザクション・コンソールに表示されます。プロジェクト・アプリケーション管理者用のワークフロー・トランザクション・コンソールにプロジェクト管理関連タスクのみを表示するには、次のステップを使用してトランザクション・セキュリティ機能を有効にします。

「ナビゲータ」→「設定および保守」→「企業HCM情報の管理」に移動します。
「編集」→「修正」をクリックします。
「トランザクション・コンソール情報」セクションで、「トランザクション・セキュリティ使用可能」を選択します。

Oracle Project Management

助成金管理

追加の請求および収益オプションのある交付作成

すべての交付作成方法から追加の請求および収益オプションを指定して交付契約を作成します。

金額ベースの収益および請求方法の分類を交付の作成時に選択できます。また、「正味請求書」フラグと「請求書グループ・オプション」を同時に設定できます。交付の作成時にこれらの追加属性を使用できると、契約請求情報の更新に必要なステップが減少するため、交付の設定効率が向上します。

ユーザー・インタフェースおよびRESTとファイルベースのデータ統合(FBDI)の自動オプションから、これらの新しい請求属性をすべての交付作成方法で使用できます。「助成金管理ビジネス・ユニット実装オプション」設定タスクの「デフォルトの請求属性」セクションでデフォルト値を設定できます。

次のスクリーンショットは、交付作成およびビジネス・ユニット実装オプション・タスクのフィールドを示しています。

交付作成

「助成金管理ビジネス・ユニット実装オプション」タスク

デモを見る

請求詳細定義の追加属性を使用して交付作成の効率を高めます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

「助成金管理ビジネス・ユニット実装オプション」を利用して、交付作成の合理化に使用される最も一般的な値を、これらの新しい属性のデフォルトとして設定します。

契約請求の検証は交付の作成時に実行され、請求書と収益方法の組合せが有効であることが確認されます。

追加属性とともに使用する最新の「交付のインポート」ファイルベース・データ・インポートXLSMテンプレートをダウンロードします。

主なリソース

関連ヘルプ:

追加の請求および収益オプションのある交付作成のデモの視聴
プロジェクト財務管理および助成金管理の実装の概要の助成金管理構成に関する項
助成金管理の使用ガイドの交付管理に関する項

ロール情報

この機能を使用するには、次の権限またはロールが必要です。

権限
- 交付の作成

ロール
- 助成金管理者
- 助成金部門管理者
- 主要調査員

労務費配分

労務費配分機能では、労務スケジュールを使用してプロジェクトまたは一般会計アカウントに給与額を配分できます。これらの労務スケジュールでは、交付またはプロジェクトに関連する作業、またはその他の作業に個人が費やした工数を追跡するための期間およびパーセントを指定します。プロジェクトおよび交付管理者は、配分されたされた労務費情報を使用して、監査、工数またはその他のレポートにおける必要を満たすことができます。

労務配分の詳細は、20B新機能: 労務スケジュールを使用した給与額の配分を参照してください

支払要素レベル労務スケジュール

労務費分配によって分配される給与コストに適用される給与要素の労務スケジュールを定義します。同じ要素に個人割当の給与要素労務スケジュールが存在する場合は、それが優先されます。

たとえば、労務配分管理者は、すべての授業料払戻支払を特定の総勘定元帳勘定科目に配分する、ビジネス・ユニットの要素レベル労務スケジュールを作成できます。次の図は、改訂された「労務スケジュールの管理」ページを示しています。このページでは、タイプ別に労務スケジュールをフィルタできます。

労務スケジュールの検索

この新しい要素タイプの労務スケジュールでは、他のスケジュール・タイプ(割当および割当要素)と連携して給与コストを分配します。3つのタイプすべてを使用して給与コストを分配できますが、勤務日ごとに1つのみが優先されます。優先順位は次のようになります。

割当要素
要素
割当

次の図は、要素レベルの労務スケジュールを示しています。この労務スケジュールでは、非プロジェクト労務費を介して、指定された総勘定元帳勘定科目にビジネス・ユニットのすべての給与コストを配分します。

要素レベル労務スケジュール

次の図は、上で定義したエレメント・レベル労務スケジュールと重複する割当および割当要素レベル労務スケジュールを示しています。

割当労務スケジュール

割当要素労務スケジュール

デモを見る

複雑な給与コスト分配要件があるプロジェクトでは、要素レベルの労務スケジュールを利用して、従業員が受け取る支払タイプ固有の顧客またはスポンサの要件を満たすことができます。

有効化のステップ

支払要素の作成
- 支払要素を作成して、労務スケジュール作業領域でアクセスできるようにする必要があります
  - 「要素」設定タスクを使用して、必要な要素を効率的に作成します

労務配分管理者ロールには、追加のセキュリティ要件があります。
- HCM給与領域から要素にアクセスするには、ロールへのセキュリティ・プロファイルの割当設定タスクを使用して、労務配分管理者ロールの「国別仕様データ・グループ」セキュリティ・プロファイルを定義します。
- このロールを割り当てられたユーザーには、ユーザーのデータ・アクセスの管理設定タスクで「ビジネス・ユニット」アクセス権が割り当てられている必要があります

ヒントと考慮事項

「要素」設定タスクを使用して、支払要素を作成する必要があります。その場合にのみ、労務スケジュール作業領域でアクセスできるようになります。

「割当労務スケジュールのインポート」プロセスでは、要素労務スケジュールの支払要素属性が検証され、HCM給与で設定された支払要素と一致することが確認されます。

「給与原価のインポート」プロセスでは、支払要素属性が検証され、HCM給与で設定された支払要素と一致することが確認されます

要素レベルの労務スケジュールの作成には、要素レベルでの労務スケジュールの管理という固有のセキュリティ権限が設定されており、この機能の有無に関係なくロールを作成できます(提供されている労務配分管理者ロールにはこの権限が付与されています)。

主なリソース

関連ヘルプ:

支払要素レベル労務スケジュールのデモおよび個人割当および給与要素の労務スケジュールのデモの視聴

Oracle Global Human Resources Cloudグローバル給与の実装ガイドの「要素の設定」の章に記載されている支払要素の理解

HCMの保護ガイドの「国別仕様データ・グループ・セキュリティ・プロファイル」の章に記載されている労務配分管理者ロールの国別仕様データ・グループ・セキュリティ・プロファイルの理解

補助元帳会計の実装ガイドの「会計設定の理解」

プロジェクト原価計算の使用ガイドの「労務費配分」章

ロール情報

この機能を使用するには、次のロールが必要です。

労務配分管理者(ORA_PJF_LABOR_DISTRIBUTION_ADMINISTRATOR_DISCRETIONARY)。このロールにセキュリティ・プロファイルが割り当てられ、必要な設定が行われている必要があります

プロジェクト請求

請求先担当者Eメールを契約ページに表示

プロジェクト契約の編集時に、「請求先担当者」値リストおよび「請求プラン」リージョンに請求先担当者Eメール・アドレスを表示します。契約管理者は、請求書を送信するための適切なEメール・アドレスを選択できます。

請求先担当者Eメール・アドレスの追加に加えて、「請求プラン」リージョンには、「列の表示」メニュー項目を使用して次の属性を表示することもできます。

請求先担当者
請求先サイト
請求セット
請求書グループ
支払条件
労務書式
非労務書式
イベント書式
請求書収益通貨

次の図は、ユーザー・インタフェースに対する変更を示しています。

「請求先担当者」ドロップダウン・リスト

「契約の編集」:「請求」タブ:「請求プラン」リージョン

電子請求書の配信が増加し続けているため、企業は適切なEメール・アドレスに電子請求書を送信する必要があります。これにより、適切な顧客担当者が請求書を受け取り、適切なタイミングで支払を処理できるようになるため、キャッシュ・フローが改善します。

また、「請求プラン」リージョンにさらに多くの属性を表示できるため、契約が検証される前に、請求セット採番の潜在的な問題を契約管理者がより簡単に見つけられます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ロール情報

この機能を使用するには、次の権限またはロールが必要です。

ジョブ・ロール名およびコード:
- 顧客契約管理者(ORA_OKC_CUSTOMER_CONTRACT_ADMINISTRATOR_JOB)
- 顧客契約マネージャ(ORA_OKC_CUSTOMER_CONTRACT_MANAGER_JOB)

プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータを使用して計算および作成された請求書請求イベント

プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータを使用して、進捗および手数料に関するビジネス固有の計算を定義します。これにより、高度な請求ニーズをお客様がより柔軟にサポートできるようになります。

拡張請求要件の複雑な計算を定義します。これらの計算を請求方法に割り当てて、契約全体の請求処理の一貫性を高めることができます。プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータを使用して計算を定義できます。計算の式は、次のような事前定義済のソース・セットに基づいています。

開始来累計、期間累計または現在の実行ベースの、契約通貨による計算レベル・イベント金額。
契約ヘッダー付加フレックスフィールド。
契約明細付加フレックスフィールド。
契約明細完了率。
契約通貨での契約明細金額。
現在の実行における契約通貨での契約請求額。
開始来累計または現在の実行ベースの、契約通貨での計算レベル請求済コスト金額。
現在の実行における契約通貨での計算レベル請求済労務費金額。
現在の実行における契約通貨での計算レベル請求済非労務費金額。

次の図は、契約明細付加フレックスフィールド1、契約明細付加フレックスフィールド2および契約明細付加フレックスフィールド3に入力された様々な管理費の割合を使用し、労務、非労務およびイベントの現在の実行での請求額合計を乗算して管理費を計算するための3つのプロジェクト・プロセス・コンフィギュレータを示しています。

プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータの編集 - 労務

プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータの編集 - 非労務

プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータの編集 - イベント

プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータは、請求生成時に必要な請求金額を計算するための基準となる請求方法に割り当てられています。自動請求イベントは、式で計算された金額に対して生成されます。請求方法に定義された計算レベルに基づいて、契約明細または関連プロジェクトに対して、これらのイベントが生成されます。自動イベントのイベント・タイプも、請求方法に対して定義されています。

処理順序の値を入力して、請求方法に割り当てられたプロセス・コンフィギュレータの実行順序を決定します。値が小さいほど、実行の優先度が高くなります。たとえば、処理順序が10のコンフィギュレータは、処理順序が20のコンフィギュレータよりも前に実行されます。処理順序が低いコンフィギュレータによって作成されたイベント金額は、イベント・タイプ・フィルタが設定された「契約通貨での計算レベル・イベント金額 - 実行」をソースとして使用して、処理順序が高いコンフィギュレータのイベント金額計算に利用できます。

次の図は、3つのプロジェクト・プロセス・コンフィギュレータの請求方法への割当を示しています。

請求方法の編集

この機能のビジネス上の利点は次のとおりです。

実装が容易になり、コストが削減されます。プロジェクト請求内のビジネス固有の属性および算式を使用して、顧客に請求する適正な金額の請求イベントを生成します。PaaSや他の外部アプリケーションを使用して請求書金額を計算したり、FBDIやRESTを使用して顧客に請求する請求イベントをプロジェクト請求に作成する必要がなくなります。
全体的な処理時間が短縮され、請求書が早く生成されます。

有効化のステップ

「設定および保守」作業領域を使用して、プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータで使用する新しいイベント・タイプを作成します。
1. 「ナビゲータ」をクリックし、「設定および保守」をクリックします。
2. 「タスク」パネル・タブをクリックし、「検索」をクリックします。
3. 検索ページで「イベント・タイプの管理」タスクを検索します。
4. 検索結果の「イベント・タイプの管理」タスクをクリックして、新しいイベント・タイプを作成します。
「設定および保守」作業領域を使用して、新規プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータを作成します。
1. 「ナビゲータ」をクリックし、「設定および保守」をクリックします。
2. 「タスク」パネル・タブをクリックし、「検索」をクリックします。
3. 検索ページで、「プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータの管理」タスクを検索します。
4. 新規プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータを作成するには、検索結果の「プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータの管理」タスクをクリックします。
「設定および保守」作業領域を使用して、新しい請求方法を作成します。
1. 「ナビゲータ」をクリックし、「設定および保守」をクリックします。
2. 「タスク」パネル・タブをクリックし、「検索」をクリックします。
3. 検索ページで、「請求方法の管理」タスクを検索します。
4. 新規の請求方法を作成するには、検索結果の「請求方法の管理」タスクをクリックします。新しいプロジェクト・プロセス・コンフィギュレータおよび新しいイベント・タイプを新しい請求方法に割り当てます。
新しい請求プランで新しい請求方法の使用を開始するか、既存の請求プランを修正して新しい請求方法を割り当てます。

ヒントと考慮事項

ソースの開始来累計と期間累計には、現在の「請求書の生成」プロセスの実行で請求されているトランザクションの請求金額は含まれません。
コンフィギュレータ算式で使用される金額値は、ソースで使用可能なフィルタを使用してさらに調整できます。現在使用可能なフィルタはイベント・タイプのみで、これは3つの計算レベル・イベント金額ソースでのみ使用できます。
プロセス・コンフィギュレータを含む請求方法に関連付けられた請求プランの請求書書式に指定する属性を慎重に検討する必要があります。プロセス・コンフィギュレータに対して選択した計算レベルに関連する、契約明細、プロジェクトおよびタスクについては、特にそうする必要があります。
特に3つの計算レベル・イベント金額ソースのいずれかを使用している場合は、すべてのプロセス・コンフィギュレータに対して個別のイベント・タイプを定義することを検討してください。請求方法に割り当てられたプロセス・コンフィギュレータに指定されたイベント・タイプごとに、「修正の許可」オプションが使用不可になっていることを確認します。
進捗請求および管理費請求にはこのツールを使用することを検討してください。また、前払いの保留またはドローダウンにはマイナスのパーセントを使用することを検討してください。
請求方法に割り当てることができるコンフィギュレータの最大数は5です。

ロール情報

この機能を使用するには、次の権限またはロールが必要です。

ジョブ・ロール名およびコード:
- プロジェクト・アプリケーション管理者(ORA_PJF_PROJECTS_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
- 顧客契約管理者(ORA_OKC_CUSTOMER_CONTRACT_ADMINISTRATOR_JOB)
- 顧客契約マネージャ(ORA_OKC_CUSTOMER_CONTRACT_MANAGER_JOB)

プロジェクト・コントロール

プロジェクト予測作業中バージョンの現在の実績金額リフレッシュ

予測作業中バージョンを再生成せずに実績コストをリフレッシュします。バージョンの「残作業見積」および「完了時見積」は、現在の実績コスト金額に基づいて決定されます。

ユースケース・シナリオのデモの視聴

予測バージョンの実績金額を効率的にリフレッシュします。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

プロジェクト予測作業中バージョンの現在の実績金額リフレッシュのユースケース・シナリオのデモの視聴

ロール情報

この機能を使用するには、次のいずれかの権限およびロールが必要です。

権限名およびコード:
- プロジェクト予測の管理(PJO_MANAGE_PROJECT_FORECAST_PRIV)
- プロジェクト予測作業中バージョンの管理(PJO_MANAGE_PROJECT_FORECAST_WORKING_VERSION_PRIV)

職務ロール名およびコード:
- プロジェクト管理職務(ORA_PJF_PROJECT_MANAGEMENT_DUTY_ABSTRACT)
- プロジェクト・プラン管理(ORA_PJO_PROJECT_PLAN_MANAGEMENT_DUTY)

ジョブ・ロール名およびコード:
- プロジェクト・マネージャ(ORA_PJF_PROJECT_MANAGER_JOB)
- プロジェクト管理者(ORA_PJF_PROJECT_ADMINISTRATOR_JOB)

借入リソースのプランニング・レート導出

借入リソースに対して複数のレート・スケジュールを保守する必要がないため、時間と労力を節約できます。これらのリソースのプライマリ割当ビジネス・ユニットまたは組織からプランニング・コストのレートが自動的に導出されます。

借入リソースとは、別のビジネス・ユニットに属するプロジェクトで作業しているリソースです。リソースのプライマリ割当ビジネス・ユニットまたは組織に割り当てられたレート・スケジュールを使用した実績コスト・トランザクション・レートとして、プランニング・レートが正確に導出されるようになりました。

リソースHamilton Ms.Anneのレートは、プライマリ割当ビジネス・ユニットVision Servicesから導出されますが、プロジェクト・ビジネス・ユニットはVision Operationsです。

個人Hamilton, Anneのプライマリ割当ビジネス・ユニットはVision Servicesです

この機能を使用すると、プロジェクトのビジネス・ユニットまたは組織がリソースのビジネス・ユニットまたは組織と異なる場合に、複数のレート・スケジュールを個人に対して管理しなくても、リソースのビジネス・ユニットまたは組織を使用して財務プロジェクト・プラン、予算および予測のコストを正確にプランニングできます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: プロジェクト財務管理 オプションでなくなるバージョン: 更新21D

ヒントと考慮事項

指定された個人の書式をプランニングおよび請求リソース・ブレークダウン・ストラクチャでプランし、そのリソースを財務プロジェクト・プランでプランする場合に、そのリソースのレートがリソース・プライマリ割当ビジネス・ユニットまたは組織のレート・スケジュールから導出されます。

主なリソース

関連ヘルプ: 財務プロジェクトの定義と管理ガイドの予算と予測の作成に関する考慮事項に関する項

ロール情報

この機能を使用するには、次のいずれかの権限およびロールが必要です。

権限名およびコード
- プロジェクト・プラン・タイプの管理(PJO_MANAGE_PROJECT_PLAN_TYPE_PRIV)
- プロジェクト財務プラン・タイプの管理(PJO_MANAGE_PROJECT_FINANCIAL_PLAN_TYPE_PRIV)
- プロジェクト予算の管理(PJO_MANAGE_PROJECT_BUDGET_PRIV)
- プロジェクト予算作業中バージョンの管理(PJO_MANAGE_PROJECT_BUDGET_WORKING_VERSION_PRIV)
- プロジェクト予測の管理(PJO_MANAGE_PROJECT_FORECAST_PRIV)
- プロジェクト予測作業中バージョンの管理(PJO_MANAGE_PROJECT_FORECAST_WORKING_VERSION_PRIV)

職務ロール名およびコード
- プロジェクト財務アプリケーション管理(ORA_PJF_PROJECT_FINANCIAL_APPLICATION_ADMINISTRATION_DUTY)
- プロジェクト予算管理(ORA_PJO_PROJECT_BUDGET_MANAGEMENT_DUTY)
- プロジェクト予算ベースライン作成(ORA_PJO_PROJECT_BUDGET_BASELINE_CREATION_DUTY)
- プロジェクト・プラン管理(ORA_PJO_PROJECT_PLAN_MANAGEMENT_DUTY)
- プロジェクト管理職務(ORA_PJF_PROJECT_MANAGEMENT_DUTY_ABSTRACT))
- 交付管理(ORA_GMS_AWARD_MANAGEMENT_DUTY)

ジョブ・ロール名およびコード
- プロジェクト・アプリケーション管理者(ORA_PJF_PROJECTS_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
- 主要調査員(ORA_PJF_PRINCIPAL_INVESTIGATOR_JOB)
- 助成金管理者(ORA_PJF_GRANTS_ADMINISTRATOR_JOB)
- 助成金部門管理者(ORA_PJF_GRANTS_DEPARTMENT_ADMINISTRATOR_JOB)
- プロジェクト・マネージャ(ORA_PJF_PROJECT_MANAGER_JOB)
- プロジェクト管理者(ORA_PJF_PROJECT_ADMINISTRATOR_JOB)

プロジェクト原価計算

プロジェクト会計の作成用の追加の会計ソース

勘定科目ルール、マッピング・セットおよび摘要ルールを作成する際の柔軟性を高めるために、プロジェクト・コストおよび収益に追加のソースを使用できます。

補助元帳会計の定義に使用できるようになった属性は次のとおりです。

品目販売アカウント

外部、会社間およびプロジェクト間の収益と収益修正のイベント区分で、このソースを使用できるようになりました。

収益配分明細の品目ベースの契約明細の品目に指定された販売アカウントを利用して収益勘定科目ルールを定義できるようになりました。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

使用可能なソースの完全なリストは、プロジェクト・コスト計算の設定および保守タスク「補助元帳アプリケーション・トランザクション・オブジェクトの管理」で確認できます。各イベント区分で使用可能なソースの完全なリストについては、「イベント区分」および「ソース割当の表示」ボタンを選択してください。

主なリソース

関連ヘルプ:

Oracle Project Management Cloudプロジェクト原価計算の使用ガイドの「プロジェクト・トランザクションの会計」。
補助元帳会計実装ガイド

ロール情報

この機能を使用するには、次の権限が必要です。

権限名およびコード:
- アプリケーション実装コンサルタント(ORA_ASM_APPLICATION_IMPLEMENTATION_CONSULTANT_JOB)
- 統合スペシャリスト(ORA_FND_INTEGRATION_SPECIALIST_JOB)

資産明細グループ化構成

プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータを使用して、資産明細をグループ化し、資産割当を実行するための追加のグループ化基準を構成します。支出カテゴリ、支出タイプ、支出組織、請求可能インジケータ、作業タイプ、サプライヤ、個人、在庫品目、契約、資金ソース、トランザクション・ソース、文書および文書入力などの属性を使用して、資産明細をグループ化します。付加フレックスフィールドの値をグループ化に使用できます。たとえば、プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータを作成して、在庫品目、資金ソースまたはユーザー定義付加フレックスフィールド別にグループ化された資産明細コストを定義します。グループ化は、支出カテゴリや支出組織など、これらの値の組合せに対しても実行できます。

資産明細をグループ化するには、プロジェクト・コスト・トランザクションのグループ化ソースを使用してプロジェクト・プロセス・コンフィギュレータを作成する必要があります。

プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータ

プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータの「資産明細グループ化方法」を使用してプロジェクト・タイプを定義します。

プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータを指定したプロジェクト・タイプ

資産明細グループ化に使用できる48個のプロジェクト・コスト計算トランザクション属性は、次のとおりです。

請求可能インジケータ
契約
支出カテゴリ
支出組織
支出タイプ
資金ソース
在庫品目
個人
サプライヤ
トランザクション文書
トランザクション文書入力
トランザクション・ソース
作業タイプ
支出項目付加フレックスフィールド属性1-10
支出タイプ付加フレックスフィールド属性1-15
ユーザー定義付加フレックスフィールド属性1-10

この例では、一意の支出組織と支出タイプの組合せが3つある7つのプロジェクト・コスト・トランザクションがあります。支出組織および支出タイプのグループ・ソースが選択されているプロジェクト・プロセス・コンフィギュレータに従って、これらのトランザクションが資産明細にグループ化されます。

プロジェクト・コストの管理

支出組織と支出タイプには3つの一意の組合せがあります。「資産明細の生成」プロセスでは、次の3つの資産明細が作成されます。資産明細摘要は、支出組織と支出タイプの組合せです。

資産明細の管理

デモを見る

提供されている資産明細グループ化方法で、必要なグループ化要件を満たせない場合は、追加の48個のプロジェクト・コスト属性、またはそれらの組合せを使用して資産明細をグループ化できます。

有効化のステップ

この機能を使用するには、この「資産明細グループ化方法」を使用して、プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータおよび新規プロジェクト・タイプを定義する必要があります。

プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータ

「設定および保守」作業領域にナビゲートします。
「プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータの管理」タスクを検索して選択します。
「プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータの管理」ページで、「検索結果」セクションの「作成」をクリックします。
「プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータの作成」 ページで、コンフィギュレータの名前を入力します。
「ビジネス・プロセス」選択リストで値「資産明細グループ化」を選択します。
「コンフィギュレータ」セクションの使用可能なグループ化ソース・リストで、必要なグループ・ソースを10個まで選択します。
「移動」をクリックして、ソースを選択済グループ化ソースのリストに移動します。
右端の矢印を使用して、選択したソースを上または下に移動します。
「アクティブ」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。
「保存してクローズ」をクリックします。

プロジェクト・タイプ

「設定および保守」作業領域にナビゲートします。
「プロジェクト・タイプの管理」タスクを検索して選択します。
「プロジェクト・タイプ名」を入力します。
「セット」値を選択します。
「摘要」、「日付: 自」および「日付: 至」を入力します。
「資産計上可能」チェック・ボックスを選択します。
「資産計上オプション」ページを選択します。
適切な「コスト・タイプ」を選択します。
プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータの「資産明細グループ化方法」を選択します。
「資産コスト配賦方法」、「イベント処理方法」および「デフォルトの資産計上利率スケジュール」を選択します。
「資産定義の完了必須」のオプション・フィールドおよび「サプライヤ請求書にグループ化方法を使用」または「Oracle Fusion Assetsへのサプライヤ請求書のエクスポート」オプションを選択します。
「保存してクローズ」をクリックします。
このプロジェクト・タイプを使用してプロジェクト・テンプレートを作成します。
このプロジェクト・テンプレートを使用してプロジェクトを作成します。

ヒントと考慮事項

資産明細グループ化には複数のプロジェクト・プロセス・コンフィギュレータを設定できますが、アクティブにできるのは1つのみです。

選択できるグループ化ソースの最大数は10です。

新規資産明細グループ化方法を作成するか、既存の資産明細グループ化方法を更新すると、作成される後続のすべての資産明細が現在のグループ化方法に基づいてグループ化されます。

グループ化ソースはいつでも変更できます。すべての新規資産明細でこのグループ化基準が使用されます。

プロジェクト・コスト・トランザクションが資産明細にグループ化されるデフォルトのグループ化基準は、プロジェクト、タスクおよびCIP勘定です。この基準は暗黙的であり、コンフィギュレータでは変更できません。つまり、グループ化属性は削除できません。ただし、コンフィギュレータを使用して、これらに加えてさらにグループ化基準を追加することは可能です。たとえば、資産明細を支出組織および支出タイプ別にグループ化できます。資産明細は、次のソース別にグループ化されます。
- プロジェクト
- タスク
- CIP勘定
- 支出組織
- 支出タイプ

設定デモを見る

主なリソース

資産明細グループ化構成のデモおよび設定デモの視聴

ロール情報

この機能を使用するには、次の権限およびロールが必要です。

権限名およびコード:
- プロジェクト・プロセス・コンフィギュレータの管理(PJF_MANAGE_PROJECT_PROCESS_CONFIGURATOR_PRIV)

職務ロール名およびコード:
- プロジェクト財務アプリケーション管理(ORA_PJF_PROJECT_FINANCIAL_APPLICATION_ADMINISTRATION_DUTY)

ジョブ・ロール名およびコード:
- プロジェクト・アプリケーション管理者(ORA_PJF_PROJECTS_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)

サードパーティ・トランザクション・ソースの編集可能未処理プロジェクト・コスト

サードパーティ・アプリケーション・トランザクション・ソースに属する未処理プロジェクト・コスト・トランザクションを編集します。これらの未処理コストは、「コストのインポート」プロセスによって取得され、プロジェクト・コストに変換されるまでは編集可能です。

「コストのインポート」プロセスで処理されるように、エラー・ステータスの未処理コストをプロジェクトおよび助成金の会計担当が編集して有効にできます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

「プロジェクト・トランザクション・ソースの管理」設定タスクを使用して、コストが属する文書入力の未処理トランザクションの変更を許可するオプションを有効にします。

ロール情報

この機能を使用するには、次の権限およびロールが必要です。

権限名およびコード:
- プロジェクト未処理支出項目の管理(PJC_MANAGE_PROJECT_UNPROCESSED_EXPENDITURE_ITEM_PRIV)
- プロジェクト未処理支出バッチの管理(PJC_MANAGE_PROJECT_UNPROCESSED_EXPENDITURE_BATCH_PRIV)

職務ロール名およびコード:
- プロジェクト・コスト・トランザクション処理(ORA_PJC_PROJECT_COST_TRANSACTION_PROCESSING_DUTY)

ジョブ・ロール名およびコード:
- プロジェクト会計担当(ORA_PJF_PROJECT_ACCOUNTANT_JOB)
- 助成金会計担当(ORA_PJF_GRANTS_ACCOUNTANT_JOB)

プロジェクト駆動のサプライ・チェーン

プロジェクト駆動のサプライ・チェーンは、Oracle Supply Chain ManagementおよびProject Management Cloudのアプリケーションを横断したエンドツーエンドの統合ソリューションです。このソリューションは、製造および資産集約型企業の様々なビジネス・プロセスをサポートするように設計されています。

プロジェクト駆動のサプライ・チェーン・ソリューションを使用すると、プロジェクトごとに別個の組織を作成しなくても、プロジェクトのコンテキストでサプライ・チェーン・プロセスを管理できます。サプライ・チェーン・コストをプロジェクト支出として取得することもできます。

プロジェクト駆動のサプライ・チェーンの詳細は、20Aの新機能: プロジェクト駆動のサプライ・チェーンに関する項を参照してください。

プロジェクト資材返品承認

販売オーダーに対して出荷されたプロジェクト資材の返品を合理化します。オーダー・マネージャおよびオーダー入力スペシャリストは、返品資材承認に関するプロジェクト情報を入力し、プロジェクト会計担当およびプロジェクト・マネージャがプロジェクトの関連サプライ・チェーン・コストを追跡できるようにします。これらの機能を活用するには、製造およびサプライ・チェーン資材管理のオファリングで「プロジェクト固有の顧客返品の受入」機能にオプトインする必要があります。

オーダー管理作業領域で、販売オーダーの参照ありまたは参照なしの顧客返品を作成します。参照ありの場合、参照された販売オーダーからプロジェクトおよびタスク詳細がコピーされます(使用可能な場合)。参照なしの返品承認の場合でも、必要に応じて、「プロジェクト詳細の編集」アイコンを選択してプロジェクトおよびタスクの詳細を入力できます。機能設定マネージャの「オーダー管理パラメータの管理」タスクの「参照される返品のプロジェクト詳細の削除をユーザーに許可」パラメータが有効になっている場合は、「プロジェクト詳細の削除」ボタンを使用して、参照されているプロジェクトおよびタスク詳細を削除することもできます。

オーダーの作成 ? オーダー管理

販売オーダー顧客返品

品目を受け入れて、トランザクションがコスト管理に計上されたら、「プロジェクト・コスト計算」の「コストのインポート」プロセスを使用して、販売オーダー顧客返品をPPMにインポートできます。

コスト作業領域およびプロジェクト管理作業領域の「プロジェクト・コストの管理」ページを使用して、トランザクション詳細を表示します。表示メニューを使用して、トランザクション・ソースを識別するのに役立つ販売オーダー番号列を追加します。

プロジェクト・コストの管理

「未処理コストの管理」および「コスト配分の管理」ページを使用して、販売オーダー番号に基づいて販売オーダーの顧客返品参照を表示できます。

参照ありの会社間プロジェクトベース販売オーダー顧客返品にプロジェクトおよびタスク詳細が指定されている場合にのみ、PPMはコストを受け取ります。参照ありの会社間プロジェクトベース返品の場合、Fusion Cost Managementは、受入が実行される在庫組織を支出組織として参照するプロジェクトにプラスの賦課としてコストを送信し、「取引販売返品」イベントに対するRMAオーダーの支出組織にマイナスの賦課としてコストを送信します。

これらのイベントに間接費が配賦されている場合は常に、間接費がかかった組織からプロジェクトに追加のプラスの賦課として間接費が送信されます。

PPMは次のシナリオのコストを受け入れず、それぞれのコスト配分は、Fusion Cost Managementの「原価会計配分のレビュー」ページでプロジェクトへのインタフェースに適用不可としてマークされます。
- プロジェクトおよびタスク詳細の有無にかかわらず、参照なしのプロジェクトベース販売オーダー顧客返品。
- 同じビジネス・ユニット内の参照ありのプロジェクトベース販売オーダー顧客返品
- プロジェクトおよびタスク詳細のない、参照ありの会社間プロジェクトベース販売オーダー顧客返品。

ソース文書詳細を含むトランザクションの概要全体を表示するには、支出項目を開きます。「プロジェクト・コスト計算 - 実績コスト・リアルタイム」サブジェクト領域の販売オーダー顧客返品詳細を使用して、OTBIで分析を作成することもできます。

支出項目詳細

「会計期間クローズ例外レポート」プロセスでは、PPMへのインポート待ち状態の販売オーダー顧客返品についても表示されます。返品オーダーの詳細は、「会計期間クローズ例外」出力レポートで表示するか、「プロジェクト - 期間クローズ例外」サブジェクト領域を使用してOTBIで分析すれば表示できます。

会計期間クローズ例外レポート

OTBI分析 ? 期間クローズ例外サブジェクト領域

プロジェクト請求 - プロジェクト請求で適用可能な請求書クレジット処理を使用して顧客にクレジットします。プロジェクト請求で現在使用可能な請求プロセスに従うことができます。

プロジェクト販売オーダーの資材返品プロセスを効率的に管理して、次の1つ以上のビジネス上の利点を実現します。

ビジネス・ニーズに基づいて返品資材を処理するための合理化されたアプローチ
よりスムーズなプロセスと迅速な返品処理による顧客満足度の向上
企業は本来の業務に集中して、返品の処理による負荷を軽減できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新21C

オプト・インUIの機能「プロジェクト固有の顧客返品の受入」にオプト・インします。このオプトイン機能は、「プロジェクト駆動のサプライ・チェーン」オプトインが使用可能になっている場合にのみ使用できます。

ヒントと考慮事項

機能設定マネージャの「オーダー管理パラメータの管理」タスクの「参照される返品のプロジェクト詳細の削除をユーザーに許可」パラメータを有効にして、参照ありの返品のプロジェクト詳細をユーザーが削除して、オプションで非プロジェクト在庫に受け入れることができるようにします。

プロジェクト詳細を含む販売オーダー明細は通常、Receivablesからではなく、Project Contract Billingの一部として請求されます。プロジェクト・ベースなどの新しい明細タイプを作成し、プロジェクト詳細を含む明細に割り当てます。次の2つの設定のいずれかを実行します。
- 請求書タスクを含まないオーケストレーション・プロセスを作成し、このプロセスをプロジェクト・ベース明細タイプに割り当てます。
- 請求書タスクを含むオーケストレーション・プロセスを作成し、明細選択基準を使用して、プロジェクト・ベース明細タイプを含む明細をスキップします。

主なリソース

関連ヘルプ:

プロジェクト財務管理および助成金管理の実装ガイドのMicrosoft Projectとプロジェクト財務管理の連携方法に関する項
プロジェクト実行管理の使用ガイドのMicrosoft Projectとプロジェクト管理の連携方法に関する項

ロール情報

この機能を使用するには、次のいずれかのロールが必要です。

ジョブ・ロール名およびコード:
- プロジェクト・マネージャ(ORA_PJF_PROJECT_MANAGER_JOB)
- プロジェクト管理者(ORA_PJF_PROJECT_ADMINISTRATOR_JOB)

プロジェクト・レート・スケジュール・セキュリティ

ユーザーの特定の職責範囲にアクセスが制限されるように、プロジェクト・レート・スケジュールを保護します。割り当てられたビジネス・ユニットまたは参照データ・セットに基づいてプロジェクト・レート・スケジュールの表示、編集および作成を制限するカスタム・ロールにデータ・セキュリティ・ポリシーを割り当てます。

共通レート・セットまたはビジネス・ユニットに割り当てられたレート・セット(あるいはその両方)への割当に基づいて、レート・スケジュールへのデータ・アクセスを保護する、読取り専用またはフル・アクセスの事前定義済ユーザー処理および事前定義済条件を使用して、レート・スケジュール・データが保護されます。プロジェクト・レート・スケジュールでのデータ・セキュリティの構成をサポートするために、3つの新しいデータ・セキュリティ・オプションを使用できます。

ビジネス・オブジェクト	処理	摘要
プロジェクト・レート・スケジュール	プロジェクト・レート・スケジュール・データの管理	ユーザーに権限がある参照データ・セットのプロジェクト・レート・スケジュールを管理するためのアクセスを許可します。
プロジェクト・レート・スケジュール	プロジェクト・レート・スケジュール・データの表示	ユーザーに権限がある参照データ・セットのプロジェクト・レート・スケジュールを表示するためのアクセスを許可します。
参照データ・セット	プロジェクト・レート・セット・データのアクセス	ユーザーに権限がある参照データ・セットへのアクセスを許可します。

ノート: レート・スケジュール、機能権限およびジョブ・ロール(シード済とユーザー定義の両方)に対する既存のデータ・アクセスは変更されていません。レート・スケジュールのデータ・セキュリティは、前述のデータ・セキュリティ・ポリシーのいずれかが、必須のデータ・アクセス権(該当する場合)とともに付与されたユーザー定義ロールがユーザーにプロビジョニングされている場合にのみ適用されます。

前述のユーザー処理には、共通レート・セットまたはビジネス・ユニットに割り当てられたレート・セットのどちらかに属するレート・スケジュールに基づいてレート・スケジュール・データを保護できる事前定義済条件がさらに補充されています。ビジネス要件固有のカスタム条件を定義して、事前定義済のユーザー処理とともに使用することもできます。

レート・スケジュールおよびレート・セットにデータ・セキュリティを構成してユーザーに割り当てると、既存のジョブ・ロールに含まれる管理者権限または機能権限が上書きされます。また、「レート・スケジュールの管理」ページ、関連するファイルベース・データ・インポート、「設定および保守」のエクスポート/インポート、RESTサービスなど、レート・スケジュールの管理タスクのすべての使用領域にも影響します。

デモを見る

この機能のビジネス上の利点は次のとおりです。

プロジェクト・レート・スケジュール・データを保護し、ユーザーのビジネス・ユニットの割当またはその他のビジネス条件に基づいてアクセスを制限します。

レート・スケジュールおよびスケジュール明細の表示、作成、更新および削除のユーザー処理を制限して、レート・スケジュールおよびスケジュール明細に対する不正または未承認の変更を防げます。

事前定義済データ・セキュリティ処理および条件をシード済ジョブ・ロールおよびユーザー定義ジョブ・ロールに柔軟に追加できます。

レート・スケジュールを管理または表示するデータ・セキュリティ処理をユーザー定義の条件で使用できます。

有効化のステップ

プロジェクト・レート・スケジュール

レート・スケジュールのデータ・セキュリティ・ポリシーを作成し、必要なデータ条件およびユーザー処理を割り当てます。

共通レート・セット、またはユーザーにデータ・アクセス権があるビジネス・ユニットに割り当てられたレート・セットに属するプロジェクト・レート・スケジュールおよびスケジュール明細へのアクセスを許可する事前定義済条件

レート・スケジュールのフル・アクセスまたは読取り専用アクセス権をユーザーに付与する事前定義済ユーザー処理

参照データ・セット

レート・セットに別のデータ・セキュリティ・ポリシーを作成し、必要なデータ条件とユーザー処理を割り当てます。「プロジェクト・レート・セット・データのアクセス」に対するデータ・セキュリティおよび条件は、プロジェクト・レート・スケジュールに構成されているデータ・セキュリティ・ポリシーと同様に構成することが重要です。データ・セキュリティ・ポリシーがプロジェクト・レート・スケジュールに存在する場合に、このポリシーを構成してユーザーにプロビジョニングしないと、レート・スケジュールの管理権限を持つユーザーが新しいレート・スケジュールを正常に作成できません。

ただし、レート・スケジュールに対する読取り専用権限でプロビジョニングされたユーザーのレート・セットのデータ・セキュリティの構成は必須ではありません。

プロジェクト・レート・スケジュールに類似した事前定義済条件(共通レート・セット、またはデータ・アクセス権があるビジネス・ユニットに割り当てられたレート・セットへのアクセス権をユーザーに付与)

指定したレート・セットへのアクセスを許可する事前定義済処理

いくつかのサンプル・ビジネス・シナリオの推奨設定を次に示します。

ビジネス・シナリオ	データ・セキュリティ・ポリシー名(サンプル)	ビジネス・オブジェクト	処理	条件
共通レート・セットのみに属するレート・スケジュールおよびスケジュール明細を作成、読取り、更新および削除するためのフル・アクセス権がユーザーに必要です。	レート・スケジュール・ポリシー1	プロジェクト・レート・スケジュール	プロジェクト・レート・スケジュール・データの管理	共通レート・セット
	レート・セット・ポリシー1	参照レート・セット	プロジェクト・レート・セット・データのアクセス	共通レート・セット
自分に権限があるビジネス・ユニットのみに属するレート・スケジュールおよびスケジュール明細を作成、読取り、更新および削除するためのフル・アクセス権がユーザーに必要です。	レート・スケジュール・ポリシー2	プロジェクト・レート・スケジュール	プロジェクト・レート・スケジュール・データの管理	ビジネス・ユニットに割り当てられたレート・セット
	レート・セット・ポリシー2	参照レート・セット	プロジェクト・レート・セット・データのアクセス	ビジネス・ユニットに割り当てられたレート・セット
共通レート・セット、および自分に権限があるビジネス・ユニットに割り当てられたレート・セットに属するレート・スケジュールおよびスケジュール明細を作成、読取り、更新および削除するためのフル・アクセス権がユーザーに必要です。	レート・スケジュール・ポリシー3-1	プロジェクト・レート・スケジュール	プロジェクト・レート・スケジュール・データの管理	共通レート・セット
	レート・スケジュール・ポリシー3-2	プロジェクト・レート・スケジュール	プロジェクト・レート・スケジュール・データの管理	ビジネス・ユニットに割り当てられたレート・セット
	レート・セット・ポリシー3-1	参照レート・セット	プロジェクト・レート・セット・データのアクセス	共通レート・セット
	レート・セット・ポリシー3-2	参照レート・セット	プロジェクト・レート・セット・データのアクセス	ビジネス・ユニットに割り当てられたレート・セット
共通レート・セットに属するレート・スケジュールおよびスケジュール明細を表示するための読取り専用アクセス権がユーザーに必要です。	レート・スケジュール・ポリシー4	プロジェクト・レート・スケジュール	プロジェクト・レート・スケジュール・データの表示	共通レート・セット
	レート・セット・ポリシー4	参照レート・セット	プロジェクト・レート・セット・データのアクセス(必須ではありません)	共通レート・セット
自分に権限があるビジネス・ユニットに割り当てられたレート・セットに属するレート・スケジュールおよびスケジュール明細を表示するための読取り専用アクセス権がユーザーに必要です。	レート・スケジュール・ポリシー5	プロジェクト・レート・スケジュール	プロジェクト・レート・スケジュール・データの表示	ビジネス・ユニットに割り当てられたレート・セット
	レート・セット・ポリシー5	参照レート・セット	プロジェクト・レート・セット・データのアクセス(必須ではありません)	ビジネス・ユニットに割り当てられたレート・セット
共通レート・セット、および自分に権限があるビジネス・ユニットに割り当てられたレート・セットに属するレート・スケジュールおよびスケジュール明細を表示するための読取り専用アクセス権がユーザーに必要です。	レート・スケジュール・ポリシー6-1	プロジェクト・レート・スケジュール	プロジェクト・レート・スケジュール・データの表示	共通レート・セット
	レート・スケジュール・ポリシー6-2	プロジェクト・レート・スケジュール	プロジェクト・レート・スケジュール・データの表示	ビジネス・ユニットに割り当てられたレート・セット
	レート・セット・ポリシー6-1	参照レート・セット	プロジェクト・レート・セット・データのアクセス(必須ではありません)	共通レート・セット
	レート・セット・ポリシー6-2	参照レート・セット	プロジェクト・レート・セット・データのアクセス(必須ではありません)	ビジネス・ユニットに割り当てられたレート・セット
共通レート・セットに属するレート・スケジュールおよびスケジュール明細を作成、読取り、更新および削除するためのフル・アクセス権、および特定のレート・スケジュールIDを読取り、更新または削除する権限がユーザーに必要です。	レート・スケジュール・ポリシー7-1	プロジェクト・レート・スケジュール	プロジェクト・レート・スケジュール・データの管理	共通レート・セット
	レート・スケジュール・ポリシー7-2	プロジェクト・レート・スケジュール	プロジェクト・レート・スケジュール・データの管理	データ・セット: キー別レート・スケジュールID
	レート・セット・ポリシー7-1	参照レート・セット	プロジェクト・レート・セット・データのアクセス	共通レート・セット
共通レート・セットおよび指定されたレート・セットに属するレート・スケジュールおよびスケジュール明細を作成、読取り、更新および削除するためのフル・アクセス権がユーザーに必要です。	レート・スケジュール・ポリシー8-1	プロジェクト・レート・スケジュール	プロジェクト・レート・スケジュール・データの管理	共通レート・セット
	レート・スケジュール・ポリシー8-2	プロジェクト・レート・スケジュール	プロジェクト・レート・スケジュール・データの管理	データ・セット: キー別レート・セットID
	レート・セット・ポリシー8-1	参照レート・セット	プロジェクト・レート・セット・データのアクセス	共通レート・セット
	レート・セット・ポリシー8-2	参照レート・セット	プロジェクト・レート・セット・データのアクセス	データ・セット: キー別レート・セットID
既存の動作を続行します。プロジェクト・レート・スケジュールにデータ・セキュリティ・ポリシーは必要ありません。	該当なし	該当なし	該当なし	該当なし

ヒントと考慮事項

レート・スケジュールの管理と表示の両方のユーザー権限が重複するジョブ・ロールがユーザーにプロビジョニングされている場合、管理権限が尊重され、表示権限は無視されます。

ビジネス・ユニット割当に基づいてレート・スケジュールおよびレート・セットにアクセスするという条件を指定した場合、ユーザーに必要なビジネス・ユニットへのデータ・アクセス権も、データ・セキュリティ・ポリシーでプロビジョニングされるジョブ・ロールに明示的に付与する必要があります。

カスタム条件を作成する場合、表示権限はカスタム条件に対して意図したとおりに機能しますが、作成アクティビティでは、レート・スケジュールまたはレート・セットのデータ条件によってバインドされていない条件が無視されることに注意してください。
- 例: 次の要件に対処するためのカスタム条件が作成されたとします。
- ユーザーにアクセス権が付与されているビジネス・ユニットに割り当てられているレート・セットに属する個人レート・スケジュールへのデータ・アクセス権を付与します。
  - このユーザー定義条件とともに管理権限が付与されている場合、ユーザーが新しいレート・スケジュールを作成しようとすると、次のようになります。
    - 新しく作成されたレート・スケジュールを割り当てることができるレート・セットは、ユーザーにアクセス権が付与されたビジネス・ユニットに割り当てられたレート・セット、およびユーザーに割り当てられたレート・セット・データ・セキュリティ・ポリシーに応じたその他のレート・セットに制限されます。
    - ただし、ユーザーが個人以外のスケジュール・タイプでレート・スケジュールを作成できなくなるわけではありません。

新しいデータ・セキュリティ・ポリシーを構成してユーザーに割り当てると、ジョブ・ロールでそのユーザーにプロビジョニングされた管理者権限または機能権限が上書きされます。レート・スケジュールおよびレート・セットのデータ・セキュリティ・ポリシーは、アプリケーション管理者または統合スペシャリスト、あるいは管理職務を定期的に実行するユーザーにプロビジョニングしないことをお薦めします。次の表に、設定および結果の例を示します。

ユーザー	ジョブ・ロール	期待される動作
プロジェクト・ユーザー1	プロジェクト・アプリケーション管理者	このユーザーはアプリケーション管理者ロールでプロビジョニングされていますが、共通レート・セットに属するレート・スケジュールおよびスケジュール明細に対しては表示のみが可能です。
	プロジェクト会計担当
	共通レート・セットに属するレート・スケジュールに対する表示権限を付与する、レート・スケジュールおよびレート・セットのデータ・セキュリティ・ポリシーが設定されたユーザー定義ジョブ・ロール。
プロジェクト・ユーザー2	プロジェクト会計担当	このユーザーは、アクセス権を付与されたビジネス・ユニットのみに属するレート・スケジュールおよびレート・セットのスケジュール明細を作成、編集または削除できます。
プロジェクト・ユーザー2	自分にアクセス権があるビジネス・ユニットに属するレート・セットのレート・スケジュールに対する管理権限を付与する、レート・スケジュールおよびレート・セットに対するデータ・セキュリティ・ポリシーが設定されたユーザー定義ジョブ・ロール。

主なリソース

プロジェクト・レート・スケジュール・セキュリティのデモの視聴
関連ヘルプ: プロジェクト財務管理および助成金管理の実装ガイドのプロジェクト・ファウンデーション構成: レート・スケジュールに関する項

ロール情報

この機能を使用するには、次の権限が必要です

権限名およびコード:
- プロジェクト・レート・スケジュールの管理(PJC_MANAGE_PROJECT_UNPROCESSED_EXPENDITURE_ITEM_PRIV)

この機能を構成するには、次のジョブ・ロールが必要です。

権限名およびコード:
- アプリケーション実装コンサルタント(ORA_ASM_APPLICATION_IMPLEMENTATION_CONSULTANT_JOB)
- 統合スペシャリスト(ORA_FND_INTEGRATION_SPECIALIST_JOB)

プロジェクト管理

プロジェクト作業プランからの財務実績工数およびコストの追跡

「プロジェクト・プランの管理」ページで、タスクの財務実績工数および実績コストを表示します。たとえば、プロジェクト・マネージャは、チーム・メンバーがプロジェクトに充当した合計実績時間工数を表示し、これを計画工数見積と比較できます。プロジェクト・マネージャはこれらの新規列により、詳細なプロジェクト・スケジュール、タスク・ステータスおよび財務アクティビティの全体像を1箇所で把握できます。これらの機能を活用するには、「新規ユーザー・エクスペリエンスによるプロジェクト・プランニングの迅速化」機能をオプト・インする必要があります。

「プロジェクト・プランの管理」ページからアクセスできる新しい列のリストを次に示します。

財務実績工数
財務プロジェクト通貨での実績総コスト
財務プロジェクト元帳通貨での実績総コスト

「プロジェクト・プランの管理」ページの財務実績

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

「プロジェクト・パフォーマンス・データの更新」プロセスを実行して、「プロジェクト・プランの管理」ページに最新の財務実績を表示します。
これらの列は、財務プロジェクトでのみ使用できます。

主なリソース

関連ヘルプ・トピック: プロジェクト実行管理の使用ガイドの、新しいユーザー・エクスペリエンス機能を使用したプロジェクト・プランニングの迅速化を伴わない機能に関する項

ロール情報

この機能を使用するには、次のロールが必要です。

プロジェクト・マネージャ(ORA_PJF_PROJECT_MANAGER_JOB)

新しいプロジェクト・プランニング・ユーザー・エクスペリエンスを使用したExcelへのプロジェクト・プラン・エクスポートおよびタスク優先度

作業プランのタスク優先度を指定して、プロジェクト・チーム全体でのコラボレーションおよび共通の理解を容易にします。オプションで、タスクを主導する要件を関連付けて、タスク間の優先度のバランスを取ります。どの時点でも、ステークホルダーまたは顧客とプランを共有するには、それをMicrosoft Excelにエクスポートします。これらの機能を活用するには、「新規ユーザー・エクスペリエンスによるプロジェクト・プランニングの迅速化」機能をオプト・インする必要があります。

「プロジェクト・プランの管理」ページの「Excelにエクスポート」オプションと「要件」および「優先度」列

さらに、タスクにリソースを割り当てるときに、プロジェクト割当開始日、プロジェクト割当終了日、リソース・コスト・レートなどの追加リソース情報を表示して、プロジェクト・タスクに適切なリソースを選択します。

タスクへのリソース割当時のリソース詳細

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

一部の列はデフォルトでは表示されません。必要に応じて表示できます。

主なリソース