期間別組織の拡張
「期間別組織」機能は、プライマリ・エンティティと共有エンティティの個別の計算ステータスおよび個別の承認ステータス、および所有権データのロックの機能拡張を含むように拡張されました。
アプリケーションを作成するときに所有権管理機能を有効にすると、期間別組織の拡張を有効にしたり、所有権管理がすでに有効になっている場合は既存のアプリケーションに対して有効にすることもできます。 「期間別組織の拡張」を有効にしない場合、既存のアプリケーションには影響しません。 ただし、所有権管理が有効になっている場合は、期間別組織の拡張を有効にすることをお薦めします。
この拡張機能は、疎密最適化(DSO)アプリケーション専用です。
期間別組織の拡張の変更内容は次のとおりです:
- 非アクティブな連結メソッドの新しい動作。 非アクティブなメソッドのデフォルト範囲設定が、0%所有権に適用されるように変更されました。
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エンティティの共有インスタンスについて、連結ディメンションのエンティティ合計メンバーの子を親通貨に変換します。
- 新しいノード・ステータスの概要。 既存の計算ステータスは計算ステータスとノード・ステータスに分割され、共有エンティティのすべてのインスタンスに共通するデータ、および個々のインスタンスに固有のデータに対して異なるステータスを反映できます。
- 共有エンティティの各インスタンスが、すべてのインスタンスに対して単一の承認ユニットを共有するのではなく、独自の承認ユニットを持つ共有エンティティの承認プロセスの変更
- 所有権データのロック。 「所有権」画面のエンティティは、承認ユニットのロックとは無関係にロックおよびロック解除できます。 ただし、承認ユニットをロックする前に「所有権のエンティティ」画面をロックする必要がある依存関係があります。 エンティティの所有権データは、承認ユニットもロック解除されていないかぎりロック解除できません。
- 「親通貨/エンティティ合計を更新および移入する、前期間データ更新と呼ばれる新しい構成タスク」 「共有エンティティの新しいインスタンスを追加した結果のデータ」
- 承認プロセスのデータ・ロック・ステータスに基づいて所有権データのロック・ステータスを更新する、ロックおよびロック解除ステータス更新と呼ばれる新しい構成タスク
- 新規計算ステータス勘定科目: 共通データに使用される値を格納するFCCS_CSTATUSと、ノード・データの値を格納するFCCS_NSTATUS
- ProportionalizeTopEntityMembers 「期間別組織の拡張」が有効になっているアプリケーションでは、代替変数は適用できません。
- カスタマイズした「データ・ステータス」形式(同じ名前)は、Data Status_Customizedという名前に変更され、ルート・ディレクトリに配置されます。 「期間別組織の拡張」が有効な場合は、新しい「データ・ステータス」フォームがシードされます。
- 既存のアプリケーションの場合、所有権管理が有効になっていない場合は、期間別組織の拡張を有効にする前に所有権管理を有効にして検証する必要があります。
ビジネス上のメリット: 所有権管理の期間別組織の機能拡張により、組織構造を異なる期間にわたって調整する柔軟性が高まり、ロックされたデータのロックを解除して再連結する必要なく、共有エンティティの新しいインスタンスを追加できます。
主なリソース
- 「Financial Consolidation and Closeの管理」の「期間別組織の拡張の有効化」
- 「Financial Consolidation and Closeの管理」の「エンティティのロックおよびロック解除」