OTBIを使用した、工程歩留があるショップ型製造作業定義の積上原価の分析およびレポート

企業でショップ型製造を使用し、工程歩留を定義している場合、積上原価を分析できるようになりました。 このことは、製造品目の原価の検証に役立つとともに、使用されているそれぞれのコンポーネントおよびリソースについて各工程の歩留に起因する計画廃棄を識別するためにも役立ちます。

工程歩留がある作業定義を次のように定義した場合:

工程歩留がある製造作業定義

工程歩留がある製造作業定義

ここでは、工程の歩留が0.8と定義されています。 「原価の積上」プロセスを実行すると、この工程におけるコンポーネントの80%の損失を考慮して製品原価が計算されます。

原価計算済BOMレポートには、工程歩留が1未満の場合にコンポーネントの廃棄配賦が表示されます

原価計算済BOMレポートには、工程歩留が1未満の場合にコンポーネントの廃棄配賦が表示されます

さらに、データの検証に役立つように、「累計歩留」列と「累計歩留の戻し処理」列がサブジェクト領域に含まれています。

この機能には、次のような利点があります:

  • 業務の非効率性に対処するときに、企業の計画生産原価が迅速に検証され、効率が高まります。
  • 生産原価を最小化するために様々なシナリオの製造原価が分析されるため、意思決定プロセスが強化されます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

この機能は、更新24Cで導入された工程歩留機能を使用しているお客様に役立ちます。 この機能を使用しない場合、計画廃棄に配賦された原価はこのレポートに表示されません。

主なリソース

  • Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
  • OTBIについては、『Oracle Fusion Cloud SCM: Supply Chain Cost Managementの使用』ガイドおよび『Oracle Fusion Cloud SCM: SCMのトランザクション・ビジネス・インテリジェンスのサブジェクト領域』を参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

アクセス要件

BI管理者ロールが割り当てられ、管理ツールまたはOracle BIメタデータWebサービスを使用してリポジトリ・ファイルを開き、表示し、編集する権限を持つユーザー。