生産監督者ワークベンチからの例外の管理および解決

生産実行中に問題が発生すると、製造が中断され、製造ワークフロー全体で製品または仕掛品の搬送が遅延する可能性があります。 このような問題は、生産オペレータおよび監督者によって生産例外としてレポートされ、ワーク・センターのワークステーションにある1つ以上の機材リソースまたは資材に関連している場合があります。

このような例外を選別して対処し、予定どおりに解決できるように、生産監督者は例外を絶えず監視する必要があります。 これにより、生産チームは遅延から回復し、シフト生産を継続できます。

この更新により、1つまたはすべてのワーク・センターの統合ビューでオープン生産例外をモニター、管理および解決できます。 生産監督者ワークベンチを使用して、生産例外に対して次の処理を実行します。

  • ワーク・センターのオープン生産例外を検索、表示および編集します。
  • 問題を評価した後、新しい例外を作成し、既存の例外をクローズします。
  • 複数の作業オーダー工程を例外に追加して、問題の影響を正確に記録します。
  • 作業オーダー・ページおよび詳細ページのリストで例外を表示し、オペレータが直面している現在の問題について速やかに把握します。

例外リスト・ページ

例外リスト・ページ

レポートされた例外に対して次の処理を実行できます。

  • リソース・タイプ例外を解決するために保守作業オーダーを作成します。 機材リソース・インスタンスは、Fusion Maintenanceで資産として定義されている必要があります。
  • コンポーネント関連の例外では、不足供給時には資材代替を要求するか、資材を予約します。
  • 生産例外の影響を受ける工程を再スケジュールします。
  • 解決時に予想される処理に基づいて作業オーダー・ステータスを更新します。

工程の再スケジュール処理

「工程の再スケジュール」ドロワー

ビデオ、イメージおよびベスト・プラクティスを提供することで、ユーザーがこのタスクを実行するのに役立つガイド付きジャーニを使用可能にできます。

この更新により、生産監督者は製造現場で進行中の問題をより的確に把握できるようになります。 単一のインタフェースを使用してこれらの問題をより迅速に解決し、製造現場全体の生産性を向上できます。

これらの機能のデモを次に示します:

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

  • 現在の更新では、ショップ型製造作業オーダーのみがサポートされています。
  • 監督者は、複数のワーク・センターにわたる問題を伝達するために他のワーク・センターの例外を作成できますが、影響を受ける作業オーダー工程の監督者のビューは、監督者が監督するワーク・センターに制限されます。

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 製造権限 :
    • 生産の監督(WIP_SUPERVISE_PRODUCTION_PRIV)
    • サービス別作業オーダーの管理(WIP_UPDATE_WORK_ORDERS_SERVICE_PRIV)
    • 生産シフト詳細の表示(WIP_GET_PROD_SHIFT_DETAILS_PRIV)
    • 生産例外の表示(WIP_VIEW_PRODUCTION_EXCEPTIONS_PRIV)
    • 生産例外の管理(WIP_MANAGE_PRODUCTION_EXCEPTIONS_PRIV)
  • その他の権限:
    • 手持数量の管理(INV_MANAGE_ONHAND_QUANTITY_PRIV)
    • レスポンシブ在庫を使用した手持数量の表示(INV_VIEW_ONHAND_QUANTITY_USING_RESPONSIVE_INVENTORY_PWA_PRIV)
    • 在庫予約およびピックの管理(INV_MANAGE_INVENTORY_RESERVATION_AND_PICKS_PRIV)
    • サービス別保守作業オーダーの作成(MNT_CREATE_WORK_ORDERS_BY_SERVICE_PRIV)
    • 品質問題の管理(ENQ_MANAGE_QUALITY_ISSUE_PRIV)
    • 品目RESTの取得(EGP_GET_ITEM_REST_PRIV)
  • HCM権限:
    • HCM共通コンポーネントへのアクセス(HRC_ACCESS_HCM_COMMON_COMPONENTS_PRIV)
    • 検索ビューの管理(HRC_MANAGE_SEARCH_VIEWS_PRIV)
    • RESTサービスの使用 - ガイド付きジャーニ応答(ORA_PER_REST_SERVICE_ACCESS_GUIDED_JOURNEY_RESPONSES)
    • RESTサービスの使用 - ガイド付きジャーニ読取り専用(ORA_PER_REST_SERVICE_ACCESS_GUIDED_JOURNEYS_RO)

前述の権限に加えて、ユーザーおよびロールに対して次のデータ・セキュリティが構成されている必要があります。

  • 製造工場のデータ・セキュリティ: 製造工場のセキュリティ・コンテキスト値を製造組織に設定します。
  • 品目区分のデータ・セキュリティ: 「品目基本情報の表示」処理を「許可」に設定します。
  • 保守組織のデータ・セキュリティ: 在庫組織のセキュリティ・コンテキスト値を、資産の保守を担当する保守組織に設定します。