生産監督者ワークベンチを使用した作業オーダーの管理

生産監督者は、品質と生産性を損なうことなく、作業オーダーが予定どおりに完了するようにしながら、工場現場でスケジュールされたシフト作業を調整する責任を担います。 この更新では、統合ユーザー・インタフェースで生産アクティビティを監督できます。これにより、作業オーダーを管理し、クリティカルな例外に対処してシフト目標を達成できます。 ワーク・センターに対して次の作業オーダー処理を実行できます。

  • 実行する作業オーダーを検索、フィルタおよび選択します。
  • 作業オーダーの保留、リリース、取消、再スケジュールなど、作業オーダー固有の処理を実行します。
  • 作業オーダーの優先度を設定して、実行の順序を調整します。
  • 作業オーダーに促進フラグを設定します。
  • 資材、リソース、トランザクション履歴、例外情報など、作業オーダー工程固有の情報にアクセスします。

生産監督者は、監督するワーク・センターの作業オーダーを表示および管理できます。 生産を管理するには、「作業実行」領域の「タスク」メニューから「生産監督」を選択します。

「作業オーダー」タブには、計画数量、完了数量、廃棄数量、歩留、オープン例外など、現在のシフトの主要な工程メトリックが表示されます。 デフォルトでは、作業オーダーのリストには、選択したワーク・センターにその工程が含まれていて、工程時間範囲が現在のシフト内にある作業オーダーが含まれます。

作業オーダーは、作業オーダー番号、製品品目、シリアル番号、リソース、資材品目および顧客名に基づいて検索できます。

工程時間の範囲、ステータス、例外タイプ、促進状態、ワークステーションなどの様々なフィルタを使用して検索を絞込みできます。 作業オーダー検索を保存して、保存済検索をデフォルトとして設定することもできます。 次回は、デフォルトの検索結果が自動的にロードされます。

優先度、計画開始日または計画完了日に基づいて作業オーダーのソート順を変更することもできます。 促進済の作業オーダーは、ソート順に関係なく常にリストの最上部に表示されます。

作業オーダーのリスト・ページ

作業オーダーのリストが表示された「作業オーダー」タブ

オペレータによって記録された例外は、監督者がすぐに対応できるように、作業オーダー行に対して強調表示されます。 作業オーダーの実行ステータス、作業オーダー・ステータスおよび促進状態を確認することもできます。

「作業オーダー」タブから次の処理を実行できます。

  • 再加工作業オーダーを作成します。
  • 1つ以上の作業オーダーの優先度を編集します。
  • 1つ以上の作業オーダーの資材をリリースおよびピックします。
  • 1つ以上の作業オーダーのステータスを編集します。
  • 1つ以上の作業オーダーの作業オーダー伝票レポートを印刷します。
  • 1つ以上の作業オーダーの資材リスト・レポートを印刷します。
  • 1つ以上の作業オーダーのラベル・レポートを印刷します。
  • 作業オーダーを促進または促進削除します。
  • 作業オーダーを再スケジュールします。
  • 作業オーダーの作業オーダー詳細を表示します。

任意の作業オーダーの詳細ページに移動して、詳細情報を確認できます。 作業オーダー詳細には、作業オーダー・ヘッダー詳細、工程の詳細、資材所要量、リソース所要量、シリアル番号詳細、ロット番号詳細、およびワーク・センターに属する工程のトランザクション履歴が含まれます。

作業オーダー詳細: 「トランザクション履歴」タブ

作業オーダー詳細: 「トランザクション履歴」タブ

さらに、作業オーダー詳細ページから次の処理を実行できます。

  • ステータスを編集します。
  • 優先度を編集します
  • 資材をピックします。
  • 作業オーダー伝票を印刷します。
  • ラベルを印刷します。
  • 作業オーダーおよび工程の付加フレックスフィールドを表示します。
  • 例外の詳細を表示し、例外明細をクローズします。
  • 工程を再スケジュールします。
  • 資材を予約します。
  • 資材を代替します。
  • 保守作業オーダーを作成します。

保守作業オーダーの作成処理

「新規保守作業オーダー」ドロワー

ビデオ、イメージおよびベスト・プラクティスを提供することで、ユーザーがこのタスクを実行するのに役立つガイド付きジャーニを使用可能にできます。

この更新により、生産監督者は単一のインタフェースを使用してスケジュールされた作業を効率的に管理でき、生産中の課題に取り組んで解決するよう迅速に対応できます。

これらの機能のデモを次に示します:

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

  • 現在の更新では、ショップ型製造作業オーダーのみがサポートされています。
  • スコアカードの数量ベースのメトリックは、シフトで製造された製品全体で共通の単位が使用されている場合にのみ表示されます。
  • この機能を使用する前に、索引定義を作成してOSCSへの初期取込みを実行するスケジュール済プロセスを発行してください。 索引がすでに作成されている場合に、再度の取込みのためにプロセスを送信することもできます。 これにより、索引が消去され、データが再度取り込まれます。
    • プログラム名: 索引定義を作成してOSCSへの初期取込みを実行するESSジョブ。
    • 再取込みする索引名: fa-scm-mfg-work-order。
  • 作業オーダーは、ユーザー・インタフェース、REST APIまたはファイルベースのデータ・インポート(FBDI)を使用して作成または実行できます。 作業オーダー作成または更新のすべてのモードで、索引のほぼリアルタイム取込みがトリガーされるわけではありません。 個別のスケジュール済プロセスを実行して索引を更新できます。 このスケジュール済プロセスでは索引はクリアされず、これらのトランザクションによる変更で既存の索引のみが更新されます。 索引を最新の状態に保つために、これらの更新を少なくとも1日に1回、またはビジネスに必要な頻度で取り込むことをお薦めします。
    • 一括取込みを実行するプログラム名: OSCSへの一括取込みを実行するESSジョブ。
    • 再取込みする索引名: MFG_WO_BULK_INGEST。

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 製造権限 :
    • 生産の監督(WIP_SUPERVISE_PRODUCTION_PRIV)
    • サービス別作業オーダーの管理(WIP_UPDATE_WORK_ORDERS_SERVICE_PRIV)
    • 生産シフト詳細の表示(WIP_GET_PROD_SHIFT_DETAILS_PRIV)
    • 作業オーダー伝票の印刷(WIP_PRINT_WORK_ORDER_TRAVELER_PRIV)
    • コンポーネント・リストの印刷(WIP_PRINT_COMPONENTS_LIST_PRIV)
    • 製品ラベルの印刷(INV_PRINT_LABEL_REQUESTS_PRIV)
    • 生産例外の表示(WIP_VIEW_PRODUCTION_EXCEPTIONS_PRIV)
  • その他の権限:
    • 手持数量の管理(INV_MANAGE_ONHAND_QUANTITY_PRIV)
    • レスポンシブ在庫を使用した手持数量の表示(INV_VIEW_ONHAND_QUANTITY_USING_RESPONSIVE_INVENTORY_PWA_PRIV)
    • 在庫予約およびピックの管理(INV_MANAGE_INVENTORY_RESERVATION_AND_PICKS_PRIV)
    • サービス別保守作業オーダーの作成(MNT_CREATE_WORK_ORDERS_BY_SERVICE_PRIV)
    • 品質問題の管理(ENQ_MANAGE_QUALITY_ISSUE_PRIV)
    • 品目RESTの取得(EGP_GET_ITEM_REST_PRIV)
  • HCM権限:
    • HCM共通コンポーネントへのアクセス(HRC_ACCESS_HCM_COMMON_COMPONENTS_PRIV)
    • 検索ビューの管理(HRC_MANAGE_SEARCH_VIEWS_PRIV)
    • RESTサービスの使用 - ガイド付きジャーニ応答(ORA_PER_REST_SERVICE_ACCESS_GUIDED_JOURNEY_RESPONSES)
    • RESTサービスの使用 - ガイド付きジャーニ読取り専用(ORA_PER_REST_SERVICE_ACCESS_GUIDED_JOURNEYS_RO)

前述の権限に加えて、ロールおよびユーザーに対して次のデータ・セキュリティが構成されている必要があります。

  • 製造工場のデータ・セキュリティ: 製造工場のセキュリティ・コンテキスト値を製造組織に設定します。
  • 品目区分のデータ・セキュリティ: 「品目基本情報の表示」処理を「許可」に設定します。
  • 保守組織のデータ・セキュリティ: 在庫組織のセキュリティ・コンテキスト値を、資産の保守を担当する保守組織に設定します。