プランのマスター・データの増分リフレッシュ

ほとんどの企業は、プランニング・プロセスを週単位または月単位で実行し、プランを定期的にリフレッシュしてプランに対するパフォーマンスをモニターしています。 以前のOracle Fusion Cloud Supply Chain Planningでは、メジャー・データを増分リフレッシュできましたが、販売履歴データがある新規品目や、ある製品カテゴリから別の製品カテゴリに品目が再分類された場合など、マスター・データに対する変更を認識できませんでした。 この更新では、メジャー・データを増分更新するスケジュール済プロセスによって、品目、顧客、組織などの新しいディメンション・メンバー、および階層変更によるディメンション・メンバー変更のスナップショットもプランに取得されます。 この機能により、プランニング・メジャー・データのみをリフレッシュする必要がある場合に、プラン全体を再生成する必要がなくなり、プランニング・サイクル時間を高速化できます。

更新22Bで導入された「収集メジャー・データのリフレッシュ」機能では、プランを再実行しなくても、ファイルベース・データ・インポート(FBDI)テンプレートによって収集されたプラン内の特定のメジャーやメジャーのサブセットのデータをリフレッシュできるようになりました。 「メジャーのリフレッシュ・プロセスの編成」スケジュール済プロセスを使用して、このリフレッシュを実行します。

この機能では、プラン内で追加または削除されたメンバーに関連するマスター・データをリフレッシュできるように、プラン内の既存メンバーのメジャー・データをリフレッシュする既存の機能が拡張されました。 この新機能をサポートするために、「メジャー・データの増分リフレッシュ」という新しいパラメータがスケジュール済プロセスに含められています。

新しい「メジャー・データの増分リフレッシュ」パラメータ

「メジャーのリフレッシュ・プロセスの編成」というスケジュール済プロセスの「プロセス詳細」ダイアログ・ボックス

この新しいパラメータには、次の2つのオプションがあります:

  • 既存のメンバーのみ
  • 既存、新規または削除済メンバー

「既存メンバーのみ」を選択した場合、新規メンバーおよびそれらの新規メンバーのメジャー・データはプランに追加されず、削除されたメンバーおよびそれらのメンバーのメジャー・データはプランから削除されません。 このオプションがデフォルトで選択されます。

「既存、新規または削除済メンバー」を選択すると、このスケジュール済プロセスによって、プランのマスター・データの完全リフレッシュが実行されます:

  • 新しいメンバーがあればプランに追加されます。
  • 以前はプラン・スコープ内ではなかったが、階層変更のために、プラン・スコープ内になった既存のメンバーは、プランに追加されます。
  • 削除された既存のメンバーは、プランから削除されます。
  • 以前はプラン・スコープ内であったが、階層変更のために、プラン・スコープ内でなくなった既存のメンバーは、プランから削除されます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

  • プランに追加されたメンバーについては、(「プランの実行」ダイアログ・ボックスの「パラメータ」タブで「現在のデータでリフレッシュ」オプションを選択した状態の)前回のプラン実行または「メジャーのリフレッシュ・プロセスの編成」スケジュール済プロセスの前回実行以降に収集されたメジャー・データがプランに追加されます。
  • プランから削除されたメンバーについては、すべてのメジャー・データがプランから削除されます。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Planningでご使用のモジュールのレディネス・トレーニングの「収集メジャー・データのリフレッシュ」(更新22B)

アクセス要件

この権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • スナップショットでのプランの実行(MSC_RUN_PLAN_WITH_SNAPSHOT_PRIV)

この権限はこの更新より前に使用可能でした。