共有データ・アクセスの一括取消
新しい「共有データ・アクセスの取消」プロセスでは、「データ・アクセスの共有」タスクを使用して付与されたデータ・セキュリティが取り消されます。 失効日または作成日のどちらかで、アクセスを一括で取り消すことができます。
失効日でアクセスを取り消すには、「データ・アクセスの共有」ページの「失効日」フィールドを使用して、アクセスが有効な最後の日を定義します。 次に、「共有データ・アクセスの取消」プロセスが毎日実行されるようにスケジュールします。 このプロセスでは、失効日が実行日より前のレコードがすべて削除されます。 たとえば、このプロセスを7月1日に実行すると、失効日が6月30日以前であるすべてのレコードが取り消されます。 失効日が空白の場合、アクセスは取り消されません。
「失効日」フィールドは必須ではなく、このページのRedwoodバージョンで追加された新しいフィールドであるため、失効日が空白のレコードが存在する可能性が高いと考えられます。 その場合は、作成日に基づいてレコードを取り消すことができます。 プロセスで失効日の計算に使用される、作成日からの日数を指定する必要があります。
たとえば、「日数」を15に設定すると、レコードの作成日から15日後が失効日として計算されます。 6月15日に作成されたレコードの失効日は6月30日と計算されます。 このプロセスを7月1日に実行すると、計算された失効日が、実行日である7月1日より前の日付であるため、このレコードは削除されます。 6月15日より前に作成されたすべてのレコードが同様に削除されます。 6月16日以降に作成されたすべてのレコードは、計算された失効日が7月1日以降になるため残ります。
意図したよりも多くのレコードが削除される可能性があるため、「作成日からの日数」オプションを選択する際には注意してください。 たとえば、「日数」をゼロに設定すると、作成日から1日経過したすべてのレコードが削除されます。 つまり、残っているレコードは、今日作成されたレコードのみになります。 一般にこのオプションは、履歴レコードをクリーン・アップするため、または「受信者」パラメータと組み合せて使用できます。

共有データ・アクセスの取消
また、特定の受信者のレコードのみを取り消すように、要求を絞り込むこともできます。 この機能は、受信者が別のロールに移動し、以前に共有されていたレコードにアクセスする必要がなくなった場合に役立ちます。
この機能改善により、以前に共有されたデータ・アクセス権を取り消すプロセスを自動化できます。
有効化のステップ
データ・アクセス権を取り消すには、「共有データ・アクセスの取消」プロセスを実行する必要があります。 定期的に実行するようにスケジュールすることも、アドホックで実行することもできます。
- 「スケジュール済プロセス」に移動します
- 「新規プロセスのスケジュール」ボタンをクリックします
- 「共有データ・アクセスの取消」プロセスを検索して選択します
- 「実行タイプ」を選択します
- 「失効日」を選択すると、失効日がシステム日付より前のすべてのレコードが取り消されます。
- 「作成日からの日数」を選択すると、失効日は無視されます。 このプロセスでは、作成日からの日数に基づいて失効日が計算されます。
- 「実行タイプ」が「作成日からの日数」である場合は、「日数」を指定してください。
- オプションで、「受信者」を選択します
- 受信者パラメータでは、指定した受信者と共有されていたレコードのみが取り消されます
- プロセスを送信します
ヒントと考慮事項
- 「データ・アクセスの共有」タスクによってPER_SHARE_INFORMATIONに行が追加され、「共有データ・アクセスの取消」プロセスによって行が削除されます。
- この表には監査がありません。
- データを削除すると復元できません。 ただし、「データ・アクセスの共有」タスクを使用して手動で再度追加できます。
- この表のデータは、個人セキュリティ・プロファイルによって使用されます。 構成されている場合は、タスクのデータ・セキュリティを決定するときに、個人セキュリティ・プロファイルに表の行が含められます。
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「実行タイプ」が「作成日からの日数」である場合、レコードの「失効日」は無視されます。 作成日に基づいて削除される基準をデータが満たしている場合は、失効日が将来の日付であっても削除されます。
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「共有データ・アクセスの取消」プロセスが定期的に実行されるようにスケジュールしてください。 このプロセスを実行しないと、失効日がすぎてもアクセスが失効しません。
- 失効日属性は、Redwoodバージョンのページに新しく追加されました。 Redwoodページに移行すると、失効日を柔軟に指定できます。
主なリソース
詳細は、Oracle Help Centerで次のリソースを参照してください。
- グローバル人事管理の使用ガイドの個人情報の章のデータ・アクセスを別の個人と共有する方法のトピック
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HCMの保護ガイドの個人セキュリティ・プロファイルの章の個人セキュリティ・プロファイルに共有個人情報を含めるのトピック
アクセス要件
この表は、この機能をサポートする機能権限およびそれらを継承する事前定義済ロールを示しています。
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機能権限 |
抽象ロールまたはジョブ・ロール |
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共有データ・アクセスの取消プロセスの実行 PER_RUN_REVOKE_SHARE_DATA_ACCESS_PROCESS |
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グローバルHRプロセスの実行 PER_RUN_HR_PROCESSES_PRIV ノート: この権限により、他のグローバルHRプロセスにもアクセスできます。 |
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ノート: 事前定義済ロールを使用していない場合は、「共有データアクセスの取消プロセスの実行」権限をカスタム・ロールに追加する必要があります。