職責範囲の自動プロビジョニングの改善

職責自動プロビジョニングで、雇用主および部門階層の動的担当者スコープが設定された職責テンプレートがサポートされるようになりました。 動的担当者スコープは、Redwoodの職責テンプレートで使用できます。

動的担当者スコープを使用すると、職責テンプレート全体の数を減らすことができます。 これは特に、多数の雇用主および部門階層ノードがある組織に役立ちます。

動的担当者スコープ設定を使用すれば、就業者自身のアサイメント値に基づいて、雇用主属性と部門階層属性を自動的に割り当てることができます。  これにより、勤務する場所のデータにのみアクセスする必要がある、次のシナリオが解決されます:

  • HRビジネス・パートナまたはストア管理者が自分の雇用主を担当している。
  • 総合大学の部門長またはローカル・マネージャが部門階層を担当しており、彼らが最上位の部門ノードに位置している。

使用可能な次のシード済職責スコープ値が表示されます:

  • 担当者の雇用主
  • 担当者の部門(「部門階層」で「最上位部門」の「階層タイプ」を選択した場合)

動的雇用主スコープ

動的雇用主スコープ

動的部門階層スコープ

動的部門階層スコープ

直接割当済担当者の動的担当者スコープの検証

自動プロビジョニングに「割当者基準」を使用しているときに、範囲を誰かに割り当てる必要がある場合は、「直接割当済」セクションに1人以上の個人を、基準に関係なく追加できます。

動的担当者スコープ・オプション「担当者の雇用主」および「担当者の部門」(最上位部門ノード値)」を使用しているときは、個人レベルの職責を作成する際に適切に定義されるように、直接割り当てられた就業者のアサイメントに必要なデータ値が含まれていることを確認する必要があります。

「直接割当済」セクションに1人以上の個人を追加すると、直接割当済のすべての個人を検証するメッセージが表示されます。

「検証」をクリックして、就業者のアサイメントの内容を確認し、期待どおりの動的スコープ属性が存在することを確認します。 次に、「送信」をクリックします。

直接割り当てられた個人が次の条件を満たすと、無効バッジが表示されることがあります:

  • 割り当てられた部門が、選択したスコープ階層の部門階層に見つかりません
  • 部門が割り当てられていません

これが期待に反している場合は、期待した部門階層にその部門がない理由を調査し、そのアサイメントを更新できるように、この個人を削除します。 適切な部門階層に新しい職責テンプレートを作成する必要がある場合もあります。

この機能のビジネス上の利点は次のとおりです:

  • ユーザーの職責の保守に費やす時間を短縮できます。
  • 職責をワークフォースに割り当てる際の遅延を最小限に抑えます。
  • 動的担当者スコープを使用すれば、作成するテンプレートを少なくできます。

有効化のステップ

自動プロビジョニングを使用するには、次のプロファイル・オプションを有効にする必要があります:

  1. ORA_PER_AOR_AUTO_PROVISION_ENABLED
  2. ORA_HCM_VBCS_PWA_ENABLED

  3. ORA_PER_AOR_REDWOOD_ENABLED

プロファイル・オプションを有効化するには、「設定および保守」作業領域にナビゲートします。

  1. 「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索してクリックします。
  2. このプロファイル・オプションを検索して選択します:
  3. 「レベル」として「サイト」を選択します。
  4. 「プロファイル値」フィールドに「はい」と入力します。
  5. 「保存してクローズ」をクリックします。

ヒントと考慮事項

  • 動的担当者スコープは、Redwoodの職責テンプレートが使用可能な場合に使用できます。
  • AORの保守を容易にするために、職責の自動プロビジョニングを使用することをお薦めします。
  • テンプレートに多数の直接割当済担当者がある場合は、職責の自動プロビジョニングを使用します。
  • 職責テンプレートに対するHDLサポートは、今後のリリースで計画されています。
  • 職責範囲テンプレートでは、作成モードまたは編集モードのいずれでも承認は使用できません。
  • パフォーマンス上の理由から、1から5人の担当者を1つのテンプレートに関連付けることをお薦めします。
  • テンプレート詳細は個人の職責に依存しておらず、その逆も同様です。
  • 個人レベルの職責範囲を最初に作成した後は、個人およびテンプレートの開始日、終了日またはステータス・フィールドの同期化は行われません。
  • 職責範囲には有効日が指定されていないため、職責範囲テンプレートへの変更はコンテンツへの修正になります。 修正の履歴はなく、変更は即時に有効になります。
  • 非アクティブなテンプレートは再アクティブ化できません。 テンプレートが非アクティブになったら、それをコピーして更新する必要があります。
  • 「個人に割当」セクションで、同じ個人を複数回選択できます。 職責テンプレートでは、次のビジネス・シナリオを柔軟にサポートできます:
    • 同じスコープ項目を使用してAORテンプレートを定義します。 同じテンプレートに関連付けられた複数の職責を作成し、その個人のAORにビジネス・ユニット(または部門)の値を追加できます。
    • 階層タイプは同じ部門階層名に対して選択され必須ですが、個人レベルの職責で定義される最上位ノード(AORテンプレートでは必須でない)のままにできます。

主なリソース