コマース・プロセスのステージ

Oracle CPQ 24Dでは、レガシー・プロセスと標準プロセスの両方に新しいステージ機能が導入されています。3つのステージ(見積、契約およびオーダー)を使用して、コマース・プロセス・フロー内のトランザクションの場所を識別します。また、この更新では、ユーザーが特定のステージ内のトランザクションをすばやく検索してアクセスできます。Oracle CPQ 24Dにアップグレードすると、現在のすべてのトランザクションが「見積」ステージに設定されます。

新しいコマース・プロセスの「ステージ」パラメータを使用すると、関連付けられているプロセス・トランザクションの関連ステージを管理者が有効化/無効化できます。

  • 「見積」はデフォルト・ステージであり、無効にできません。

  • 「オーダー」ステージは、新しい標準プロセスに対して自動的に有効になります。

  • 既存の標準プロセスに対して「オーダー」ステージを有効にすると、無効にできません。

プロセス管理

Oracle CPQ 24Dでは、標準プロセスと非標準プロセスの両方のステージをサポートするために、次のコマース品目が導入されています:

  • 新しい「ステージ」(_stage)というコマース・メイン文書のシステム・メニュー属性により、トランザクションの現在のステージが識別されます。許容されるエントリは、QUOTE、ORDERおよびAGREEMENTです。

  • 新しい有効なステージ(_system_valid_stages)システム属性には、該当するコマース・プロセスに対して選択された有効なステージ値が含まれます。

  • 新しいコマース・メイン文書の「価格契約の作成」タイプの処理を使用して、CPQ販売契約の価格設定を価格契約としてCPQ価格設定ポータルに公開します。

Redwoodの見積リストUIが使用可能になっている場合、関連するステージがコマース・プロセスで有効化されてデプロイされると、自分のオーダーおよび自分の契約の検索も自動的に生成されます。

Redwood見積UIでの自分のオーダーおよび自分の契約の検索

Oracle CPQ 24Dでは、契約を作成する前にすべての前提条件が満たされていることを検証するための新しいvalidatequoteforagreement BML関数も導入されています。

ワークフロー・ステップのステージ

Oracle CPQ 24Dでは、ユーザー・アクセスおよび遷移を管理するための、ワークフロー・ステップのステージ・パラメータが導入されました。使用可能なステージ・オプションは、コマース・プロセスに対して有効なステージによって決まります。Oracle CPQ 24Dにアップグレードすると、既存のすべてのワークフロー・ステップのステージが「見積」にデフォルト設定されます。

ワークフロー・ステップのステージ設定

この新しいステージ属性により、トランザクション・ライフサイクルの見積、契約またはオーダーのフェーズにあるトランザクションのサブセットをすばやく識別できます。

有効化のステップ

コマース・プロセス・ステージの有効化

コマース・プロセスの「オーダー」ステージまたは「契約」ステージ(あるいはその両方)を使用可能にするには、次のステップを実行します。

  1. 「管理」ページにナビゲートします。

  2. 「コマースおよび文書」セクションの「プロセス定義」をクリックします。

  3. 該当するコマース・プロセスの「名前」リンクをクリックします。

  4. 「ステージ」設定の「オーダー」または「契約」オプションを選択します。

  5. 「適用」または「更新」をクリックします。