Redwood: 新規ユーザー・エクスペリエンスを使用した積上原価の表示

標準原価方法を使用して企業の在庫を評価する場合は、製品の原価を積み上げる必要があります。 これらの原価を検証したら、それらを公開して、製品完了トランザクションの原価計算および計上を行うことができます。 計画生産原価との相違は、会計差異として記録されます。

Redwoodページを使用して積上原価をレビューできるようになりました。

「積上原価」ページには、直近に積み上げられた原価シナリオからのすべての製品原価が表示されます。   レコードを検索し、要件に基づいて結果をフィルタできます。

「積上原価」ページ

「積上原価」ページ

最も重要なのは、製品の積上原価を品目番号で検索できるようになったことです。 このフィルタを使用して、1つの原価シナリオ内の製品原価を検索したり、複数の原価シナリオにわたって製品の積上原価を検索することができます。

品目番号による検索

品目番号による検索

「追加詳細」ビューには、製品の参照情報が表示されます。 サプライ・チェーン原価積上プロセスを使用する場合は、ソース・ルール情報も表示されます。

「積上原価」ページの「追加詳細」

「積上原価」ページの「追加詳細」

同様に、「原価詳細」ビューには、原価要素間の原価ブレークダウンが表示されます。 これは、製品、コンポーネント、資材およびリソースに対して有効になります。

「積上原価」ページの「原価詳細」

「積上原価」ページの「原価詳細」

ADFページと同様に、製品原価レコードをドリルダウンして、基礎となる工程、資材、リソース、間接費、ソース・ルール(サプライ・チェーン原価積上可能プロセスを使用する場合)、残余原価(プロセス製造を使用する場合)、および見積廃棄損失(工程歩留を使用する場合)を表示できます。

この機能の利点の一部を次に示します:

  • 製品原価を効率的に検証することにより、原価プランニング・アクティビティを迅速に進めます。
  • 計算された原価の検証に必要な原価情報に焦点を当てることにより、効率を高めます。

有効化のステップ

  1. 「設定および保守」作業領域で、「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索して選択します。
  2. 「管理者プロファイル値の管理」ページで、ORA_CST_VIEW_ROLLEDUP_COSTS_REDWOOD_ENABLEDプロファイル・オプション・コードを検索して選択します。
  3. 「プロファイル値」セクションで、「サイト」レベルを「はい」に設定します。 デフォルト値は「いいえ」です。
  4. 「保存して閉じる」をクリックします プロファイル値の変更は、ユーザーが次回サインインしたときに反映されます。
  • はい = 機能を有効にします
  • いいえ = 機能を無効にします 

プロファイル値を正しく設定すると、「原価会計」の下のタスク・ペインに「積上原価」としてタスク・メニュー・リンクが表示されます。 このリンクを使用して、Redwoodページにアクセスできます。

ヒントと考慮事項

このページでは、積上原価データをスプレッドシートにエクスポートすることは許可されていません。

主なリソース

  • Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
  • Oracle Fusion Cloud SCM: 原価管理の使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

アクセス要件

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 積上原価の表示(CST_REVIEW_ROLLEDUP_COSTS)