ジョブ・スキル・エンリッチメントのための新しいAIエージェント

ジョブ・スキル・エンリッチメントと呼ばれる新しいAIエージェントを使用して、ジョブ・プロファイルをAI提示スキルでエンリッチします。 このエージェントは、ジョブ摘要、ジョブ・タイトル、ジョブ・プロファイルに関連付けられたスキル、組織のスキル・ライブラリおよびその他の関連するHCMトランザクション・データを分析し、ジョブ・プロファイルに関連する新規または追加のスキルを提示します。

ノート: これらのスキル提示は「待ち状態」として追加されます(未キュレートとも呼ばれます)。 これらのスキルをジョブ・プロファイルに追加するには、管理者によるレビューと承認が必要です。

関連スキルを使用してジョブ・プロファイルがエンリッチされると、ギャップ推奨プロセスにより、従業員のタレント・プロファイル内のスキルとジョブ・プロファイルで定義されているスキルとが比較され、これらのギャップの克服に役立つ関連学習アイテムが「成長」に提示されます。

このエージェントを実行する前に、フィルタ済リストを作成し、推奨スキルを追加するジョブを特定する必要があります。 フィルタ済リストを作成するときに、ジョブ・ファミリ、ジョブ機能、ジョブ・セットまたはアクティブなジョブをフィルタ基準として選択します。 これらのカテゴリに関連するジョブがこのリストの一部として識別されます。 エージェントの実行時に、このフィルタ済リストの名前を選択する必要があります。 フィルタ済リストにジョブ機能またはファミリを含めた場合、その機能またはファミリ内の各ジョブに対して、AIエージェントが関連スキルを提示します。

各ジョブについて、AIエージェントは関連付けられているジョブ・プロファイルを検索し、そのジョブ・プロファイルに対してスキルを提示します。 ジョブ・プロファイルが存在しない場合、ジョブ・プロファイルが非アクティブ・ステータスで作成され、「レビューが必要」のマークが付与され、提示スキルが追加されます。 すでに存在するジョブ・プロファイルについても、提示スキルが追加される可能性があります。 その場合、「レビューが必要」のみが更新され、ステータス(アクティブまたは非アクティブ)は変更されません。

提示が行われると、ジョブに対するスキルの関連性に基づいて確度スコアが設定されます。 この確度スコア値を使用して、自動的に承認するスキル、レビューを実施したうえで承認または否認するスキル、まったく考慮しないスキルを指定できます。

自動承認の確度スコアしきい値を設定すると、このしきい値以上のスコアを持つスキルは自動的に承認され、キュレーション・ステータス「はい」の状態でジョブ・プロファイルに追加されます。

手動レビューの確度しきい値を設定した場合、スコアがこのしきい値を上回るが自動承認しきい値未満であるスキルが、キュレーション・ステータス「いいえ」の状態でジョブ・プロファイルに追加されます。これらのスキルは手動でレビューおよび承認できます。 このステータスのスキルは管理者のみに表示され、Microsoft Excelワークブックまたは「自分のクライアント・グループ」>「プロファイル」の「ジョブ・プロファイル」内でレビューできます。 スコアが手動レビューしきい値を下回るスキルは、Microsoft Excelワークブック内で提示されず、ジョブ・プロファイルにも追加されないためレビューできません。

また、自動承認および手動レビュー・カテゴリの全体で提示するスキルの合計数を制限することもできます。 これにより、両カテゴリ全体で上位のスコアリング・スキルが選択されます。 選択されるスキルの数は定義した制限までとなります。

このエージェントを設定して、ジョブ・プロファイルをスキルでエンリッチする方法を次に示します:

  1. 「自分のクライアント・グループ」>「学習および開発」ページで、「ジョブ・スキル・エンリッチメント」をクリックします。 「自分のクライアント・グループ」>「タレント」>「HCMエージェント」タスクを使用することもできます。
  2. 「追加」メニューから、「ジョブ・スキル・エンリッチメント」を選択します。
  3. このエージェントの名前と摘要を入力します。
  4. 「フィルタ済リスト」ドロップダウンから、スキルを追加するジョブ固有のリストを選択します。

ノート: 目的のジョブ・リストが見つからない場合は、「フィルタ済リストの管理」リンクをクリックして新しいリストを作成します。 このエージェントで使用するフィルタ済リストを作成するには、「ジョブ」オブジェクトおよび「成長」サブスクライバを選択します。 「条件」セクションで、ジョブ・ファミリ、機能、ジョブ・セットまたはアクティブなジョブを選択します。

  1. レビュー用および自動承認用のスキルをフィルタするための確度スコア値を指定します。 確度スコア値を指定しない場合は、すべてのスキル提示を手動でレビューする必要があります。
  2. 自動承認カテゴリと手動レビュー・カテゴリの全体で提示する上位スコアリング・スキルの最大数を定義します。
  3. 「適用」をクリックします。

ジョブ・スキル・エンリッチメント・エージェント

ジョブ・スキル・エンリッチメント・エージェント

  1. 「学習および開発エージェント」ページで、プロセスを選択し、「エージェントの実行」をクリックします。
  2. プロセスが完了したら、「ダウンロードおよび更新」をクリックします。 こうすると、Oracle AIによってスキル提示が追加されたレビュー用のMicrosoft Excelワークブックがダウンロードされます。

ノート: 「ナビゲータ」 > 「ツール」からデスクトップ統合インストーラ・ツールをダウンロードしてインストールしないと、Excelワークブックをレビューできません。

Excelワークブックをレビューし、スキルをそれぞれのジョブ・プロファイルにアップロードするには:

  1. 各ジョブ・プロファイルで追加または削除するスキルをレビューし、「スキル・キュレーション・ステータス」列の承認ステータスを変更します。

ダウンロードしたシート内のスキルのレビュー

ダウンロードしたシート内のスキルのレビュー

  1. Microsoft Excelプラグインの「Oracle Visual Builder」タブで、「Upload Changes」をクリックします。

スキルがジョブ・プロファイルに追加されているかどうかを確認するには:

  1. 「自分のクライアント・グループ」>「プロファイル」ページで、「ジョブ・プロファイル」をクリックします。
  2. ジョブ・プロファイル名を検索します。 これまで存在しなかったジョブ・プロファイルについては、AIエージェントによってジョブ・プロファイルが「非アクティブ」ステータスで作成されています。 そのため、「アクティブ」フィルタが適用されている場合は、これを解除します。
  3. ジョブ・プロファイルをクリックします。 スキルのキュレーション・ステータスが「はい」「いいえ」のどちらであるかに関係なく、プロファイルは「レビューが必要」ステータスです。

「レビューが必要」ステータスのスキル

「レビューが必要」ステータスのスキル

  1. スキル・センターにサブスクライブされるコンテンツ・セクションまでスクロール・ダウンします。

スキル・センター・セクション

スキル・センター・セクション

  1. キュレーション・ステータスを変更する場合は、「編集」アイコンをクリックします。

未レビューのスキル(キュレーション・ステータス「いいえ」)もこのセクションに追加されます。 ただし、スキルを承認してキュレーション・ステータスを「はい」に変更するまでは、従業員のジョブ・プロファイルにそれらのスキルは表示されません。 ギャップ推奨プロセスで未レビュー・スキルが学習推奨として考慮されるかどうかは、管理者が指定できます。 ジョブ・プロファイル内の未キュレーション・スキルに基づいて、ギャップ推奨がどのように推奨を行うかについては、25A新機能のギャップ推奨スキル・マッチングの拡張(学習および開発 > 推奨管理)を参照してください。

ジョブ・プロファイルのスキルをAIに提示させることで、ジョブ・プロファイルの作成を迅速化できるだけでなく、AI提示に基づく開発推奨を推進できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

詳細は、次のトピックを参照してください: