集計レベルでロードされたメジャーのプランの高速リフレッシュ

プランのデータ更新の待ち時間を減らすことが不可欠です。 この更新では、集計レベルでロードされたメジャー・データが複数のスレッドを介してパラレルに処理され、プランの最新データを使用可能にするために必要な時間が短縮されます。

ファイルベースのデータ・インポート(FBDI)テンプレートを使用してメジャー・データを収集できます。 サプライ・チェーン・プランニング・メジャー(ScpMeasuresImportTemplate.xlsm)およびサプライ・チェーン・プランニング予測メジャー(ScpForecastMeasureImportTemplate.xlsm)というインポート・テンプレートを使用して、メジャーが格納されているレベルまたは格納されているレベルより上の集計レベルでデータを収集できます。 たとえば、事前定義済の販売予測メジャーは、品目、組織、顧客サイト、需要区分、営業担当および日レベルで格納されます。 このメジャーのデータは、この格納レベルまたは集計レベルで収集できます(たとえば、品目レベルではなくカテゴリ・レベル、顧客サイト・レベルではなく顧客レベルなど)。

集計レベルでメジャー・データを収集すると、需要プランの実行時および「メジャーのリフレッシュ・プロセスの編成」というスケジュール済プロセスの実行時に、データのリフレッシュ・ステップで、データは格納レベルに集計解除されます。 この集計解除は、その構成でメジャーに指定された集計解除基準を使用して実行されます。

この機能では、集計解除プロセスに複数のスケジュール済ジョブが使用されるため、パラレル処理が可能になり、メジャー・データが集計レベルで収集されるときに、プランまたはスケジュール済プロセスの実行に必要な時間が短縮されます。

有効化のステップ

下位互換性をサポートし、需要プランまたは「メジャーのリフレッシュ・プロセスの編成」というスケジュール済プロセスの実行に必要な時間への悪影響を回避するために、この機能はデフォルトで無効になっています。

この機能を有効にするには、次のステップに従ってください。

  1. 「需要管理」作業領域の「タスク」パネル・タブの「構成」で、「プランニング・プロファイル・オプションの管理」を選択します。
  2. 「プランニング・プロファイル・オプションの管理」ページで、SCP_PARAMETER_OVERRIDESプロファイル・オプションを検索します。
  3. SCP_PARAMETER_OVERRIDESプロファイル・オプションが存在する場合は、次のようにプロファイル値を追加します。
    • プロファイル・レベル: すべてのユーザーに対して値をグローバルに設定するには、「サイト」を選択します。 特定のユーザーの値を設定する場合は、「ユーザー」を選択します。その場合は、「ユーザー名」列でユーザーを選択する必要があります。 ユーザー・レベルの値は、サイト・レベルの値よりも優先されます。 ユーザー・レベルでプロファイル値を設定する場合は、プラン実行および「メジャーのリフレッシュ・プロセスの編成」というスケジュール済プロセスに使用するユーザーを選択します。
    • プロファイル値: parallelDisaggregationUsingHash=trueを入力します。 スペースまたはセミコロンで区切ると、1つのプロファイル・レベルに複数のプロファイル値を入力できます。
  4. SCP_PARAMETER_OVERRIDESプロファイル・オプションが存在しない場合は、次のステップに従います。
    1. 「設定および保守」作業領域で、「サプライ・チェーン・プランニング」機能領域の「プロファイル・オプションの管理」タスクに移動します。
    2. 「プロファイル・オプションの管理」ページの「プロファイル・オプション」セクションで、「新規」アイコンをクリックします。
    3. 「プロファイル・オプションの作成」ページで、次のようにプロファイル・オプションを作成します:
      • プロファイル・オプション・コード: SCP_PARAMETER_OVERRIDES
      • プロファイル表示名: SCP_PARAMETER_OVERRIDES
      • アプリケーション: プランニング共通
      • モジュール: プランニング共通
      • 開始日: 現在日

残りのフィールドは空白のままにします。

    1. 「保存してクローズ」をクリックします。
    2. 「プロファイル・オプションの管理」ページのSCP_PARAMETER_OVERRIDESプロファイル・オプションの「プロファイル・オプション・レベル」セクションで、サイト・レベルおよびユーザー・レベルの「有効」列および「更新可能」列のチェック・ボックスを選択します。
    3. 「保存してクローズ」をクリックします。
    4. 作業領域の「プランニング・プロファイル・オプションの管理」ページで、SCP_PARAMETER_OVERRIDESプロファイル・オプションを検索し、前述のようにプロファイル値を設定します。

ノート: これらのプロファイル関連の変更を追加するには、管理権限を持つユーザーの協力が必要になる可能性があります。

この機能を有効にすると、需要プランの実行時および「メジャーのリフレッシュ・プロセスの編成」というスケジュール済プロセスの実行時に、データのリフレッシュ・ステップでメジャー・データの集計解除のために複数のスケジュール済プロセスがコールされます。

ヒントと考慮事項

この機能を有効にすると、集計解除プロセスは15の個別のスケジュール済プロセスで実行され、各プロセスには一意の製品セットが含まれます。 スケジュール済プロセスの数は変更できます。 また、製品ではなく組織、顧客または需要区分に基づくようにグループ化を変更できます。

スケジュール済プロセスの数をデフォルトの15から変更するには、MSC_DISAGG_HASH_SIZEという名前のプロファイル・オプションを作成し、その値を必要なプロセス数に設定します。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「サプライ・チェーン・プランニング」機能領域の「プロファイル・オプションの管理」タスクに移動します。
  2. 「プロファイル・オプションの管理」ページの「プロファイル・オプション」セクションで、「新規」アイコンをクリックします。
  3. 「プロファイル・オプションの作成」ページで、次のようにプロファイル・オプションを作成します:
    • プロファイル・オプション・コード: MSC_DISAGG_HASH_SIZE
    • プロファイル表示名: MSC_DISAGG_HASH_SIZE
    • アプリケーション: プランニング共通
    • モジュール: プランニング共通
    • 開始日: 現在日

残りのフィールドは空白のままにします。

  1. 「保存してクローズ」をクリックします
  2. 「プロファイル・オプションの管理」ページのMSC_DISAGG_HASH_SIZEプロファイル・オプションの「プロファイル・オプション・レベル」セクションで、サイト・レベルおよびユーザー・レベルの「有効」列および「更新可能」列のチェック・ボックスを選択します。
  3. 「保存してクローズ」をクリックします
  4. 「需要管理」作業領域の「タスク」パネル・タブの「構成」で、「プランニング・プロファイル・オプションの管理」を選択します。
  5. 「プランニング・プロファイル・オプションの管理」ページで、MSC_DISAGG_HASH_SIZEプロファイル・オプションを検索します。
  6. 「プロファイル値」セクションで、「新規」アイコンをクリックします。
  7. 次のようにプロファイル値を設定します。
    • プロファイル・レベル: すべてのユーザーに対して値をグローバルに設定するには、「サイト」を選択します。 特定のユーザーの値を設定する場合は、「ユーザー」を選択します。その場合は、「ユーザー名」列でユーザーを選択する必要があります。 ユーザー・レベルの値は、サイト・レベルの値よりも優先されます。 ユーザー・レベルでプロファイル値を設定する場合は、プラン実行および「メジャーのリフレッシュ・プロセスの編成」というスケジュール済プロセスに使用するユーザーを選択します。
    • プロファイル値: 必要な数のスケジュール済プロセスを入力します。
  8. 「保存してクローズ」をクリックします

グループ化の基準を製品ディメンションのデフォルトから顧客、需要区分または組織ディメンションに変更するには、MSC_DISAGG_BY_DIMという名前のプロファイル・オプションを作成します:

  1. 「設定および保守」作業領域で、「サプライ・チェーン・プランニング」機能領域の「プロファイル・オプションの管理」タスクに移動します。
  2. 「プロファイル・オプションの管理」ページの「プロファイル・オプション」セクションで、「新規」アイコンをクリックします。
  3. 「プロファイル・オプションの作成」ページで、次のようにプロファイル・オプションを作成します:
    • プロファイル・オプション・コード: MSC_DISAGG_BY_DIM
    • プロファイル表示名: MSC_DISAGG_BY_DIM
    • アプリケーション: プランニング共通
    • モジュール: プランニング共通
    • 開始日: 現在日

残りのフィールドは空白のままにします。

  1. 「保存してクローズ」をクリックします
  2. 「プロファイル・オプションの管理」ページのMSC_DISAGG_BY_DIMプロファイル・オプションの「プロファイル・オプション・レベル」セクションで、サイト・レベルおよびユーザー・レベルの「有効」列および「更新可能」列のチェック・ボックスを選択します。
  3. 「保存してクローズ」をクリックします
  4. 「需要管理」作業領域の「タスク」パネル・タブの「構成」で、「プランニング・プロファイル・オプションの管理」を選択します。
  5. 「プランニング・プロファイル・オプションの管理」ページで、MSC_DISAGG_BY_DIMプロファイル・オプションを検索します。
  6. 「プロファイル値」セクションで、「新規」アイコンをクリックします。
  7. 次のようにプロファイル値を設定します。
    • プロファイル・レベル: すべてのユーザーに対して値をグローバルに設定するには、「サイト」を選択します。 特定のユーザーの値を設定する場合は、「ユーザー」を選択します。その場合は、「ユーザー名」列でユーザーを選択する必要があります。 ユーザー・レベルの値は、サイト・レベルの値よりも優先されます。 ユーザー・レベルでプロファイル値を設定する場合は、プラン実行および「メジャーのリフレッシュ・プロセスの編成」というスケジュール済プロセスに使用するユーザーを選択します。
    • プロファイル値: 次のいずれかを入力します:
      • 製品ディメンションにはprd (この値がデフォルトであり、プロファイル・オプションが存在しない場合に使用されます。)
      • 組織ディメンションにはorg
      • 顧客ディメンションにはcus
      • 需要区分ディメンションにはdcs
  8. 「保存してクローズ」をクリックします

これらの設定は、「メジャーのリフレッシュ・プロセスの編成」という需要プランおよびスケジュール済プロセスの後続のすべての実行に適用されます。

主なリソース

アクセス要件

この権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • スナップショットでのプランの実行(MSC_RUN_PLAN_WITH_SNAPSHOT_PRIV)

この権限はこの更新より前に使用可能でした。