財務プロジェクト・プラン金額修正における変更オーダー自動化

財務プロジェクト・プランの計画金額の詳細な影響評価を実行し、変更が承認されるとプランを自動的に更新します。 たとえば、特定のタスク割当の工数と金額を追加して変更を記録し、プロジェクト・プランに対する全体的な影響を表示します。 利害関係者の承認後、これらの変更を財務プロジェクト・プランに自動的に実装します。 自動化により、査定時の精度が向上し、変更オーダー所有者がそれ以上関与することなく変更を実装できます。

財務プロジェクト・プランの影響評価を作成するには、「影響の追加」ダイアログ・ボックスでプロジェクト・プランの影響領域を選択し、影響を評価するタスクおよびリソースを選択します。 たとえば、コンサルタント・リソースにさらに200時間が必要なスコープ増加がある場合、数量として200を入力します。 スコープが減少する場合は、-200と入力します。 コンサルタントなどのレートベースのリソースの場合は、財務プロジェクト・プラン設定で定義されたレート設定を使用して自動的に金額が計算されます。 オプションで、数量とコストの両方、または収益金額を入力して金額を上書きします。

プロジェクト・プランの追加の影響詳細ページのスクリーンショット

プロジェクト・プランの追加の影響詳細ページ

変更オーダーが承認されて実装ステージに移動した後、「実装および完了のマーク付け」処理を選択して財務金額への影響を含めます。 この処理により、財務影響が財務プロジェクト・プランの計画数量および金額に追加されます。 これらの金額は、「財務プロジェクト・プランの管理」ページから編集できます。

財務プロジェクト・プランの変更を含めるための「実装および完了のマーク付け」処理

財務プロジェクト・プランの変更を含めるための「実装および完了のマーク付け」処理

ビジネス・アナリストがOracle Transactional Business Intelligence (OTBI)を活用して、プロジェクト・プランの影響に関する詳細なレポートを生成できるようになりました。 これにより、保留中の変更オーダーの累積コストおよび収益への影響などの主要な財務メトリックを、プロジェクト内のタスクやリソース別に分類してユーザーが分析できます。 表示の改善により、意思決定者が、プロジェクトの変更に関連する財務リスクとチャンスを事前に評価できます。
さらに、ユーザーが変更の影響の詳細RESTリソースを使用してプロジェクト・プランの影響の詳細を作成、表示、更新または削除できるため、既存の変更管理統合ソリューションの柔軟性と自動化が向上します。

この機能を使用するビジネス上の利点は次のとおりです:

  • マージンの低下やプロジェクトの中断を防ぐことにより、プロジェクトの収益性とコスト管理が改善されます。 効果的な変更管理により、すべての変更の影響が評価され、プロジェクト・プランが遵守され最適化されます。
  • 変更オーダーの影響を自動的に含めることにより、プロジェクト・プランを最新の状態に保つための管理オーバーヘッドを削減し、チームが価値の高い活動に集中できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプトインUIを使用します。 手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: プロジェクト財務管理 更新26Bからオプションなし

機能オプトインの選択はデフォルトで「はい」に設定されており、すぐに使用できる状態になっています。 この機能をアクティブ化する前に追加の時間が必要な場合は、オプトインの選択肢を「いいえ」に設定することもできます。 更新26Bでは、この機能が常に有効になります。

ヒントと考慮事項

  • ベスト・プラクティスとして、プロジェクト・プランに影響を与える変更オーダーを実装した後で、プロジェクト・プランのベースラインを作成してください。 そうすれば、より適切に進捗を追跡して、予算の新しいバージョンを自動的に生成することもできます。

主なリソース

アクセス要件

この機能を使用するには、次の権限が必要です。

  • プロジェクト変更の管理(PJE_MANAGE_PROJECT_CHANGE_PRIV): 変更オーダーの作成、影響査定の実行、変更オーダーのレビュー、承認および実装を行います。
  • プロジェクト・タスク体系の管理(PJF_MANAGE_PROJECT_TASK_STRUCTURE_DATA): プロジェクト・プランに影響がある変更オーダーを自動的に実装します。