Redwood: 新規ユーザー経験を使用したバックログの分析および再計画
Redwoodユーザー経験を使用して、オープン・オーダーの再スケジュールによる影響をシミュレートできます。 「バックログ分析」ページには、オープン販売オーダー、前回の予定履行日およびシミュレーションからの計画日が表示されます。 新しい検索バーを使用すると、複数選択、保存済検索、列フィルタなど、基準を満たす需要を簡単に検索およびフィルタできます。 付加フレックス・フィールドなど、任意の列別に販売オーダー需要をソートすることもできます。
ソーシングの一括編集、分割、および他の履行オプションを使用して、様々なスケジューリング戦略の影響を評価できます。 計画をインタラクティブに実行して結果を確認し、再計画が完了したときに、明細をリリース用にマークし、オーダー管理にリリースして実行できます。
「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域のコンテキスト・セレクタの値リストから「バックログ管理」を開くことができます。 「バックログ管理」のランディング・ページは、「バックログ分析」ページです。 次の主な機能が使用可能です:
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需要優先度ルール: デフォルト・ルールが表示されます。 デフォルト・ルールを使用してバックログ管理を実行したり、「需要優先度ルール」ドロップダウンから代替ルールを選択できます。
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キーワード検索: 品目または組織による検索がサポートされます。
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デフォルトのフィルタ・チップ検索: 「顧客名」、「オーダー番号」、「要求品目」、「要求出荷元組織」および「セット名」の5つの属性を使用して検索できます。
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「フィルタ」ボタン: 追加の属性を使用する追加の検索オプションが提供されます。
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一括編集: 鉛筆アイコンを使用して、入力属性または出力属性を一括編集します。
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アプリケーション・デフォルト: 「バックログ分析」ページのシードされたビューを参照します。
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「列の管理」アイコン: 列の表示をカスタマイズします。 必要に応じて、列を表示または非表示にしたり、列の順序を変更できます。
Redwoodの「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域での「バックログ管理」の選択
「フィルタ」をクリックして、「フィルタ」ドロワーを開き、フィルタ・グループを展開します。 各グループ内で、使用可能な属性を使用してバックログをフィルタできます。 たとえば、「要求詳細」フィルタ・グループで使用可能な「要求日」に基づいてフィルタできます。
フィルタ・グループで使用可能な追加フィルタの使用
バックログ管理プランでは、選択した需要優先度ルールの右側にある「処理」、「シミュレーション」およびオーバーフローメニューから、実行できる処理にアクセスできます。 使用可能な処理は次のとおりです:
- 処理
- プランニング結果のロックおよびロック解除
- リリースのマークおよびマーク解除
- 選択済のリリース: 選択した明細を表レベルでリリースします
- ビューの保存または削除
「処理」にある処理のリスト
- シミュレーション
- リフレッシュありまたはリフレッシュなしでのシミュレーションの実行
- シミュレーションの保存
「シミュレーション」にある処理のリスト
- オーバーフロー
- 削除またはセットへの追加
- セットのすべての明細の表示
オーバーフローにある処理のリスト
オーダー・バックログに対して提案された変更の影響をシミュレートできます。 シミュレーション実行の範囲は、キーワード検索、フィルタ・チップ検索および列フィルタの組合せによって定義されます。
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シミュレーション・プラン実行の進行状況は、「開始済」、「進行中」または「完了」のいずれかのステータスのバッジで示されます。
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シミュレーション・プラン実行が開始されると、バッジが表示されます。
シミュレーション実行が開始済
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シミュレーション・プラン実行が進行中であることを示すメッセージがすぐに表示されます。
シミュレーション実行が進行中
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シミュレーション実行が完了すると、バッジが「完了」に変わり、確認メッセージが表示されます。
シミュレーション実行が完了済
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同様にシミュレーション・プランを保存すると、同じステータス・バッジおよび同様のメッセージが表示されます。
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シミュレーション・プラン実行で問題が発生した場合は、ユーザーに通知するバナー・メッセージが表示されます。
シミュレーション・プラン実行の問題を示すバナー・メッセージ
シミュレーション実行が正常に完了した後、次のように出力を分析できます:
- 「計画日」は、オーダー明細ごとに移入されます。
属性のカラー・コーディングを含むシミュレーション出力の表示
- 属性「計画遅延日数」、「予定遅延日数」および「改善の日数」には、カラー・コーディングが用意されています。
- 「計画遅延日数」および「予定遅延日数」属性のカラー・コーディングのロジックは、次のとおりです:
- 緑色 <= 0日
- オレンジ色 <= 7日
- 赤色 > 7日
- 「改善の日数」属性のカラー・コーディングのロジックは、次のとおりです:
- 緑色 >= 0日
- 赤色 < 0日
追加のプラン入力を表示してプラン出力を分析するには、列をカスタマイズして属性を追加します。
プラン入力を表示してプラン出力を分析するには、さらに属性が必要な場合があります。 列をさらに追加して、カスタム・ビューを作成できます。 列を追加したり、列の順序を調整するには、「列の管理」アイコンをクリックします。
列を表示、非表示および順序付ける列ドロワー
需要充足を改善するには、入力属性と出力属性を編集し、クイック・シミュレーション・プランを実行します。
- 入力属性を編集するには、オーダー明細をいくつか選択して「編集」アイコンをクリックします。 「オーダー属性」ドロワーで「入力属性」を選択します。 たとえば、代替倉庫または出荷元組織からバックログ・オーダー明細を履行できます。
入力属性「要求出荷元組織」の編集
- 出力属性を編集するには、オーダー明細をいくつか選択して「編集」アイコンをクリックします。 「オーダー属性」ドロワーで「出力属性」を選択します。 たとえば、バックログ・オーダー明細の「計画出荷日」と「計画出荷元組織」を上書きできます。
出力属性「計画出荷日」と「計画出荷元組織」の上書き
「バックログ分析」ページの最初の列のアイコンは、オーダー明細がロック、プランニング中に分割、予約または編集された時期、あるいはエラーが含まれているかを示します。 オーダー明細の入力属性が編集されたことを示すアイコンは、シミュレーションの保存後は保持されません。 ただし、手動上書きを示すアイコンは、シミュレーションの保存後も保持されます。
オーダー明細の最初の列に表示されるアイコン
「追加情報」列でオーダー明細の表示属性を表示できます。
- 任意のオーダー明細の「追加情報」列に表示されているアイコンをクリックします。
- ドロワーが開き、選択したオーダー明細の3つの表示属性が表示されます。
- 次のスクリーンショットに示すバックログ管理実行では、表示属性DA_Instruction2が需要優先度ルールで使用されます。 この属性の値は、オーダー明細の優先度の計算に使用される「ユーザー定義優先度」列にも表示されます。
ドロワーに表示されるオーダーの属性の表示
列フィルタを使用して、カンマ区切りの値リストを検索できます。 この検索機能は、「オーダー番号」、「要求出荷元組織」、「要求品目」および「セット名」の列で使用できます。 列フィルタを有効にするには、「オーダー番号」列ヘッダーを強調表示し、フィルタ・アイコンをクリックします。
「オーダー番号」列ヘッダーを強調表示してフィルタ・アイコンをクリック
「オーダー番号」の値をカンマで区切って入力します。
列フィルタのカンマ区切り検索
オーダー構成オーダーを分析し、ヘッダー明細と子明細の両方をソートされた順序で表示できます。 「品目タイプ」列は、品目がモデル品目、オプション区分品目または標準(オプション)品目のいずれであるかを示します。 オーダー構成オーダーの制約分析の詳細も表示されます。 (「制約ランク」が1の)最も制約のある品目の「品目使用可能日」が赤色で表示されます。 制約分析の詳細は、25B機能「Redwood: 新規ユーザー経験を使用した出荷セットおよび到着セットの制約の管理」を参照してください。
オーダー組立が下にあるオーダー・ピック
「付加フレックスフィールド」属性に基づいて、オーダー明細をフィルタおよびソートできます。
付加フレックスフィールドに基づいてフィルタされたオーダー明細
割付中の品目のオーダー明細を表示できます。
割付中の品目
列フィルタを使用して、エラーが表示されるすべてのオーダー明細をフィルタできます。
エラーのある明細のフィルタ
「選択済のリリース」表レベルの処理を使用して、オーダー明細を選択してリリース対象としてマークし、「オーダー管理」にリリースできます。 また、「選択済のリリース」をクリックして、リリース対象としてマークされているすべてのオーダー明細(現在のセッションのオーダー明細のみでなく)をリリースすることもできます。
「選択済のリリース」を使用して、セッションでリリース対象としてマークされたオーダー明細をリリース
これらの機能のデモを次に示します:
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
「Redwood: 新規ユーザー経験を使用したバックログの分析および再計画」機能を使用する場合は、その親機能である「オーダー・バックログ管理」にオプト・インする必要があります。 この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。
その他のヒントと考慮事項:
- 保存済検索を作成して使用し、バックログをすばやく検索します。 たとえば、割付中のオーダー、オーダー構成オーダー、付加フレックスフィールド別のオーダー、リリースする必要があるオーダーおよびエラーのあるオーダー明細の保存済検索を作成できます。
- 複数のビューを作成して、ビジネス・ニーズまたはオーダー構造に基づいてバックログを分析します。
- デフォルトでは、「バックログ分析」には、現在の日付の1か月以内の「Requested Date」のオーダー明細が表示されます。
- キーワード検索、フィルタ・チップおよび列フィルタの組合せを使用して、バックログを迅速にフィルタします。
- デフォルトでは、オーダー明細はオーダー番号とオーダー明細番号の組合せでソートされます。
- オーダー構成オーダーの場合は、要求品目で検索すると、オーダーのヘッダー明細のみが表示されるため、要求出荷元組織またはオーダー番号で検索してすべてのオーダー明細を表示します。
- 「バックログ分析」ページに表示されるオーダー明細の最大限度は10,000行で、これはバックログ管理の実行にも適用されます。
- 一括編集を使用すると、一度に最大1000件のオーダー明細を編集できます。
- 「エクスポート」アイコンを使用してオーダー明細をエクスポートできますが、ページの検索基準で表示される明細のみがエクスポートされます。
- シミュレーション結果を保持する場合は、保存します。
- シミュレーション実行後に、最初に結果を保存せずにフィルタ・チップまたはキーワードに基づいて検索すると、シミュレーション結果は破棄されます。
- シミュレーションの実行または保存プロセス中に、その他の処理はすべて無効になります。
- オーダー明細をロックすると、ロック済ステータスが「はい」に設定されます。 ロック済ステータスを「はい」のまま維持するには、シミュレーションを実行して、シミュレーション結果を保存する必要があります。 そうしないと、ロック済ステータスが「いいえ」に設定されます。
- 表レベルのリリースを使用して、いくつかのオーダー明細をリリースします。 オーダー明細が多い場合は、「バックログ・プランニング結果のリリース」スケジュール済プロセスを使用します。
- ノート機能はサポートされていません。
- 品目および組織に基づくデータ・セキュリティがサポートされています。
- 次のRESTエンドポイントを使用して、バックログ・シミュレーション・プランの実行、シミュレーション結果の保存およびバックログ・プランニング結果のリリースを行うことができます:
- バックログ需要
- バックログ管理シミュレーション・プラン実行ジョブ
- シミュレーション・プラン実行の実行
- バックログ管理シミュレーション・プラン
- 需要の計画
- バックログ管理プラン結果の保存ジョブ
- シミュレーション・プラン実行の保存
- バックログ管理プラン結果のリリース・ジョブ
- 需要リリース実行
詳細は、こちらのOracle Supply Chain Management CloudのためのREST APIを参照してください。
主なリソース
- Redwood: バックログの分析と再計画およびセットの制約の管理のデモをご覧ください。
- バックログ管理のRedwoodユーザー経験の詳細は、次の25Bサプライ・チェーン・プランニング機能について、クラウド・アプリケーション・レディネスのコンテンツを参照してください:
- Redwood: 新規ユーザー経験を使用した出荷セットおよび到着セットの制約の管理
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 「バックログ管理」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_BACKLOG_MANAGEMENT_WORK_AREA_PRIV)
- バックログ・プランの作成(MSC_CREATE_BACKLOG_PLAN_PRIV)
- MSC_MONITOR_BACKLOG_MANAGEMENT_WORK_AREA (作業領域へのアクセスを有効にし、プラン切替機能で「バックログ管理」を有効にします)
次のサイトレベルのプロファイルを有効にする必要があります:
- Redwoodバックログ管理ページ使用可能(ORA_MSC_BACKLOG_MANAGEMENT_REDWOOD_ENABLED)