Redwood: 内部原価ファクタの適用

カテゴリ・マネージャは、Redwoodアプリケーションのサプライヤ応答に内部原価ファクタを適用して、ビジネスを行うための真の総コストを分析し、より多くの情報に基づいた落札決定を行うことができるようになりました。ロジスティクス、リスク、過去のパフォーマンスの問題、切り替えコスト、追加のプロジェクト管理ニーズなどの内部コストを組み込むことで、サプライヤの見積価格を超える変換済金額が計算され、全体的な財務への影響が反映されます。

応答金額全体または明細価格のいずれかに対して内部原価ファクタが有効になっているテンプレートを使用してネゴシエーションを作成する場合は、ネゴシエーション・ガイドの作成プロセスに専用の内部原価ファクタ・ステップが表示され、原価ファクタの適用と管理に対する可視性が向上し、簡単にアクセスできます。

ネゴシエーション作成時のサプライヤ応答に対する内部原価ファクタの適用

ネゴシエーション作成時の明細の内部原価ファクタの適用

ネゴシエーション作成時の内部原価ファクタの追加

変換された応答に基づいて競争力のある入札を促進し、サプライヤが入札を比較する方法を可視化するには、コントロールで適用可能な応答ルールを有効にして、変換された金額と仕入先へのランクを表示するように選択できます。

ネゴシエーション作成時の制御での応答ルールの設定

内部原価ファクタと外部原価ファクタを集計して計算された変換済金額に基づいて入札を評価できます。

ネゴシエーションをモニターするときの変換済金額および総合ランクの表示

ネゴシエーションのモニタリング時の変換済価格、明細金額およびランクの表示

応答の変換済属性の表示

サプライヤが応答を監視および表示しながら、変換された金額およびランキングを表示できると、競争力のある入札が促進され、ランクが最も高いサプライヤが実際の最良値オプションとして出現する可能性があります。

クラシック・アプリケーションと比較したRedwoodアプリケーションの主な機能改善:

専用ステップとしての内部原価ファクタ - 内部原価ファクタがガイド付き「ネゴシエーションの作成」プロセスの別のステップとして表示されるようになり、可視性が向上し、迅速にアクセスできるようになりました。

また、Redwoodでは、複数のドリルダウン・ページをナビゲートするかわりに、内部原価ファクタが「レビュー」ページおよび「公開」ページおよび「ネゴシエーションの表示」ページに縮小可能なセクションとして表示され、ユーザーはページを離れることなく、応答レベルまたは明細レベルで適用された原価ファクタを即時に表示できます。

「ネゴシエーションの表示」ページでの応答および明細の内部原価ファクタの表示

明細検索機能 - 明細の原価ファクタを入力または表示するときに、明細番号または摘要の一部に一致するキーワードで検索して、「明細」タブで明細をすばやく検索および選択します。
進行中のネゴシエーションで合理化された原価ファクタ更新 - ネゴシエーションがアクティブ、クローズ済または審査が進行中の場合の原価ファクタ値の調整が「更新」フローに統合され、別のドリルダウン・ページが不要になりました。

サプライヤ応答の内部原価ファクタの更新

変換済金額および価格の詳細な内訳 - Redwoodは、変換済金額または価格の計算方法のコンテキスト内内訳を提供します。

変換済価格および明細金額の詳細内訳の表示

この機能により、組織は見積価格を比較するのではなく、ビジネスの実際の総コストに基づいて、よりスマートな落札結果を決定できます。最高の全体的な価値とコスト効率を提供するサプライヤーを特定することで、調達結果を改善します。

有効化および構成ステップ

この機能を使用するには、必要な機能にオプト・インし、対応するプロファイル・オプションを使用可能にする必要があります(まだ使用していない場合)。

機能: 「調達」オファリングの下の「ソーシング」機能領域内の「サプライヤ・ネゴシエーションに内部原価ファクタを適用」オプトイン。機能のオプト・イン手順については、このドキュメントの「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
ソーシングのRedwoodページ使用可能(ORA_PON_SOURCING_REDWOOD_ENABLED)。
ネゴシエーションを作成するためのRedwoodページ使用可能(ORA_PON_CREATE_NEGOTIATION_REDWOOD_ENABLED)。

プロファイル・オプションを有効にする手順は、「プロファイル・オプション値の設定」のトピックを参照してください。

ヒントと考慮事項

明細のデフォルト内部原価ファクタを定義できます。これは、新規明細がネゴシエーションに追加されるたびに自動的に適用されます。
落札および分析ページの変換済金額および変換済価格の詳細な内部原価内訳、および応答の比較時の内部原価比較は、この更新では使用できませんが、将来のリリースで使用可能になります。

主なリソース

Oracle Visual Builder Studioを使用したRedwoodアプリケーション・ページの拡張の詳細は、Oracle Fusion Cloud HCMおよびSCM: Visual Builder Studioを使用したHCMおよびSCM用のRedwoodアプリケーションの拡張を参照してください。
Oracle Fusion Cloud Human Resourcesの「ガイド付きジャーニの概要」を参照してください: ジャーニの実装および使用ガイド(Oracle Help Centerを参照)。
内部原価ファクタの詳細は、「内部原価ファクタの適用」を参照してください。

アクセス要件

この権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

内部原価ファクタの適用(PON_APPLY_INTERNAL_COST_FACTORS)

この権限はこの更新より前に使用可能でした。