ナレッジ・オーサリングでの記事ライフサイクル・イベントのリスニング
作成者がナレッジ記事を操作する際、AIエージェントのトリガーや別のシステム/オブジェクトへのデータの書込みなどの操作を行うためのコードを起動できます。 オーサリングでナレッジ記事に対して作成者が完了する手動アクションのほとんどは、作成/更新/削除/承認/公開/などされている記事に関する情報にアクセスできるイベントを起動します。
これにより、ナレッジ・オーサリング・プロセスを他のツールやプロセスにこれまで以上に深く結び付けることができます。 たとえば、ナレッジ記事をカスタム・オブジェクトに接続する場合は、記事の一意の識別子が必要です。この識別子は、記事を初めて保存した後にのみ使用できます。 これで、VB拡張機能でCREATEアクションをリスニングし、必要なデータ(そのIDを含む)をカスタム・オブジェクトに書き込むことができます。 同様に、これらのイベントを使用して機械翻訳を活用し、記事のローカライゼーションを維持することもできます。これはAIエージェント経由でも可能です。
有効化および構成ステップ
Visual Builder Studioを活用して、アプリケーションを公開します。 Visual Builderを使用したアプリケーションの拡張の詳細は、Oracle Help Center→関心のあるアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Configuration and Extension」を参照してください。
26A以降、ナレッジ・オーサリングの次のページに、kmArticleActionEventという名前のイベントが含まれるようになりました。
| ページ | 簡単な説明 | 潜在的なアクション |
|---|---|---|
| 作成元SR | 処理プランを使用してSRまたはヘルプ・デスク・リクエストから項目を作成する場合に使用されます | CREATE |
| Gen-from-sr | 生成AIを使用してSRから記事を生成するときに使用されます | CREATE |
|
これらのページでは、すべてのナレッジ記事がリストされ、同じイベント・セットが提供されます。リスト記事が最も頻繁に使用されます。 | DELETE, PUBLISH, UNPUBLISH, WORKFLOW_START |
| 管理- 記事 | ほとんどの記事が作成および更新されるページ。 | CREATE, UPDATE |
| 翻訳記事 | 手動翻訳に使用するページ。 | UPDATE |
| view-article | 更新、公開、非公開、WORKFLOW_START、WORKFLOW_APPROVE、WORKFLOW_REJECT、WORKFLOW_ASSIGN |
このイベントを聞いて、著者が上記のアクションのいずれかを実行したときに反応します。 イベントには、前述の「潜在的なアクション」列に表示される値を含むアクション属性と、複雑なcontentDataオブジェクトが含まれます。 contentDataオブジェクトのコンテンツは、どのようなアクションが発生したかによって異なり、記事に対して何が発生したかを理解するのに十分な情報が常に必要です。
ヒントと考慮事項
これらのイベントは、単一の記事に対して手動アクションが実行されたときに取得されます。 つまり、エラー状態ではこれらのイベントはトリガーされず、一括更新や外部でトリガーされる更新(API経由)も行われません。 これらのイベントで何をするかを決定する際には、この点を考慮してください。