クラウド・レディネス / Oracle Configure, Price, Quote Cloud
新機能
すべて展開


  1. 更新23B
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 機能のサマリー
  4. 構成、価格設定、見積
    1. 管理
        1. Oracle CPQにアクセスするIP範囲の制限
    2. 資産ベースのオーダー
        1. コマース標準プロセスに対する資産ベース・オーダーのサポート
    3. コマース
        1. コマース標準プロセス
        2. 標準プロセス文書
        3. 標準プロセス属性
        4. 標準プロセス処理
        5. 標準プロセスのコマース統合
    4. 統合
        1. 「REST - 明細のエクスポート」用のカスタム・フィルタ
        2. シングル・サインオン用のOpenID Connect
        3. 統合センターへのOracle Fusion CRM統合の追加
    5. 価格設定
        1. 価格設定エンジンでの階層製品価格設定のサポート
        2. 価格設定エンジンのパフォーマンスの最適化
    6. Webサービス
        1. ホスト会社REST API
        2. 部品設定REST API
        3. 価格設定の設定REST APIの拡張機能
        4. SCIM準拠のユーザー管理REST API
  5. 重要な処理および考慮事項

更新23B

改訂履歴

本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。

日付 モジュール 機能 ノート
2023年5月12日 重要な処理および考慮事項   文書の更新。改訂済の項。
2023年3月31日     初版作成。

概要

Oracle Configure, Price, and Quote (CPQ)の使用により、商談から見積、オーダーまでの一連のプロセス(製品の選択、構成、価格設定、見積作成、オーダーおよび承認のワークフローを含む)を合理化できます。Oracle CPQは柔軟性と拡張性の高いエンタープライズ対応ソリューションです。直販や間接、Eコマースといった販売チャネルを通じて製品やサービスを販売するあらゆる規模のお客様にご利用いただけます。

このガイドは、Oracle CPQ 23Bの新機能や改善点に関して理解する必要がある情報の概要をまとめたものです。

セキュリティと新機能

システムのセキュリティ構造が変更されている場合は、実装する新機能についてセキュリティ管理者に知らせる必要がある場合があります。

アイデア募集中

ご意見をお待ちしています。クラウド・サービスの改善方法についての提案がございましたら、お知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボを通してなど、アイデアを送信する方法はいくつかあります。このアイコンが機能名の後に表示されている箇所はすべて、お客様のアイデアを実現した機能です。

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、cpqcloud_documentation_us_grp@oracle.comまでお送りください

免責事項

この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。

この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。

機能のサマリー

列の定義:

レポート = 新規または変更済の、オラクル社提供の実行可能レポート。

UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムのマイナーな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小限になります。

UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能には、より複雑な設計が含まれます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。

すぐ使用できない状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用できるようにするには、処理が必要です。これらの機能は提供時には使用不可になっているため、機能を使用可能にするかどうかおよび使用可能にする時期を選択してください。たとえば、a)新規または拡張BIサブジェクト領域は、レポートにまず組み込む必要があり、b)新規Webサービスは使用する前に統合する必要があり、c)ユーザー・ロールに機能を割り当てないと機能にアクセスできません。

エンド・ユーザーがすぐに使用可能
(機能が使用可能な状態で提供)

レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入れテストでは、大規模なUIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当ててください。

エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要
(機能は無効化状態で提供)

これらの機能を使用可能にするために処理が必要になるため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。

機能

レポート

UIまたは
プロセスベース:
小規模

UIまたは
プロセスベース:
大規模*

構成、価格設定、見積

管理

Oracle CPQにアクセスするIP範囲の制限

資産ベースのオーダー

コマース標準プロセスに対する資産ベース・オーダーのサポート

コマース

コマース標準プロセス

標準プロセス文書

標準プロセス属性

標準プロセス処理

標準プロセスのコマース統合

統合

「REST - 明細のエクスポート」用のカスタム・フィルタ

シングル・サインオン用のOpenID Connect

統合センターへのOracle Fusion CRM統合の追加

価格設定

価格設定エンジンでの階層製品価格設定のサポート

価格設定エンジンのパフォーマンスの最適化

Webサービス

ホスト会社REST API

部品設定REST API

価格設定の設定REST APIの拡張機能

SCIM準拠のユーザー管理REST API

>>重要な処理および考慮事項については、クリックしてください

構成、価格設定、見積

管理

Oracle CPQ 23Bでは、次の管理機能が提供されます。

Oracle CPQにアクセスするIP範囲の制限

Oracle CPQ 23Bでは、ホスト企業の管理者が、自分のOracle CPQ環境にアクセスできるIP範囲を管理できます。これにより、たとえば、お客様のオフィス・ネットワークや仮想プライベート・ネットワーク(VPN)からのみCPQ環境にアクセスできるように管理者が指定できます。

この機能は、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)環境でのみ使用できます。有効にすると、次のように「一般サイト・オプション」ページから2つの新しい一般サイト・オプションを使用できるようになります:

  • 許可されたIP範囲 - 環境にアクセスできるすべてのIP範囲のリスト(IPv4 CIDR形式)。
  • 制限付きIPのリダイレクトURL - アクセスが許可されていない場合に、ユーザーがリダイレクトされる宛先。たとえば、企業のWebサイトのホーム・ページまたは専用のアクセス拒否ページにユーザーをリダイレクトできます。

「一般サイト・オプション」のホーム・ページのIP範囲のサンプル・ネットワーク・オプション

有効化のステップ

この機能を有効にするには、サービス・リクエスト(SR)を登録する必要があります。

この機能は、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)環境のみで使用できます。

ヒントと考慮事項

  • 管理者は、範囲間のセパレータとしてパイプ(|)を使用して、「許可されたIP範囲」フィールドに複数のIP範囲を入力できます。たとえば、「173.227.23.2/32」は単一の値、「173.227.23.2/32|92.168.0.0/24」は2つの値を示します。
  • 許可されたIP範囲にユーザーのIPが含まれていない場合は、他のドメイン許可リストにユーザーのIPかリストされているかどうかに関係なく、指定したリダイレクトURLにリダイレクトされます。
  • 「許可されたIP範囲」が空白に設定されている場合は、サイトへのアクセス、許可された処理の実行およびWebサービスの呼出しをユーザーが実行できます。
  • ユーザーがサイトにアクセスしようとしたときに、ユーザーのIPが「許可されたIP範囲」に含まれていない場合は、指定したリダイレクトURLにユーザーがリダイレクトされて、Webサービス要求に対してはエラー・メッセージが返されます。

資産ベースのオーダー

Oracle CPQ 23Bでは、次の資産ベース・オーダー(ABO)機能が提供されます。

コマース標準プロセスに対する資産ベース・オーダーのサポート

Oracle CPQ 23Bには、新しいOracle Sales統合サイト・インストール用の標準プロセスが導入されています。この機能は、標準プロセスを使用する新しいABO実装にのみ影響します。既存のABO実装に変更はありません。

標準プロセスには、ABO関連のコマース属性、処理、関数およびデータ列が用意されているので、新しいABO実装の管理者設定が簡単になります。

有効化のステップ

コマース標準プロセスを使用する新しいABO実装については、23B ABOパッケージをインストールして、Oracle CPQ 23B Asset-Based Ordering Implementation Guide (My Oracle Support 文書ID 2182966.1)を参照してください。

コマース

Oracle CPQ 23Bでは、次のコマース機能を使用できます。

コマース標準プロセス

Oracle CPQ 23Bには、事前定義済の見積り、オーダー、統合およびその他のワークフロー・プロセスを含むコマース標準プロセスが導入されています。Oracle CPQでは、製品の標準化を促進するために標準プロセスを使用しており、標準の統合要素が用意されています。標準プロセスには、販売プロセスをサポートするために顧客実装で使用する機能が含まれています。

Oracle CPQ 23B以降、新しいOracle Sales統合サイト・インストール用の標準プロセスが提供されており、新しいコマース・プロセスを作成する際のデフォルト・プロセスになっています。既存のコマース・プロセス定義に変更はありません。新しいお客様も既存のお客様も、文書、属性、処理、ルール、ライブラリ関数、レイアウト、データ列、コマース統合およびワークフロー・ステップが自動的に移入される新しい標準プロセスを作成できるようになります。

標準プロセスの品目

次の表では、標準プロセスの品目をリストし、管理対象の動作、管理対象外のプロパティおよび管理対象のプロパティについて説明します。

  • 管理対象の動作には、許可されない動作がリストされています。

  • 管理対象外のプロパティには、上書きなしで変更できるプロパティがリストされています。

  • 管理対象のプロパティには、上書きありで変更できるプロパティがリストされています。お客様は、上書きの選択を解除することで、すぐにデフォルトのプロパティに戻ることができます。

管理対象エンティティ 管理対象の動作 管理対象外の動作 管理対象のプロパティ コメント
コマース・プロセス 削除の許可 すべてのプロパティ なし  
メイン文書とサブ文書 削除なし、タイプ変更なし 翻訳 その他すべてのプロパティ  
メイン文書とサブ文書の属性 削除なし、タイプ変更なし 翻訳、文書ビュー、マッピング その他すべてのプロパティ 料金属性配列は読取り専用です
プロセス処理、メイン文書処理およびサブ文書処理 削除なし、タイプ変更なし 翻訳、文書ビュー、統合 その他すべてのプロパティ  
メインおよびサブ文書ルール 削除なし、タイプ変更なし 翻訳、ステータス、名前、摘要 その他すべてのプロパティ  
コマース・ライブラリ(BML) 削除なし 名前、摘要 その他すべてのプロパティ  
メインおよびサブ文書のJETレスポンシブ・レイアウト 削除なし すべてのプロパティ 管理対象のプロパティなし レガシーおよびモバイル・レイアウトはサポートされていません
ステップ 削除の許可 すべてのプロパティ 管理対象のプロパティなし  
データ列 削除の許可 すべてのプロパティ 管理対象のプロパティなし  
コマース統合 削除の許可 すべてのプロパティ 管理対象のプロパティなし  
ショッピング・カート 該当なし すべてのプロパティ 管理対象のプロパティなし ショッピング・カートは標準設定で使用不可になっていますが、使用可能にできます
算式 該当なし すべてのプロパティ 管理対象のプロパティなし 標準プロセスに算式は用意されていません。以前の算式はBMLに移動されました

新しい標準プロセスでは、シード済でシステム化された機能ロジックにより見積オブジェクトが標準化されているので、お客様が新しいコマース機能を簡単に導入できるだけでなく、営業、サブスクリプションおよびオーダー管理の統合ソリューションも用意されています。

有効化のステップ

この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。

標準プロセス文書

標準のメイン文書とサブ文書は、それぞれトランザクションとトランザクション明細です。これらの文書には、必要に応じて上書きできる標準関数が含まれています。

デフォルト値を上書きするには、適用可能な上書きオプションを選択し、「適用」をクリックしてから、新しい関数を定義します。標準関数にすばやく戻すには、適用可能な上書きオプションの選択を解除し、「適用」をクリックします。

読取り専用モードで事前定義済関数を表示するには、「関数の表示」をクリックします。

標準プロセス文書には、お客様がすぐに使用できる事前定義済の機能ロジックが付属しています。必要に応じて、シード済ロジックを管理者が上書きして、カスタマイズ・ロジックを組み込むことができます。

有効化のステップ

この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。

標準プロセス属性

コマース属性は、請求、出荷、部品、価格設定、収益情報などのデータを収集するための入力フィールドの基盤です。標準プロセス属性は、冗長属性を削除し、コマース統合を簡単に実現できるように合理化されています。次の属性は、標準プロセスのサブ文書の「価格属性セット」には含まれません:

  • _price_subtotal
  • _price_discount_percent
  • _price_total_discount
  • _price_net_price
  • _price_override_price
  • _price_override_discount
  • _price_discount_comment
  • _price_override_quantity

重要: この変更は、新規サイトおよび新規作成された標準プロセスにのみ影響します。これらの属性は、既存のコマース・プロセスからは削除されません。

標準プロセス属性は削除または順序変更できませんが、デフォルト値および変更処理を上書きできます。標準デフォルト値にすばやく戻すには、該当する上書きオプションの選択を解除し、「適用」をクリックします。

デフォルトの変更処理、関数および設定を上書きしたり元に戻したりすることもできます。

標準プロセスの属性および処理には、お客様がすぐに使用できる事前定義済の機能ロジックが付属しています。必要に応じて、シード済ロジックを管理者が上書きして、カスタマイズ・ロジックを組み込むことができます。

有効化のステップ

この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。

標準プロセス処理

コマース処理により、文書内のイベントがトリガーされます。標準プロセス処理は削除できませんが、処理機能を表示および上書きでき、デフォルト値に簡単に戻すこともできます。お客様が使用しない場合は、ほとんどの標準プロセス処理をレイアウトから削除できます。

読取り専用モードで事前定義済関数を表示するには、「関数の表示」をクリックします。

標準プロセス処理には、標準設定、および拡張変更と変更タブの値が付属しています。これらの値および設定も上書きでき、上書きを削除すれば標準値に戻せます。

「変更」および「カタログから追加」処理については、必要に応じて標準宛先の値とオプションを上書きできます。上書きを削除すると、標準の値とオプションにすばやく戻せます。デフォルト値を表示するには、「標準宛先の上書き」オプションを選択して「適用」をクリックします。

標準プロセスの属性および処理には、お客様がすぐに使用できる事前定義済の機能ロジックが付属しています。必要に応じて、シード済ロジックを管理者が上書きして、カスタマイズ・ロジックを組み込むことができます。

有効化のステップ

この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。

標準プロセスのコマース統合

Oracle CPQ 23B以降、Oracle SalesとOracle CPQの統合を簡単に設定するための事前定義済REST統合が、標準プロセスに用意されています。さらに、オーダーおよびサブスクリプション管理のための事前定義済BML統合がいくつか用意されています。標準プロセスには、デフォルトでOracle統合が含まれます。お客様はコマース・プロセスに統合を追加でき、不要な統合は削除できます。

新しい標準プロセスを作成すると、Oracle Salesとオーダー管理の統合用の標準プロセスのRESTとBMLコマースの統合がいくつか自動的に移入されます。

有効化のステップ

この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。

統合

Oracle CPQ 23Bでは、次の統合機能が提供されます。

「REST - 明細のエクスポート」用のカスタム・フィルタ

Oracle CPQ 23Bには、「REST - 明細のエクスポート」コマース統合用のカスタム明細レベル・フィルタが導入されています。管理者が、各統合でカスタム明細タイプ・フィルタを使用可能にできるようになりました。このタイプを選択した場合は、その明細をエクスポートに含めるかどうかを示す明細レベルの属性を、管理者が追加で指定する必要があります。この属性はブール型でもテキスト型でもよく、値が'true'の場合は明細がエクスポートに含められます。属性値が'true'以外の場合、明細レベルの属性はエクスポートに含められません。

カスタム・フィルタにより、管理者がCRMシステムに同期する明細数を柔軟に減らすことができます。上流のビジネス要件に基づいて同期する明細数を制限することで、これらの統合を使用するコマース処理のパフォーマンスが向上します。

「REST - 明細のエクスポート」統合を追加する際には、カスタム明細タイプ・フィルタを使用できます。「REST - 明細のエクスポート」統合を追加する詳細な手順は、Oracle CPQ管理オンライン・ヘルプのコマース統合を参照してください。

カスタム明細フィルタ属性を設定した「REST - 明細のエクスポート」統合の例

有効化のステップ

この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。

ヒントと考慮事項

  • 「カスタム」フィルタ・タイプを選択した場合は、フィルタ属性を含める必要があります。フィルタ属性は、ブール型またはテキスト型のサブ文書属性である必要があります。
  • 管理者は、デフォルト値、算式またはBMLを使用して、選択したフィルタ属性の値を各明細にプログラムで移入する必要があります。
  • 値がtrue(大/小文字の区別なし)の明細は、統合のペイロードに含められます。その他の値の明細はfalseとして扱われます。
  • 現時点では、REST統合はOracle CX Sales統合でのみサポートされます。同期されている明細は、Oracle CXワークスペースに表示されます。フィルタされた明細はOracle CX Salesで使用できません。

シングル・サインオン用のOpenID Connect

Oracle CPQ 23Bでは、シングル・サインオン(SSO)オプションとしてOpenID Connect (OIDC)のサポートが追加されています。OIDCは、Oracle Identity and Access Management (IAM)のアイデンティティ・ドメインおよびIDCSとともに使用できる既存のOAuthプロバイダ構成の拡張機能です。OIDCにより、IDCSで構成されたOracleとカスタム・アプリケーション間のフェデレーテッドSSOソリューションを使用可能にする、OAuth 2.0に対するアイデンティティ・レイヤーが追加されます。

重要: この文書では、Oracle Identity and Access Management (IAM)のアイデンティティ・ドメインおよびOracle Identity Cloud Services (IDCS)プラットフォームをIDCSと呼びます。

OpenID Connectは、ユーザー認証時の認証に使用される資格証明のタイプ、およびユーザー・プロパティ(例: 名、姓、EメールID)などのユーザー情報を共有するためのIDトークンを含むJSONスキーマを使用するRESTful Webサービスに基づいています。

有効化のステップ

次のステップには、OpenID Connectを使用するOAuthプロバイダの設定が含まれます。

  1. Oracle CPQ統合センターでOAuthプロバイダ統合を作成します。ステップごとの手順については、Oracle CPQ管理オンライン・ヘルプのOAuthプロバイダ統合 > 管理 > 統合センターを使用したOAuthプロバイダ統合の構成(Oracle CPQ 22D以降)を参照してください。
  2. テナント署名証明書およびクライアント・アプリケーション構成ステップを設定します。ステップごとの手順については、Oracle CPQ管理オンライン・ヘルプのOAuthプロバイダ統合 > 管理 > 統合センターを使用したOAuthプロバイダ統合の構成(Oracle CPQ 22D以降)を参照してください。
  3. OAuthプロバイダ統合ページの「OpenID Connect」セクションの次のフィールドに入力して、OpenID Connectを設定します:

  1. 「保存」をクリックします。OpenID Connect統合を使用するOAuthプロバイダが設定されました。

シングル・サインオンのOpenID接続の有効化

OpenID Connect統合を使用するOAuthプロバイダを設定したら、次のステップを完了してシングル・サインオン用のOpenID Connectを有効にします。

  1. Oracle CPQホーム・ページの「統合プラットフォーム」セクションの「シングル・サインオン」をクリックします。「シングル・サインオン設定」ページが表示されます。
  2. 「シングル・サインオン方法」ドロップダウンから「OpenID Connect」を選択します。

  1. 「適用」をクリックします。OpenID Connect統合を使用するOAuthプロバイダがシングル・サインオン設定と接続されました。
  2. (オプション) iframeドメインの許可リストにサイト・ドメインを含めるように、My Oracle Supportでサービス要求(SR)を登録します。このステップは、許可リストにまだ登録されていない別のアプリケーションにOracle CPQを埋め込む場合にのみ必要です。

ヒントと考慮事項

  • OpenID Connect統合を使用するOAuthプロバイダがシングル・サインオン設定に接続されると、管理者かOracle CPQおよびIDCSのユーザー設定を完了できるようになります。ユーザー設定は、CPQアプリケーション・テンプレートを介して、または一括インポートによって手動で実行できます。Oracle CPQ管理オンライン・ヘルプまたはOracle Identity Cloud Service for CPQ(あるいはその両方)を参照してください。
  • Oracle CX SalesとOracle CPQの間のOpenID Connectを使用してシングル・サインオンを有効にする場合、プロセスの処理URLを設定するステップについては、CX SalesとOracle CPQの統合を参照してください。
  • サイトをSAMLからOpenID Connectに移動した後、SSOでログインしているすべてのユーザーがすべてのブラウザを閉じて、再度ログインする必要があります。

統合センターへのOracle Fusion CRM統合の追加

新しいFusion Customer Relationship Management (CRM)統合タイプがOracle CPQ統合センターに追加されました。この機能により、Oracle CPQとOracle Fusion Sales (CX Sales)の間の接続の設定と管理が簡単になります。この新しいインタフェースでは、カスタマ・サポートやクラウド運用の支援を受けなくても、管理者がFusion環境の詳細を直接構成できます。新規および既存のOracle Fusion Sales (CX Sales)コマース統合でFusionサイトに対してWebサービス・コールを実行する際に、これらのプロパティが使用されます。

統合センターのFusion CRM統合では、次の3つの状態がサポートされます:

  • CRM統合設定なし - Oracle CPQからFusionへの統合が設定されておらず、まだ存在しません。
  • 「統合使用可能」チェック・ボックス未選択 - 管理者がFusion統合の設定を開始しましたが、統合接続がアクティブではありません。この状態では統合が存在し、管理者が統合を構成できますが、ユーザー側では統合が実行されません。
  • 「統合使用可能」チェック・ボックス選択済/統合が完全にアクティブ - 管理者がFusion統合の設定を完了し、2つのアプリケーション間の統合接続がアクティブになっています。アクティブのときは、統合が存在し、管理者がCRM統合をすべて構成でき、ユーザー側でそれらの統合が実行されます。

有効化のステップ

CRM統合タイプを作成するには、権限を持つ管理者が次のステップを実行できます:

  1. 管理ホーム・ページの「統合プラットフォーム」セクションの「統合センター」をクリックします。
  2. 「統合の作成」をクリックします。
  3. 「タイプ」ドロップダウンから「CRM」を選択します。「CRM統合」フィールドのエントリが表示されます。Fusion統合の「ベンダー」「名前」および「変数名」にテキストが自動的に入力されます。

  1. エンドポイントURLを入力します。これはFusionドメインのURLです。
  2. 営業管理者ロールを持つFusionユーザーのユーザー名を入力します。
  3. 営業管理者ロールを持つFusionユーザーのパスワードを入力します。
  4. (オプション)スコープを入力します。これは、OAuthプロバイダのスコープ値です。
  5. 「統合使用可能」チェック・ボックスを選択して、Fusion CRMを有効にします。
  6. 「保存」をクリックします。

重要: CRM統合がアクティブになった後、「統合使用可能」チェック・ボックスの選択を解除すると、それを使用する統合が無効になります。ランタイム統合は実行されず、一部の管理機能か使用できない場合があります。

価格設定

Oracle CPQ 23Bでは、次の価格設定機能が提供されます。

価格設定エンジンでの階層製品価格設定のサポート

Oracle CPQ 23Bでは、CPQ価格設定エンジンが、製品階層、バンドルまたはBOM内の製品の存在と場所に基づいて、製品に様々な価格を設定して実行できます。製品は、スタンドアロン部品またはCPQ BOM品目定義表に定義されているBOM品目(ルートBOM品目を含む)のどちらでも構いません。

BOM関連品目を価格モデルに追加するには、管理者が「価格設定データ」セクションの「列」をクリックし、「BOM品目」オプションを選択してこの列を表示します。「BOM品目変数名」オプションも選択できますが、必須ではありません。これらの列は自動的に使用可能になりますが、Oracle CPQ 23Bではデフォルトで非表示になっています。

価格モデルにBOM関連列が表示される際に、管理者がBOM品目または製品の価格設定データを定義します。次の例は、2つの品目がある価格モデルを示しています:

  • 青で囲まれた明細品目では、Connected ServicesのBOM品目の価格を定義しています。使用可能な場合、BOM品目の部品番号またはモデル・パスが「製品」列に表示されます。

  • 緑で囲まれた明細品目では、製品がスタンドアロン販売されたときのConnected Services製品の価格を定義しています。

営業ユーザーがこれらの品目を見積に追加し、関連する価格設定ルールおよび価格モデルの基準が満たされると、その価格モデルの価格が適用されます。

価格モデルUXおよび価格設定エンジンのランタイム価格設定計算で、部品製品と階層BOMタイプの製品の両方の価格設定がサポートされるようになりました。

有効化のステップ

BOM関連製品の価格モデルを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 「管理」ページにナビゲートします。

  2. 「製品」セクションの「価格設定ポータル」をクリックします。

  3. 「価格モデル」カードをクリックします。

  4. 「価格モデル」ページの上部にある「追加」ボタンをクリックします。

  5. 「名前」フィールドに名前を入力します。

  6. 変数名を入力します。変数名には、英数字とアンダースコアのみを指定できます。

  7. 値タイプを選択します:

  • 絶対価格: 各通貨について、割引ではなく静的価格を入力する場合に選択します。
  • 割引額: 割引を金額で入力する場合に選択します。
  • 割引率: 割引をパーセントで入力する場合に選択します。
  1. 「動的価格設定」の「ボリューム価格設定」オプションを選択します。

  2. 必要に応じて、「摘要」を入力します。

  3. 「作成」をクリックします。

  4. 「価格設定データ」の「列」をクリックします。

  5. 「BOM品目」、およびオプションで「BOM品目変数名」を選択します。

  1. 「適用」をクリックします。

  2. 「価格設定データ」の「編集」をクリックします。

  3. 「追加」をクリックします。

  4. BOM関連製品を追加するには:

    1. 「タイプ」ドロップダウンから「BOM品目」を選択します。

    2. 該当するBOM品目をドロップダウンから選択します。

    3. 適用可能な価格または割引を追加します。

ノート:

  • BOM品目検索では大/小文字が区別されます。

  • BOM品目名は一意ではない可能性があるため、各BOM品目の変数名とルートBOM変数名が表示されます。製品(部品番号)またはBOM品目パスのどちらかがBOM品目定義に記載されている場合は、それらも表示されます。

  1. 部品品目を追加するには:

    1. 「タイプ」ドロップダウンから「製品」を選択します。

    2. 該当する製品をドロップダウンから選択します。

    3. 適用可能な価格または割引を追加します。

  1. 価格設定データ明細の追加が完了したら、「更新」をクリックします。

ヒントと考慮事項

  • 価格設定エンジンで階層製品価格設定を有効にするには、BOM品目定義表に製品階層を定義する必要があります。

  • デプロイされていないBOM品目定義表の新しいBOM品目は、価格設定データ品目として追加できますが、そのBOM品目を製品構成で使用できるようにするには、BOM品目定義表をデプロイする必要があります。

  • 価格設定エンジンのBOM品目の価格設定を使用してルートBOM品目の価格を設定する場合は、関連する部品番号を指定してBOMのルート品目の価格を部品データベースに定義しないでください。

  • 価格設定エンジンでの製品価格の一括アップロードおよびダウンロードも、BOM品目の価格設定をサポートするように拡張されました。

価格設定エンジンのパフォーマンスの最適化

Oracle CPQ 23Bでは、営業ユーザーとのやり取り中にCPQ価格設定エンジンが不必要に起動されなくなり、パフォーマンスが向上しました。また、このリリースでは、価格設定ポータルの「価格設定オプション」に価格設定関連の設定がまとめれられて、管理者エクスペリエンスが向上しました。価格設定ポータルの新しい「価格設定オプション」カードをクリックすれば、価格設定の設定にアクセスできます。

Oracle CPQ 23Bでは、次の機能拡張を含む価格設定動作バージョン4が導入されています:

  • 価格設定計算が、コマース処理で1回実行されるように最適化されています。

  • 算式の実行直前に、価格設定エンジンの計算が実行されます。

価格設定動作バージョン4には、以前のバージョンの次の動作も含まれています。

  • サブ文書の変更が実行される前に、メイン文書の属性が移入されます。

  • 「処理」の「変更」タブの属性に対して「デフォルトに戻す」が選択されているときは、文書の拡張デフォルトBMLが実行されなくなりました。

重要: 以前は価格設定エンジンからコマース見積明細に返されていた_pricing_engine_infoは、価格設定動作バージョン4で非推奨になりました。この項目は、_price_calculation_infoで価格設定エンジンから返されるデータと重複していました。

ノート: Oracle CPQ 23B以降、価格設定の設定は「一般サイト・オプション」または「コマース設定」で設定しなくなりました。価格設定の設定は、価格設定ポータルの「価格設定オプション」にまとめられています。前の設定場所にはナビゲーション・リンクが用意されており、管理者は「価格設定オプション」ページに移動できます。

価格設定エンジンのパフォーマンス最適化により、パフォーマンスが向上し、価格設定関連の設定がまとめられています。

有効化のステップ

次のステップを実行して、価格設定オプションを設定してください。

  1. 「管理」ページにナビゲートします。

  2. 「製品」セクションの「価格設定ポータル」をクリックします。

  3. 「価格設定オプション」カードをクリックします。

  4. 「編集」をクリックします。

  5. 「最初の一致する価格モデルのみ適用」オプションを設定します。このオプションにより、価格設定評価時に1つまたは複数どちらの価格モデルが製品に適用されるかが決まります。

  • オン - 製品の価格設定ルールおよび価格モデル基準に一致する最初の価格モデルのみ。*デフォルト値

同じ製品が複数の価格設定ルールにあり、ルール内の複数の価格モデル内にもある場合、価格設定ルールの価格値は、(「管理」ページのルールのリストに表示されている)最初のルール、およびその製品とコンテキストに適用されるルール内の(そのルールの「リンク済価格モデル」セクションに表示されている)最初の価格モデルから導出されます。

  • オフ - 製品の価格設定ルールおよび価格モデル基準と一致するすべての価格モデルが適用されます。

  1. 価格設定動作バージョンを選択します。

重要: 価格設定動作バージョンを別のバージョンに切り替えると、システム内の既存の価格設定および過去のトランザクションに影響する可能性があります。本番環境に変更を導入する前に、価格設定動作バージョンの変更の影響を徹底的にテストすることをお薦めします。価格設定動作バージョンを本番環境で変更した場合、トランザクション・データを以前の状態に戻すには、多大な工数が必要になる場合があります。

  • バージョン1 - レガシー価格設定動作を表します。

  • バージョン2 - CPQ価格設定エンジンを価格設定計算の製品として実行し、起動フローおよび価格設定フローを次のように調整します: サブ文書の変更実行前にメイン文書の属性を移入し、算式の実行直前にグローバル価格設定の計算を実行します。

  • バージョン 3 - 次の変更に加えてバージョン2のすべての調整を保持します: 処理の「変更」タブで属性に対して「デフォルトに戻す」が選択されている場合、文書の拡張デフォルトBMLが実行されなくなります。

  • バージョン4 - バージョン3のすべての調整を保持し、コマース価格設定のパフォーマンスを向上させます。価格設定計算が、コマース処理で1回実行されるように最適化されるようになりました。

  1. 「価格モデルJSONをコマースに転送」オプションを設定します。

  • オン - 価格モデルJSON情報をコマースに送信します。

  • オフ - 価格モデルJSON情報をコマースに送信しません。*デフォルト値

コマースでこの属性を使用しない場合は、このオプションをオフにするとパフォーマンスが向上します。

  1. 「保存」または「更新」をクリックして変更を保存するか、「取消」をクリックして前の設定を保持します。

Webサービス

Oracle CPQ 23Bでは、次のWebサービス機能が提供されます。

ホスト会社REST API

Oracle CPQ 23Bでは、会社正式名称、会社ログイン、Eメール、電話、FAX、住所、市区町村、都道府県/州、郵便番号、国、定期購読プラン、基準言語、サポートされている言語、数値書式、単位、日時書式、タイム・ゾーン、基準通貨、サポートされている通貨などのホスト会社情報を取得するための会社REST APIが導入されています。

会社情報の取得

このエンドポイントを使用して、ホスト会社情報を取得します。

  • エンドポイント: /rest/v14/companies/_host
  • メソッド:  GET

この情報は、管理者がホスト会社の情報、特にサポートされている言語や通貨を検索する際に役立ちます。

有効化のステップ

REST APIガイドのRESTサービス定義をレビューして活用します(Oracle Help Center関心のあるアプリケーション・サービス領域→APIおよびスキーマからアクセス可能)。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、クイック・スタートに関する項から開始してください。

ヒントと考慮事項

  • ホスト会社セグメントに対するフル・アクセス権がある管理ユーザーは、このREST APIを介して要求した情報を取得できます。
  • このREST APIは、パートナ組織情報の取得をサポートしていません。

部品設定REST API

Oracle CPQ 23Bでは、REST APIサービスを使用してCPQ部品を管理できるように、新しい基準部品設定REST APIが導入されています。次のWebサービスが使用可能になりました。

すべての部品の取得

このエンドポイントを使用して、すべてのCPQ部品を取得します。

  • エンドポイント: /partSetups
  • メソッド: GET

部品の作成

このエンドポイントを使用して、新しいCPQ部品を作成します。

  • エンドポイント: /partSetups
  • メソッド:  POST

部品の取得

このエンドポイントを使用して、CPQ部品を取得します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}
  • メソッド: GET

部品の更新

このエンドポイントを使用して、指定したCPQ部品を更新します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}
  • メソッド: PUT

重要: PUTコールを実行するときに、要求のペイロードでプロパティを指定しないと暗黙的に空白に設定されます。したがって、すべての必須および数値の部品カスタム・フィールドを要求のペイロードに含める必要があります。

部品の削除

このエンドポイントを使用して、指定したCPQ部品を削除します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}
  • メソッド: DELETE

部品の拡張摘要の取得

このエンドポイントを使用して、CPQ部品の拡張摘要を取得します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}/extendedDescriptions
  • メソッド: GET

拡張摘要IDを使用した部品拡張摘要の取得

このエンドポイントを使用して、CPQ部品の拡張摘要を取得します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}/extendedDescriptions/{descriptionsId}
  • メソッド: GET

部品の拡張摘要の作成

このエンドポイントを使用して、CPQ部品の拡張摘要を作成します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}/extendedDescriptions
  • メソッド:  POST

部品の拡張摘要の更新

このエンドポイントを使用して、CPQ部品の拡張摘要を更新します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}/extendedDescriptions/{descriptionsId}
  • メソッド: PUT

1つの部品のすべての価格の取得

このエンドポイントを使用して、指定したCPQ部品の価格を取得します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}/prices
  • メソッド: GET

部品価格の作成

このエンドポイントを使用して、指定したCPQ部品の価格を作成します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}/prices
  • メソッド:  POST

部品価格の取得

このエンドポイントを使用して、CPQ部品に指定された価格を取得します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}/prices/{priceId}
  • メソッド: GET

部品価格の更新

このエンドポイントを使用して、CPQ部品の価格を更新します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}/prices/{priceId}
  • メソッド: PUT

部品価格の削除

このエンドポイントを使用して、CPQ部品の価格を削除します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}/prices/{priceId}
  • メソッド: DELETE

1つの部品のすべての翻訳の取得

このエンドポイントを使用して、指定したCPQ部品の翻訳を取得します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}/translations
  • メソッド: GET

部品の翻訳の作成

このエンドポイントを使用して、指定したCPQ部品の翻訳を作成します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}/translations
  • メソッド:  POST

部品の翻訳の取得

このエンドポイントを使用して、CPQ部品に指定された翻訳を取得します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}/translations/{translationId}
  • メソッド: GET

部品の翻訳の削除

このエンドポイントを使用して、CPQ部品に指定された翻訳を削除します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}/translations/{translationId}
  • メソッド: DELETE

すべての部品の拡張摘要の翻訳の取得

このエンドポイントを使用して、CPQ部品の拡張摘要の翻訳を取得します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}/extendedDescriptions/{descriptionId}/translations
  • メソッド: GET

部品の拡張摘要の翻訳の作成

このエンドポイントを使用して、CPQ部品の拡張説明の翻訳を作成します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}/extendedDescriptions/{descriptionId}/translations
  • メソッド:  POST

1つの部品の拡張摘要の翻訳の取得

このエンドポイントを使用して、CPQ部品の拡張摘要に指定された翻訳を取得します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}/extendedDescriptions/{descriptionId}/translations/{translationId}
  • メソッド: GET

部品の拡張摘要の翻訳の削除

このエンドポイントを使用して、CPQ部品の拡張摘要に指定された翻訳を削除します。

  • エンドポイント: /partSetups/{id}/extendedDescriptions/{descriptionId}/translations/{translationId}
  • メソッド: DELETE

部品のメタデータの取得処理

このエンドポイントを使用して、CPQ標準および部品カスタム・フィールドのメタデータを返します。

  • エンドポイント: /partSetups/actions/getPartMetadata
  • メソッド:  POST

基準部品設定REST APIを使用すれば、RESTサービスを介してCPQ部品をお客様が管理できます。

有効化のステップ

REST APIガイドのRESTサービス定義をレビューして活用します(Oracle Help Center関心のあるアプリケーション・サービス領域→APIおよびスキーマからアクセス可能)。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、クイック・スタートに関する項から開始してください。

価格設定の設定REST APIの拡張機能

Oracle CPQ 23Bでは、価格設定の設定REST API用の新しい機能が追加されて、CPQ価格設定エンジンの価格設定関連の設定を管理できるようになりました。次のWebサービスが使用可能になりました。

すべての価格設定オプションの取得

このエンドポイントを使用して、すべてのCPQ価格設定オプションを取得します。

  • エンドポイント: /pricingSetup/pricingOptions
  • メソッド: GET

価格設定オプションの更新

このエンドポイントを使用して、CPQの価格設定オプションを更新します。

  • エンドポイント: /pricingSetup/pricingOptions
  • メソッド: PATCH

さらに、価格の計算REST APIおよび価格モデルの価格設定データの取得、追加および更新REST APIが拡張されて、BOM品目の製品価格設定を処理できるようになりました。

新しい価格設定オプションのエンドポイントを使用すれば、RESTサービスを介して価格設定関連の設定をお客様が管理できます。

有効化のステップ

REST APIガイドのRESTサービス定義をレビューして活用します(Oracle Help Center関心のあるアプリケーション・サービス領域→APIおよびスキーマからアクセス可能)。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、クイック・スタートに関する項から開始してください。

SCIM準拠のユーザー管理REST API

Oracle CPQ 23Bには、System for Cross-domain Identity Management (SCIM)仕様に準拠したユーザー管理REST APIが導入されています。SCIM仕様は、クラウドベースのアプリケーションおよびサービス全体のユーザー・アイデンティティを管理しやすくするためのオープン標準です。Oracle CPQ 23Bでは、次のSCIM準拠のRESTサービスがサポートされています:

すべてのユーザーの取得

このエンドポイントを使用して、すべてのユーザーのリストを取得します。

  • エンドポイント: /rest/v14/scim/users
  • メソッド:  GET

1人のユーザーの取得

このエンドポイントを使用して1人のユーザーを取得します。

  • エンドポイント: /rest/v14/scim/users/{id}
  • メソッド:  GET

ユーザーの作成

このエンドポイントを使用して、新しいユーザーを作成します。

  • エンドポイント: /rest/v14/scim/users
  • メソッド:  POST

ユーザーの更新

このエンドポイントを使用して、既存のユーザーを更新します。

  • エンドポイント: /rest/v14/scim/users/{id}
  • メソッド: PUT

ユーザーの非アクティブ化

このエンドポイントを使用して、アクティブ・ユーザーを非アクティブにします。ユーザーが非アクティブの場合、その所有者はOracle CPQにログインできず、そのユーザーはユーザー・ライセンス数にカウントされません。

  • エンドポイント: /rest/v14/scim/users/{id}
  • メソッド: DELETE

SCIM準拠のユーザー管理REST APIにより、Oracleクラウドベースのアプリケーション全体のユーザーのプロビジョニングおよびユーザー関連情報の管理が簡単になります。

有効化のステップ

REST APIガイドのRESTサービス定義をレビューして活用します(Oracle Help Center関心のあるアプリケーション・サービス領域→APIおよびスキーマからアクセス可能)。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、クイック・スタートに関する項から開始してください。

ヒントと考慮事項

すべてのユーザーの取得エンドポイントでは、ユーザーおよびスキーマの問合せパラメータがサポートされています。

重要な処理および考慮事項

アップグレード前の考慮事項

既知の機能の変更

Oracle CPQ 23Bにアップグレードする前に、既知の機能に加えた変更を確認し、その変更に応じて計画することをお薦めします。

Oracle CPQの機能

摘要

JET 12.1.0のサポート Oracle CPQ 23AはJET 12.1.0をサポートしています。詳細は、カスタムJavaScriptおよびCSSを参照してください。
価格設定

Oracle CPQ 23B以降、価格設定の設定は「一般サイト・オプション」または「コマース設定」で設定しなくなりました。価格設定の設定は、価格設定ポータルの「価格設定オプション」にまとめられています。前の設定場所にはナビゲーション・リンクが用意されており、管理者は「価格設定オプション」ページに移動できます。

サポートされている機能への計画的な変更

Oracle CPQでは、アプリケーションを絶えず改善するために、製品の機能を定期的に評価し、改善された機能で置き換える必要がある古い機能を特定しています。古い機能をサポートすると、お客様に提供する価値に悪影響を及ぼします。このお知らせでは、提供された代替機能を把握して今後の更新に備えるための情報をCPQ管理者およびIT担当者に提供します。次の表に、廃止が計画されている機能、およびそれらが削除されるリリースのスケジュールを示します。

意味の説明

「非推奨」は、Oracle CPQの将来の更新で機能の削除が計画されていることを意味します(次の表の「サポート終了」列を参照)。この機能は、既存のユーザーに対してはその時点まで引き続き機能しますが、機能や文書は拡張されません。削除後は、その機能がサポートされなくなり、機能しなくなります。

Oracle CPQの機能

非推奨の発表

サポート終了と削除

説明

SalesforceコネクタのネイティブLightning UI

23B 24B

Salesforce管理パッケージのネイティブLightning UI(「Lightningモード」とも呼ばれます)が非推奨になります。この機能は、Oracle CPQ 24Bで終了して削除されます。

レガシー・グローバル関数

21C

24A

Oracle CPQの以前のバージョンでは、レガシー・グローバル関数(Jythonスクリプトとも呼ばれます)により、お客様がカスタムpythonスクリプトを記述して様々なタイプの処理のBMLで使用できました。パフォーマンスが低いため、Oracle CPQでは数年前にこれらのスクリプトのサポートを終了しました。Oracle CPQ実装でこの機能を使用している場合は、サポートされている標準機能(たとえば、ユーティリティBMLライブラリ、コマースBMLライブラリおよびBMQL)に管理者が移行することをお薦めします。

ご使用の環境でレガシー・グローバル機能が有効になっているかどうかを確認するには、次のステップに従います。

  1. 管理ホーム・ページにナビゲートします。
  2. 「開発者ツール」セクションで、「グローバル機能」オプションが使用可能になっている場合は、CPQ環境でレガシー・グローバル機能が有効になっています。

レガシー・コマースUI

21C

24A

Oracle CPQ 21Cでは、レガシー・コマース・トランザクションUIが非推奨になりました。この機能は、Oracle CPQ 24Aで終了して削除されます。

Oracle CPQ 18Cでコマースに対してJETレスポンシブUIが導入され、何年も進化を続けて本番環境での経験を積んだ結果、お客様はコマースと構成の両方で新しいJETレスポンシブUIのメリットを享受しています。Oracle CPQのお客様の大半は、JET UIへの完全な移行を完了しています。今後は、JETレスポンシブUIの拡張に重点を置いて、ユーザー・エクスペリエンス全般を向上させていきます。

これらの変更を発表するのは、お客様に早めにお知らせして、この更新に備えていただくためです。Oracle CPQの実装で、レガシー・コマースUIをまだ使用している場合は、JET UIへの移行の準備を始めることをお薦めします。JETコマースUIの有効化の詳細は、Oracle CPQ管理オンライン・ヘルプのJETトランザクションUIのトピックを参照するか、CPQ JET UI: ベスト・プラクティスおよびカスタマイズのビデオをご覧ください。

レガシー構成UI

21C

24A

Oracle CPQ 21Cでは、レガシー構成UIが非推奨になりました。この機能は、Oracle CPQ 24Aで終了して削除されます。

Oracle CPQ 19Bで構成に対してJETレスポンシブUIが導入され、何年も進化を続けて本番環境での経験を積んだ結果、お客様はコマースと構成の両方で新しいJETレスポンシブUIのメリットを享受しています。Oracle CPQのお客様の大半は、JET UIへの完全な移行を完了しています。今後は、JETレスポンシブUIの拡張に重点を置いて、ユーザー・エクスペリエンス全般を向上させていきます。

これらの変更を発表するのは、お客様に早めにお知らせして、この更新に備えていただくためです。Oracle CPQの実装で、レガシー構成UIをまだ使用している場合は、JET UIへの移行の準備を始めることをお薦めします。JET構成UIの有効化の詳細は、Oracle CPQ管理オンライン・ヘルプのJET構成UIのトピックを参照するか、CPQ JET UI: ベスト・プラクティスおよびカスタマイズのビデオをご覧ください。

レガシー・コマースおよび構成モバイル・レイアウト

21C

24A

Oracle CPQ 21Cでは、レガシー・コマースおよび構成モバイル・レイアウトが非推奨になりました。この機能は、Oracle CPQ 24Aで終了して削除されます。

レガシー・モバイル・レイアウトは、モバイル・デバイスでの見積りと構成に対する適応型エクスペリエンスを提供するために作成されました。JETレスポンシブUIは、デスクトップ、タブレット、電話デバイス全体で完全にレスポンシブかつ洗練されたユーザー・エクスペリエンスを実現しているので、デスクトップとモバイル・ユーザーに対して個別のUIレイアウトを管理する必要がなくなりました。

Oracle CPQ実装でレガシー・モバイル・レイアウトが有効になっている場合は、JETレスポンシブUIに移行して、エンド・ユーザーに最適なエクスペリエンスを提供することをお薦めします。JET UIレスポンシブ・エクスペリエンスの有効化の詳細は、Oracle CPQ管理のオンライン・ヘルプを参照してください。

これらの変更を発表するのは、お客様に早めにお知らせして、この更新に備えていただくためです。Oracle CPQの実装で、レガシー構成UIをまだ使用している場合は、JET UIへの移行の準備を始めることをお薦めします。JET構成UIの有効化の詳細は、Oracle CPQ管理オンライン・ヘルプのJETレスポンシブUIのトピックを参照してください。

レガシー・リッチ・テキスト・エディタ

21C

24A

Oracle CPQ 21Cでは、レガシー・リッチ・テキスト・エディタが非推奨になりました。この機能は、Oracle CPQ 24Aで終了して削除されます。

Oracle CPQでは、製品の古い領域が使用不可になり、新しく改善されたバージョンで置き換えられることがあります。CPQ 20Cで以前発表されていたように、リッチ・テキスト編集可能属性(RTE)の新しいインライン・エディタが導入されました。新しいJETエディタには、レガシー・エディタよりも多くのテキスト書式設定オプションが含まれます。これには、元に戻す/やり直し、イメージ、リンク、表ツール、ブラウザ固有のスペル・チェックに関する機能などがあります。また、製品からレガシー・エディタを廃止する前に、ユーザー固有テンプレートのサポートを新しいエディタに追加する作業も進めています。

GXT顧客イメージおよびCSS参照

21C

24A

GXTは、Webアプリケーション・ページを作成するためのJavaフレームワークです。Oracle CPQでは、このフレームワークを内部実装に使用しており、お客様には公開していませんでした。このフレームワークは製品から削除されます。このフレームワークによって提供されるイメージまたはCSSを参照している場合は、実装からこれらの参照を削除することをお薦めします。この機能は、Oracle CPQ 24Aで終了して削除されます。

GXTイメージ/アイコンの参照

このフレームワークで使用されるイメージは、通常はフォルダ・パス「/gwt/gxt/images/default/」にあります。次の例を参照してください。このフォルダのイメージを参照している場合は、それらの参照を削除し、カスタマイズされたイメージをファイル・マネージャを使用して管理してください。

GXT CSS参照

このフレームワークで使用されるCSSファイルは、通常は「/gwt/gxt/css/gxt-all.css」というフォルダ・パスにあります。次の例を参照してください。前述のCSSファイルをカスタマイズしたか、このファイルからCSSクラスを参照している場合は、それらのカスタマイズを削除し、スタイルシート・マネージャを使用して、カスタマイズしたCSSを管理してください。

重要: 実装によっては、フォルダが前述の参照パスと少し異なる場合があります。フォルダを確認して、images/defaultフォルダおよびgxt-all.cssファイルを見つけてください。

カスタムJavaScriptおよびCSS

Oracle CPQではカスタマイズしたJavaScriptの使用は公認または保証されていませんが、Oracle CPQを拡張しているお客様を確認しております。カスタマイズがOracle CPQプラットフォームの新機能と競合したり、データが破損または失われたり、メンテナンスやサポートが困難になったりする場合があります。また、ブラウザをまたぐサポートの検証やアップグレードごとにテストが必要になったり、パフォーマンスが低下したりする可能性があります。関連するリスクを考慮したうえで、JavaScriptカスタマイズの利点を適切に評価してください。

文書オブジェクト・モデル(DOM)構造または特定の要素、クラスまたはIDを操作するのではなく、CPQJS APIを使用することをお薦めします。

文書オブジェクト・モデル(DOM)の構造または特定の要素、クラスまたはIDを使用するカスタムJavaScriptを追加した場合、このカスタマイズには徹底的なテストに加え、場合によってはリファクタリングが必要になります。

Oracle CPQ 23A以降では、JET v12.1.0がサポートされています。次の点に注意してください。

  • Select Oneコンポーネント(<oj-select-one>)が非推奨になり、Select Single (<oj-select-single>)で置き換えられました。この変更の影響を受けるのは、「お気に入りリスト」および「詳細」ページ、コマース分析グラフおよび単一選択メニュー(SSM)です。
  • データ表のセル・タグ(<td>)がある標準JET表では、IDプロパティの構文が更新されてヘッダー・プロパティが削除されています。たとえば:
    • JET v12.1.0の構文: <td class="oj-table-data-cell oj-form-control-inherit" id="mandatoryModels-table:48_0">Recommended Model 1</td>

    • JET v10.0.0の構文: <td class="oj-table-data-cell oj-form-control-inherit" id="mandatoryModels-table:modelName_48" headers="mandatoryModels-table:modelName">Recommended Model 1</td>
  • 構成配列セットの読取り専用セルについては、.oj-table-data-cell.oj -hoverスタイルがbackground-color: #f2f2f3;からlinear-gradiant (rbg(242, 242, 243), rgb(242, 242, 243))に更新されました。
  • 単純リストUIおよび構成BOMのパネルの列選択を変更する際にオプション・リストを表示するには、列の上にカーソルを置く必要があります。この変更は、推奨品目リスト、資産リスト、パフォーマンス・ログおよび適格ルールに影響します。
  • データ表で、表のセルをクリックすると、表のセルの現在の値が選択されます(表のセルのすべての内容が強調表示されます)。入力を開始すると、新しく入力した内容で、強調表示された内容が置き換えられます。
  • コマース・レイアウト・エディタでは、該当するフィールドが表示されなくなった後もツールチップは表示されたままになります。
  • 必須属性のエラー・メッセージ・テキストが「値の入力」から「値の選択」に変更されています。
  • 営業ユーザーが日付属性を編集する際には、日付ピッカー・ツールが自動的に開きません。値を入力するか、日付ピッカー・アイコンをクリックして値を選択する必要があります。モバイル・デバイスでは、日付ピッカー・アイコンを選択して値を選択する必要があります。

重要: JETウィジェットCSSは、「.oj」で始まるクラスを持つ要素に適用されます。Oracle JETでは、これをネームスペースとして予約しています。「.oj」を含むカスタマイズされた要素はすべて、確認、テスト、およびリファクタする必要があります。将来の問題を回避するために、今後はカスタマイズした要素に「.oj」を含めないでください。

Oracle CPQ 22Cでは、jQueryが3.6.0にアップグレードされました。以前のバージョンのjQueryを使用しているお客様は、アップグレードして、お客様のJavaScriptのカスタマイズをテストする必要があります。

詳細は、次のリソースを参照してください。

移行

「ソースからインポート」または「宛先に接続」を使用してコンテンツを移行する場合、両方のサイトで同じメジャー更新を使用する必要があります。コンテンツの移行は、同じメジャー更新内のマイナー更新間でのみ実行できます。

  • 「メジャー更新」 = 更新23B
  • 「マイナー更新」 = 更新23Bパッチ1

移行パッケージを使用する場合、19A以降のコンテンツを最新のサイト・バージョンにアップロードできます。

解決済の既知の問題

更新23Bで修正されたバグについての情報は、My Oracle SupportおよびOracle CPQ管理のオンライン・ヘルプでOracle CPQ 23B解決済の既知の問題に関するドキュメントを参照してください。

翻訳

Oracle CPQ 23Bでは、システム定義の一部のメッセージとコンポ―ネントに対し、文字列が一部削除され、別の文字列が加えられました。システム定義の文字列で独自の実装固有の翻訳を作成した場合、一部の文字列は表示されなくなります。その他の文字列は英語で表示されるようになります。新たに英語で表示される文字列は翻訳する必要があります。

これらの大半のメッセージとコンポーネントはOracle CPQの管理側にあります。ただし、更新インストールをデプロイする前に、エンド・ユーザーと管理ページの両方をレビューして、すべての文字列が指定の言語で表示されていることを確認する必要があります。

翻訳ステータス

Oracle CPQでは、シングルおよびマルチバイトの両方の文字セットの利用をサポートしています。ご利用のサイトで新しい言語を有効化するには、My Oracle Supportでサービス要求を発行してください。

次の言語については、プラットフォームとリファレンス・アプリケーションの両方で、Oracle CPQのユーザー・インタフェース上での翻訳を利用できます。

  • 中国語(簡体字) [中国]
  • 中国語(繁体字) [台湾]
  • チェコ語[チェコ共和国]
  • デンマーク語[デンマーク]
  • オランダ語[オランダ]
  • 英語
  • フィンランド語[フィンランド]
  • フランス語
  • フランス語[カナダ]
  • ドイツ語
  • ハンガリー語[ハンガリー]
  • イタリア語
  • 日本語[日本]
  • 韓国語[韓国]
  • ノルウェー語(ボークモール語) [ノルウェー]
  • ポーランド語[ポーランド]
  • ポルトガル語[ブラジル]
  • ルーマニア語[ルーマニア]
  • ロシア語[ロシア]
  • スペイン語(全世界)
  • スウェーデン語[スウェーデン]
  • トルコ語[トルコ]

アップグレード後の考慮事項

本番環境にアップグレードする前に、Oracle CPQ 23Bのすべてのテスト・インスタンスをアップグレードしてテストします。

お客様のアップグレード・テスト

スケジュールされた本番アップグレードの前に、非本番環境に適用された新しいバージョンをお客様が積極的にテストしてください。少なくとも、営業ユーザーが実行する一般的なアクションを使用して、トランザクションのライフサイクルをお客様がテストしてください。これらには、トランザクションの開始、新規構成、既存の構成の再構成、部品検索、割引、印刷、改訂および承認が含まれますが、これらに限定されません。統合ポイントもテストする必要があります。新機能を確認すると、集中的なテストが必要な領域が明らかになる場合があるため、新機能の確認をお薦めします。

環境に加えられたカスタマイズ(特にJavaScriptやサポート対象外の統合)もお客様がテストする必要があります。アップグレード後に発生する問題の原因で最も多いのは、カスタムJavaScriptです。カスタムJavaScriptおよびサポート対象外の統合は、Oracleサポートまたは開発部門ではサポートされません。特に、アップグレードによってDOMが変更される場合があるため、お客様のJavaScriptおよびCSSの使用に影響を与える可能性があります。

Oracle CPQではカスタマイズしたJavaScriptの使用は公認または保証されていませんが、クリティカルなユース・ケースをサポートするためにOracle CPQを拡張しているお客様を確認しております。JavaScript API (CPQJS)には、JET構成およびJETトランザクションUIの属性、処理およびその他の要素にアクセスするためのメソッドが含まれています。関連するリスクを考慮したうえで、JavaScriptカスタマイズの利点を適切に評価してください。カスタマイズがOracle CPQプラットフォームの新機能と競合したり、データが破損または失われたり、メンテナンスやサポートが困難になったりする場合があります。また、ブラウザをまたぐサポートの検証やアップグレードごとにテストが必要になったり、パフォーマンスが低下したりする可能性があります。

Oracle CPQでは、リリース・サイクルの一環として、広範なテストを実施しています。そのため、お客様のテスト計画では、構成属性の追加などの一般的なタスクではなく、お客様固有のユース・ケースを集中的にテストしてください。

早期テストおよびコホート・スケジュールの更新

23B更新コホートの早期テスト期間をお客様がご利用になることをお薦めします。そうすれば、1つ以上の本番前環境を更新し、カスタマイズとユース・ケースをテストして、必要な調整をするための時間を確保できます。次の表に、Oracle CPQ更新23Bのスケジュールの概要を示します。お客様が属する更新コホートがはっきりしない場合は、My Oracle Supportにサービス要求(SR)を送信してください。

コホート

更新の早期テスト

本番前の更新

本番の更新

A

4月7日と8日

5月5日と6日

5月19日と20日

B

4月7日と8日

5月5日と6日

6月2日と3日

6月16日と17日

C

5月5日と6日

6月2日と3日

7月7日と8日

7月21日と22日

Oracle CPQは、Oracle SaaSのコホート更新ポリシーおよびスケジュールに従います。四半期更新はスキップできません。更新スケジュールをビジネス・プランとプロジェクト・プランに統合する必要があります。お客様がMy Oracle SupportでSRを送信して、早期テストにオプトインする必要があります。早期テストに永続的にオプトインするように選択できますが、同じ早期テスト・サイトと実行ケイデンスを維持する必要があります。

お客様がMy Oracle SupportでSRを送信して、標準の本番スケジュールの本番環境とともにいくつかの本番前環境をアップグレードするように要求できます。四半期ごとにSRを送信する必要がないように、本番環境とともに同じサイトを永続的にアップグレードするように要求できます。

アップグレード後の問題

アップグレード後のお客様に問題が発生した場合は、アップグレードが非本番アップグレードか本番アップグレードかに応じて、2つの異なるプロセスがあります。

非本番アップグレード後の問題

  • My Oracle Supportでサービス要求(SR)を登録します。
  • サービス要求がカスタマ・サポートによって取得され、連絡先(POC)に割り当てられます。
  • このサービス要求は、標準のカスタマ・サポート・サービス要求として扱われます。

ノート: 場合によっては、カスタマ・サポートのサービス要求をオープンせずにお客様の管理者が問題を解決できる場合があります。

本番アップグレード後の問題

  • ほとんどの場合、本番アップグレードはスムーズに進行し、アップグレードが完了するとアップグレード・サービス要求がクローズされます。
  • 非本番アップグレード後に特定されなかったクリティカルな問題が本番アップグレード後に発生した場合は、「重大度1」のサービス要求をお客様がオープンしてください。本番サイトのダウン、100%のユーザーの見積不可、またはその他売上に影響するビジネス上のクリティカルな問題は、アップグレード後のクリティカルな問題と見なされます。
  • 「重大度1」のサービス要求が作成されると、オンコール・チームに通知されます。
  • オンコール・チームのメンバーは、解決のためにサービス要求に対応します。
  • オンコール・チームのメンバーは、必要に応じてアップグレード後検証を実行したOracleアップグレード・スペシャリストに連絡します。

ブラウザ・サポート

Oracle CPQは、Oracle Software Webブラウザ・サポート・ポリシーの基準を満たすすべてのブラウザ・バージョンをサポートしています。

サポートされているブラウザ・バージョンの使用時に問題が生じた場合は、My Oracle Supportでチケットをオープンして問題を解決してください。サポートされているブラウザの使用時に問題が生じた場合は、修正プログラムが配信されるまで認定ブラウザ・バージョンを使用してください。認定ブラウザは現在の市場シェアに基づいて選択され、現在のバージョンの標準機能で動作するように徹底的にテストされています。

認定ブラウザ

Windows

  • Google Chrome 109.x
  • Mozilla Firefox 109.x
  • Microsoft Edge 109.x

モバイル・デバイス

  • Apple iPad iOS 16.x、Safariブラウザ
  • Apple iPhone iOS 16.x、Safariブラウザ

重要: 追加のJavaScript、代替CSS、または他のカスタム機能を使用してサイトが作成されている場合は、選択されたブラウザとの互換性の問題が存在する可能性があります。カスタマイズはアドオンの作業が必要な場合があります。利用できる回避策と細かい修正を判断するためには、My Oracle Supportに連絡してください。

Salesforce統合サポート

Oracleでは、Oracle CPQ Connector for Salesforceのバージョン8.xを公式にサポートしています。

トレーニング

現在使用中のバージョンとこれからアップグレードするバージョンまでのすべてのバージョンの、すべての新機能、解決済の既知の問題、および機能的な既知の問題を確認するために、リリース・ドキュメントを参照してください。

Oracle CPQ 23Bで導入された新機能を理解するには、Oracle CPQ管理のオンライン・ヘルプを参照してください。その他のヘルプについては、My Oracle Supportを参照してください。

このソフトウェアでサポートされている、このドキュメントに明確に記載されていない情報については、Oracle CPQ 23Bの製品ヘルプを確認してください。

追加情報

Oracle CPQの詳細は、Oracle CPQドキュメントのサイトを参照してください。

免責事項

このドキュメントの詳細は、高度な情報提供の目的でのみ使用され、仕様としてまたはオンライン・ヘルプの代用として使用することを目的としていません。後続リリースにアップグレードする際に、コマース・プロセス、構成またはグローバル機能設定の再デプロイメントが必要な場合があります。統合XSLファイルまたはAPIの変更も必要な場合があります。