クラウド・レディネス / Oracle Maintenance Cloud
新機能
すべて展開


  1. 更新21D
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 更新前および更新後のタスク
  4. 任意の新機能の導入(オプトイン)
  5. 機能概要
  6. 保守
    1. 保守
        1. 導入ベース資産および固定資産の関連付け
        2. 資産の作業オーダーを資産階層から作成
        3. ファイルベースのデータ・インポートを使用したメーター読取りの作成
        4. REST APIを使用したプライマリ保守組織での作業オーダーの作成
        5. 日数を使用した保守プログラム予測の生成
        6. 保守UIで自動提示および追加情報を使用した品目の検索および選択
        7. 非シリアル管理資産の個別資産への分割
        8. 資産の直接販売オーダー・トランザクションの処理
    2. サービス・ロジスティクス
        1. フィールド・サービス・ロジスティクス・プロセスの管理の改善
        2. 追加タイプのサービス手数料手動調整のサポート
        3. 追加サブスクリプション・カバレッジ・レベルの使用
        4. プロジェクトにおける共通在庫の部品の報告

更新21D

改訂履歴

本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。

日付 製品 機能 ノート
2021年9月17日     初版作成。

概要

このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。

セキュリティと新機能

各機能のロール・セクションは、その機能を使用するのに必要なセキュリティ権限とジョブ・ロールを示します。機能の設定が必要な場合は、別途指定されていないかぎり、「アプリケーション実装コンサルタント」ジョブ・ロールで設定を行う必要があります。(機能にロール・セクションが含まれていない場合は、機能を使用するためにセキュリティの変更は不要です。)

ジョブ・ロールを作成した場合は、必要に応じてそれらのロールに新しい権限を追加するためにこの情報を使用できます。構成済ジョブ・ロールを事前定義済ジョブ・ロールと比較し、セキュリティ・アーティファクトを構成済ジョブ・ロールに追加する方法の詳細は、Oracle Help CenterにあるOracle SCM Cloud: SCMの保護ガイドの「セキュリティ・コンソール」および「ロールとロール割当」の章を参照してください。

アイデアをお寄せください

ご意見をお待ちしています。クラウド・サービスをさらに改善する方法について提案がございましたらどうぞお教えください。アイデアを送信するにはいくつかの方法があります。たとえば、Oracle Customer ConnectのIdeas Labを使用します。機能名の後にこのアイコンが表示されている箇所は、お客様のアイデアを実現した機能です。

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。

免責事項

この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。

この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。

更新前および更新後のタスク

クラウド・アプリケーションで使用している機能によっては、四半期更新の直前または直後に特定のステップを実行する必要がある場合があります。これらの更新前および更新後のステップおよび影響を受ける製品領域の詳細は、My Oracle SupportでOracle SCM Cloud: Performing Your Quarterly Update (文書ID 2337485.1)を参照してください。

任意の新機能の導入(オプトイン)

Oracle Cloudアプリケーションは、四半期ごとに新しい更新を配信します。つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。一部の機能は使用可能な状態でされ、エンド・ユーザーが即時に使用できます。その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。無効化の状態で提供されている機能は、次のステップでエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。これを行うには、次の権限を使用します。

  • アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
  • Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)

新機能をオプトインする方法を次に示します。

  1. 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
  2. 機能の概要のページで、オファリングを選択し、それに固有の新機能をレビューします。または、デフォルトの選択である「すべての使用可能オファリング」をそのまま使用して、すべてのオファリングの新機能を確認できます。
  3. 「新機能」タブで、新機能を確認し、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに有効化されている場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を使用可能にするアイコンが表示されます。
  4. 「使用可能」列にあるアイコンをクリックし、機能を使用可能にするステップを完了します。

「新機能」作業領域に表示されない機能をオプトインすることもできます。オプト・インする方法を次に示します。

  1. 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「オファリング」をクリックします。
  2. 「オファリング」ページで、オファリングを選択し、「オプト・イン」機能をクリックします。
  3. 「オプトイン」ページで、オファリングまたは機能が含まれている機能領域の「機能の編集」(鉛筆)アイコンをクリックします。
  4. 「機能の編集」ページで、機能を使用可能にするためのステップを完了します。

オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリングの構成を参照してください。

オプト・イン失効

オプト・インを経由してすぐ使用できない状態で提供された機能は、将来の更新で自動有効化される場合があります。これはオプト・イン失効と呼ばれます。クラウド・サービスにオプト・イン失効がある場合、このドキュメントに関連タブが表示されます。このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。ここをクリックして、すべてのOracle Cloudアプリケーションのオプト・インが失効した機能を確認することもできます。

機能概要

列の定義:

レポート = 新規または変更済の、オラクル社から提供されたすぐに実行可能なレポートです。

UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーへの影響は最小限です。

UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能の設計は、より複雑になります。したがって、ユーザーに及ぼす影響は大きくなります。

すぐ使用できない状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用できるようにするには、処理が必要です。これらの機能は提供時には使用不可になっているため、機能を使用可能にするかどうかおよび使用可能にする時期を選択してください。たとえば、a) 新しいまたは展開されたBIサブジェクト領域は最初にレポートに組み込む必要があり、b) 新しいWebサービスを利用するには統合が必要になり、c) ユーザーが機能にアクセスできるようにするには、それらの機能をユーザー・ロールに割り当てる必要があります。

エンド・ユーザーがすぐに使用可能
(機能が使用可能な状態で提供)

レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。

エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要
(すぐ使用できない状態で提供される機能)

これらの機能を使用可能にするために処理が必要になるため、中断されません。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。

機能

レポート

UIまたは
プロセスベース:
小規模

UIまたは
プロセスベース:
大規模*

保守

保守

導入ベース資産および固定資産の関連付け

資産の作業オーダーを資産階層から作成

ファイルベースのデータ・インポートを使用したメーター読取りの作成

REST APIを使用したプライマリ保守組織での作業オーダーの作成

日数を使用した保守プログラム予測の生成

保守UIで自動提示および追加情報を使用した品目の検索および選択

非シリアル管理資産の個別資産への分割

資産の直接販売オーダー・トランザクションの処理

サービス・ロジスティクス

フィールド・サービス・ロジスティクス・プロセスの管理の改善

追加タイプのサービス手数料手動調整のサポート

追加サブスクリプション・カバレッジ・レベルの使用

プロジェクトにおける共通在庫の部品の報告

保守

保守

導入ベース資産および固定資産の関連付け

導入ベース資産に発生する保守原価によって資産価額が増加し、資産台帳で適切に更新することが必要になる場合があります。保守アプリケーションから財務アプリケーションへの原価振替を開始するには、値を追加するために固定資産コンテキストが必要です。したがって、導入ベース資産と固定資産の関連付けが不可欠です。

この更新では、導入ベース資産と多くの固定資産の関係付けを定義できます。各関係には有効な日付範囲があります。関係に終了日が設定されると、以前の関連付けと日付が重複することなく、同じ固定資産を再度追加できます。

「資産の編集」UI→「固定資産」タブ

導入ベース資産とそれに対応する固定資産の関係を確立すると、資産の全体像を把握できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションではなくなった開始バージョン: 更新22B

ヒントと考慮事項

固定資産と導入ベース資産の関係を作成するには、固定資産会計用資産台帳を資産営業組織に関連付ける必要があります。この設定は、「在庫組織の編集」ページで行います。このページには、新しいフィールド「固定資産会計用資産台帳」が追加されています。

在庫組織パラメータ

資産営業組織が更新されると、既存のすべての固定資産関係が、新しい営業組織の固定資産会計用資産台帳の値に対して検証されます。無効な関係はすべて自動的に終了します。

関係を作成する場合、CIPおよび資産計上済タイプの固定資産のみが考慮されます。

資産の作業オーダーを資産階層から作成

この機能を使用すると、「階層ナビゲータ」ページで資産階層をレビューするときに、資産の作業オーダーを作成できます。ヘッダーの新しい「オーダーの作成」ボタンを使用して、選択した資産の作業オーダーを作成します。ボタンをクリックして「保守作業オーダーの作成」ダイアログ・ボックスを開き、作業オーダーの詳細を入力します。資産フィールドには、デフォルトで、選択した資産の値が入力されます。ダイアログ・ボックスで作業オーダーのその他の詳細を入力した後は、次の2つのオプションがあります。

  • 保存してクローズ: 「保守作業オーダーの作成」ダイアログ・ボックスのこのボタンを使用して、「階層ナビゲータ」ページに戻ります。このページをリフレッシュすると、コンテキスト資産の作業オーダー列に新しい「作業オーダーのレビュー」アイコンが表示されます。このアイコンをクリックして、「未リリース」および「リリース済」ステータスのオーダーのリストを表示する「作業オーダーの管理」ページに移動します。
  • 保存および編集: このボタンを使用して、新しく作成された作業オーダーの「作業オーダーの編集」ページに移動します。作業オーダーは必要に応じて更新でき、リリースすることもできます。「保存してクローズ」ボタンまたは「取消」ボタンをクリックして、「階層ナビゲータ」ページに戻ります。

「作業オーダーの作成」ボタンは、次のような場合には、選択した階層行に対して無効になります。

  • 行が階層名の場合。
  • 「作業オーダーの作成」チェック・ボックスの選択を解除して資産が定義されている場合。
  • 資産が、資産作成時にBOM展開に基づいて作成された論理資産である場合。
  • 論理階層を表示しているコンテキスト保守組織で、資産の品目が使用可能になっていない場合。
  • 資産の定義に品目が含まれず、摘要ベースの資産のみである場合。

この更新により、保守する資産のコンテキストを失うことなく、保守作業オーダーを作成できます。「作業オーダーのレビュー」アイコン・リンクを使用して、「階層ナビゲータ」ページから直接、作業ロードを監視することもできます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ロール情報

  • 事前定義済ジョブ・ロール名およびコード:
    • 資産管理者(ORA_CSE_ASSET_ADMINISTRATOR_JOB)
    • 保守マネージャ(ORA_MNT_MAINTENANCE_MANAGER_JOB)
  • 権限:
    • 顧客資産の管理(CSI_MANAGE_CUSTOMER_ASSETS_PRIV)
    • 保守可能資産の管理(MNT_MANAGE_MAINTAINABLE_ASSETS_PRIV)
    • 保守作業オーダーの管理(MNT_MANAGE_MAINTENANCE_WORK_ORDER_HEADERS_PRIV)
    • 保守作業オーダー工程の管理(MNT_MANAGE_MAINTENANCE_WORK_ORDER_OPERATIONS_PRIV)

ファイルベースのデータ・インポートを使用したメーター読取りの作成

「メーター読取りのインポート」と呼ばれる新しいファイルベース・データ・インポート(FBDI)プロセスを使用して、メーター読取りを作成できるようになりました。このプロセスは、日付/時間およびメーター・タイプの検証により順次処理される新規読取りの作成のみをサポートします。読取りは新しいFBDIスプレッドシート・テンプレートに入力され、資産ベースのメーターとサブスクリプションに対して定義されたメーターの両方をサポートします。この新しいプロセスは、履歴読取りのロード、および資産またはサブスクリプションのグループに対する進行中の読取りの定期的な取得およびインポートに役立ちます。

新しいテンプレートの各行は、一意のインポート・バッチ・コードおよびインタフェース・レコード番号を参照する順次読取りに対応します。読取りごとに、資産番号とメーター・コードの組合せ、またはサブスクリプション製品のPUID値とメーター・コードの組合せが必要です。これらの組合せにより、プロセスでは資産またはサブスクリプションの一意のメーターに解決できます。読取り日付/時間および読取り値は必須であり、必要に応じて読取りコメントを入力して新しい読取りのコンテキストを提供できます。また、該当するオプションを設定して、読取りでリセットまたはロールオーバー・イベントが発生したかどうかを指定できます。これらのオプションは、各読取りのソース・メーター・テンプレートに対して、メーター読取り値とともに検証されます。

リセットやロールオーバーなどの順次読取りがある5つのタイプの資産メーターの例を次に示します。

資産メーターのテンプレート

変更昇順メーター・タイプの順次読取りがあるサブスクリプション・メーターの例を次に示します。

サブスクリプション・メーターのテンプレート

資産メーター読取りの場合は、資産およびメーター・コードの詳細を収集してテンプレートに入力するのに時間がかかる場合があります。このプロセスを支援するために、「資産の管理」ページで新しい資産メーターのエクスポート・オプションを使用できます。1つ以上の資産を問い合せて、「メーターのエクスポート」アイコンをクリックします。

資産メーターのエクスポート

その後、子資産メーターを含めるかどうかのオプションが表示されます。「OK」をクリックしてエクスポート・プロセスを送信します。

「メーターのエクスポート」オプション

エクスポート・プロセスを送信すると、検索結果とそのメーター詳細からの各資産のエクスポート済のレポートが、スケジュール済プロセスによって生成されます。スケジュール済プロセス・ページでプロセスを追跡して、それが正常に完了したことを確認し、エクスポートされたファイルを表示できます。

正常に作成されたエクスポート・ファイル

エクスポートされた資産メーター・ファイルには、資産番号、メーター・コード、最後のアクティブな読取り日および読取り値が含まれます。この形式は、インポート・ファイルの読取りタブとよく似ています。適用可能な資産メーターをテンプレートにコピー・アンド・ペーストし、最終読取り日、時間および値を参照して、必要に応じて読取り日および値を更新できます。

読取りデータを入力した後、テンプレートの最初のタブの処理ボタンをクリックして、CSVベースのzipファイルを作成する標準のFBDIプロセスに従います。zipファイルを作成した後、インタフェース表からメーター読取りをロードしてインポートする2ステップのプロセスを開始できます。保守管理ランディング・ページのタスク・メニューから「インポートのためのインタフェース・ファイルのロード」というロード・プロセスに直接アクセスできます。このタスクを使用して、ファイルをロードするための新しいプロセスをスケジュールします。

ファイル・インポートのタスク・メニュー

ロード・プロセス中に、新しい「メーター読取りのインポート」プロセスを選択し、読取りのzipファイルを選択します。

Zipファイルのロード

送信後、スケジュール・プロセスIDが返されます。スケジュール済プロセス・ページでこれを追跡して、それが完了し、zipファイルがインタフェース表に正常にインポートされたことを確認できます。その後、同じタスク・メニューを使用して2番目のステップを実行できます。これは、インタフェース表からメーター読取りをインポートし、新しいメーター読取り履歴レコードを作成することです。このプロセスでは、zipファイル内のメーター読取りに対応する一意のバッチ・コードを選択します。

メーター読取りのインポート

送信後、スケジュール・プロセスIDが返されます。スケジュール済プロセス・ページでこれを追跡して、その完了と新規メーター読取りの正常な作成を確認できます。スケジュール済プロセスでは、出力ログが作成されます。これには、zipファイル内のすべてのメーター読取り行のインタフェース・レコード番号への参照が含まれます。ログは、各レコードが正常に作成されたかどうか、エラーが発生したかどうかを示します。エラーがある場合は、一意のエラー・メッセージが表示され、新しい読取りを作成できなかった理由に関するガイダンスが示されます。ファイル・インポートによっては、単一の資産メーターまたはサブスクリプション・メーターについて、一部の読取りが正常に作成され、一部の読取りがエラーになる場合があります。

正常に処理された読取りの出力ログの例を次に示します。

正常な読取り

エラーで終了した読取りの出力ログの例を次に示します。

エラーの読取り

作成に失敗した読取りは、新しい一意のバッチ・コードを使用して新しいインポート・ファイル(以前のアップロードでエラーが発生した読取りのみを含む)を作成することで修正できます。また、インタフェース表にエラーで終了したインポートまたはロードに失敗したインポートが含まれている場合は、インタフェース表パージ・プログラムの実行が必要になることがあります。

この新しいプロセスは、履歴読取りのロード、および資産またはサブスクリプションのグループに対する進行中の読取りの定期的な取得およびインポートに役立ちます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

この新しいプロセスを使用してインポートできるのは、新しい順次読取りのみです。読取り履歴訂正が必要な場合は、まずユーザー・インタフェースまたはメーター読取りREST APIを使用してこれらの訂正を実行する必要があります。

ロール情報

  • 事前定義済ジョブ・ロール名およびコード:
    • 資産管理者(ORA_CSE_ASSET_ADMINISTRATOR_JOB)
    • 保守マネージャ(ORA_MNT_MAINTENANCE_MANAGER_JOB)
  • 権限:
    • 顧客資産の管理(CSI_MANAGE_CUSTOMER_ASSETS_PRIV)
    • 保守可能資産の管理(MNT_MANAGE_MAINTAINABLE_ASSETS_PRIV)
    • メーター・リーディングの記録(MNT_RECORD_METER_READINGS)
  • 資産管理者または保守管理を含まない構成済ジョブ・ロールには、FBDI zipファイルのロードおよびインポートのためにこのロールを含める必要があります。
    • FSCMインタフェースのロード管理(ORA_FUN_FSCM_LOAD_INTERFACE_ADMIN_DUTY)

REST APIを使用したプライマリ保守組織での作業オーダーの作成

保守作業オーダーREST APIは、Oracle IoT Asset Monitoring Cloudで有効になっている資産に対して条件ベースの作業オーダーを作成する、createConditionBasedWorkOrdersと呼ばれる構成済処理を提供します。この取込みの前は、資産は保守対応組織で運用し、条件イベントを使用して保守プログラムを定義することが必要でした。この取込みにより、構成済処理では、非保守組織で運用し、条件イベントが定義された保守プログラムを持たない資産の作業オーダー・ヘッダーの作成がサポートされます。作業オーダーは、プライマリ保守組織として指定されている保守組織で作成できます。この指定は、機能設定マネージャの「保守組織関係の管理」タスクを使用して定義されます。

構成済処理ペイロードには、資産、営業組織、条件コードおよび文書タイプへの参照が含まれます。この例での文書タイプは、IoTインシデントです。

ペイロードの例

構成済処理では、資産に対して定義され、一致する条件コードを持つ、組織内の保守プログラムが検索されます。

  • 一致が見つかった場合は、一致する作業要件に定義されている作業定義に基づいて、1つ以上の条件ベースの作業オーダーが作成されます。
  • 一致するものが見つからず、資産を保守組織で運用している場合は、作業オーダー・ヘッダーが作業定義参照なしで作成されます。
  • 一致するものが見つからず、資産を保守組織で運用していない場合は、プライマリ組織関係が検索されます。
    • プライマリ組織関係が定義されている場合、プライマリ保守対応組織で作業定義参照なしで作業オーダー・ヘッダーが作成されます
    • プライマリ組織関係が定義されていない場合、作業オーダーは作成されず、サービスがエラーを返します

プライマリ保守組織の設定は、保守組織と1つ以上の非保守組織との間の関係を確立することから開始します。まず、左側のリージョンで保守対応組織を検索します。次に、組織の結果行を選択します。これにより、右側のコンテキスト関係パネル・リージョンがリフレッシュされます。次に、「追加」ボタンをクリックして、関連組織の1つ以上の行を定義します。非保守組織を選択した場合、関係はデフォルトで「サポートする」になります。別の保守組織を選択した場合、関係はデフォルトで「相互」に設定されます。

組織関係設定

1つ以上の非保守組織を定義した後、行を選択して「プライマリとして設定」ボタンをクリックすることで、左側の保守対応組織をプライマリ保守組織として指定することを選択できます。非保守組織のプライマリとして設定できるのは、1つの保守対応組織のみです。ただし、非保守組織は、他の保守対応組織と「サポートする」関係を持つことができます。

プライマリ関係

この新機能では、Oracle IoT Asset Monitoring Cloudで使用可能になっているが、非保守組織で運用されている資産がサポートされます。作業定義がない場合でも、作業オーダー・ヘッダーの作成は、IoTインシデントに基づいてこれらの資産を管理する場合に役立ちます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

構成済処理は、Oracle IoT Asset Monitoring Cloudで有効化されている資産を対象としています。ただし、構成済処理は、他の外部統合用の保守作業オーダーREST APIの一部として使用できます。

ロール情報

  • 事前定義済ジョブ・ロール名およびコード:
    • 実装コンサルタント(ORA_ASM_APPLICATION_IMPLEMENTATION_CONSULTANT_JOB)
    • 保守マネージャ(ORA_MNT_MAINTENANCE_MANAGER_JOB)
  • 権限: 必要に応じて、関連する事前定義済ジョブ・ロールまたはユーザー定義ジョブ・ロールに追加する必要があります。
    • 保守組織関係の管理(MNT_MANAGE_MAINTENANCE_ORGANIZATION_RELATIONSHIPS_PRIV)
    • 保守プログラムの管理(MNT_MANAGE_MAINTENANCE_PROGRAMS_PRIV)

日数を使用した保守プログラム予測の生成

保守プログラムは、組織内の1つ以上の資産について、日次予防保守予測を定義して生成するために使用されます。予測は、予防保守作業オーダーの作成の基礎として使用されるため、保守プランナのワークロードが削減され、保守プログラムの監査、最適化および例外ベースのイベントに集中できます。カレンダ・パターンおよび資産メーターの以前の方法に加えて、日数に基づく間隔の方法を使用して保守プログラムを予測できるようになりました。さらに、品目ベースの作業要件に対してどの資産を含めるか除外するか、および各資産の最初の期日をどのように計算するかについて、より詳細に制御できるようになりました。

オプションの「例による問合せ」(QBE)リージョンを使用して、作業要件を検索できるようになりました。アイコンをクリックして有効にします。列ヘッダー名の上下の矢印をクリックして、各列でソートすることもできます。

例による問合せ

新しい「日間隔」予測方法を選択して、次の方法定義リージョンを表示することもできます。

「日間隔」方法

「ベース間隔(日数)」フィールドで定義された値は、このプログラムの保守予測における期日間の間隔期間として使用されます。予測では、最初の期日が開始日+ベース間隔(日数)として計算されます。次に、後続の各期日は、前の期日+ベース間隔(日数)として計算されます。たとえば、開始日が月曜日の場合、1日目は火曜日、2日目は水曜日、7日目は次の月曜日になります。したがって、この方法を使用すると、間隔をより簡単にモデル化して、様々な期間を日数で表すことができます。その後、間隔のサイクルを使用して、サイクル内の各間隔で作業定義の期日を定義できます。

「日間隔」方法では、「メーター間隔」と類似の「次の期日の計算方法」フィールドもサポートされます。デフォルト値は「ベース間隔」です。これにより、予測では、作業オーダーが実際に完了した時期に関係なく、作業要件の元の開始日に基づいて期日になります。たとえば、今後100日間にわたって7日ごとに期日となる予測があるとします。最初の作業オーダーを1日早く完了し、オプションが「ベース間隔」に設定されている場合は、作業オーダーの完了に基づいて予測は調整されません。次の期日は元の日付のままで、前の作業オーダーの完了日の8日後です。「次の作業オーダーのみ」チェック・ボックスは引き続き有効にできますが、予測では最終完了に基づいて将来の期日は調整されません。

値が「最終完了」に設定されている場合、前の作業オーダーの実績完了日に基づいて次の期日の作業オーダーを計算できます。このオプションを使用するには、「次の作業オーダーのみ」チェック・ボックスを有効にする必要があります。そうしないと、予測される次の期日が動的に調整されません。たとえば、今後100日間にわたって7日ごとに期日となる予測があるとします。最初の作業オーダーを1日早く完了し、オプションが「最終完了」に設定されている場合、予測全体が1日前倒しされます。次の作業オーダーは、前の作業オーダーの実績完了から7日で期日となります。次の作業オーダーが1日遅く完了し、オプションが「最終完了」に設定されている場合、予測全体が1日先送りされます次の作業オーダーは、前の作業オーダーの実績完了から7日で期日となります。

1つ以上のメーター間隔と競合する日間隔を選択することもできます。この場合、各方法の最初の期日が選択されます。日間隔はカレンダ・パターンに対して定義できません。両方の方法を選択すると、ユーザー・エラーが表示されます。

品目ベースの作業要件では、作業要件の有効性に対してどの資産を含めるか除外するかについて、さらに制御できるようになりました。新しい「資産を含める」フィールドを使用すると、定義した品目のすべての資産を自動または手動で有効性に含めるかどうかを決定できます。この取込みの前は、すべての資産が作業要件の有効性に暗黙的に含まれていました。この機能は、デフォルトの「自動で資産を含める」オプションを使用することで、この取込みでも引き続きサポートされます。

品目ベースの要件

デフォルト・オプションでは、アイコンをクリックして新しい専用ページに移動することで、影響を受ける資産を表示できるようになりました。品目のすべての資産が暗黙的に含まれていて、ステータスは緑色のチェック・マークで、保守予測に含まれることが示されます。1つまたは複数の資産を選択して除外できます。除外すると、ステータスは緑色から灰色のチェック・マークに変わり、保守予測では考慮されないことを示します。

自動的に含められた影響を受ける資産

作業要件の有効性のすべての資産を暗黙的に除外し、特定の資産のみを手動で含める場合は、新しいオプション「手動で資産を含める」を使用できます。このオプションを選択すると、デフォルトでは、この品目の資産はいずれも予測に含められません。

手動で資産を含める

「影響を受ける資産」ページにナビゲートすると、その品目のすべての資産が暗黙的に除外されていて、そのステータスは灰色のチェック・マークで、保守予測に含まれていないことが示されます。処理ボタンを使用して1つまたは複数の資産を検索して手動で含めることができます。含めると、ステータスは灰色から緑色のチェック・マークに変わります。つまり、ステータスは保守予測で考慮されます。この新しい機能は、明示的に含める資産のみを含めるように作業要件の有効性を制御する場合に役立ちます。

手動で含められた影響を受ける資産

「影響を受ける資産」ページでは、オプションで最初の期日の計算方法を定義し、各資産の予測詳細を表示できます。このページは、資産と品目ベースの作業要件の両方で使用できるようになり、作業要件の初期実装時、および将来影響を受ける新しい資産の導入時に役立ちます。

有効性に含まれる各資産行については、この作業要件の資産に対して作業オーダーが作成されていない場合、次のフィールドを編集できます。

  • 履歴最終完了日: 外部アプリケーションから類似の保守が最後に行われたときに、オプションで入力できます。この日付は予測によって考慮され、開始日と連携して資産の最初の期日を計算します。アプリケーション日付より前の値のみ入力でき、最終間隔が定義されている場合は日付を入力する必要があります。
  • 履歴最終間隔: 作業要件が間隔についてサイクルベースである場合にのみ適用されます。これは、最終完了日時点で保守を最後に完了した間隔です。最終完了日が定義されている場合は、間隔を入力する必要があります
  • 予測開始(日付): オプションで、作業要件開始日より前、作業要件開始日と同じ、またはそれより後の開始日を定義できます。定義されている場合、作業要件開始日よりも優先されます。開始日によって予測の計算が開始されるタイミングが決まり、日付が将来の場合、予測にはその日付より前の期日がないことに注意してください。開始日が最終完了日とともに定義されている場合、最終完了日が優先され、予測の開始を固定して計算を開始するために使用されます。

最初の予測を実行すると、「予測次の期日」(日付)列と「予測次の間隔」列に値が表示されます。これは、予測方法と定義が各資産の予定期日を満たしているかどうかを検証するのに役立ちます。作業要件の資産に対して最初の作業オーダーが作成される前に、必要に応じて作業要件開始日、最終完了日、最終間隔および予測開始(日付)の値を修正して予測を調整することができます。このイベントが発生すると、これらのフィールドを調整して最初の期日の予測を調整できなくなります。今後、作業オーダーの完了後、「最終完了予測」列と「予測最終間隔」列に値が表示され、資産レベルの予測詳細が提供されます。

「自動で資産を含める」から「手動で資産を含める」に方法を変更することもできます。方法を変更すると、クリック・スルー検証メッセージが表示されます。「はい」をクリックすると、「影響を受ける資産」ページで行ったすべての変更が失われ、「保存」をクリックすると、すべての含めた資産および除外した資産の処理および履歴データ入力値がリセットされます。「いいえ」をクリックするか、変更を保存しない場合、変更はコミットされません。

検証メッセージ

期日ノードにカーソルを重ねると、追加の予測詳細がガント・チャートに表示されます。これには、新しい日間隔方法、最終作業オーダー詳細および次の予測メーター間隔値が含まれます。

ガント・チャートの期日詳細

日間隔方法は、基本カレンダ・パターン方法を改善する追加のモデリング機能を提供します。次の完了オプションにより、次の期日の計算において、予測期日に対して、作業オーダーの早期完了または遅延完了にクレジットが必要かどうかを選択するための柔軟性が高まります。また、日間隔と資産メーター間で完了方法をより簡単にモデル化できます。これには、たとえば、90日間または3,000マイルでの自動車オイル交換をモデル化できることが含まれます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

  • 新しい日間隔メソッドおよび影響を受ける資産機能を使用する場合は、新しい作業要件を作成することをお薦めします。作業要件に対して作業オーダーがすでに作成されている場合でも、「影響を受ける資産」ページを使用して、既存の作業要件の予測完了および次の期日の詳細を表示できます。
  • 新しい影響を受ける資産機能を使用して、新しい要件の実装時または導入時の作業要件の数を減らすこともできます。履歴最終完了日および履歴最終完了間隔とともに個々の開始日を定義する機能により、資産ごとに個別の作業要件を持つ必要性を下げることができます。

ロール情報

  • 事前定義済ジョブ・ロール名およびコード:
    • 保守マネージャ(ORA_MNT_MAINTENANCE_MANAGER_JOB)
  • 権限: 必要に応じて、関連する事前定義済ジョブ・ロールまたは構成済ジョブ・ロールに追加する必要があります。
    • 保守プログラムの管理(MNT_MANAGE_MAINTENANCE_PROGRAMS_PRIV)

保守UIで自動提示および追加情報を使用した品目の検索および選択

保守UIで拡張品目ピッカーを使用すると、より簡単に様々なタスクを実行できます。この更新では、次のことが可能です。

  • 品目フィールドに自動提示機能を使用
  • 品目キーワードで検索
  • 顧客品目、MPN、サプライヤ品目、GTIN、EFFなどで検索して表示
  • 実行時プロパティを使用した自動提示検索を含む機能を制御
  • 品目の検索時に追加関連情報の表示を選択

この機能はグローバル・オプト・イン管理により有効になり、品目の検索と選択がより効率的になります。前の品目ピッカーから新しい品目ピッカー機能に切り替えるかどうかを選択できます。

機能の概要

この機能の2つの主な機能(自動提示および拡張検索機能)の詳細は、次のとおりです。

自動提示

  • 3文字以上入力して一致を検索できます。
  • 検索は自動的に完了します。
  • ドロップダウン・ウィンドウで候補を表示できます。
  • 索引付けされた属性に基づいて、自動提示オプションから結果を選択できます。
  • 品目ピッカー・ウィンドウを起動して検索を拡張することもできます。
  • 品目の直接照合、属性/摘要および関係への照合について、様々な自動提示カテゴリを使用できます。

自動提示機能

拡張検索

拡張検索が検索の強化にどのように役立つかを次に示します。

  • 完全なパラメータ検索を実行できます。
  • 事前定義済の品目属性または拡張属性を検索基準として追加できます。
  • 拡張検索では、基準フィールドに応じて複数の演算子がサポートされます。
  • 同じフィールドを複数回追加してOR条件を作成できます。
  • MPN、顧客品目、GTINを検索基準および検索結果表に含めることができます。

「拡張検索」リージョン

この機能により、自動提示を使用して品目情報の一部またはキーワードに基づいて品目を検索できるため、検索エクスペリエンスが大幅に向上します。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理

ロール情報

すべてのユーザー・ロールは、新しい品目ピッカーに対して有効です。

非シリアル管理資産の個別資産への分割

非シリアル管理資産を一意の資産番号および数量に分割します。分割に適格な資産には、「数量」フィールドと「単位」フィールドの横に新しい「分割」アイコンがあります。アイコンをクリックして「資産の分割」ダイアログ・ボックスを開き、分割数量を入力するか、「すべてを分割」オプションを選択して、「資産の分割」ボタンをクリックします。

「資産の分割」ダイアログ・ボックス: 資産を分割する際に考慮できる様々なオプションがあります。たとえば、当初資産数量を100から新しい資産数量50に分割します。同じダイアログ・ボックス・セッションでは、必要に応じて50の残数量を25に再度分割できます。各分割処理後に、ダイアログ・ボックスの「資産分割のリスト」セクションに、新しく作成された各資産と数量が表示されます。すべての分割が完了したら、「保存してクローズ」をクリックして新しい資産と数量を作成します。いつでも「取消」をクリックすると、ダイアログ・ボックスの分割処理は取り消され、新しい資産は作成されません。「すべてを分割」チェック・ボックスを選択すると、新規に作成された各資産は、保存してクローズした後に数量1になります。

新しく作成した資産の数量が1以上の整数であることを確認してください。資産にプライマリ単位とセカンダリ単位がある場合、分割数量は常にプライマリ単位のコンテキストになりますが、新しい資産数量はセカンダリ単位に対しても再計算されます。

「資産分割のリスト」リージョンにはすべての行のエクスポート機能があり、資産のリストを含むExcel互換ファイルのエクスポートに役立ちます。「保存してクローズ」ボタンを使用して、作成をコミットする前に、資産のリストをレビューできます。「保存してクローズ」をクリックすると、新しい資産が作成されます。

新規資産: 新しく作成された資産には、分割される当初資産に基づいて新しい一意の資産番号が割り当てられます。新しい資産番号には、当初資産番号の末尾に連番が付加されます。ただし、新しく作成した資産の開始プリフィクスと開始番号を入力することもできます。新しい資産ごとに、資産の番号では、先頭または末尾に追加されたこれらの値が考慮され、新しい資産番号は当初資産番号を基準としません。開始プリフィクスまたは開始番号、または両方の値の組合せのみを入力できます。

新しい資産では、すべての資産属性が「資産の編集」タブの当初資産から継承されます。また、新しい資産には、「資産履歴」タブでトランザクションが作成されます。このトランザクションでは、分割された当初資産の詳細が表示されます。これにより、古い資産と、時間とともに分割される新しい資産を追跡できます。また、新しい資産ごとに資産履歴レコードを個別に参照することで、当初資産が分割された回数もわかります。

資産を別の資産に分割することで、資産の振替や移行など、資産の数量に影響する変更を取得できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

非シリアル管理資産は、特定の品目と資産の定義、および他のオブジェクトへの現在の関連付けに基づいてのみ分割できます。

  • 資産の品目は、次のように定義する必要があります。
    • 資産トラッキング済 = 完全ライフサイクルまたは顧客資産
    • 構成品目タイプ = 標準
    • シリアル生成 = 非シリアル管理
    • ロット管理。次のいずれかのオプションです。
      • 全ロット管理
      • 非ロット管理。ただし、在庫 = いいえおよびシリアル = いいえ
      • 非ロット管理。ただし、在庫 = はいおよびシリアルはいいえ
      • ロット部分化可能 = はい
    • 二重単位。次のいずれかのオプションです。
      • 固定
      • デフォルト
      • デフォルトなし
  • 資産の詳細は次のように定義する必要があります。
    • 資産数量 > 1
    • 資産数量がプライマリ単位に対する10進数ではない
    • 「在庫」を除くすべての事業所タイプ
    • 顧客資産の場合、顧客終了日は設定不可
    • 資産終了日が設定されていない
  • 資産は次の検証に合格する必要もあります。
    • オープン保守作業オーダーに関連付けられていない
    • オープン保守作業オーダー用に予約されていない
    • オープン・サービス・リクエストに関連付けられていない

ロール情報

  • 事前定義済ジョブ・ロール名およびコード:
    • 資産管理者(ORA_CSE_ASSET_ADMINISTRATOR_JOB)
    • 保守マネージャ(ORA_MNT_MAINTENANCE_MANAGER_JOB)
  • 権限:
    • 顧客資産の管理(CSI_MANAGE_CUSTOMER_ASSETS_PRIV)
    • 保守可能資産の管理(MNT_MANAGE_MAINTAINABLE_ASSETS_PRIV)

資産の直接販売オーダー・トランザクションの処理

小売業界では、製品の大量販売では、在庫をリアルタイムで同時に処理する必要があり、オーダーの請求が遅延します。21Cの更新では、オーダー管理で繰延モードが導入され、在庫消費を繰り延べて、請求を遅延なく続行できるようになりました。

この更新の機能には、顧客資産の作成も含まれます。

直接販売オーダーのリアルタイム更新

このプロセスは、販売ユーザー・インタフェースで開始されます。このプロセスでは、事前定義済のオーケストレーション・プロセスDOO_InventoryTransactionProcessが使用されます。DOO_InventoryTransactionProcessにはDOO_AssetManagementステップが含まれていないことに注意してください。導入ベースに伝播される直接販売オーダーを表示するには、資産管理ステップを含めるようにこのプロセスを構成する必要があります。構成済プロセスを選択するように、オーケストレーション・プロセス割当ルールを適切に構成します。

在庫から資産をピックするプロビジョニングは、ユーザー・インタフェース自体で有効化されるため、トランザクションを処理するにはこれらの値を販売オーダーに渡す必要があります。

販売オーダー・ページ自体で、在庫から資産を選択できます。また、トランザクションを処理するには、販売オーダーに対して次の値を定義する必要があります。

  • 顧客名
  • 各販売オーダー明細の品目および数量
  • 供給倉庫: 資産の取引元となるソース組織を選択します。
  • 保管場所: 選択した倉庫から1つの保管場所を選択します。
  • 「在庫トランザクションの許可」オプションを「はい」に設定します。このオプションは、項目3と4を設定した後に、「販売オーダー明細」セクションで使用できます。
  • ドロップ・ダウンから「ロットおよびシリアル番号の管理」を選択し、品目定義に基づいて、シリアル番号、ロット番号またはその両方とともに数量を選択します。このオプションは、手持在庫のコンポーネントを把握し、トランザクションを開始するのに役立ちます

販売オーダーUI

販売オーダーの処理が終了すると、手持残高は、オーダーの予約時に選択されたロットおよびシリアルに基づいて消費されます。また、導入ベース資産は在庫事業所から顧客事業所に移動します。「直接販売オーダー出庫」在庫トランザクションは在庫を消費し、導入ベース・インタフェースは在庫事業所から顧客事業所に資産を移動します。

直接販売オーダーの繰延モード更新

繰延モードで直接販売オーダーを実行するには、最初にオーダー管理パラメータを設定する必要があります。これを次に示します。

「オーダー管理パラメータの管理」→「在庫トランザクションをすぐに処理」→「いいえ」に設定

このパラメータは、在庫から消費された資材の在庫トランザクションの処理を繰り延べるために使用されます。資産の更新は常に在庫の更新に従います。そのため、在庫更新を繰り延べると、資産更新も自動的に繰り延べられます。

繰延モードを有効にするためのオーダー管理パラメータの設定

次に、販売オーダー・ユーザー・インタフェース自体で、通常どおりに販売オーダーを処理します。

この段階では、資産は顧客事業所に移動されません。在庫転送を処理して在庫トランザクションを履行するには、2つのスケジュール済プロセスを実行する必要があります。

  • 在庫トランザクションの管理: このプロセスを実行して、顧客事業所への直接販売オーダー出庫を作成します。資産履歴に記録されたこのトランザクションは、次のように表示できます。
    • ソース: 在庫管理
    • タイプ: 直接販売オーダー出庫
  • 待ち状態およびエラーになった系図トランザクション、および導入ベース・トランザクションの処理: このプロセスを実行して、販売オーダー履行を完了します。資産履歴に記録されたこのトランザクションは、次のように表示できます。
    • ソース: 分散オーダー・オーケストレーション
    • タイプ: 販売オーダー履行

スケジュール済プロセスが正常に実行されると、資産は顧客住所に移動し、2つのトランザクションは資産履歴の管理ページに記録されます。

在庫転送処理および在庫トランザクション履行の完了済トランザクションを示す資産履歴ページ

販売オーダーの繰延モード処理

大量の販売オーダーまたは明細が多すぎるオーダーを処理するには、導入ベースでこのプロファイル・オプションを使用して、オーダー管理データから導入ベースへのインタフェースを繰延モードで処理します。

  • プロファイル・オプション・コード: ORA_CSE_IB_INTERFACE_DEFERRED
  • プロファイル・レベル: サイト
  • プロファイル値: はい

繰延モードで大量の販売オーダーを処理するプロファイル・オプション??????

資産を顧客事業所に移動しても、資産履歴には履行ステップが表示されません。したがって、ジョブを完了するには、「待ち状態およびエラーになった系図トランザクション、および導入ベース・トランザクションの処理」スケジュール・プロセスを実行します。その後、繰延モードが完了したことを示す新しい行が資産履歴ページに追加されます。

  • ソース: 分散オーダー・オーケストレーション
  • タイプ: 販売オーダー履行

繰延モードが完了したことを示す資産履歴ページ

大量のトランザクション用に繰延販売オーダー・モードを選択することで、都合にあわせて在庫更新を先送りします。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ロール情報

ユーザーに資産履歴トランザクションを表示するためのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じて、いくつかのオプションがあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、資産履歴トランザクションを表示できます。

  • 資産管理者(ORA_CSE_ASSET_ADMINISTRATOR_JOB)
  • 保守マネージャ(ORA_MNT_MAINTENANCE_MANAGER_JOB)

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、資産履歴トランザクションを表示できます。

  • 顧客資産の管理(CSI_MANAGE_CUSTOMER_ASSETS_PRIV)
  • 保守可能資産の管理(MNT_MANAGE_MAINTAINABLE_ASSETS_PRIV)

オーダー管理機能にアクセスするには、追加のロールと権限が必要です。

サービス・ロジスティクス

フィールド・サービス・ロジスティクス・プロセスの管理の改善

フィールド・サービス管理者および部品ロジスティクス・コーディネータは、フィールド・サービス作業オーダーおよびフィールド在庫事業所の部品を承認、ソーシングおよびオーダーできるようになりました。この機能により、フィールド・サービス管理者および部品コーディネータは、部品サプライ・チェーンをより効果的にサポートできます。

この機能には、次の拡張機能が含まれます。

  1. 「部品要件の管理」UIにより、フィールド・サービス管理者および部品ロジスティクス・コーディネータは、技術者のトランク在庫など、サポートしているフィールド在庫事業所の部品要件およびオーダーを管理できるようになりました。
  1. オーダー前にフィールド・サービス技術者部品要件のレビューおよび承認が必要なサービス・プロバイダの場合、フィールド・サービス技術者が特定のフィールド在庫事業所に対する部品オーダーの作成を制限できるようになりました。この機能は、Oracle Field Service Cloudの部品オーダー統合とOracle Service Logistics Cloudの部品UIの両方に存在します。

  2. 「サービス・ロジスティクス」ランディング・ページの2つの新しいインフォレットは、フィールド・サービス管理者および部品ロジスティクス・コーディネータが、フィールド・サービス作業オーダーとフィールド在庫事業所補充の両方で注意が必要な部品要件を識別するのに役立ちます。

「部品要件の管理」UI

3つの新しい検索フィールドと2つのフィルタ・チェック・ボックスにより、部品ロジスティクス・コーディネータは、注意が必要な部品要件に簡単にアクセスできます。

  1. 「搬送先保管場所」では、補充作業オーダーとフィールド・サービス作業オーダーの両方について、技術者トランク在庫事業所またはその他のフィールド在庫事業所に対するすべての部品要件およびオーダーを確認できます。

  2. 「作業オーダー・エリア」では、作業領域に割り当てられたフィールド・サービス作業オーダーのすべての部品要件を取得します。

  3. 「技術者」では、技術者のトランク在庫保管場所および技術者に割り当てられたフィールド・サービス作業オーダーに対するすべての部品要件を取得します。

  4. 「未ソーシング」チェック・ボックスを選択すると、検索結果がフィルタ処理され、ソーシングされていない(部品が見つからない)部品要件のみが表示されます。

  5. 「ソーシング済だが未オーダー」チェック・ボックスを選択すると、検索結果がフィルタ処理され、ソース在庫事業所があるがオーダーされていない部品要件のみが表示されます。

  6. 「オーダー」ボタンを使用して、1回のクリックで複数の作業オーダー部品要件に対する転送オーダーを作成できます。

「部品要件の管理」UI

「サービス・ロジスティクス」ランディング・ページのインフォレット

「サービス・ロジスティクス」ランディング・ページにある2つの新しいインフォレットは、フィールド・サービス部品コーディネータおよびフィールド・サービス管理者に対して、注意が必要な部品要件を示します。「作業オーダー部品要件」インフォレットには、ランディング・ページ作業領域に割り当てられたすべての作業オーダーのオープン部品要件の件数が表示されます。「在庫事業所部品要件」インフォレットには、ランディング・ページの在庫組織の保管場所に対するオープン部品要件の件数が表示されます。

「サービス・ロジスティクス」ランディング・ページ

この機能により、フィールド・サービス管理者およびコーディネータは、作業オーダーに必要な部品の迅速な搬送、および技術者トランク在庫を含むフィールド在庫事業所の補充を通じて、フィールド・サービス技術者の部品ニーズをより適切にサポートできます。

有効化のステップ

この機能の唯一の設定は、フィールド・サービス技術者が部品を自分でオーダーできるか、または単にフィールド・サービス管理者または部品コーディネータによって承認およびオーダーされる部品要件を作成できるかを制御する機能です。「部品オーダーの許可」というラベルが付いた新しい列が「フィールド・サービス技術者の管理」UIに追加されており、サービス・ロジスティクスUIとOracle Field Service Cloud部品オーダー統合の両方でこの動作を制御できます。この新しいフィールドは、下位互換性を維持するためにデフォルトで「はい」に設定されます。

「フィールド・サービス技術者の管理」UI

「フィールド・サービス技術者の管理」UI

ロール情報

この機能を設定するには、次のものが必要です。

  • ジョブ・ロール名およびコード:
    • フィールド・サービス管理者(ORA_RCL_FIELD_SERVICE_ADMINISTRATOR)
    • フィールド・サービス技術者職務(ORA_RCL_FIELD_SERVICE_TECHNICIAN_DUTY)
    • デポ修理マネージャ(ORA_RCL_DEPOT_REPAIR_MANAGER_JOB)

追加タイプのサービス手数料手動調整のサポート

Oracle Service Logistics Cloudを使用すると、手数料および見積を手動で調整して、価格設定計算を上書きできます。これにより、割引または値入れによって調整された価格を使用して顧客に請求できます。現在、ユーザーは上書き価格のみを入力して、価格設定アルゴリズムによって計算された価格を置換できます。

この機能により、Oracle SCM Cloudのオーダー管理作業領域で使用可能な価格設定調整に似たオプションが提供され、サービス・ロジスティクスの手動価格設定調整機能が強化されます。この機能は、「フィールド・サービス」フローと「デポ修理」フローの両方で使用できます。

21D更新以降は、次の価格設定調整タイプから選択できます。

  1. 値入れ率
  2. 値入れ額
  3. 割引率
  4. 割引額
  5. 価格上書き

「価格の編集」ダイアログ・ボックス

この拡張機能により、次のことが可能になります。

  • 1つの明細品目に複数の調整エントリを追加します。
  • 各調整明細の要約情報を別々に参照します。
  • 各手動調整明細の連番(時系列を示す)を表示します。

手数料明細または見積明細に対して、適用される自動調整とともに、複数の手動調整を追加できるようになりました。

この機能は、サービス手数料および見積に割引および値入れを適用するときに、複数の価格調整オプションを提供します。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ロール情報

  • これらの事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
    • フィールド・サービス管理者(ORA_RCL_FIELD_SERVICE_ADMINISTRATORS)
    • フィールド・サービス技術者職務(ORA_RCL_FIELD_SERVICE_TECHNICIAN_DUTY)
    • デポ・マネージャ(ORA_RCL_DEPOT_REPAIR_MANAGER_JOB)

追加サブスクリプション・カバレッジ・レベルの使用

Oracle Subscription Management Cloudでは、次に示すように、21Cの更新で追加の対象レベルが導入されました。

パーティ

パーティのすべての資産をカバーします。

顧客アカウント

特定の顧客アカウントのすべての資産をカバーします。

パーティ・サイト

特定のパーティ・サイトのすべての資産をカバーします。

この更新では、これらの追加対象レベルを活用するために、Oracle Service Logistics Cloudでサブスクリプション管理に渡される入力パラメータが拡張されました。

サービス・ロジスティクスからのサブスクリプション・コールの入力パラメータには、「パーティ」、「顧客アカウント」および「パーティ・サイト」が含まれるようになりました。

これらの追加対象レベルは、次のスクリーンショットに示すように、サブスクリプション管理の対象となるレベルの追加ページで確認できます。

資産レベルで定義するのではなく、「顧客アカウント」、「パーティ」、「パーティ・サイト」などの上位レベルのエンティティで対象となるレベルを定義することで、サブスクリプション設定ステップを簡略化できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

プロジェクトにおける共通在庫の部品の報告

Oracle Service Logistics Cloudでは現在、プロジェクト関連のサービス作業オーダーの部品の報告をサポートしています。この更新では、プロジェクトの共通在庫から報告プロセス中に部品を出庫することもできます。

品目(部品)に対してこの更新を有効にするには、品目の「共通供給の使用の許可」属性を有効にします。

「共通供給の使用の許可」に設定されている品目/部品について、共通在庫から出庫するオプションは、サービス・ロジスティクスの資材報告トランザクション画面に表示されます。

「部品詳細の追加」ページ

有効な部品の場合、技術者が報告トランザクションを実行するときに「共通在庫の使用」チェック・ボックスが表示されます。プロジェクト固有の在庫からではなく、共通のプロジェクト在庫から資材出庫を実行するには、このチェック・ボックスを選択します。「共通在庫の使用」チェック・ボックスは、デフォルトでは選択が解除されています。

フィールド技術者および管理者は、資材報告プロセス中にプロジェクト共通在庫からサービス部品を出庫することを柔軟に選択できます。

有効化のステップ

共通プロジェクト在庫から資材報告部品を出庫する前に、次の設定ステップを実行します。

  • プロジェクトの報告組織を使用可能にします。
  • 報告ヘッダー(作業オーダー)がプロジェクトに関連付けられていることを確認します。
  • 報告トランザクション中に部品を出庫する前に、品目(部品)に対して「共通供給の使用の許可」属性を使用可能にします。この機能は、プロジェクトが使用可能な組織にのみ適用可能です。

サービス報告のプロジェクト統合機能の詳細は、21C新機能概要の項、サービス報告のプロジェクト支出の生成を参照してください。

ヒントと考慮事項

  • この機能は、プロジェクトが使用可能な組織にのみ適用されます。
  • サービス報告フローとのプロジェクト統合の詳細は、更新21C機能概要のサービス報告のプロジェクト支出の生成を参照してください。

ロール情報

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
    • フィールド・サービス管理者(ORA_RCL_FIELD_SERVICE_ADMINISTRATORS)
    • フィールド・サービス技術者職務(ORA_RCL_FIELD_SERVICE_TECHNICIAN_DUTY)
    • デポ・マネージャ(ORA_RCL_DEPOT_REPAIR_MANAGER_JOB)