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Oracle® Data Provider for .NET開発者ガイド
ODAC 12c リリース4 (12.1.0.2) for Microsoft Windows
E72575-01
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OracleTimeStamp構造

OracleTimeStamp構造は、データベースに格納されるか、またはデータベースから取得されるOracle TIMESTAMPデータ型を表します。各OracleTimeStampには、年、月、日、時、分、秒およびナノ秒の情報が格納されます。

クラスの継承

System.Object

  System.ValueType

    Oracle.DataAccess.Types.OracleTimeStamp

宣言

 // C#public struct OracleTimeStamp : IComparable, INullable, IXmlSerializable

要件

プロバイダ ODP.NET管理対象外ドライバ ODP.NET管理対象ドライバ
アセンブリ Oracle.DataAccess.dll Oracle.ManagedDataAccess.dll
ネームスペース Oracle.DataAccess.Types Oracle.ManagedDataAccess.Types
.NET Framework 3.5, 4.0, 4.5, 4.6 4.0, 4.5, 4.6

スレッド安全性

パブリック静的メソッドはスレッドセーフですが、インスタンス・メソッドではスレッド安全性は保証されません。

// C#
 
using System;
using Oracle.DataAccess.Types;
 
class OracleTimeStampSample
{
  static void Main()
  {
    OracleTimeStamp tsCurrent1 = OracleTimeStamp.GetSysDate();
    OracleTimeStamp tsCurrent2 = DateTime.Now;
    
    // Calculate the difference between tsCurrent1 and tsCurrent2
    OracleIntervalDS idsDiff = tsCurrent2.GetDaysBetween(tsCurrent1);
    
    // Calculate the difference using AddNanoseconds()
    int nanoDiff = 0;
    while (tsCurrent2 > tsCurrent1)
    {
      nanoDiff += 10;
      tsCurrent1 = tsCurrent1.AddNanoseconds(10);
    }
    Console.WriteLine("idsDiff.Nanoseconds = " + idsDiff.Nanoseconds);
    Console.WriteLine("nanoDiff = " + nanoDiff);
  }
}

OracleTimeStampメンバー

次の表に、OracleTimeStampメンバーを示します。

OracleTimeStampコンストラクタ

OracleTimeStampコンストラクタを、表14-100にリストします。

表14-100 OracleTimeStampコンストラクタ

コンストラクタ 説明

OracleTimeStampコンストラクタ

OracleTimeStamp構造の新しいインスタンスをインスタンス化します(オーバーロード)


OracleTimeStamp静的フィールド

OracleTimeStamp静的フィールドを、表14-101にリストします。

表14-101 OracleTimeStamp静的フィールド

フィールド 説明

MaxValue

OracleTimeStamp構造に対する有効な日付の最大値、9999年12月31日、23時59分59.999999999秒を表します

MinValue

OracleTimeStamp構造に対する有効な日付の最小値、-4712年1月1日、0時0分0秒を表します

Null

OracleTimeStamp構造のインスタンスに割り当てられるNULL値を表します


OracleTimeStamp静的メソッド

OracleTimeStamp静的メソッドを、表14-102にリストします。

表14-102 OracleTimeStamp静的メソッド

メソッド 説明

Equals

2つのOracleTimeStamp値が等しいかどうかを判別します(オーバーロード)

GreaterThan

2つのOracleTimeStamp値のうち、最初の値が2番目の値より大きいかどうかを判別します

GreaterThanOrEqual

2つのOracleTimeStamp値のうち、最初の値が2番目の値以上かどうかを判別します

LessThan

2つのOracleTimeStamp値のうち、最初の値が2番目の値より小さいかどうかを判別します

LessThanOrEqual

2つのOracleTimeStamp値のうち、最初の値が2番目の値以下かどうかを判別します

NotEquals

2つのOracleTimeStamp値が等しくないかどうかを判別します

GetSysDate

現在の日時を表すOracleTimeStamp構造を取得します

Parse

OracleTimeStamp構造を取得し、その値を指定された文字列で設定します

SetPrecision

指定された小数秒精度を使用して、OracleTimeStampの新しいインスタンスを戻します


OracleTimeStamp静的演算子

OracleTimeStamp静的演算子を、表14-103にリストします。

表14-103 OracleTimeStamp静的演算子

演算子 説明

operator+

指定されたインスタンス値を指定されたOracleTimeStampに加え、新規OracleTimeStamp構造を戻します(オーバーロード)

operator ==

2つのOracleTimeStampの値が等しいかどうかを判別します

operator >

2つのOracleTimeStamp値のうち、最初の値が2番目の値より大きいかどうかを判別します

operator >=

2つのOracleTimeStamp値のうち、最初の値が2番目の値以上かどうかを判別します

operator !=

2つのOracleTimeStamp値が等しくないかどうかを判別します

operator <

2つのOracleTimeStamp値のうち、最初の値が2番目の値より小さいかどうかを判別します

operator <=

2つのOracleTimeStamp値のうち、最初の値が2番目の値以下かどうかを判別します

operator -

指定されたインスタンス値を指定されたOracleTimeStampから減算し、新規OracleTimeStamp構造を戻します(オーバーロード)


OracleTimeStamp静的型変換

OracleTimeStamp静的型変換を、表14-104にリストします。

表14-104 OracleTimeStamp静的型変換

演算子 説明

explicit operator OracleTimeStamp

インスタンス値をOracleTimeStamp構造に変換します(オーバーロード)

implicit operator OracleTimeStamp

インスタンス値をOracleTimeStamp構造に変換します(オーバーロード)

explicit operator DateTime

OracleTimeStamp値をDateTime構造に変換します


OracleTimeStampプロパティ

OracleTimeStampプロパティを、表14-105にリストします。

表14-105 OracleTimeStampプロパティ

プロパティ 説明

BinData

Oracleの内部書式でOracle TIMESTAMPを表すバイトの配列を戻します

Day

OracleTimeStampの日コンポーネントを指定します

IsNull

OracleTimeStampインスタンスにNULL値があるかどうかを示します

Hour

OracleTimeStampの時間コンポーネントを指定します

Millisecond

OracleTimeStampのミリ秒コンポーネントを指定します

Minute

OracleTimeStampの分コンポーネントを指定します

Month

OracleTimeStampの月コンポーネントを指定します

Nanosecond

OracleTimeStampのナノ秒コンポーネントを指定します

Second

OracleTimeStampの秒コンポーネントを指定します

Value

OracleTimeStamp構造に格納された日時を指定します

Year

OracleTimeStampの年コンポーネントを指定します


OracleTimeStampメソッド

OracleTimeStampメソッドを、表14-106にリストします。

表14-106 OracleTimeStampメソッド

メソッド 説明

AddDays

指定された日数を現行インスタンスに追加します

AddHours

指定された時間数を現行インスタンスに追加します

AddMilliseconds

指定されたミリ秒数を現行インスタンスに追加します

AddMinutes

指定された分数を現行インスタンスに追加します

AddMonths

指定された月数を現行インスタンスに追加します

AddNanoseconds

指定されたナノ秒数を現行インスタンスに追加します

AddSeconds

指定された秒数を現行インスタンスに追加します

AddYears

指定された年数を現行インスタンスに追加します

CompareTo

現行のOracleTimeStampインスタンスをオブジェクトと比較し、相対値を表す整数を戻します

Equals

オブジェクトに現行のOracleTimeStampインスタンスと同じ日時があるかどうかを判別します(オーバーロード)

GetHashCode

OracleTimeStampインスタンスのハッシュ・コードを戻します

GetDaysBetween

現行インスタンスからOracleTimeStamp値を減算して、指定されたOracleTimeStampと現行インスタンス間の時差を表すOracleIntervalDSを戻します

GetYearsBetween

現行インスタンスからvalue1を減算して、OracleIntervalYMを使用してvalue1と現行インスタンス間の差を表すOracleIntervalYMを戻します

GetType

System.Objectからの継承

ToOracleDate

現行のOracleTimeStamp構造をOracleDate構造に変換します

ToOracleTimeStampLTZ

現行のOracleTimeStamp構造をOracleTimeStampLTZ構造に変換します

ToOracleTimeStampTZ

現行のOracleTimeStamp構造をOracleTimeStampTZ構造に変換します

ToString

現行のOracleTimeStamp構造を文字列に変換します


OracleTimeStampコンストラクタ

OracleTimeStampコンストラクタは、OracleTimeStamp構造の新しいインスタンスを作成します。

オーバーロード・リスト:

  • OracleTimeStamp(DateTime)

    このコンストラクタは、OracleTimeStamp構造の新しいインスタンスを作成し、指定されたDateTime値を使用して日付および時刻の値を設定します。

  • OracleTimeStamp(string)

    このコンストラクタは、OracleTimeStamp構造の新しいインスタンスを作成し、指定された文字列を使用して値を設定します。

  • OracleTimeStamp(int, int, int)

    このコンストラクタは、OracleTimeStamp構造の新しいインスタンスを作成し、年、月および日を使用して日付の値を設定します。

  • OracleTimeStamp(int, int, int, int, int, int)

    このコンストラクタは、OracleTimeStamp構造の新しいインスタンスを作成し、年、月、日、時間、分および秒を使用して、日付と時刻の値を設定します。

  • OracleTimeStamp(int, int, int, int, int, int, double)

    このコンストラクタは、OracleTimeStamp構造の新しいインスタンスを作成し、年、月、日、時間、分、秒およびミリ秒を使用して、日付と時刻の値を設定します。

  • OracleTimeStamp(int, int, int, int, int, int, int)

    このコンストラクタは、OracleTimeStamp構造の新しいインスタンスを作成し、年、月、日、時間、分、秒およびナノ秒を使用して、日付と時刻の値を設定します。

  • OracleTimeStamp(byte [ ])

    このコンストラクタは、OracleTimeStamp構造の新しいインスタンスを作成し、指定されたバイト配列に値を設定します。バイト配列は、Oracle TIMESTAMP内部形式です。

OracleTimeStamp(DateTime)

このコンストラクタは、OracleTimeStamp構造の新しいインスタンスを作成し、指定されたDateTime値を使用して日付および時刻の値を設定します。

宣言

// C#
public OracleTimeStamp (DateTime dt);

パラメータ

  • dt

    指定されたDateTime

例外

ArgumentException - dtパラメータを使用して、有効なOracleTimeStampを作成することはできません。

OracleTimeStamp(string)

このコンストラクタは、OracleTimeStamp構造の新しいインスタンスを作成し、指定された文字列を使用して値を設定します。

宣言

// C#
public OracleTimeStamp (string tsStr);

パラメータ

  • tsStr

    Oracle TIMESTAMPを表す文字列

例外

ArgumentException - tsStr値がOracle TIMESTAMPの無効な文字列表現か、指定されたtsStrが、スレッドのOracleGlobalization.TimeStampFormatプロパティで指定されたタイムスタンプの形式ではありません。このプロパティは、Oracle NLS_TIMESTAMP_FORMATパラメータを表します。

ArgumentNullException - tsStr値はNULLです。

備考

月および日付に使用されている名称および略称は、スレッドのOracleGlobalizationオブジェクトのDateLanguageおよびCalendarプロパティで指定されている言語による表記です。スレッドのグローバリゼーション・プロパティのいずれかがNULLまたは空の文字列に設定されている場合、クライアントのコンピュータの設定が使用されます。

// C#
 
using System;
using Oracle.DataAccess.Types;
using Oracle.DataAccess.Client;
 
class OracleTimeStampSample
{
  static void Main()
  {
    // Set the nls_timestamp_format for the OracleTimeStamp(string) 
    // constructor
    OracleGlobalization info = OracleGlobalization.GetClientInfo();
    info.TimeStampFormat = "DD-MON-YYYY HH:MI:SS.FF AM";
    OracleGlobalization.SetThreadInfo(info);
    
    // construct OracleTimeStamp from a string using the format specified.
    OracleTimeStamp ts = new OracleTimeStamp("11-NOV-1999 11:02:33.444 AM");
    
    // Set the nls_timestamp_format for the ToString() method
    info.TimeStampFormat = "YYYY-MON-DD HH:MI:SS.FF AM";
    OracleGlobalization.SetThreadInfo(info);
 
    // Prints "1999-NOV-11 11:02:33.444000000 AM"
    Console.WriteLine(ts.ToString());    
  }
}

OracleTimeStamp(int, int, int)

このコンストラクタは、OracleTimeStamp構造の新しいインスタンスを作成し、年、月および日を使用して日付の値を設定します。

宣言

// C#
public OracleTimeStamp(int year, int month, int day);

パラメータ

  • year

    指定された年。yearの範囲は(-4712から9999)です。

  • month

    指定された月。monthの範囲は(1から12)です。

  • day

    指定された日付。dayの範囲は(1から31)です。

例外

ArgumentOutOfRangeException - 1つ以上のパラメータの引数が、指定範囲を超えています。

ArgumentException - パラメータの引数値を使用して、有効なOracleTimeStampを作成することはできません(つまり、日が月の範囲を超えています)。

OracleTimeStamp(int, int, int, int, int, int)

このコンストラクタは、OracleTimeStamp構造の新しいインスタンスを作成し、年、月、日、時間、分および秒を使用して、日付と時刻の値を設定します。

宣言

// C#
public OracleTimeStamp (int year, int month, int day, int hour, 
  int minute, int second);
  

パラメータ

  • year

    指定された年。yearの範囲は(-4712から9999)です。

  • month

    指定された月。monthの範囲は(1から12)です。

  • day

    指定された日付。dayの範囲は(1から31)です。

  • hour

    指定された時間。hourの範囲は(0から23)です。

  • minute

    指定された分。minuteの範囲は(0から59)です。

  • second

    指定された秒。secondの範囲は(0から59)です。

例外

ArgumentOutOfRangeException - 1つ以上のパラメータの引数が、指定範囲を超えています。

ArgumentException - パラメータの引数値を使用して、有効なOracleTimeStampを作成することはできません(つまり、日が月の範囲を超えています)。

OracleTimeStamp(int, int, int, int, int, int, double)

このコンストラクタは、OracleTimeStamp構造の新しいインスタンスを作成し、年、月、日、時間、分、秒およびミリ秒を使用して、日付と時刻の値を設定します。

宣言

// C#
public OracleTimeStamp(int year, int month, int day, int hour,
   int minute,  int second, double millisecond);
 

パラメータ

  • year

    指定された年。yearの範囲は(-4712から9999)です。

  • month

    指定された月。monthの範囲は(1から12)です。

  • day

    指定された日付。dayの範囲は(1から31)です。

  • hour

    指定された時間。hourの範囲は(0から23)です。

  • minute

    指定された分。minuteの範囲は(0から59)です。

  • second

    指定された秒。secondの範囲は(0から59)です。

  • milliSeconds

    指定されたミリ秒。millisecondの範囲は(0から999.999999)です。

例外

ArgumentOutOfRangeException - 1つ以上のパラメータの引数が、指定範囲を超えています。

ArgumentException - パラメータの引数値を使用して、有効なOracleTimeStampを作成することはできません(つまり、日が月の範囲を超えています)。

OracleTimeStamp(int, int, int, int, int, int, int)

このコンストラクタは、OracleTimeStamp構造の新しいインスタンスを作成し、年、月、日、時間、分、秒およびナノ秒を使用して、日付と時刻の値を設定します。

宣言

// C#
public OracleTimeStamp (int year, int month, int day, int hour, 
   int minute, int second, int nanosecond);
   

パラメータ

  • year

    指定された年。yearの範囲は(-4712から9999)です。

  • month

    指定された月。monthの範囲は(1から12)です。

  • day

    指定された日付。dayの範囲は(1から31)です。

  • hour

    指定された時間。hourの範囲は(0から23)です。

  • minute

    指定された分。minuteの範囲は(0から59)です。

  • second

    指定された秒。secondの範囲は(0から59)です。

  • nanosecond

    指定されたナノ秒。nanosecondの範囲は(0から999999999)です。

例外

ArgumentOutOfRangeException - 1つ以上のパラメータの引数が、指定範囲を超えています。

ArgumentException - パラメータの引数値を使用して、有効なOracleTimeStampを作成することはできません(つまり、日が月の範囲を超えています)。

OracleTimeStamp(byte [ ])

このコンストラクタは、OracleTimeStamp構造の新しいインスタンスを作成し、指定されたバイト配列に値を設定します。バイト配列は、Oracle TIMESTAMP内部形式です。

宣言

// C#
public OracleTimeStamp (byte[] bytes);

パラメータ

  • bytes

    Oracle内部形式でOracle TIMESTAMPを表すバイト配列

例外

ArgumentException - bytesがOracle TIMESTAMP内部形式ではないか、bytesが有効なOracle TIMESTAMPではありません。

ArgumentNullException - bytesがNULLです。

OracleTimeStamp静的フィールド

OracleTimeStamp静的フィールドを、表14-107にリストします。

表14-107 OracleTimeStamp静的フィールド

フィールド 説明

MaxValue

OracleTimeStamp構造に対する有効な日付の最大値、9999年12月31日、23時59分59.999999999秒を表します

MinValue

OracleTimeStamp構造に対する有効な日付の最小値、-4712年1月1日、0時0分0秒を表します

Null

OracleTimeStamp構造のインスタンスに割り当てられるNULL値を表します


MaxValue

この静的フィールドは、OracleTimeStamp構造の最大有効日時、9999年12月31日23時59分59.999999999秒を表します。

宣言

// C#
public static readonly OraTimestamp MaxValue;

MinValue

この静的フィールドは、OracleTimeStamp構造の最小有効日時、-4712年1月1日0時0分0秒を表します。

宣言

// C#
public static readonly OracleTimeStamp MinValue;

Null

この静的フィールドは、OracleTimeStamp構造のインスタンスに割り当てられるNULL値を表します。

宣言

// C#
public static readonly OracleTimeStamp Null;

OracleTimeStamp静的メソッド

OracleTimeStamp静的メソッドを、表14-108にリストします。

表14-108 OracleTimeStamp静的メソッド

メソッド 説明

Equals

2つのOracleTimeStamp値が等しいかどうかを判別します(オーバーロード)

GreaterThan

2つのOracleTimeStamp値のうち、最初の値が2番目の値より大きいかどうかを判別します

GreaterThanOrEqual

2つのOracleTimeStamp値のうち、最初の値が2番目の値以上かどうかを判別します

LessThan

2つのOracleTimeStamp値のうち、最初の値が2番目の値より小さいかどうかを判別します

LessThanOrEqual

2つのOracleTimeStamp値のうち、最初の値が2番目の値以下かどうかを判別します

NotEquals

2つのOracleTimeStamp値が等しくないかどうかを判別します

GetSysDate

現在の日時を表すOracleTimeStamp構造を取得します

Parse

OracleTimeStamp構造を取得し、その値を指定された文字列で設定します

SetPrecision

指定された小数秒精度を使用して、OracleTimeStampの新しいインスタンスを戻します


Equals

この静的メソッドは、2つのOracleTimeStamp値が等しいかどうかを決定します。

宣言

// C#
public static bool Equals(OracleTimeStamp value1, OracleTimeStamp value2);

パラメータ

  • value1

    最初のOracleTimeStamp

  • value2

    2番目のOracleTimeStamp

戻り値

2つのOracleTimeStamp値が等しい場合はtrue、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

  • 値を持つすべてのOracleTimeStampは、NULL値を持つOracleTimeStampより大きくなります。

  • NULL値を含む2つのOracleTimeStampは等しくなります。

GreaterThan

この静的メソッドは、2つのOracleTimeStampの最初の値が、2番目の値より大きいかどうかを決定します。

宣言

// C#
public static bool GreaterThan(OracleTimeStamp value1, 
   OracleTimeStamp value2);

パラメータ

  • value1

    最初のOracleTimeStamp

  • value2

    2番目のOracleTimeStamp

戻り値

2つのOracleTimeStampの最初の値が2番目の値より大きい場合はtrue、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

  • 値を持つすべてのOracleTimeStampは、NULL値を持つOracleTimeStampより大きくなります。

  • NULL値を含む2つのOracleTimeStampは等しくなります。

GreaterThanOrEqual

この静的メソッドは、2つのOracleTimeStampの最初の値が、2番目の値以上かどうかを決定します。

宣言

// C#
public static bool GreaterThanOrEqual(OracleTimeStamp value1, 
     OracleTimeStamp value2);

パラメータ

  • value1

    最初のOracleTimeStamp

  • value2

    2番目のOracleTimeStamp

戻り値

2つのOracleTimeStampの最初の値が2番目の値以上の場合はtrue、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

  • 値を持つすべてのOracleTimeStampは、NULL値を持つOracleTimeStampより大きくなります。

  • NULL値を含む2つのOracleTimeStampは等しくなります。

LessThan

この静的メソッドは、2つのOracleTimeStampの最初の値が、2番目の値より小さいかどうかを決定します。

宣言

// C#
public static bool LessThan(OracleTimeStamp value1, 
   OracleTimeStamp value2);

パラメータ

  • value1

    最初のOracleTimeStamp

  • value2

    2番目のOracleTimeStamp

戻り値

2つのOracleTimeStampの最初の値が2番目の値より小さい場合は、trueを戻します。それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

  • 値を持つすべてのOracleTimeStampは、NULL値を持つOracleTimeStampより大きくなります。

  • NULL値を含む2つのOracleTimeStampは等しくなります。

LessThanOrEqual

この静的メソッドは、2つのOracleTimeStampの最初の値が、2番目の値以下かどうかを決定します。

宣言

// C#
public static bool LessThanOrEqual(OracleTimeStamp value1, 
     OracleTimeStamp value2);

パラメータ

  • value1

    最初のOracleTimeStamp

  • value2

    2番目のOracleTimeStamp

戻り値

2つのOracleTimeStampの最初の値が2番目の値以下の場合は、trueを戻します。それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

  • 値を持つすべてのOracleTimeStampは、NULL値を持つOracleTimeStampより大きくなります。

  • NULL値を含む2つのOracleTimeStampは等しくなります。

NotEquals

この静的メソッドは、2つのOracleTimeStamp値が等しくないかどうかを決定します。

宣言

// C#
public static bool NotEquals(OracleTimeStamp value1, 
   OracleTimeStamp value2);

パラメータ

  • value1

    最初のOracleTimeStamp

  • value2

    2番目のOracleTimeStamp

戻り値

2つのOracleTimeStamp値が等しくない場合は、trueを戻します。それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

  • 値を持つすべてのOracleTimeStampは、NULL値を持つOracleTimeStampより大きくなります。

  • NULL値を含む2つのOracleTimeStampは等しくなります。

GetSysDate

この静的メソッドは、現在の日付と時刻を表すOracleTimeStamp構造を取得します。

宣言

// C#
public static OracleTimeStamp GetSysDate();

戻り値

現在の日付と時刻を表すOracleTimeStamp構造

Parse

この静的メソッドは、OracleTimeStamp構造を取得し、指定された文字列を使用して値を設定します。

宣言

// C#
public static OracleTimeStamp Parse(string datetime);

パラメータ

  • datetime

    Oracle TIMESTAMPを表す文字列

戻り値

OracleTimeStamp構造。

例外

ArgumentException - tsStrがOracle TIMESTAMPの無効な文字列表現か、指定されたtsStrが、スレッドのOracleGlobalization.TimeStampFormatプロパティで指定されたタイムスタンプの形式ではありません。このプロパティは、Oracle NLS_TIMESTAMP_FORMATパラメータを表します。

ArgumentNullException - tsStr値はNULLです。

備考

月および日付に使用されている名称および略称は、スレッドのOracleGlobalizationオブジェクトのDateLanguageおよびCalendarプロパティで指定されている言語による表記です。スレッドのグローバリゼーション・プロパティのいずれかがNULLまたは空の文字列に設定されている場合、クライアントのコンピュータの設定が使用されます。

// C#
 
using System;
using Oracle.DataAccess.Types;
using Oracle.DataAccess.Client;
 
class ParseSample
{
  static void Main()
  {
    // Set the nls_timestamp_format for the Parse() method
    OracleGlobalization info = OracleGlobalization.GetClientInfo();
    info.TimeStampFormat = "DD-MON-YYYY HH:MI:SS.FF AM";
    OracleGlobalization.SetThreadInfo(info);
    
    // construct OracleTimeStamp from a string using the format specified.
    OracleTimeStamp ts = 
      OracleTimeStamp.Parse("11-NOV-1999 11:02:33.444 AM");
      
    // Set the nls_timestamp_format for the ToString() method
    info.TimeStampFormat = "YYYY-MON-DD HH:MI:SS.FF AM";
    OracleGlobalization.SetThreadInfo(info);
 
    // Prints "1999-NOV-11 11:02:33.444000000 AM"
    Console.WriteLine(ts.ToString());    
  }
}

SetPrecision

この静的メソッドは、指定された小数秒精度でOracleTimeStampの新規インスタンスを戻します。

宣言

// C#
public static OracleTimeStamp SetPrecision(OracleTimeStamp value1,
    int fracSecPrecision);

パラメータ

  • value1

    指定するOracleTimeStampオブジェクト

  • fracSecPrecision

    指定された小数秒精度。小数秒精度の範囲は(0から9)です。

戻り値

指定された小数秒精度でのOracleTimeStamp構造

例外

ArgumentOutOfRangeException - fracSecPrecisionが指定範囲を超えています。

備考

fracSecPrecisionに指定する値は、OracleTimeStamp値の丸め処理に使用されます。この値に応じて、ToString()によって戻される文字列に、後続のゼロが0個以上表示されます。

OracleTimeStampの値がDecember 31, 9999 23:59:59.99である場合、小数秒精度を5に設定してSetPrecision()をコールすると、文字列December 31, 9999 23:59:59.99000が戻されます。

OracleTimeStamp静的演算子

OracleTimeStamp静的演算子を、表14-109にリストします。

表14-109 OracleTimeStamp静的演算子

演算子 説明

operator+


指定されたインスタンス値を指定されたOracleTimeStampに加え、新規OracleTimeStamp構造を戻します(オーバーロード)

operator ==


2つのOracleTimeStampの値が等しいかどうかを判別します

operator >


2つのOracleTimeStamp値のうち、最初の値が2番目の値より大きいかどうかを判別します

operator >=


2つのOracleTimeStamp値のうち、最初の値が2番目の値以上かどうかを判別します

operator !=

2つのOracleTimeStamp値が等しくないかどうかを判別します

operator <

2つのOracleTimeStamp値のうち、最初の値が2番目の値より小さいかどうかを判別します

operator <=

2つのOracleTimeStamp値のうち、最初の値が2番目の値以下かどうかを判別します

operator -


指定されたインスタンス値を指定されたOracleTimeStampから減算し、新規OracleTimeStamp構造を戻します(オーバーロード)


operator +

operator+は、OracleTimeStampに指定されたオブジェクトを加えて、新しいOracleTimeStamp構造を戻します。

オーバーロード・リスト:

operator + (OracleTimeStamp, OracleIntervalDS)

この静的演算子は、指定されたOracleTimeStampに指定されたOracleIntervalDSを加えて、新しいOracleTimeStamp構造を戻します。

宣言

// C#
public static operator + (OracleTimeStamp value1, OracleIntervalDS value2);

パラメータ

  • value1

    OracleTimeStamp

  • value2

    OracleIntervalDS

戻り値

OracleTimeStamp

備考

パラメータのいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleTimeStampにはNULL値があります。

operator + (OracleTimeStamp, OracleIntervalYM)

この静的演算子は、指定されたOracleTimeStampに指定されたOracleIntervalYMを加えて、新しいOracleTimeStamp構造を戻します。

宣言

// C#
public static operator + (OracleTimeStamp value1, OracleIntervalYM value2);

パラメータ

  • value1

    OracleTimeStamp

  • value2

    OracleIntervalYM

戻り値

OracleTimeStamp

備考

パラメータのいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleTimeStampにはNULL値があります。

operator + (OracleTimeStamp, TimeSpan)

この静的演算子は、指定されたOracleTimeStampに指定されたTimeSpanを加えて、新しいOracleTimeStamp構造を戻します。

宣言

// C#
public static operator + (OracleTimeStamp value1, TimeSpan value2);

パラメータ

  • value1

    OracleTimeStamp

  • value2

    TimeSpan

戻り値

OracleTimeStamp

備考

OracleTimeStampインスタンスにNULL値がある場合、戻されたOracleTimeStampにもNULL値があります。

operator ==

この静的演算子は、2つのOracleTimeStamp値が等しいかどうかを決定します。

宣言

// C#
public static bool operator == (OracleTimeStamp value1,
   OracleTimeStamp value2);

パラメータ

  • value1

    最初のOracleTimeStamp

  • value2

    2番目のOracleTimeStamp

戻り値

これらの値が等しい場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

  • 値を持つすべてのOracleTimeStampは、NULL値を持つOracleTimeStampより大きくなります。

  • NULL値を含む2つのOracleTimeStampは等しくなります。

operator >

この静的演算子は、2つのOracleTimeStampの最初の値が、2番目の値より大きいかどうかを決定します。

宣言

// C#
public static bool operator > (OracleTimeStamp value1, 
   OracleTimeStamp value2);

パラメータ

  • value1

    最初のOracleTimeStamp

  • value2

    2番目のOracleTimeStamp

戻り値

最初のOracleTimeStamp値が2番目の値より大きい場合はtrue、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

  • 値を持つすべてのOracleTimeStampは、NULL値を持つOracleTimeStampより大きくなります。

  • NULL値を含む2つのOracleTimeStampは等しくなります。

operator >=

この静的演算子は、2つのOracleTimeStampの最初の値が、2番目の値以上かどうかを決定します。

宣言

// C#
public static bool operator >= (OracleTimeStamp value1, 
  OracleTimeStamp value2);

パラメータ

  • value1

    最初のOracleTimeStamp

  • value2

    2番目のOracleTimeStamp

戻り値

最初のOracleTimeStampが2番目の値以上の場合はtrue、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

  • 値を持つすべてのOracleTimeStampは、NULL値を持つOracleTimeStampより大きくなります。

  • NULL値を含む2つのOracleTimeStampは等しくなります。

operator !=

この静的演算子は、2つのOracleTimeStamp値が等しくないかどうかを決定します。

宣言

// C#
public static bool operator != (OracleTimeStamp value1, 
  OracleTimeStamp value2);

パラメータ

  • value1

    最初のOracleTimeStamp

  • value2

    2番目のOracleTimeStamp

戻り値

2つのOracleTimeStamp値が等しくない場合はtrue、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

  • 値を持つすべてのOracleTimeStampは、NULL値を持つOracleTimeStampより大きくなります。

  • NULL値を含む2つのOracleTimeStampは等しくなります。

operator <

この静的演算子は、2つのOracleTimeStampの最初の値が、2番目の値より小さいかどうかを決定します。

宣言

// C#
public static bool operator < (OracleTimeStamp value1, 
  OracleTimeStamp value2);

パラメータ

  • value1

    最初のOracleTimeStamp

  • value2

    2番目のOracleTimeStamp

戻り値

最初のOracleTimeStampが2番目の値より小さい場合はtrue、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

  • 値を持つすべてのOracleTimeStampは、NULL値を持つOracleTimeStampより大きくなります。

  • NULL値を含む2つのOracleTimeStampは等しくなります。

operator <=

この静的演算子は、2つのOracleTimeStampの最初の値が、2番目の値以下かどうかを決定します。

宣言

// C#
public static bool operator <= (OracleTimeStamp value1, 
  OracleTimeStamp value2);

パラメータ

  • value1

    最初のOracleTimeStamp

  • value2

    2番目のOracleTimeStamp

戻り値

最初のOracleTimeStampが2番目の値以下の場合はtrue、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

  • 値を持つすべてのOracleTimeStampは、NULL値を持つOracleTimeStampより大きくなります。

  • NULL値を含む2つのOracleTimeStampは等しくなります。

operator -

operator-は、指定されたOracleTimeStampから指定された値を引いて、新しいOracleTimeStamp構造を戻します。

オーバーロード・リスト:

operator - (OracleTimeStamp, OracleIntervalDS)

この静的演算子は、指定されたOracleTimeStamp値から指定されたOracleIntervalDS値を引いて、新しいOracleTimeStamp構造を戻します。

宣言

// C#
public static operator - (OracleTimeStamp value1, OracleIntervalDS value2);

パラメータ

  • value1

    OracleTimeStamp

  • value2

    OracleIntervalDSインスタンス。

戻り値

OracleTimeStamp構造。

備考

パラメータのいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleTimeStampにはNULL値があります。

operator - (OracleTimeStamp, OracleIntervalYM)

この静的演算子は、指定されたOracleTimeStamp値から指定されたOracleIntervalYM値を引いて、新しいOracleTimeStamp構造を戻します。

宣言

// C#
public static operator - (OracleTimeStamp value1, OracleIntervalYM value2);

パラメータ

  • value1

    OracleTimeStamp

  • value2

    OracleIntervalYMインスタンス。

戻り値

OracleTimeStamp構造。

備考

パラメータのいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleTimeStampにはNULL値があります。

operator - (OracleTimeStamp, TimeSpan)

この静的演算子は、指定されたOracleTimeStamp値から指定されたTimeSpan値を引いて、新しいOracleTimeStamp構造を戻します。

宣言

// C#
public static operator - (OracleTimeStamp value1, TimeSpan value2);

パラメータ

  • value1

    OracleTimeStamp

  • value2

    TimeSpanインスタンス。

戻り値

OracleTimeStamp構造。

備考

OracleTimeStampインスタンスにNULL値がある場合、戻されたOracleTimeStamp構造にもNULL値があります。

OracleTimeStamp静的型変換

OracleTimeStamp静的型変換を、表14-110にリストします。

表14-110 OracleTimeStamp静的型変換

演算子 説明

explicit operator OracleTimeStamp

インスタンス値をOracleTimeStamp構造に変換します(オーバーロード)

implicit operator OracleTimeStamp

インスタンス値をOracleTimeStamp構造に変換します(オーバーロード)

explicit operator DateTime

OracleTimeStamp値をDateTime構造に変換します


explicit operator OracleTimeStamp

explicit operator OracleTimeStampは、指定された値をOracleTimeStamp構造に変換します。

オーバーロード・リスト:

explicit operator OracleTimeStamp(OracleTimeStampLTZ)

この静的な型変換演算子は、OracleTimeStampLTZ値をOracleTimeStamp構造に変換します。

宣言

// C#
public static explicit operator OracleTimeStamp(OracleTimeStampLTZ value1);

パラメータ

  • value1

    OracleTimeStampLTZインスタンス。

戻り値

戻されたOracleTimeStampには、OracleTimeStampLTZ構造の日付と時刻が含まれます。

備考

OracleTimeStampLTZ構造にNULL値がある場合、戻されたOracleTimeStamp構造にもNULL値があります。

explicit operator OracleTimeStamp(OracleTimeStampTZ)

この静的な型変換演算子は、OracleTimeStampTZ値をOracleTimeStamp構造に変換します。

宣言

// C#
public static explicit operator OracleTimeStamp(OracleTimeStampTZ value1);

パラメータ

  • value1

    OracleTimeStampTZインスタンス。

戻り値

戻されたOracleTimeStampには、value1からの日付および時刻の情報が含まれますが、value1からのタイムゾーン情報は切り捨てられます。

備考

OracleTimeStampTZ構造にNULL値がある場合、戻されたOracleTimeStamp構造にもNULL値があります。

explicit operator OracleTimeStamp(string)

この静的な型変換演算子は、指定された文字列をOracleTimeStamp構造に変換します。

宣言

// C#
public static explicit operator OracleTimeStamp(string tsStr);

パラメータ

  • tsStr

    Oracle TIMESTAMPの文字列表現

戻り値

OracleTimeStamp

例外

ArgumentException - tsStrがOracle TIMESTAMPの無効な文字列表現か、tsStrが、スレッドのOracleGlobalization.TimeStampFormatプロパティで指定されたタイムスタンプの形式ではありません。このプロパティは、Oracle NLS_TIMESTAMP_FORMATパラメータを表します。

備考

月および日付に使用されている名称および略称は、スレッドのOracleGlobalizationオブジェクトのDateLanguageおよびCalendarプロパティで指定されている言語による表記です。スレッドのグローバリゼーション・プロパティのいずれかがNULLまたは空の文字列に設定されている場合、クライアントのコンピュータの設定が使用されます。

// C#
 
using System;
using Oracle.DataAccess.Types;
using Oracle.DataAccess.Client;
 
class OracleTimeStampSample
{
  static void Main()
  {
    // Set the nls_timestamp_format for the explicit
    // operator OracleTimeStamp(string)
    OracleGlobalization info = OracleGlobalization.GetClientInfo();
    info.TimeStampFormat = "DD-MON-YYYY HH:MI:SS.FF AM";
    OracleGlobalization.SetThreadInfo(info);
    
    // construct OracleTimeStamp from a string using the format specified.
    OracleTimeStamp ts = new OracleTimeStamp("11-NOV-1999 11:02:33.444 AM");
    
    // Set the nls_timestamp_format for the ToString method
    info.TimeStampFormat = "YYYY-MON-DD HH:MI:SS.FF AM";
    OracleGlobalization.SetThreadInfo(info);
 
    // Prints "1999-NOV-11 11:02:33.444000000 AM"   
    Console.WriteLine(ts.ToString());    
  }
}

implicit operator OracleTimeStamp

この静的な型変換演算子は、値をOracleTimeStamp構造に変換します。

オーバーロード・リスト:

implicit operator OracleTimeStamp(OracleDate)

この静的な型変換演算子は、OracleDate値をOracleTimeStamp構造に変換します。

宣言

// C#
public static implicit operator OracleTimeStamp (OracleDate value1);

パラメータ

  • value1

    OracleDateインスタンス。

戻り値

OracleDate構造、value1の日付と時刻を含むOracleTimeStamp構造

備考

OracleDate構造にNULL値がある場合、戻されたOracleTimeStamp構造にもNULL値があります。

implicit operator OracleTimeStamp(DateTime)

この静的な型変換演算子は、DateTime値をOracleTimeStamp構造に変換します。

宣言

// C#
public static implicit operator OracleTimeStamp(DateTime value);

パラメータ

  • value

    DateTimeインスタンス。

戻り値

OracleTimeStamp構造。

explicit operator DateTime

この静的な型変換演算子は、OracleTimeStamp値をDateTime構造に変換します。

宣言

// C#
public static explicit operator DateTime(OracleTimeStamp value1);

パラメータ

  • value1

    OracleTimeStampインスタンス。

戻り値

現行インスタンスの日付と時刻を含むDateTime

例外

OracleNullValueException - OracleTimeStamp構造にNULL値があります。

備考

OracleTimeStampの精度は、変換時に失われる可能性があります。

OracleTimeStampプロパティ

OracleTimeStampプロパティを、表14-111にリストします。

表14-111 OracleTimeStampプロパティ

プロパティ 説明

BinData

Oracleの内部書式でOracle TIMESTAMPを表すバイトの配列を戻します

Day

OracleTimeStampの日コンポーネントを指定します

IsNull

OracleTimeStampインスタンスにNULL値があるかどうかを示します

Hour

OracleTimeStampの時間コンポーネントを指定します

Millisecond

OracleTimeStampのミリ秒コンポーネントを指定します

Minute

OracleTimeStampの分コンポーネントを指定します

Month

OracleTimeStampの月コンポーネントを指定します

Nanosecond

OracleTimeStampのナノ秒コンポーネントを指定します

Second

OracleTimeStampの秒コンポーネントを指定します

Value

OracleTimeStamp構造に格納された日時を指定します

Year

OracleTimeStampの年コンポーネントを指定します


BinData

このプロパティは、Oracle内部形式でOracle TIMESTAMPを表すバイトの配列を戻します。

宣言

// C#
public byte[] BinData {get;}

プロパティ値

内部形式でOracle TIMESTAMPを表すバイト配列

例外

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

Day

このプロパティは、OracleTimeStampの日コンポーネントを指定します。

宣言

// C#
public int Day{get;}

プロパティ値

日を表す数値。Dayの範囲は(1から31)です。

例外

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

IsNull

このプロパティは現行インスタンスにNULL値があるかどうかを示します。

宣言

// C#
public bool IsNull{get;}

プロパティ値

現行インスタンスにNULL値がある場合はtrue、それ以外の場合はfalseを戻します。

Hour

このプロパティは、OracleTimeStampの時間コンポーネントを指定します。

宣言

// C#
public int Hour{get;}

プロパティ値

時間を表す数値。hourの範囲は(0から23)です。

例外

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

Millisecond

このプロパティは、OracleTimeStampのミリ秒コンポーネントを取得します。

宣言

// C#
public double Millisecond{get;}

プロパティ値

ミリ秒を表す数値。Millisecondの範囲は(0から999.999999)です。

例外

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

Minute

このプロパティは、OracleTimeStampの分コンポーネントを取得します。

宣言

// C#
public int Minute{get;}

プロパティ値

分を表す数値。Minuteの範囲は(0から59)です。

例外

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

Month

このプロパティは、OracleTimeStampの月コンポーネントを取得します。

宣言

// C#
public int Month{get;}

プロパティ値

月を表す数値。Monthの範囲は(1から12)です。

例外

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

Nanosecond

このプロパティは、OracleTimeStampのナノ秒コンポーネントを取得します。

宣言

// C#
public int Nanosecond{get;}

プロパティ値

ナノ秒を表す数値。Nanosecondの範囲は(0から999999999)です。

例外

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

Second

このプロパティは、OracleTimeStampの秒コンポーネントを取得します。

宣言

// C#
public int Second{get;}

プロパティ値

秒を表す数値。Secondの範囲は(0から59)です。

例外

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

Value

このプロパティは、OracleTimeStamp構造に格納された日付と時刻を指定します。

宣言

// C#
public DateTime Value{get;}

プロパティ値

DateTime

例外

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

Year

このプロパティは、OracleTimeStampの年コンポーネントを取得します。

宣言

// C#
public int Year{get;}

プロパティ値

年を表す数値。Yearの範囲は(-4712から9999)です。

例外

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

OracleTimeStampメソッド

OracleTimeStampメソッドを、表14-112にリストします。

表14-112 OracleTimeStampメソッド

メソッド 説明

AddDays

指定された日数を現行インスタンスに追加します

AddHours

指定された時間数を現行インスタンスに追加します

AddMilliseconds

指定されたミリ秒数を現行インスタンスに追加します

AddMinutes

指定された分数を現行インスタンスに追加します

AddMonths

指定された月数を現行インスタンスに追加します

AddNanoseconds

指定されたナノ秒数を現行インスタンスに追加します

AddSeconds

指定された秒数を現行インスタンスに追加します

AddYears

指定された年数を現行インスタンスに追加します

CompareTo

現行のOracleTimeStampインスタンスをオブジェクトと比較し、相対値を表す整数を戻します

Equals

オブジェクトに現行のOracleTimeStampインスタンスと同じ日時があるかどうかを判別します(オーバーロード)

GetHashCode

OracleTimeStampインスタンスのハッシュ・コードを戻します

GetDaysBetween

現行インスタンスからOracleTimeStamp値を減算して、指定されたOracleTimeStampと現行インスタンス間の時差を表すOracleIntervalDSを戻します

GetYearsBetween

現行インスタンスからvalue1を減算して、OracleIntervalYMを使用してvalue1と現行インスタンス間の差を表すOracleIntervalYMを戻します

GetType

System.Objectからの継承

ToOracleDate

現行のOracleTimeStamp構造をOracleDate構造に変換します

ToOracleTimeStampLTZ

現行のOracleTimeStamp構造をOracleTimeStampLTZ構造に変換します

ToOracleTimeStampTZ

現行のOracleTimeStamp構造をOracleTimeStampTZ構造に変換します

ToString

現行のOracleTimeStamp構造を文字列に変換します


AddDays

このメソッドは、現行インスタンスに指定された日数を加えます。

宣言

// C#
public OracleTimeStamp AddDays(double days);

パラメータ

  • days

    指定された日数。範囲は(-1,000,000,000 < days < 1,000,000,000)です

戻り値

OracleTimeStamp

例外

ArgumentOutofRangeException - 引数値が指定範囲を超えています。

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

AddHours

このメソッドは、現行インスタンスに指定された時間数を加えます。

宣言

// C#
public OracleTimeStamp AddHours(double hours);

パラメータ

  • hours

    指定された時間数。範囲は(-24,000,000,000 < hours < 24,000,000,000)です。

戻り値

OracleTimeStamp

例外

ArgumentOutofRangeException - 引数値が指定範囲を超えています。

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

AddMilliseconds

このメソッドは、現行インスタンスに指定されたミリ秒数を加えます。

宣言

// C#
public OracleTimeStamp AddMilliseconds(double milliseconds);

パラメータ

  • milliseconds

    指定されたミリ秒数。範囲は(-8.64 * 1016< milliseconds < 8.64 * 1016)です。

戻り値

OracleTimeStamp

例外

ArgumentOutofRangeException - 引数値が指定範囲を超えています。

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

AddMinutes

このメソッドは、現行インスタンスに指定された分数を加えます。

宣言

// C#
public OracleTimeStamp AddMinutes(double minutes);

パラメータ

  • minutes

    指定された分数。範囲は(-1,440,000,000,000 < minutes < 1,440,000,000,000)です。

戻り値

OracleTimeStamp

例外

ArgumentOutofRangeException - 引数値が指定範囲を超えています。

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

AddMonths

このメソッドは、現行インスタンスに指定された月数を加えます。

宣言

// C#
public OracleTimeStamp AddMonths(long months);

パラメータ

  • months

    指定された月数。範囲は(-12,000,000,000 < months < 12,000,000,000)です。

戻り値

OracleTimeStamp

例外

ArgumentOutofRangeException - 引数値が指定範囲を超えています。

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

AddNanoseconds

このメソッドは、現行インスタンスに指定されたナノ秒数を加えます。

宣言

// C#
public OracleTimeStamp AddNanoseconds(long nanoseconds);

パラメータ

  • nanoseconds

    指定されたナノ秒数

戻り値

OracleTimeStamp

例外

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

AddSeconds

このメソッドは、現行インスタンスに指定された秒数を加えます。

宣言

// C#
public OracleTimeStamp AddSeconds(double seconds);

パラメータ

  • seconds

    指定された秒数。範囲は(-8.64 * 1013< seconds < 8.64 * 1013)です。

戻り値

OracleTimeStamp

例外

ArgumentOutofRangeException - 引数値が指定範囲を超えています。

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

AddYears

このメソッドは、現行インスタンスに指定された年数を加えます。

宣言

// C#
public OracleTimeStamp AddYears(int years);

パラメータ

  • years

    指定された年数。範囲は(-999,999,999 <= years < = 999,999,999)です

戻り値

OracleTimeStamp

例外

ArgumentOutofRangeException - 引数値が指定範囲を超えています。

OracleNullValueException - 現行インスタンスにはNULL値があります。

CompareTo

このメソッドは、現行のOracleTimeStampインスタンスとオブジェクトを比較して、その相対値を表す整数を戻します。

宣言

// C#
public int CompareTo(object obj);

パラメータ

  • obj

    現行のOracleTimeStampインスタンスと比較されるオブジェクト

戻り値

メソッドが戻す数値は次のとおりです。

ゼロ未満:現行のOracleTimeStampインスタンス値がobj値より小さい場合

ゼロ:現行のOracleTimeStampインスタンス値がobj値と等しい場合

ゼロ超過:現行のOracleTimeStampインスタンス値がobj値より大きい場合

実装

IComparable

例外

ArgumentException - objパラメータがOracleTimeStamp型ではありません。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

  • 比較はOracleTimeStamp間で行う必要があります。たとえば、OracleTimeStampインスタンスとOracleBinaryインスタンスを比較することはできません。OracleTimeStampを別の型と比較すると、ArgumentExceptionが表示されます。

  • 値を持つすべてのOracleTimeStampは、NULL値を持つOracleTimeStampより大きくなります。

  • NULL値を含む2つのOracleTimeStampは等しくなります。

Equals

Objectをオーバーライドします

このメソッドは、オブジェクトが現行のOracleTimeStampインスタンスと同じ日付および時刻を持っているかどうかを決定します。

宣言

// C#
public override bool Equals(object obj);

パラメータ

  • obj

    現行のOracleTimeStampインスタンスと比較されるオブジェクト

戻り値

objOracleTimeStamp型で、同じ日付および時刻を表す場合はtrue、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

  • 値を持つすべてのOracleTimeStampは、NULL値を持つOracleTimeStampより大きくなります。

  • NULL値を含む2つのOracleTimeStampは等しくなります。

GetHashCode

Objectをオーバーライドします

このメソッドは、OracleTimeStampインスタンスのハッシュ・コードを戻します。

宣言

// C#
public override int GetHashCode();

戻り値

ハッシュ・コードを表す数値

GetDaysBetween

このメソッドは、現行インスタンスからOracleTimeStamp値を引いて、指定されたOracleTimeStamp構造と現行インスタンス間の時差を表すOracleIntervalDSを戻します。

宣言

// C#
public OracleIntervalDS GetDaysBetween(OracleTimeStamp value1);

パラメータ

  • value1

    減算されるOracleTimeStamp

戻り値

2つのOracleTimeStamp値の時間隔を表すOracleIntervalDS

備考

現行のインスタンスまたはパラメータのいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleIntervalDSにNULL値があります。

GetYearsBetween

このメソッドは、現行インスタンスからOracleTimeStamp値を引いて、OracleTimeStamp値と現行インスタンス間の時差を表すOracleIntervalYMを戻します。

宣言

// C#
public OracleIntervalYM GetYearsBetween(OracleTimeStamp value1);

パラメータ

  • value1

    減算されるOracleTimeStamp

戻り値

2つのOracleTimeStamp値の時間隔を表すOracleIntervalYM

備考

現行のインスタンスまたはパラメータのいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleIntervalYMにNULL値があります。

ToOracleDate

このメソッドは、現行のOracleTimeStamp構造をOracleDate構造に変換します。

宣言

// C#
public OracleDate ToOracleDate();

戻り値

戻されたOracleDateには、現行インスタンスでの日付および時間が含まれています。

備考

OracleTimeStamp値の精度が変換中に失われる場合があります。

OracleTimeStampの値にNULL値がある場合、戻されたOracleDate構造にNULL値があります。

ToOracleTimeStampLTZ

このメソッドは、現行のOracleTimeStamp構造をOracleTimeStampLTZ構造に変換します。

宣言

// C#
public OracleTimeStampLTZ ToOracleTimeStampLTZ();

戻り値

戻されたOracleTimeStampLTZには、現行インスタンスでの日付および時間が含まれています。

備考

現行インスタンスの値にNULL値がある場合、戻されたOracleTimeStampLTZ構造にNULL値があります。

ToOracleTimeStampTZ

このメソッドは、現行のOracleTimeStamp構造をOracleTimeStampTZ構造に変換します。

宣言

// C#
public OracleTimeStampTZ ToOracleTimeStampTZ();

戻り値

戻されたOracleTimeStampTZには、OracleTimeStampからの日付および時間と、スレッドのOracleGlobalization.TimeZoneからのタイムゾーンが含まれています。

備考

現行インスタンスの値にNULL値がある場合、戻されたOracleTimeStampTZ構造にNULL値があります。

ToString

Objectをオーバーライドします

このメソッドは、現行のOracleTimeStamp構造を文字列に変換します。

宣言

// C#
public override string ToString();

戻り値

現行のOracleTimeStamp構造と同じ日付および時間を表すstring

備考

戻された値は、スレッドのOracleGlobalization.TimeStampFormatプロパティで指定された書式を使用して、OracleTimeStampを文字列で表したものです。

月および日付に使用されている名称および略称は、スレッドのOracleGlobalizationDateLanguageおよびCalendarプロパティで指定されている言語による表記です。スレッドのグローバリゼーション・プロパティのいずれかがNULLまたは空の文字列に設定されている場合、クライアントのコンピュータの設定が使用されます。

// C#
 
using System;
using Oracle.DataAccess.Types;
using Oracle.DataAccess.Client;
 
class ToStringSample
{
  static void Main()
  {
    // Set the nls_timestamp_format for the OracleTimeStamp(string)
    // constructor
    OracleGlobalization info = OracleGlobalization.GetClientInfo();
    info.TimeStampFormat = "DD-MON-YYYY HH:MI:SS.FF AM";
    OracleGlobalization.SetThreadInfo(info);
    
    // construct OracleTimeStamp from a string using the format specified.
    OracleTimeStamp ts = new OracleTimeStamp("11-NOV-1999 11:02:33.444 AM");
    
    // Set the nls_timestamp_format for the ToString() method
    info.TimeStampFormat = "YYYY-MON-DD HH:MI:SS.FF AM";
    OracleGlobalization.SetThreadInfo(info);
 
    // Prints "1999-NOV-11 11:02:33.444000000 AM"      
    Console.WriteLine(ts.ToString());    
  }
}