Oracle® Data Provider for .NET開発者ガイド ODAC 12c リリース4 (12.1.0.2) for Microsoft Windows E72575-01 |
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ODP.NETではデバッグ・トレースをサポートしています。これにより、ODP.NETのすべてのアクティビティをトレース・ファイルに記録できます。複数のレベルのトレースを使用できます。
プロバイダは次の情報をログに記録できます。
ODP.NETパブリック・メソッドの開始および終了情報
ユーザー指定のSQL文およびプロバイダにより変更されたSQL文
登録および登録解除などの接続プーリング統計情報
スレッドID(開始および終了)
HAイベントおよびロード・バランシングの情報
分散トランザクション
自動チューニング情報
非管理例外におけるユーザーモード・ダンプ
ODP.NETでトレースを有効にするには、TraceFileLocation
、TraceLevel
およびTraceOption
をWindowsレジストリまたはXML構成ファイルに適切に設定する必要があります。ODP.NET管理対象ドライバと管理対象外ドライバは、XML構成ファイルをサポートします。Windowsレジストリ設定は、ODP.NET管理対象外ドライバでのみ使用できます。
ODAC 12cリリース4では、ODP.NETはデフォルトでトレース・ファイルの書込みに新しいディレクトリを使用します。
ODP.NET管理対象ドライバ: <Windowsユーザーの一時フォルダ>
\ODP.NET\managed\trace
ODP.NET管理対象外ドライバ: <Windowsユーザーの一時フォルダ>\ODP.NET\unmanaged\trace
Windowsユーザーの一時フォルダは、Windows TMP
またはTEMP
環境変数など、ローカルのWindows設定で定義されています。通常、C:\temp
またはC:\Users\
<user name>
\AppData\Local\Temp
です。ODP.NETは、トレース・ファイルを作成するたびにトレースが作成されたWindowsイベント・ログにエントリを作成します。
特にODP.NET管理対象外ドライバでは、ODP.NET管理対象ドライバのようにTraceFileLocation
がサポートされるようになりました。TraceFileLocation
は、トレース・ファイルが作成されるディレクトリを定義します。TraceFileName
もTraceFileLocation
も、デフォルトではWindowsレジストリに作成されません。