DIVAnet アプリケーションを使用するには:
サーバー側で ClientAdapter が構成されて動作している必要があります。
DIVAnetUI 内でサイト間コピーを実行する場合は、ClientAdapter のサイト間マッピングが構成されているようにします。
最新のアセット情報を表示するには、DbSync サービスを構成して実行する必要があります。
注記:
DIVAnet 2.x では DIVArchive Control GUI をサポートしなくなり、代わりに DIVAnetUI を使用します。DIVAnet 2.x では、MultiDiva または直接のどちらのモードでも Control GUI メッセージを転送もサポートもしていません。Windows で DIVAnetUI アプリケーションを起動するには、提供されているショートカットリンクをクリックします。このリンクは、DIVAnet ホームディレクトリ内の Program\divanet\bin
サブフォルダにあります。このショートカットを Windows デスクトップや Windows の「スタート」メニューにコピーできます。
Linux で DIVAnetUI を起動するには、ターミナルウィンドウを開いて、DIVAnetUI.sh
スクリプトを呼び出します。
DIVAnetUI のインストール方法の詳細は、第3章を参照してください。
DIVAnet アプリケーションを起動したあとは:
「Requests」または「Assets」タブをクリックして、DIVAnet サーバーの URL を入力するためのプロンプトを開きます。
DIVAnet サーバーの URL を入力して、「OK」をクリックします。
デフォルトでは、この URL は ClientAdapter のホスト名のあとにコロンと、ClientAdapter の Web サービスポートを付けたものに相当します。入力した値は、DIVAnetUI のプロパティーファイルに保持されます。例:
https://127.0.0.1:9801
接続エラーが発生した場合は、メッセージが画面の右下隅に表示されます。「Change URL」ボタンをクリックすると、新しい URL を入力するよう求められます。
アセットの一覧を表示するには、「Assets」タブをクリックします。最初の 400 件のアセットが左側のペインに一覧表示されます。アセット名は青色で表示され、そのあとにオブジェクトカテゴリが続きます。
デフォルトでは、アセットはオブジェクト名の順に表示されます。右側のペインに表示される詳細を見るには、アセットを選択します。
「Asset Details」パネルは 3 つのセクションに分かれています。最上部に「Global Object Parameters」、中央に「Sites Table」、そして最下部に「Asset Filenames」テーブルがあります。次に、「Asset Details」パネル上の一部のパラメータおよびセクションについて説明します。
オブジェクトパラメータ — 「Details」パネルの最上部にあるパラメータには、オブジェクトの合計サイズ、アーカイブ日、コピー (インスタンス) 数、およびコメントがあります。
最終検証日 — これは、いずれかのサイトのテープ上でオブジェクトのチェックサム検証が最後に行われた日付を表します。テープインスタンスが存在しない場合にはじめて、ディスク上でそのオブジェクトが最後に検証された日付が返されます。アーカイブされたメディア上でオブジェクトが検証されたことがない場合、このフィールドは空白になります。
アラート — オブジェクトのアラートがコメントフィールドの真下に表示されます。たとえば、2 つのサイトに名前は同じだがコンテンツの異なるオブジェクトが含まれていることが DIVAnet で検出された場合、アラートが表示されます。
アクティブ要求 — 「Asset Details」パネルで、(サイトテーブルの上の) 緑色のテキストは、選択されたオブジェクトに対して現在実行されている DIVAnet 要求を示しています。コピーまたは削除を発行する前にこのフィールドを表示すると役立ちます。この値は、「Search」ボタンを押したときにのみリフレッシュされます (「アセットの検索」を参照)。
サイトテーブル — オブジェクトのインスタンスを含む各サイトがサイトテーブルに表示されます。各サイトには、1 つ以上のオブジェクトインスタンスを含めることができます。各サイトのオブジェクトには、ストレージ計画および初期アーカイブ日 (検索パネルで使用できる) が含まれています。
家のようなサイトアイコンは、そのサイトがローカルサイトであることを示しています。紫色のサイトアイコンは、そのサイトのアセットが表示専用であることを示しており、それらに対して要求を実行できません。地球儀のようなサイトアイコンは、そのサイトがローカルでないことを示しています。
アセットファイル名テーブル — アーカイブされたアセットから成るファイル名がサイトテーブルの下に表示されます。ファイル名はいくつかのページに分けられ、アーカイブされた順に正しく並べられています。複雑にアーカイブされたオブジェクトのファイル名は、このパネルに表示できません。
DIVAnetUI には強力なオブジェクト検索機能が含まれています。左側の「Search」ボタンをクリックすると、「Asset Search」パネルが開きます。
「Asset Search」パネルでは、多くの方法でアセットを検索できます。一部のパラメータは選択可能です。つまり、属性と値の両方を選択できます。入力された各値によって、返されるアセットにさらなる制限が課せられます。日付と時間のフィールドを除くすべての検索フィールドでワイルドカードを使用できます。
アセットを検索するために使用されるいくつかのパラメータを次に示します。
アーカイブ日検索 — DIVAnet では、オブジェクトが DIVA サイトにアーカイブされた日付で検索できます。開始日時と終了日時の範囲を指定することで、アーカイブ日がその範囲内にあるオブジェクトに検索を絞り込むことができます。カレンダアイコンをクリックして日付を選択してから、テキストフィールドの時間値を希望の時間に変更します。1 つのオブジェクトに複数のアーカイブ日が含まれている場合があり (サイトごとに 1 つずつ)、このクエリーでは範囲内に存在するすべてのオブジェクトが検索されます。
オブジェクト名/カテゴリ — アセット名は、「Object Name」と「Object Category」の 2 つのフィールドから成ります。カテゴリはオブジェクトの正式名の後ろ半分です。
サイト検索 — サイト検索パラメータなどのいくつかの検索条件はユーザーが選択できます。1 つのサイト上にある、1 つのサイト上にない、または 1 つのサイト上にテープコピーがあるオブジェクトを検索できます。これは、ほかのサイトにコピーする必要があるオブジェクトを決める場合などに役立ちます。
ほかの検索パラメータ — ファイル名、オブジェクトサイズ、コメント、メディアなどのほかのパラメータで検索することもできます。
同じパラメータ (media
など) を複数回選択したり、異なる値を指定したりできます。デフォルトでは、これらの複数の値は、論理 AND
を使用してクエリー内のほかのすべての値と結合されます。たとえば、Sitename=Site A
および Sitename=Site B
で検索した場合は、この検索でサイト A と サイト B の両方に存在するオブジェクトが返されます。
ただし、「OR Like Query Params」チェックボックスを選択した場合、複数の値は論理 OR
を使用してまとめられます。たとえば、POST1
OR
PLAYOUT
(または両方) のメディアを持つオブジェクトを検索できます。
順序付け — オブジェクト名 (デフォルト)、カテゴリ、アーカイブ日、およびオブジェクトサイズに基づいてオブジェクトをソートできます。一部のオプションのソート方法を使用すると、クエリーの処理速度がかなり遅くなることがあります。
「Requests」タブをクリックすると、DIVAnet 要求のテーブルが左側のパネルに表示されます。このテーブルは、各要求が送信された日付順に並べられています。テーブル内の各要求には、コンテンツの移動元および移動先 (該当する場合) が表示されます。(SD) が付加されたラベルは、Source/Destination との間でコンテンツが移動していることを意味します。それ以外の場合は、DIVAnet サイトの間でコンテンツが移動しています。
DIVAnetUI が起動すると、要求がライブアップデートに対して有効になります。クエリー対象の要求が現在実行中である場合は、要求の進行状況が画面上で自動的に更新されます。フィルタを適用すると、画面上で動的に更新される要求の数を減らすことができます。進行状況のライブアップデートを停止するには、「Filter」パネルで終了日時を指定します。要求のフィルタリングを参照してください。
要求の詳細を表示するには、テーブル内でその要求をクリックします。詳細には、要求の優先度、サービス品質、ソースとターゲットのサイト名、メディア (該当する場合) などの情報が含まれます。また、要求レベルのイベントの一覧も表示されます。これらのイベントには、DIVAnet が要求を満たすために実行する手順、およびその途中で検出されたエラーが表示されます。
要求テーブル内で要求を右クリックすると、「Cancel」オプションが表示されます。要求が取り消されると、新たな要求 (取り消し要求) が生成されて、その取り消し試行のステータスが表示されます。
DIVAnetUI には強力な要求フィルタ機能が含まれています。左側の「Filter」ボタンをクリックすると、「Request Filter」パネルが開きます。
「Request Filter」パネルには、要求のリストをフィルタするために使用するパラメータが含まれています。それらのパラメータのうちの 2 つはユーザーが選択できます。入力された各値によって、返されるアセットにさらなる制限が課せられます。日付と時間のフィールドを除くすべての検索フィールドおよび「Request ID」フィールドでワイルドカードを使用できます。
注記:
「Asset Search」パネルとは異なり、同じ属性を何度も検索することはできません。要求のリストに適用できるいくつかの検索条件を次に示します。
要求 ID — DIVAnet 要求は要求 ID によって一意に識別されます。DIVAnet では、要求 ID または処理中のオブジェクトの名前でフィルタリングを実行できます。
要求送信日 — 開始日時と終了日時の範囲を指定できます。指定された日付の範囲で送信されていた要求のみが返されます。カレンダアイコンをクリックして日付を選択します。現在のローカル (コンピュータ) 時間がテキストフィールドに自動的に取り込まれます。テキストフィールドの時間値を希望の時間に変更できます。終了日時を指定した場合は、ステータスや進行状況の更新が画面に表示されません。ライブアップデートを再度有効にするには、終了日時を削除します。
要求タイプ — 要求のタイプでフィルタを作成できます。各タイプを個別に有効または無効にできます。この方法では、フィルタで (たとえば) アーカイブと削除のみがリストに表示されるようにできます。
要求ステータス — 要求ステータスでフィルタを作成できます。この方法では、フィルタで (たとえば) 保留中または実行中の要求のみが表示されるようにできます。
その他の検索パラメータ — Media、Source/Destination、Comments などの他のパラメータでもフィルタできます。
DIVAnet では、あるサイトから別のサイトにオブジェクトをコピーしたり、(新しいオブジェクトインスタンスを作成することで) 同じサイト上の異なるアーカイブメディアにオブジェクトをコピーしたりできます。
「Asset Table」内で、コピーするオブジェクトを選択します。
「Asset Table」の上にある「Copy」ボタンをクリックします。
選択したオブジェクトを示すダイアログボックスが表示されます。
「Target Site」、「Media/Storage Plan」、および「Priority」を選択します。
コピー先のサイト上にオブジェクトがすでに存在する場合、DIVAnet では選択されたアーカイブメディアを使って別のインスタンスを作成します。この場合、「Media/Storage Plan」を指定すると、そのオブジェクトのコピー要求は失敗します。そのサイト上のオブジェクトにはすでにストレージ計画が含まれているからです。
「Media/Storage Plan」オプションで「Selected By DIVAnet」を選択すると、DIVAnet はそのコピーに適したメディアを選びます。コピー先のサイト上にオブジェクトがすでに存在する場合、DIVAnet ではそのサイト上に別のインスタンスを作成しません。
「Submit」をクリックします。
「Monitor Requests」または「Close」をクリックします。
「Monitor Requests」を選んだ場合は、選択したオブジェクトごとに DIVAnet のコピー要求をモニターできる「Requests View」に移動します。
ある特定のサイトまたはすべてのサイトからオブジェクトを削除できます。
「Asset Table」内で、削除するオブジェクトを選択します。
「Asset Table」の上にある「Delete」ボタンをクリックします。
選択したオブジェクトを示すダイアログボックスが表示されます。
「Target Site」および「Priority」を選択します。
特定のサイトまたはすべてのサイトを選択できます。
「Submit」をクリックします。
「Monitor Requests」または「Close」をクリックします。
「Monitor Requests」を選んだ場合は、選択したオブジェクトごとに DIVAnet の削除要求をモニターできる「Requests View」に移動します。
オブジェクトは、次の手順を使用して特定のソース/宛先
に復元できます。
「Asset Table」内で、復元するオブジェクトを選択します。
「Asset Table」の上にある「Restore」ボタンをクリックします。選択したオブジェクトを示すダイアログボックスが表示されます。
ソース/宛先を入力し、優先度を選択します。
オプションで、「Options」フィールドに復元オプションを入力するか、ソース/宛先に相対的なディレクトリパスの宛先を入力します (あるいは両方を入力します)。
「Monitor Requests」または「Close」をクリックします。
「Monitor Requests」を選んだ場合は、選択したオブジェクトごとに DIVAnet の復元要求をモニターできる「Requests View」に移動します。
標準の DIVAnetUI 起動スクリプトは、起動時にプロパティーファイルをロードするように構成されています。この構成ファイルは、DIVAnet ホームディレクトリ (Program/conf/divanet/divanetui.properties
) 内にあります。
注記:
DIVAnetUI では URL の各変更をプロパティーファイルに直接記録するため、プロパティーファイルに対する書き込み権限が必要です。このファイルにデフォルトの URL を構成できます。この URL は、ClientAdapter のネットワークアドレスおよび WebServicePort
(ClientAdapter.xml
に構成済み) を指すべきです。ローカルの Web サーバーやルーターによって、この URL に必要なアドレスやポートが変更される可能性があります。
このファイルには、次のパラメータを構成できます。
ロギングパラメータ — DIVAnetUI はログファイルへの書き込みを行います。logLevel パラメータを変更することで、デフォルトのロギングレベルを変更できます。
デフォルト URL — これは、DIVAnet (ClientAdapter サービス) に接続する URL を表します。この URL は、アプリケーションで変更されるたびに構成ファイルのここで更新されます。
クエリーする最大数 — 「Assets View」で取り出すオブジェクトの最大数。
クエリーする最大要求 — 「Requests View」で取り出す要求の最大数。
ユーザー名 — DIVAnet に渡すユーザー名 (diva など)。アクセス規則で使用できます。