8 トラブルシューティング

次に、DIVAnet のインストールで発生する可能性のある一般的なエラーについて説明します。たとえば、構成ファイル内のタグ名には大文字と小文字の区別はありませんが、値には通常、大文字と小文字の区別があるため (サイト名など)、エラーが発生する可能性があります。

表8-1 DIVAnet の一般的なエラー

問題
考えられる解決策

DIVAnet サービスが起動しません

  • サービスのインストール時は必ず、アダプタの構成ファイルの名前ではなく、アダプタの wrapper.conf ファイルの名前を渡すようにします。

  • 必ず構成ファイルをテンプレートフォルダの親ディレクトリに入れ、.ini 拡張子を削除するようにします。

  • 構成ファイルの読み取り中にエラーが発生した場合は、ラッパーログにエラーが表示されます。これらのログは DIVAnet ホームディレクトリの Program/log/divanet フォルダに入れられ、Wrapper.conf ファイルと同様に名前が付けられますが、.log ファイル名拡張子が付きます。

  • ClientAdapter または DbSync の起動を試みる前に、addSites スクリプトを実行する必要があります。

  • データベースと構成ファイルの間でサイト名に一貫性があるかどうかを確認します。一貫性がない場合、サービスが正しく起動および (または) 機能しない可能性があります。

DIVAnet 要求がアクセス拒否を返しています

  • 接続中のポート用に正しいワークフロープロファイルが構成されていることを確認します。その要求が、ワークフロープロファイルの有効なメッセージリストのセクションで許可されていることを確認します。

  • アクセス規則を使用している場合は、Include 規則に ApiConnect が表示されていることを確認します。DIVAnetUI を使用している場合は、WebConnect が表示されていることを確認します。

ソースおよび宛先名の参照中に MISSING_MAPPING_TO を含むエラーが発生して、サイト間コピー操作が失敗しました

  • 構成をチェックすることで、その要求に期待されたワークフロープロファイルが割り当てられていることを確認します。

  • ClientAdapter のサイト間転送の構成にソースまたは宛先が足りない可能性があります。

DIVAnet では表示できるが、DIVA サイトに正常に送信されている要求がありません

  • ManagerAdapter 構成ファイル内の localSitename に、稼働しているサイトが正しく反映されている (かつほかの場所からカット&ペーストされていない) ことを確認します。localSitename が ClientAdapter および DbSync の構成で正しいことを確認します。使用されたサイト名が DIVAnet データベースに定義されているものと一貫性があることを確認します。

  • 送信先の DIVA Manager のネットワークアドレスとポートが ClientAdapter 構成で正しいことを確認します。

アクセス規則で、Exclude 規則の定義後、すべてのケースで操作が拒否されています。

  • 操作を成功させるためには、問題になっている操作用の Include 規則が 1 つ必要であることに留意してください。

  • Ruleset 内のデフォルトパラメータ (WorkflowProfile など) に注意を払い、それらを適宜変更します。


表8-2 DIVAnetUI の一般的なエラー

問題
考えられる解決策

DIVAnet に接続できません

  • DIVAnet の正しい URL が指定されていることを確認します。デフォルトでは、これは ClientAdapter が実行されているコンピュータのアドレスで、ClientAdapter 構成の WebServicePort パラメータで定義されたポートにあります。

  • 必ず URL にポートを指定し (該当する場合)、セキュアな接続が有効になっている場合は https を指定します。

UI がもはや既存の要求の進行状況を更新していないか、新しい要求を表示していません。

  • DIVAnet GUI の右下隅を調べて、接続エラーが発生しているかどうかを確認します。エラーが発生している場合は、「Requests」または「Assets」ボタンをクリックして、接続のダイアログボックスを再表示します。

  • 要求のクエリーに終了時間を指定している可能性があります。これによって、ライブアップデートが表示されるべきでないこと、そして現在の要求に対して進行状況が更新されるべきではないことが DIVAnetUI に通知されます。ライブアップデートを有効にするには、終了時間フィルタを削除するだけです。

  • 最後に、「Request Filters」ペインで、有効になっている要求タイプまたは要求ステータスのフィルタがないことを確認します (開始および終了時間の場合と同様)。

新しくアーカイブされたオブジェクトがアセットビューに表示されていません

  • DbSync サービスが実行されていることを確認します。構成を調べて、ネットワークアドレスが正しいことを確認します。場合によっては、同期しているサイト上の ManagerAdapter が構成および実行されていることを確認する必要があります。

  • 構成が正しいのに問題が解決しない場合は、DIVAnet の Admin ユーティリティーによってそのサイトの再同期を開始するのも 1 つの方法です。

UI でのコピー、削除、取り消し操作がアクセス拒否を返しています。

  • 正しいワークフロープロファイルが ClientAdapter の WebDefaultWorkflowProfile に構成されていることを確認します。その要求が、ワークフロープロファイルの有効なメッセージリストのセクションで許可されていることを確認します。

  • アクセス規則を使用している場合は、Include 規則に WebConnect が表示されていることを確認します。