GUIモード・インストールを使用したOracle Tuxedo Application Runtimesのインストール

次の項では、UNIXシステム上でグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)モード・インストールを使用してOracle Tuxedo Application Runtimesをインストールする方法を説明します。

•	GUIモード・インストールとは

•	UNIXシステム上でのGUIモード・インストールの開始

•	GUIモード・インストールの実行

GUIモード・インストールとは

グラフィカル・ユーザー・インタフェース・モード・インストールとは、Oracleインストール・プログラムをグラフィック形式で実行する方法のことです。これはUNIXシステムで実行できます。

GUIモード・インストールを実行する場合は、ソフトウェアをインストールするマシンに接続されているコンソールがJavaベースのGUIをサポートしている必要があります。UNIXシステム向けのすべてのコンソールがJavaベースのGUIをサポートしているわけではありません。

注意:	非グラフィック・コンソールを使用して、UNIXシステムでOracle Tuxedo Application Runtimesをインストールする場合は、サイレント・インストール・モードを使用してください。

UNIXシステム上でのGUIモード・インストールの開始

UNIXシステム上でGUIモードのインストール・プロセスを開始するには、次の手順に従います。

1.	「サポート対象のプラットフォーム」に記述されているハードウェアおよびソフトウェアの要件に合うUNIXシステムを選択します

2.	Oracle Tuxedo Application Runtimes管理者としてUNIXシステムにログインします。

3.	Oracle Tuxedo Application Runtimesをインストールするのに十分な空き容量があることを確認します。

ディスク領域の要件は、「サポート対象のプラットフォーム」を参照してください。

4.	Oracle Tuxedo Application Runtimesをオラクル社のWebサイトからダウンロードしてインストールします。

a.	http://www.oracle.com/technology/software/index.htmlにアクセスし、ご使用のプラットフォームに対応したOracle Tuxedo Application Runtimes 12cリリース2 (12.1.3)インストール・ファイルをダウンロードします。

b.	インストーラをダウンロードしたディレクトリに移動し、インストーラ・ファイルを解凍してDisk1\installディレクトリに移動し、runInstaller.shを実行してインストール手順を開始します。

注意:	GUIモードは、Oracle Tuxedo Application Runtimes 12cリリース2 (12.1.3)インストールのデフォルトです。使用するUNIXプラットフォームでGUIインタフェースが使用できない場合、エラー・メッセージが表示され、インストール・プロセスが終了します。

UNIXプラットフォームでGUIインタフェースが使用できない場合は、コンソール・モードまたはサイレント・モードのいずれかのインストール方法を使用できます。詳細は、「コンソール・モードのインストールとは」および「サイレント・インストールとは」を参照してください。

5.	「GUIモード・インストールの実行」に進みます。

GUIモード・インストールの実行

Oracle Tuxedo Application Runtimesのインストーラ・プログラムによって、ご使用のシステムと構成に関する特定の情報を入力するよう求められます。インストール時の要求とそれに対する手順は、表2‑1を参照してください。

 

表2‑1 手順

ウィンドウ	実行するアクション
ようこそ	「次へ」をクリックしてインストールを続行します。「取消」をクリックすると、いつでもインストールを取り消すことができます。
インベントリ・ディレクトリの指定(UNIXのみ)	UNIXオペレーティング・システムでは、対象のホストにOracle製品を初めてインストールするときには常にこの画面が表示されます。中央インベントリを作成する場所を指定します。この画面でオペレーティング・システム・グループ名を選択する際には、そのグループが中央リポジトリの場所に対する書込み権限を持っていることを確認してください。
インストール・タイプの選択	システムにインストールするインストール・タイプを選択します。選択肢は次の5つです。 • 完全インストール(デフォルト): すべてのOracle Tuxedo Application Runtimes • CICS Runtimeのインストール: Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSコンポーネントを含む • Batch Runtimeのインストール: Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchコンポーネントを含む • IMS Runtimeのインストール: Oracle Tuxedo Application Runtime for IMSコンポーネントを含む • カスタム・インストール。 各インストール・タイプのソフトウェア・コンポーネントの詳細なリストは、「インストール・タイプ」を参照してください。 インストール・タイプを選択し、「次へ」をクリックして「Oracleホーム・ディレクトリの選択」ウィンドウを起動します。または、インストール・タイプを選択し、カスタマイズをクリックしてインストールのカスタマイズ・ウィンドウを起動します。
Oracleホームの指定	Name: Oracleホームの名前を入力します。この名前は、特定のホームに関連付けられたプログラム・グループとこのホームにインストールされたOracleサービスを識別するためのものです。Oracleホームの名前は、英数字とアンダースコアのみを使用して、1から127文字までの範囲で指定する必要があります。 Oracleホームのフルパスを入力するか、既存のOracleホームのドロップダウン・リストからOracleホームを選択します。Oracleホームの場所は、製品のインストール先ディレクトリです。Oracleホーム内へのデータ・ファイルのインストールは任意です。「参照」ボタンを使用して製品のインストール先ディレクトリを選択できます。異なるホームで同じ場所を共有することはできません。 Oracle Tuxedo Application Runtimesのインストール・ディレクトリは、デフォルトで$ORACLE_HOME/art12.2.2.0.0であり(UNIXの場合)、ORACLE_HOMEの決定後は変更できません。インストーラでは、同一のtuxedo製品の2つのバージョンを同一のORACLE_HOMEにインストールすることはできません。 選択したORACLE_HOMEに同一バージョンのOracle Tuxedo Application Runtimesがすでにインストールされている場合、インストーラによって警告が表示されます。 選択したORACLE_HOMEにTuxedoサーバー・コンポーネントが含まれていない場合、インストールを続行できません。
インストールのカスタマイズ	選択したインストール・タイプから1つまたは複数のソフトウェア・コンポーネントを選択(追加)または選択解除(消去)するか、ドロップダウン・リスト・メニューから他の4つのインストール・タイプの1つまたはカスタム・セットを選択し、そのソフトウェア・コンポーネントをカスタマイズします。 選択したインストール・セットから1つ以上のソフトウェア・コンポーネントを選択または選択解除した後、「次へ」をクリックしてインストールを続行します。
サンプル・インストールの選択	選択したインストール機能セットにサーバー・コンポーネントが含まれる場合、この画面はサンプル・インストールを確認するために表示されます。
COBOLコンパイラの選択	選択したコンポーネントにOracle Tuxedo Application Runtime for CICSまたはOracle Tuxedo Application Runtime for Batchが含まれている場合、COBOLコンパイラとしてMicro Focus COBOL、COBOL-ITまたはCOBOLなしのいずれかを選択できます。
COBOL-ITインストール・ディレクトリの選択	「COBOL-IT」を選択した場合、COBOLコンパイラの場所を指定する必要があります(デフォルトの場所は/opt/cobol-it-64)。
概要	「インストール」をクリックしてインストールを開始します。
インストール中	何もする必要がありません。
インストールの終了	「終了」をクリックしてインストール・プログラムを終了します。

Oracle Tuxedo Application Runtimesソフトウェアのインストールが完了しました。