SALTプログラミングの紹介

この章の内容は次のとおりです。

•	SALT Webサービスのプログラミング

SALT Webサービスのプログラミング

SALTには、Oracle TuxedoアプリケーションとWebサービス・アプリケーション間の双方向接続が用意されています。追加のプログラミング作業を行うことなく、既存のOracle Tuxedoサービスを簡単にWebサービスとして公開できます。SALTは、Oracle Tuxedo Webサービス規約を記述するWSDLファイルを生成するため、どの標準的Webサービス・クライアントのツールキットを使用してもOracle Tuxedoサービスにアクセスできます。

Webサービス・アプリケーション(WSDLドキュメントを使用して記述される)は、標準的なOracle Tuxedoサービスと同様にインポートが可能で、Oracle Tuxedo ATMIを使用して各種のOracle Tuxedoアプリケーション(Oracle Tuxedo ATMIクライアント、ATMIサーバー、Joltクライアント、COBOLクライアント、.NETラッパー・クライアントなど)から呼び出すことができます。

•	SALTプロキシ・サービス

•	SALTメッセージ変換

•	SALTプログラミング作業のクイック・インデックス

•	REpresentational State Transfer (REST)メッセージ変換

SALTプロキシ・サービス

SALTのプロキシ・サービスは、SALTゲートウェイのGWWSによって通知されたOracle Tuxedoサービス・エントリです。プロキシ・サービスは、Webサービス・アプリケーションのWSDLファイルから変換します。WSDLファイルの各wsdl:operationオブジェクトが1つのSALTのプロキシ・サービスとしてマップされます。

SALTのプロキシ・サービスは、サービス・メタデータ・リポジトリのサービス定義構文を使用して定義します。これらのサービス定義は、サービス・メタデータ・リポジトリにロードする必要があります。Oracle Tuxedoアプリケーションからプロキシ・サービスを呼び出すには、サービス規約の説明を取得するためにOracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリを参照する必要があります。

詳細は、「?$paratext>?」を参照してください。

SALTメッセージ変換

Oracle TuxedoアプリケーションとWebサービス・アプリケーションの統合をサポートするため、SALTゲートウェイでSOAPメッセージをOracle Tuxedo型付きバッファに、またはOracle Tuxedo型付きバッファをSOAPメッセージに変換します。SOAPメッセージとOracle Tuxedoタイプ・バッファ間のメッセージ変換は、SALTのあらかじめ定義された基本のデータ型のマッピング・ルールの対象になります。

Oracle TuxedoサービスをWebサービスとして公開する際、Tuxedo-to-XMLデータ型のマッピング・ルールのセットを定義します。メッセージ変換の処理は着信メッセージ変換と呼ばれ、Tuxedo-to-XMLデータ型のマッピング・ルールに準拠します。

外部WebサービスをSALTのプロキシ・サービスとしてインポートする際、XML-to-Tuxedoデータ型のマッピング・ルールのセットを定義します。メッセージ変換の処理は発信メッセージ変換と呼ばれ、XML-to-Tuxedoデータ型のマッピング・ルールに準拠します。

詳細は、「?$paratext>?」を参照してください。

SALTプログラミング作業のクイック・インデックス

表1-1には、SALTプログラミング作業のクイック索引を示します。最初にプログラミング作業を検索して、詳細な説明について対応するリンクをクリックできます。

 

表1-1 SALTプログラミング作業のクイック索引

	タスク	参照先
SALTを介してのOracle Tuxedoサービス(着信)の呼出し	Oracle Tuxedoサービス呼出しに対するWebサービス・クライアント・プログラムを作成する	SALT Webサービス・クライアントのプログラミングのヒント
	着信メッセージ変換とデータ型のマッピング・ルールを理解する	SALTのメッセージ変換の理解 Oracle Tuxedoサービス用Tuxedo-to-XMLデータ型のマッピング
	着信メッセージの変換プラグインを作成する	メッセージ変換プラグインのプログラミング
SALTを介しての外部Webサービス(発信)の呼出し	一般的な発信サービスのプログラミング概念を理解する	WebサービスのOracle Tuxedo ATMIプログラミング
	発信メッセージ変換とデータ型のマッピング・ルールを理解する	SALTのメッセージ変換の理解 外部Webサービス用XML-to-Tuxedoデータ型のマッピング
	発信メッセージの変換プラグインを作成する	メッセージ変換プラグインのプログラミング
	Oracle Tuxedoユーザー名を発信のHTTP基本認証のユーザー名とマップするには、自分のプラグインを作成する	発信認証プラグインのプログラミング

REpresentational State Transfer (REST)メッセージ変換

RESTの基本的な設計プリンシパルによって、CRUD(作成、読取り、更新、削除)操作とHTTPメソッドの1対1のマッピングが確立します。

REST関連のプリンシパルは、次のとおりです。

•	HTTPメソッドを明示的に使用します。

•

ステートレスです。

•	ディレクトリ構造に似たURIを公開します。

•	Transfer XML、JavaScript Object Notation (JSON)または両方を転送します。

詳細は、『SALT構成ガイド』のデータ型マッピングおよびメッセージ変換に関する項と、SALT構成ツールに関する項を参照してください。