Enterprise Manager for Oracle Tuxedoのデプロイ
この章では、初回インストール作業を行う手順と、Enterprise Manager for Oracle TuxedoをOracle Enterprise Manager Cloud Controlシステム上にデプロイする方法について説明します。
Enterprise Manager for Oracle Tuxedoをデプロイする前に、次の前提条件が満たされている必要があります。
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Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリがセットアップされている。ソフトウェア・ライブラリがインストール中に自動的に設定されている必要があります。
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Enterprise Manager for Oracle TuxedoパッケージがEnterprise Managerサーバーにインポート済である。次の方法のいずれかを選択できます。
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emcliツールをセットアップします。詳細は、 https://<Enterprise Manager console hostname>:<port>/em/console/emcli/downloadを参照してください。次のコマンドを実行します。
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emcli import_update -file=<Enterprise Manager for Oracle Tuxedo package absolute path> -omslocal
デフォルトでは、Enterprise Manager for Oracle Tuxedoパッケージは
<TSAM Plusのインストール・ディレクトリ>/em/13.1.2.0.0_oracle.fmw.txdo_2000_0.oparにあります。
注意:
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ソフトウェア・ライブラリのセットアップ・プロセスで問題が発生すると、インポート・プロセスは成功しません。
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Enterprise Managerコンソールの右上から、 「設定」→ 「拡張性」→ 「自己更新」を順にクリックします。「タイプ」列で 「プラグイン」をクリックし、リストの中から Oracle Tuxedoを選択してから 「ダウンロード」をクリックします。
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管理サーバーへのEnterprise Manager for Oracle Tuxedoのデプロイ
管理サーバーにEnterprise Manager for Oracle Tuxedoをデプロイするには、次の手順に従います。
1.
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Enterprise Manager Cloud Controlにログインします。
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2.
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ホーム・ページから、 「設定」>「拡張性」>「プラグイン」の順に選択します。
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3.
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「ミドルウェア」フォルダをクリックして、リストを展開します。
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4.
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リストの中からEnterprise Manager for Oracle Tuxedoを選択して、 「デプロイ先」→「管理サーバー」をクリックします。
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管理エージェントへのEnterprise Manager for Oracle Tuxedoのデプロイ
Enterprise Manager for Oracle Tuxedoを管理エージェントにデプロイしないかぎり、Enterprise Manager Cloud ControlはOracle Tuxedoドメイン・ターゲットを検出できません。実行する手順は次のとおりです。
1.
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Enterprise Manager Cloud Controlにログインします。
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2.
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ホーム・ページから、 「設定」>「拡張性」>「プラグイン」の順に選択します。
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3.
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「ミドルウェア」フォルダをクリックして、リストを展開します。
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4.
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リストの中からEnterprise Manager for Oracle Tuxedoを選択して、 「デプロイ先」→「管理エージェント」をクリックします。
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この項では、いくつかの典型的なデプロイメント事例を詳述して、異なる状況でのEnterprise Manager for Oracle Tuxedoのデプロイ方法について説明します。
注意:
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Enterprise Manager for Oracle Tuxedoのモニタリング環境のすべてのノード(Tuxedoアプリケーション、Enterprise Managerエージェント、Enterprise Manager OMS、Enterprise Managerリポジトリが実行中であるマシンを含む)では、これらのクロックを同期させることを強くお薦めします。
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図2-1に、Enterprise Manager for Oracle Tuxedoの一般的なデプロイメント・シナリオを示します。
Enterprise Repositoryエージェントが、Tuxedoドメインが実行中である特定のプラットフォームをサポートする場合、パフォーマンスとセキュリティを考慮して、Tuxedoドメインをモニターする個々の物理マシンにEnterprise Repositoryエージェントをデプロイすることをお薦めします。
Enterpriseリポジトリ・エージェントからのリモート・モニタリング
図2-2に、TuxedoドメインがEnterprise Repositoryエージェントによってリモートでモニタリングされているシナリオを示します。このデプロイメント・トポロジは、Enterprise RepositoryエージェントよりもTuxedoでサポートされるプラットフォームで役立ちます。
1台の物理マシン上での複数のtlistenプロセス
場合によっては、次の理由により、1台の物理マシンに複数の
tlistenインスタンスをデプロイする必要があります。
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セキュリティ上の理由: 各 tlistenプロセスは、異なるユーザーとして異なる権限を持って起動します。
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管理上の理由: 各 tlistenプロセスは、それぞれ異なる部門を表します。
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図2-3では、1台の物理マシンに複数の
tlistenプロセスをデプロイする方法を示します。なお、ローカルとリモートのどちらで実行されていても、各
tlistenプロセスは、異なるEnterprise Repositoryエージェントに相互接続できます。
1つのtlistenへ同時に接続する複数のエージェントとクライアント
JMXエージェントが埋め込まれた
tlistenプロセスは、同時に複数のEnterprise Repositoryエージェントと相互接続が可能です。
図2-4は、マシン2で実行中の
tlistenプロセスが、EnterpriseManagerエージェント1およびEnterpriseManagerエージェント2によって同時に接続されモニターされていることを示しています。
このシナリオでは、
tlistenプロセスに関連するEnterprise RepositoryエージェントとTuxedoドメインを2つのグループに分離できます(たとえば、EnterpriseManagerエージェント1にTuxドメイン2をモニターさせ、EnterpriseManagerエージェント2にTuxドメイン3をモニターさせます)。
また、EnterpriseManagerエージェント1およびEnterpriseManagerエージェント2に、同時にTuxドメイン2とTuxドメイン3の両方をモニターさせることもできます。
JMXは広く使用されサポートされるJREの標準であるため、いくつかのサード・パーティ製のJMXクライアントまたはJMXコネクタは潜在的にEnterprise Manager for Oracle Tuxedoによってサポートされています。これにより、Tuxedoのモニタリングと管理の機能をより柔軟に利用できます。
注意:
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このシナリオでは、Enterprise Manager for Oracle Tuxedoがアクティブ・ドメインを検出すると、後でそのドメインが停止しても、( tlistenが再起動されるまで)Enterprise Manager for Oracle Tuxedoはそのドメインを検出し続けます。
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