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Oracle TSAM Plusマネージャのデプロイ

Oracle TSAM Plusマネージャのデプロイ
この章には次のトピックが含まれます:
Oracle TSAM Plusマネージャのデプロイ
この項には次のトピックが含まれます:
概要
Oracle TSAM Plusマネージャは、Servlet/JSPコンテナでWebアプリケーションとして機能します。それは、DBMS(データベース管理システム)を使って、Oracle Tuxedoの永続的なパフォーマンスおよびモニタリングのデータを格納します。Oracle TSAM Plusマネージャは、データベース・サーバーおよびWebアプリケーション・コンテナにデプロイしてから使用する必要があります。オプションでOracle TSAM PlusマネージャはLDAPサーバーを認証に使用できます。
インストール時にLDAP構成ファイルを入力すると、LDAPデプロイメントは自動的に実行されます。実行されない場合、LDAP認証を有効化するには、LDAPデプロイメント・ユーティリティを使用してLDAPデプロイメントを実行する必要があります。
インストール時に、「バンドルされたDerbyデータベース」、「既存のDerbyデータベース」、「既存のOracleデータベース」のいずれかを選択すると、指定したデータベース・サーバー上に自動的にOracle TSAM Plusマネージャがデプロイされます。自動的にデプロイされない場合はデータベース・デプロイメント・ユーティリティを使用してOracle TSAM Plusマネージャをデータベース・サーバーにデプロイする必要があります。
インストール時に、「バンドルされたWebLogicサーバー」または「既存のWeblogicサーバー」を選択すると、指定したアプリケーション・サーバー上にOracle TSAM Plusマネージャが自動的にデプロイされます。自動的にデプロイされない場合は、アプリケーション・サーバー・デプロイメント・ユーティリティを使用するか、手動で、アプリケーション・サーバーにOracle TSAM Plusマネージャをデプロイする必要があります。
Oracle TSAM PlusマネージャのLDAPデプロイメント
LDAPデプロイメントでは、<TSAM_DIR>/deployにあるtsam_wls12c.earファイル内の、LDAP構成情報が更新されます。詳細は、Oracle TSAM Plus構成ガイドLDAP構成ファイルのデプロイに関する項を参照してください。
Oracle TSAM Plusマネージャのデータベース・サーバー・デプロイメント
インストール後、既存のデータベース・サーバーにOracle TSAM Plusをデプロイするように選択した場合、データベース・デプロイメント・ユーティリティを使用してOracle TSAM Plusデータベースを追加する必要があります。
データベース・デプロイメント・ユーティリティ
Oracle TSAM Plusには、次のデータベース・デプロイメント・ユーティリティが用意されています。
UNIX/Linuxデータベース・デプロイメント: DatabaseDeployer.sh
Windowsデータベース・デプロイメント: DatabaseDeployer.cmd
データベース・デプロイメント・ユーティリティは、次の作業を実行します。
Oracle TSAM Plusデータベースを作成します。
注意:
TSAM Plusデータベース・ユーザーが手動で作成されたか、1つ前のリリースのTSAM Plusで作成された場合は、データベース管理者ロールで<TSAM12c_DIR>/deploy/TSAMGrantOracle.ddlを実行して、必要な権限をユーザーに付与します。TSAMGrantOracle.ddl#TSAM_DB_USER#を実際のユーザー名に置き換えます(末尾に「;」を付けます)。
パラメータ
- admingidで指定されるグループIDを持つスーパー・ユーザーのグループ「administrator」を作成します。
パラメータ
- viewergidで指定されるグループIDを持つビューア・ユーザーのグループ「viewer」を作成します。
名前が「admin」で、パラメータ-adminpasswordで指定されるパスワードを設定されたスーパー・ユーザーを作成します。
< TSAM_DIR>/deployにあるtsam_wls12c.earファイル内のデータベース接続URLを更新します
パラメータが-resetpassword yesに設定されている場合は、デフォルトの管理ユーザー・パスワードをパラメータ-adminpasswordで指定されるパスワードにリセットします。
Weblogicデータ・ソースのJNDI名に-wlsdsJNDInameパラメータを指定します。-wlsdsJNDInameが指定されている場合は、データベース・プロパティのパラメータは無視されます。
注意:
データベース・デプロイメント・ユーティリティでこの設定を行う前に、TSAM PlusマネージャをデプロイするWebLogicドメインでWebLogicデータ・ソースを作成し、JNDI名を設定して、グローバル・トランザクションのサポートを無効化する必要があります。作成する際には次のことに注意してください。
データベース・プロパティを既存のTSAM Plusデータベースと同じにする必要があります。
次のOracleデータベース・ドライバをお薦めします: 「*Oracleのインスタンス接続用ドライバ(Thin)バージョン:9.0.1以降」、「*OracleのRACサービス・インスタンス接続用ドライバ(Thin)、バージョン:10以降」または「*Oracleのサービス接続用ドライバ(Thin)、バージョン:9.0.1以降」。
推奨Derbyデータベース・ドライバは「Derbyのドライバ(タイプ4)バージョン:任意」です。
パラメータ-enable_partition yes|noに従って、Oracle Databaseパーティション化機能を使用してデータベース表を管理するかどうかを決定します。これは、データベース・タイプがoracleの場合は必須のオプションです。Oracle Databaseスキーマをパーティション付きで作成するかどうかを指定します。-enable_partition yesは、Oracle Enterprise Editionでのみ使用します(パーティション機能で)。
リスト1-1およびリスト1-2に、それぞれUNIX/LinuxおよびWindowsのデータベース・デプロイメント・ユーティリティの例を示します。
注意:
データベース・ユーティリティには、次の制約があります。
指定されたデータベースがOS認証を使用する場合、ユーザー名とパスワードはNULLでなければなりません。
パラメータ-overwrite yesを選択すると、既存のTSAM Plusデータベースは常に上書きされ、tsam_wls12c.earファイルのデータベース接続URLが更新されます。パラメータ-overwrite noを選択すると、データベース接続URLは更新されますが、既存のTSAM Plusデータベースは上書きされません。
データベース・デプロイメント・ユーティリティを実行すると、tsam_wls12c.earファイルのデータベース接続URLは上書きされます。アプリケーションにtsam_wls12c.earファイルを再デプロイする必要があります。
詳細は、Oracle TSAM Plusインストレーション・ガイドを参照してください。
リスト1-1 UNIX/Linuxデータベース・デプロイメント・ユーティリティの例
1.
DerbyデータベースにTSAM Plusをデプロイします。
cd <TSAM_DIR>/deploy
./DatabaseDeployer.sh -type derby -hostname localhost -port 1527 -dbname TSAM -overwrite no -admingid 0 -viewergid 1 -adminpassword admin1
2.
ユーザー「app」およびパスワード「app」で、DerbyデータベースにTSAM Plusをデプロイします。
cd <TSAM_DIR>/deploy
./DatabaseDeployer.sh -type derby -hostname localhost -port 1527 -dbname TSAM -user app -password app -overwrite no -admingid 0 -viewergid 1 -adminpassword admin1
3.
既存ユーザー「tsam」およびパスワード「tsam」で、OracleデータベースにTSAM Plusをデプロイします。
cd <TSAM_DIR>/deploy
./DatabaseDeployer.sh -type oracle -enable_partition yes -hostname localhost -port 1521 -dbname TSAM -user tsam -password tsam -overwrite no -admingid 0 -viewergid 1 -adminpassword admin1
4.
Oracleデータベース表領域「users」でパスワード「tsam」のユーザー「tsam」を作成し、そこにTSAM Plusをデプロイします。
cd <TSAM_DIR>/deploy
./DatabaseDeployer.sh -type oracle -enable_partition yes -hostname localhost -port 1521 -dbname TSAM -user tsam -password tsam -dbSysdbaUser sys -dbSysdbaPwd tsam -tsamDbTablespace users -adminpassword admin1
5.
OracleデータベースURLを経由してパスワード「tsam」のユーザー「tsam」を作成し、そこにTSAM Plusをデプロイします。
cd <TSAM_DIR>/deploy
./DatabaseDeployer.sh -type oracle -enable_partition yes -url jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:TSAM -user tsam -password tsam -dbSysdbaUser sys -dbSysdbaPwd tsam -tsamDbTablespace users -adminpassword admin1
6.
デフォルトの管理ユーザー・パスワードを「admin1」にリセットします。
cd <TSAM_DIR>/deploy
./DatabaseDeployer.sh -type oracle -enable_partition no -hostname localhost -port 1521 -dbname TSAM -user tsam -password tsam -adminpassword admin1 -resetpassword yes
7.
Weblogicデータ・ソースのJNDI名を「ds_tsam」に指定します。
cd <TSAM_DIR>/deploy
./DatabaseDeployer.sh -wlsdsJNDIname ds_tsam
注意:
-wlsdsJNDInameが指定されている場合は、DB作成用のその他のパラメータは無視されます。
 
リスト1-2 Windowsデータベース・デプロイメント・ユーティリティの例
1.
DerbyデータベースにTSAM Plusをデプロイします。
cd <TSAM_DIR>\deploy
DatabaseDeployer.cmd -type derby -hostname localhost -port 1527 -dbname TSAM -overwrite no -admingid 0 -viewergid 1 -adminpassword admin1
2.
ユーザー「app」およびパスワード「app」で、DerbyデータベースにTSAM Plusをデプロイします。
cd <TSAM_DIR>\deploy
DatabaseDeployer.cmd -type derby -hostname localhost -port 1527 -dbname TSAM -user app -password app -overwrite no -admingid 0 -viewergid 1 -adminpassword admin1
3.
ユーザー「tsam」およびパスワード「tsam」で、OracleデータベースにTSAM Plusをデプロイします。
cd <TSAM_DIR>\deploy
DatabaseDeployer.cmd -type oracle -enable_partition yes -hostname localhost -port 1521 -dbname TSAM -user tsam -password tsam -overwrite no -admingid 0 -viewergid 1 -adminpassword admin1
4.
デフォルトの管理ユーザー・パスワードを「admin1」にリセットします。
cd <TSAM_DIR>\deploy
DatabaseDeployer.cmd -type oracle -enable_partition no -hostname localhost -port 1521 -dbname TSAM -user tsam -password tsam -adminpassword admin1 -resetpassword yes
5.
Weblogicデータ・ソースのJNDI名を「ds_tsam」に指定します。
cd <TSAM_DIR>\deploy
DatabaseDeployer.cmd -wlsdsJNDIname ds_tsam
注意:
-wlsdsJNDInameが指定されている場合は、DB作成用のその他のパラメータは無視されます。
 
Oracle TSAM Plusのアプリケーション・サーバー・デプロイメント
インストール後、既存のアプリケーション・サーバーにOracle TSAM Plusマネージャをデプロイするように選択した場合、アプリケーション・サーバー・ユーティリティを使用するか、手動でOracle TSAM Plusマネージャを既存のWebLogic Server 12cドメインにデプロイする必要があります。
注意:
WebLogic Serverには、次の制約があります。
WebLogic Serverはローカル・インストール・マシン上にあることが予期されます。既存のWebLogicリモート・サーバーはサポートされません。
オペレータは、Weblogic Serverインストール・ディレクトリの実行権限を持っている必要があります。
Oracle TSAM Plusマネージャは、Oracle TopLinkおよびApplication Development Framework (ADF)のコンポーネントを備えたWebLogicサーバーがインストールされていることを必要とします。JDeveloperを、組込みWebLogic Serverパッケージとともに使用することをお薦めします。
詳細は、http://www.oracle.com/tools/toplink_adf.htmlを参照してください。
Oracle TSAM Plusマネージャは、コンポーネントOracle JRFを備えているWebLogicドメインが作成されることを必要とします。
WebLogic Serverにデプロイする際は、Oracle TSAM Plusデータベースが起動している必要があります。
アプリケーション・サーバー・デプロイメント・ユーティリティ
Oracle TSAM Plusには、次のアプリケーション・サーバー・デプロイメント・ユーティリティが用意されています。
UNIX/Linuxアプリケーション・サーバー・デプロイメント: AppServerDeployer.sh
Windowsアプリケーション・サーバー・デプロイメント: AppServerDeployer.cmd
UNIX/LinuxおよびWindowsのアプリケーション・デプロイメント・ユーティリティ例を、それぞれリスト1-3およびリスト1-4に示します。
リスト1-3 UNIX/Linuxアプリケーション・サーバー・デプロイメント・ユーティリティの例
WebLogicサーバーにTSAM Plusをデプロイします。
cd <TSAM_DIR>/deploy
./AppServerDeployer.sh -type weblogic -adminurl localhost:7001 -directory /home/oracle/wlserver_10.3 -user weblogic -password weblogic1
 
リスト1-4 Windowsアプリケーション・サーバー・デプロイメント・ユーティリティの例
WebLogicサーバーにTSAM Plusをデプロイします。
cd <TSAM_DIR>\deploy
AppServerDeployer.cmd -type weblogic -adminurl localhost:7001 -directory C:\oracle\wlserver_10.3 -user weblogic -password weblogic1
 
手動でのマネージャ・アプリケーション・サーバー・デプロイメント
Oracle TSAM Plusマネージャには、次のアプリケーション・サーバーのためのデプロイメント・スクリプトが用意されています。
手動でのOracle TSAM Plus Oracle WebLogic Serverデプロイメント
Oracle WebLogic Serverのインストール後、次の手順に従って、Oracle TSAM Plusをデプロイします。
1.
WebLogicドメインを起動し、URL : http://localhost:7001/consoleを使用して、Oracle WebLogic Server管理コンソールを開始します。
2.
管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。
3.
管理コンソールの左側のパネルで「デプロイメント」を選択します。
4.
右のパネルで、「インストール」をクリックします。
5.
「アプリケーション・インストール・アシスタント」で、$TSAMDIR/deployディレクトリにあるtsam_wls12c.earファイルを探します。
6.
「次」をクリックします。
7.
アプリケーションとして「installation targeting style」を選択します。
8.
「次」をクリックします。
9.
tsam_wls12c.earファイルをデプロイするサーバーを選択します。
10.
「次」をクリックします。
11.
オプションで、追加デプロイメント設定を更新します。更新する設定は、次のとおりです。
デプロイされたアプリケーション名、またはモジュール名
アプリケーションまたはモジュールに適用されるセキュリティ・モデル
ソース・ファイルをすべてのターゲット管理対象サーバーに対して使用可能にする方法
通常、デフォルト値は適切です。
12.
「次」をクリックします。
13.
指定した設定を検証し、「終了」をクリックしてインストールを終了します。
「TSAM Plusの設定」ページでは、「構成」→「全般」を選択してTSAM Plusの特定の構成を変更できます。例えば、セッション・タイムアウト(秒単位)が変更できます。
14.
ただちにデプロイメント構成画面に移動する場合、追加TSAM Plus構成設定を行うタブをクリックします。この情報の変更を後で行うよう選択すると「デプロイメント」表に戻りますが、ここには新たにTSAM Plusインストールが追加されています。
15.
これらの変更をアクティブ化するには、管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「変更のアクティブ化」をクリックします。
構成パラメータの変更
Oracle WebLogicの構成パラメータを変更せずに、直接Oracle TSAM Plusマネージャを実行できます。
必要に応じて、次のパラメータのデフォルト値を変更できます。
JAVAオプション最小メモリー・サイズの設定
Weblogicサーバーを使用してOracle TSAM Plusをインストールする際に、Weblogicサーバーのヒープ・メモリーを少なくとも2048MBに指定します。
-Xms2048m -Xmx2048m
ヒープ・サイズの変更方法の詳細は、Oracle Weblogicドキュメントを参照してください。
Oracle WebLogicのリスニング・ポートの構成
Oracle WebLogic Serverのデフォルト・リスニング・ポートの番号は「7001」です。デフォルト・リスニング・ポートを変更するには、次のステップを実行します:
1.
URL http://localhost:port/consoleを使用してOracle WebLogic Serverの管理コンソールを起動します。ここでlocalhostはWebLogic Serverを実行しているマシンのホスト名で、portは、WebLogic Serverがリクエストをリスニングするポートの番号です。
2.
管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。
3.
管理コンソールの左側のパネルで、「環境」の下の「サーバー」をクリックします。
4.
Oracle TSAM Plusがデプロイされたサーバー(たとえば、exampleServer)をクリックします。
5.
「構成」>「全般」タブを選択してデフォルト・リスニング・ポートを変更します。
6.
これらの変更をアクティブ化するには、管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「変更のアクティブ化」をクリックします。
セッション・タイムアウトの構成
セッション・タイムアウトを設定するには、次の手順を実行します。
1.
URL : http://localhost:7001/consoleを使用して、Oracle WebLogic Server管理コンソールを開始します。
2.
管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。
3.
管理コンソールの左側のパネルで「デプロイメント」をクリックします。
4.
右側の「デプロイメントのサマリー」ページで、TSAM Webアプリケーションのリンクをクリックします。
5.
「構成」→「アプリケーション」に移動して「セッション・タイムアウト」を構成します。
6.
これらの変更をアクティブ化するには、管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「変更のアクティブ化」をクリックします。
HTTPキープアライブの構成
HTTPキープアライブを有効または無効に設定するには、次のステップを実行します:
1.
URL http://localhost:port/consoleを使用してOracle WebLogic Serverの管理コンソールを起動します。ここでlocalhostはWebLogic Serverを実行しているマシンのホスト名で、portは、WebLogic Serverがリクエストをリスニングするポートの番号です(デフォルトは7001)。
2.
管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。
3.
管理コンソールの左側のパネルで、「環境」の下の「サーバー」をクリックします。
4.
TSAM Plusがデプロイされたサーバー、たとえば、exampleServerをクリックします。
5.
「プロトコル」>「HTTP」を選択してHTTPキープアライブを有効または無効に設定します。
6.
これらの変更をアクティブ化するには、管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「変更のアクティブ化」をクリックします。
POSTの最大バイト・サイズの構成
POSTの最大サイズ(バイト単位)の値を無制限に設定するには、次のステップを実行します:
1.
URL : http://localhost:7001/consoleを使用して、Oracle WebLogic Server管理コンソールを開始します。
2.
管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。
3.
管理コンソールの左側のパネルで、「環境」の下の「サーバー」をクリックします。
4.
TSAM Plusがデプロイされたサーバー、たとえば、exampleServerをクリックします。
5.
「プロトコル」>「HTTP」タブを選択して最大POSTサイズを変更します。
注意: 最大POSTサイズを0未満に設定すると、サイズは無制限になります。
6.
これらの変更をアクティブ化するには、管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「変更のアクティブ化」をクリックします。
最大同時処理スレッド数の構成
最大同時処理スレッド数は、WebLogic Serverの最大スレッド数制約にマッピングされます。最大スレッド数制約を設定するには、次のステップを実行します:
1.
URLhttp://<hostname>:<port>/consoleを使用して、Oracle WebLogic Server管理コンソールを起動します。<hostname>はWebLogic Serverを実行しているマシンのホスト名で、<port>はWebLogic Serverがリクエストをリスニングするポートの番号です(デフォルトは7001)。
2.
まだ行っていない場合、管理コンソールのチェンジ・センターで「ロックして編集」をクリックします。
3.
管理コンソールの左側のパネルで、「環境」の下の「ワーク・マネージャ」をクリックします。
4.
「ターゲット」に、TSAM Plus ManagerのWebアプリケーションのデプロイ先であるWebLogic Serverが含まれているワーク・マネージャをクリックします。このようなワーク・マネージャ(通常、「WebLogic.wsee.mdb.DispatchPolicy」と呼ばれている)が存在しない場合、新しいワーク・マネージャを作成して、これを適切なサーバーに割り当てます。
5.
「構成」タブの「最大スレッド数制約」を変更します。制約が構成されていない場合は、「新規」をクリックして作成します。
6.
これらの変更をアクティブ化するには、管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「変更のアクティブ化」をクリックします。
最大受信接続リクエスト数の構成
最大受信接続リクエスト数は、WebLogic Serverの容量制約にマッピングされます。最大スレッド数制約を設定するには、次のステップを実行します:
1.
URLhttp://<hostname>:<port>/consoleを使用して、Oracle WebLogic Server管理コンソールを起動します。<hostname>はWebLogic Serverを実行しているマシンのホスト名で、<port>はWebLogic Serverがリクエストをリスニングするポートの番号です(デフォルトは7001)。
2.
まだ行っていない場合、管理コンソールのチェンジ・センターで「ロックして編集」をクリックします。
3.
管理コンソールの左側のパネルで、「環境」の下の「ワーク・マネージャ」をクリックします。
4.
「ターゲット」に、TSAM Plus ManagerのWebアプリケーションのデプロイ先であるWebLogic Serverが含まれているワーク・マネージャをクリックします。このようなワーク・マネージャ(通常、「WebLogic.wsee.mdb.DispatchPolicy」と呼ばれている)が存在しない場合、新しいワーク・マネージャを作成して、これを適切なサーバーに割り当てます。
5.
「構成」タブの「容量制約」を変更します。制約が構成されていない場合は、「新規」をクリックして作成します。
6.
これらの変更をアクティブ化するには、管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「変更のアクティブ化」をクリックします。
注意:
管理コンソールの「チェンジ・センター」に「ロックして編集」が表示されていない場合は、WebLogic Serverの構成の編集が有効になっています。
「プリファレンス」をクリックします。「ロックを自動取得して変更をアクティブ化」チェックボックスの選択を解除して、「保存」をクリックします。
詳細は、 Oracle WebLogicのWebサイトを参照してください。
Oracle TSAM Plusマネージャの起動と停止
インストール時に、バンドルされているWebLogic ServerおよびバンドルされているDerbyデータベースを選択すると、対応する起動/停止スクリプト・ファイルが、Oracle TSAM Plus binフォルダにインストールされます。
バンドルされているWebLogic Serverのみを選択すると、インストールされる起動/停止スクリプトはWebLogic Serverのみを対象にします。バンドルされているDerbyデータベースのみを選択すると、startup derby/shutdown derbyスクリプト・ファイルがOracle TSAM Plus binフォルダにインストールされます。
バンドルされているWebLogic Serverの起動/停止
バンドルされているWebLogic ServerとともにOracle TSAM Plusマネージャを実行する場合(バンドルされているDerbyデータベースの有無にかかわらず)、Oracle TSAM Plusマネージャを起動および停止するには、次の手順を使用します。
1.
Oracle TSAM Plusマネージャの起動
UNIX/Linux:
a.
cd <TSAM_DIR>/bin
b.
./startup.sh
Windows:
a.
cd <TSAM_DIR>/bin
b.
startup.cmd
2.
Oracle TSAM Plusマネージャの停止
UNIX/Linux:
a.
cd <TSAM_DIR>/bin
b.
./shutdown.sh
Windows:
a.
cd <TSAM_DIR>/bin
b.
shutdown.cmd
バンドルされているDerbyデータベースの起動/停止
バンドルされているDerbyデータベースとともにOracle TSAM Plusマネージャを実行する場合(バンドルされているWebLogic Serverの有無にかかわらず)、Derbyを起動および停止するには、次の手順を使用します。
注意:
バンドルされているWebLogic Serverを選択しない場合、JAVA環境(JDK 1.8以上)をセットアップして、手動で既存のアプリケーション・サーバーを起動する必要があります。
1.
バンドルされているDerbyデータベースを起動します。
UNIX/Linux:
a.
cd <TSAM_DIR>/bin
b.
./startupderby.sh
Windows:
a.
cd <TSAM_DIR>/bin
b.
startupderby.cmd
2.
バンドルされているDerbyデータベースを停止します。
UNIX/Linux:
a.
cd <TSAM_DIR>/bin
b.
./shutdownderby.sh
Windows:
a.
cd <TSAM_DIR>/bin
b.
shutdownderby.cmd
Oracle TSAM Plusの高可用性およびスケーラビリティ
Oracle TSAM Plusの高可用性
1つのTSAM Plusエージェントに対して2つのTSAM Plusマネージャを構成できます。1つ目はマスターです。マスター・マネージャが使用不可になった場合は、TSAM Plusエージェントはバックアップである2つ目のマネージャへの接続を試行します。
図2 Oracle TSAM Plusの高可用性
TSAM Plusマネージャのスケーラビリティ
Oracle TSAM Plusマネージャでは、次のタスクを同時に実行します。
Oracle TSAM Plusエージェントにより送信されたデータのモニタリングを継続する。
エンド・ユーザーからのGUIリクエストを即時に提供する。
呼出しパス・データの呼出しパターンを計算する。
非常に多数のOracle Tuxedoアプリケーションを有するエンタープライズの場合、TSAM Plusマネージャは大量のデータおよびリクエストを処理する必要があります。高スループットおよび低レイテンシ要件を満たせるよう複数のTSAM Plusマネージャ・インスタンスを構成できます。
図3で示すように、1つのOracle TSAM Plusシステムに3つのTSAM Plusマネージャが構成されています。このうちマネージャ1および2はデータ・サーバーとして構成され、マネージャ3はTSAM Plusコンソールとして構成されます。
図3 Oracle TSAM Plusマネージャのスケーラビリティ
Oracle TSAM Plusの移行
この項には次のトピックが含まれます:
Oracle TSAM 1.1/10gR3のアラート移行
Oracle TSAM Plus Manager 12cR2を利用して、Oracle TSAM 1.1/10gR3のアラート定義項目またはイベント・トリガー・ルール・ファイルをインポートし、Oracle TSAM Plus 12cの形式に変換できます。この変換を実行するには、次の手順を実行する必要があります。
Oracle TSAM 1.1/10gR3のアラート定義項目の移行
1.
Oracle TSAM 1.1/10gR3およびOracle TSAM Plus 12cR2データベース・サーバーが稼働していることを確認します。
2.
cd <TSAM12c_DIR>/deploy
3.
リスト3-1に示したコマンドを実行します。
リスト3-1 AlertMigration.sh (UNIX/Linuxのみ)/cmd (Windowsのみ)
-srcdbtype SRCDBTYPE -srcdbhostname SRCDBHOSTNAME -srcdbport SRCDBPORT -srcdbdbname SRCDBNAME -srcdbuser SRCDBUSER -srcdbpassword SRCDBPASSWORD -dstdbtype DSTDBTYPE -dstdbhostname DSTDBHOSTNAME -dstdbport DSTDBPORT -dstdbdbname DSTDBNAME -dstdbuser DSTDBUSER -dstdbpassword DSTDBPASSWORD.
 
Oracle TSAM 1.1/10gR3のルール・ファイル移行
1.Oracle TSAM Plus 12cデータベース・サーバーが稼働していることを確認します。
2. cd <TSAM12c_DIR>/deploy
3.リスト3-2に示したコマンドを実行します。
リスト3-2 AlertMigration.sh (UNIX/Linuxのみ)/cmd (Windowsのみ)
-srcfile SRCFILE -dstdbtype DSTDBTYPE -dstdbhostname DSTDBHOSTNAME -dstdbport DSTDBPORT -dstdbdbname DSTDBNAME -dstdbuser DSTDBUSER -dstdbpassword DSTDBPASSWORD.
 
AlertMigration.shのパラメータ
表3-1に、AlertMigration.sh/cmdのパラメータを示します。
 
表3‑1 AlertMigration.sh/cmdのパラメータ

パラメータ

説明
デフォルト値

オプションの値
srcfile
Oracle TSAM 1.1/10gR3のルール・ファイルのパス
srcdbtype
Oracle TSAM 1.1/10gR3データベースのタイプ
oracle, derby
srcdbhostname
Oracle TSAM 1.1/10gR3データベースのホスト名
srcdbport
Oracle TSAM 1.1/10gR3データベースのポート
srcdbdbname
Oracle TSAM 1.1/10gR3データベース名
srcdbuser
Oracle TSAM 1.1/10gR3データベースのユーザー
null
srcdbpassword
Oracle TSAM 1.1/10gR3データベースのパスワード
null
dstdbtype
Oracle TSAM Plus 12cデータベースのタイプ
oracle, derby
dstdbhostname
Oracle TSAM Plus 12cデータベースのホスト名
dstdbport
Oracle TSAM Plus 12cデータベースのポート
dstdbdbname
Oracle TSAM Plus 12cデータベース名
dstdbuser
Oracle TSAM Plus 12cデータベースのユーザー
null
dstdbpassword
Oracle TSAM Plus 12cデータベースのパスワード
null
注意:
指定されたデータベースでOS認証が使用されている場合、ユーザー名(パラメータsrcdbuserまたはdstdbuser)およびパスワード(パラメータsrcdbpasswordまたはdstdbpassword)はNULLである必要があります。
Oracle TSAM 1.1/10gR3のポリシー移行
TSAM 1.1/10gR3のポリシー・ファイルは、Oracle TSAM Plus 12cR2 (12.1.3)の「ポリシー管理」ページでインポートできます。詳細は、Oracle TSAM Plusユーザー・ガイドTuxedoモニタリング・ポリシーに関する項を参照してください。
Oracle TSAM Plus 12.1.3.0.0データベースの移行
TSAM Plus 12.1.3.0.0 Oracleデータベースは、データベースのアップグレード後にTSAM Plus 12.2.2.0.0で再利用できます。Oracle TSAM Plus 12.1.3.0.0データベースは、Oracle TSAM Plus 12.2.2.0.0データベースとは異なります。再利用する前に、3つのデータベース移行スクリプトを実行する必要があります。
次の手順を実行してください。
1.
Oracle TSAM Plus 12.1.3.0.0データベース・サーバーが稼働していることを確認します。
2.
<TSAM12c_DIR>/deploy下のスクリプトを実行します。
Oracle SQLPlusを使用して例とすると、スクリプトを実行する手順は次のとおりです。
ディレクトリ<TSAM12c_DIR>/deployを入力します。
SQLPlusを実行し、TSAM Plus 12.1.3.0.0データベースに接続します。
次のコマンドを実行します。
SQL > @TSAMUpgradeOracle.sql
SQL > @TSAM_PACKAGE.sql
注意:
Derbyデータベースのアップグレードはサポートされていません。
関連項目

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