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Oracle TSAM PlusマネージャのGUIモード・インストール

Oracle TSAM PlusマネージャのGUIモード・インストール
次の項では、グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)モードを使用してOracle TSAM Plusマネージャをインストールする方法について説明します。
GUIモード・インストールとは
グラフィカル・ユーザー・インタフェース・モード・インストールとは、Oracleインストール・プログラムをグラフィック形式で実行する方法のことです。インストール・プログラムは、WindowsシステムとUNIXシステムのいずれでも実行できます。
GUIモード・インストールを実行する場合は、ソフトウェアをインストールするマシンに接続されているコンソールがJavaベースのGUIをサポートしている必要があります。WindowsシステムのすべてのコンソールではJavaベースのGUIがサポートされていますが、UNIXシステムのコンソールではサポートされていないものもあります。
注意:
非グラフィック・コンソールを使用してOracle TSAM PlusマネージャをUNIXシステムにインストールする場合は、サイレント・インストール・モードを使用してください。
Windowsシステム上でのGUIモード・インストールの開始
Windowsシステム上でGUIモードのインストール・プロセスを開始するには、次の手順に従います。
1.
ハードウェアおよびソフトウェアの要件に合うWindowsシステムを選択します。
2.
Administrator またはAdministrator グループのメンバーとしてWindowsシステムにログインします。
WindowsシステムにOracle TSAM Plusマネージャをインストールするには管理者権限が必要です。
3.
Oracle TSAM Plusマネージャをインストールするために十分な空き領域があることを確認します。
4.
Oracle TSAM Plusマネージャをインストールします。次のOracle Webサイトからダウンロードできます。
a.
http://www.oracle.com/technology/software/index.htmlにアクセスし、ご使用のプラットフォームに対応したOracle TSAM Plus Manager12cリリース2 (12.2.2)インストール・ファイルをダウンロードします。
b.
Oracle TSAM Plusマネージャ・インストーラをダウンロードしたディレクトリに移動し、インストーラ・ファイルを解凍してDisk1\installディレクトリに移動し、setup.batを実行してインストールを開始します。
5.
6.
TSAM Plus Manager 12cリリース2 (12.2.2)のインストールが完了した後、システムに再ログインします。
UNIXシステム上でのGUIモード・インストールの開始
UNIXシステム上でGUIモードのインストール・プロセスを開始するには、次の手順に従います。
1.
ハードウェアおよびソフトウェア要件を満たすUNIXシステムを選択します。
2.
Oracle TSAM Plusマネージャの管理者としてUNIXシステムにログインします。
3.
Oracle TSAM Plusマネージャをインストールするために十分な空き領域があることを確認します。
4.
Oracle TSAM PlusマネージャをOracle Webサイトからダウンロードしてインストールします。
a.
http://www.oracle.com/technology/software/index.htmlにアクセスし、ご使用のプラットフォームに対応したOracle TSAM Plus Manager 12cリリース2 (12.2.2.0.0)インストール・ファイルをダウンロードします。
b.
インストーラをダウンロードしたディレクトリに移動し、インストーラ・ファイルを解凍してDisk1\install ディレクトリに移動し、sh ./runInstaller.sh を実行してインストール手順を開始します。
注意:
GUIモードはTSAM Plus Manager 12cリリース2 (12.2.2.0.0)のインストールのデフォルトです。使用するUNIXプラットフォームでGUIインタフェースが使用できない場合、エラー・メッセージが表示され、インストール・プロセスが終了します。
使用するUNIXプラットフォームでGUIインタフェースが使用できない場合、サイレント・モード・インストールを使用できます。詳細は、「サイレント・インストールとは」を参照してください
5.
GUIモード・インストールの実行
この項では、GUIモードを使用してTSAM Plus Manager 12cリリース2 (12.2.2)をインストールする方法について説明します。
Oracle TSAM Plusマネージャのインストーラ・プログラムは、現在、英語と日本語で使用できます。ターゲット・プラットフォームの特定の言語関連環境変数の値を確認することにより、インストーラ・プログラムによってインストール中に表示する言語およびインストール中にインストールされる言語固有のメッセージ・カタログが、自動的に決定されます。言語関連の環境変数が設定されていないか、またはインストーラ・プログラムが認識できない値に設定されている場合、表示言語およびインストールされるメッセージ・カタログはデフォルトの英語に設定されます。
次の手順では、GUIモードでのインストールについて説明します。UNIXプラットフォームでの手順も同様です。
インストーラの起動
インストーラ・ファイルを解凍し、Disk1\installディレクトリに移動します。インストーラを起動する前に、環境JAVA_HOMEを正しく設定し、Javaバージョンが1.8.0以上であることを確認します。
[On Windows] run setup.bat
[On UNIX] run sh ./runInstaller.sh
Oracle Universal Installerが起動します。
注意:
表示されるダイアログ・パネルはカスタマイズできません。
スプラッシュ画面
OUIの「ようこそ」画面が表示される前に、スプラッシュ画面が短時間表示されます。マーケティングにより提供された起動時のスプラッシュ画面イメージは、インストールの全体を通じて表示されます。
概要画面
導入メッセージまたはそのインストーラおよびインストール・マシン固有の情報が表示されたら、「次へ」をクリックして続行します。
Oracleホームの選択
次の画面では、Oracleホームのインストール先ディレクトリを選択するよう求められます。既存のOracleホーム・ディレクトリを手動で指定するか、インストール・プログラムで検出された提供済リストからOracleホーム・ディレクトリを選択するかを選択できます。
Oracleホーム名によって、特定のホームに関連付けられたプログラム・グループと、このホームにインストールされたOracleサービスが識別されます。Oracleホーム名の長さは1から127文字までで、半角英数字とアンダースコアのみ使用できます。
Oracleホーム・ディレクトリは、Oracleホームの完全パスです。パスを直接入力または参照するか、あるいは既存のOracleホームのドロップダウンリストからOracleホームを選択できます。Oracleホームは、Oracle TSAM Plus Manager 12cリリース2 (12.2.2)製品がインストールされているディレクトリにあります。
Oracleホーム・ディレクトリに無効なパスを入力すると、エラー・メッセージが表示されます。
Oracleホーム・ディレクトリが空でないのにインベントリに記録されていない場合は、警告メッセージが表示されます。
上書きプロンプト
TSAM Plusマネージャ製品がORACLE_HOMEにすでにインストールされている場合、上書きするかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます。
「いいえ」を選択すると、別のORACLE_HOMEを選択するか、インストールを中止するまで、インストールを続行できません。
構成ファイルのインポートのプロンプト
art.propertiestsam.propertiesまたはpersistence.xml$ORACLE_HOME/tsam12.2.2.0.0ディレクトリにある場合、TSAM Plusマネージャの構成ファイルをインポートするかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます。
「はい」を選択すると、インストールの動作は次のようになります。
art.propertiesが存在する場合、tsam_wls12c.earにインポートされます。
tsam.propertiesが存在する場合、tsam.propertiesに記録された値が「TSAM Plusプロパティの設定」パネルに表示されます。これを変更して直接使用できます。
persistence.xmlが存在する場合、persistence.xmlに記録された古いデータベース接続文字列が「データベース接続の設定」パネルに表示され、その接続文字列がデータベース接続に使用されます。
認証タイプの選択
認証タイプを選択すると、Oracle TSAM Plusデータベースまたは既存のLDAPサーバーにユーザー情報を保存できます。最初にデータベースはどちらもサポートします。「LDAPのみ」はLDAP認証のみをサポートします。
最初にデータベースを選択する場合は、LDAP構成ファイルをこの時点で指定するかどうかを決める必要があります。
詳細は、Oracle TSAM Plus構成ガイドLDAP認証の構成に関する項を参照してください。
LDAP構成
「LDAPのみ」を選択する場合はLDAP構成ファイルを指定する必要があります。または、最初にデータベースの場合にLDAP構成ファイルを今すぐ指定できます。
詳細は、Oracle TSAM Plus構成ガイドTSAM Plus LDAP構成ファイルに関する項を参照してください。
データベース・タイプの選択
TSAM Plusマネージャで使用するデータベース使用法を選択します。デフォルト・オプションは既存のOracle Databaseの新規スキーマの作成です。
注意:
最初のオプションは、Oracleデータベースのリリース11g未満には適用できません。
persistence.xml$ORACLE_HOME/tsam12.2.2.0.0ディレクトリにある場合、この構成からデータベース・タイプを読み取り、デフォルト・オプションを設定します。
データベース接続の設定
データベース使用方法のタイプ既存のOracle Databaseの新規スキーマの作成を選択した場合、データベース接続を設定する必要があります。
Oracle SYSDBAユーザーとパスワードを指定して既存のOracleデータベースの新規スキーマを作成し、パラメータを指定して既存のOracleデータベースの新しいTSAMA plus DBスキーマを作成します。TSAM plus DBユーザー表領域が存在する必要があります。
注意:
TSAM plusの表領域には少なくとも5GBの領域が予約されている必要があります。
既存のDerbyデータベースを使用またはOracle Databaseの既存のスキーマを使用のデータベース使用法タイプを選択する場合、関連するデータベース接続を構成する必要があります。さらに、persistence.xml$ORACLE_HOME/tsam12.2.2.0.0ディレクトリにある場合に、TSAM Plusマネージャの構成ファイルのインポートを選択すると、persistence.xmlに記録されたデータベース接続文字列が表示されます。
データベース接続ができない場合、エラー・メッセージが表示されます。
TSAM Plusデータベース上書きプロンプト
「既存のDerbyデータベース」または「既存のOracleデータベース」のデータベース・タイプを選択し、同じバージョンのTSAM Plusデータベースが指定されたデータベース接続下にすでに存在する場合、上書きするかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます。既存のTSAM Plusデータベース・バージョンがTSAM Plus 12cリリース2 (12.2.2)と異なる場合は、「上書きできません: 異なるバージョンのTSAM Plusデータベースが見つかりました」というエラーが発生します。
グループIDの設定
グループIDを指定します。Oracle TSAM Plusマネージャでは、デフォルト・ユーザー・グループ「管理者」および「参照者」を作成します。LDAP認証を使用する場合、グループIDは、LDAPサーバーの対応するユーザーのものと同じである必要があります。
何も入力しないか、数値以外のものを入力した場合、関連する入力項目に応じて、有効なxxxxを指定する必要がありますというメッセージが含まれたエラー・ボックスが表示されます。
管理パスワードの設定
Oracle TSAM Plusマネージャでは、「admin」という名前のユーザーを作成します。パスワードを指定します(1から32文字の英数字)。
一致しないパスワードを2回入力すると、エラー・メッセージが表示されます。
アプリケーション・サーバー・タイプの選択
Oracle TSAM Plusマネージャをデプロイするアプリケーション・サーバーを選択します。「既存のWeblogicサーバー」、「バンドルされたWebLogicサーバー」、「スキップします。インストール後に、TSAM Plusを既存のアプリケーション・サーバーにデプロイします」の3つのオプションがあります。デフォルト・オプションは「既存のWeblogicサーバー」です。
バンドルされたWebLogicのドメインの作成
データベース構成をスキップせずにアプリケーション・サーバーとして「バンドルされたWebLogicサーバー」を選択した場合は、このWeblogicのドメインを作成する必要があります。ドメイン・リスニング・ポート(デフォルト値は7001)およびドメイン管理者名(デフォルト値はweblogic)を設定する必要があります。
注意:
JNDI構成は、「バンドルされたWebLogicサーバー」ではサポートされません。
WebLogic管理者のパスワードの設定
データベース構成をスキップせずにアプリケーション・サーバーとして「バンドルされたWebLogicサーバー」を選択した場合は、Weblogicドメイン管理者のパスワードも設定する必要があります。
WebLogicフォルダの選択
アプリケーション・サーバーで「既存のWeblogicサーバー」を選択する場合、Weblogicサーバーがインストールされているフォルダを選択する必要があります。無効なWebLogicフォルダを入力すると、エラーが表示されます。
WebLogicサーバー接続の設定
アプリケーション・サーバーで「既存のWeblogicサーバー」を選択する場合、Weblogicプロパティを構成する必要もあります。
JNDI構成
データベース・タイプをスキップしてアプリケーション・サーバーとして「既存のWeblogicサーバー」を選択した場合は、既存のデータ・ソースのJNDIを指定できます。
データ・ソースのJNDI名の指定
「JNDI構成」で「はい」を選択した場合は、データ・ソースのJNDI名を指定する必要があります。データ・ソースのJNDI名が無効な場合は、エラーが表示されます。
TSAM Plusプロパティの設定
ユーザーはプロパティの値をリセットしてデフォルト値を使用できます。さらに、tsam.propertiesが$ORACLE_HOME/tsam12.2.2.0.0ディレクトリにある場合に、TSAM Plusマネージャの構成ファイルのインポートを選択すると、tsam.propertiesに記録された値が表示されます。
無効な値を入力した場合、関連する入力項目に応じて、有効なxxxxを指定する必要がありますというメッセージが含まれたエラー・ボックスが表示されます。
TSAM Plusマネージャのサマリー画面
以前のコンポーネントが検出されると「サマリー」パネルが表示され、最上位コンポーネント「TSAM Plus Manager 12.2.2.0.0」をいつでも再インストールできます。
TSAM Plusマネージャ・パネルのインストール
この時点で、そのインストール・タイプのファイルがインストール先ディレクトリにコピーされ、TSAM Plusマネージャ12.1.3.0.0のインストール画面が表示されます。
注意:
このダイアログ・パネルはカスタマイズできません。
構成パネル
この時点で、いくつかの構成ジョブが完了し、「構成アシスタント」画面が表示されます。
インストール完了画面
インストールの完了とインストール先を示す完了メッセージが表示されます。「終了」を押して終了します。
UNIXシステムでのファイル所有権の割当て
Oracle TSAM PlusマネージャをUNIXシステムにインストールした場合は、Oracle Tuxedo管理者とは別のユーザー・アカウントを作成して、そのアカウントにOracle TSAM Plusマネージャ・ファイルの所有権を与えることを強くお薦めします。UNIXマシンでOracle TSAM Plusマネージャの所有権を変更するには、次のコマンドを入力します。
chown -R adm_account full_path_of_tux_prod_dir
chgrp -R adm_group full_path_of_tux_prod_dir
adm_accountをOracle Tuxedo管理者のアカウントに置換し、adm_group をOracle Tuxedo管理者のグループIDに置換し、full_path_of_tux_prod_dir を、Oracle TSAM Plusマネージャをインストールした製品ディレクトリのフル・パス名に置換します。
GUIモードでのOracle TSAM Plusマネージャのアンインストール
GUIモードのアンインストール・プロセスの手順を次に示します。
「ようこそ」パネル
<ORACLE_HOME>/oui/binに移動して、Windowsプラットフォームではsetup.batを実行し、UNIXプラットフォームではsh ./runInstaller.shを実行すると、インストーラ・ウィンドウと同様のアンインストーラ・ウィンドウが表示されます。TSAM Plus Manager 12cリリース2 (12.2.2)は、「製品の削除」をクリックするだけで完全に削除できます。
注意:
 
最初はインベントリ・パネルには製品が何も表示されません。これは、中央インベントリ・ポインタ(/etc/oraInst.loc)が設定されていないためです。インストール済製品のリストは、数ページ進んで中央インベントリの位置を選択し、最初のページに戻って「インストールされた製品」を選択するまで取得できません。この時点では、中央インベントリが選択されるので、OUIによりそのインベントリに関連付けられたすべてのホームとインストール済コンポーネントが取得されて、アンインストール対象として表示されます。
Java Development Kit (JDK)またはJava Runtime Environment (JRE) 1.8.0が必要です。必要なJREをインストールし、それに応じて環境変数JAVA_HOMEを設定する必要があります。
インベントリのアンインストール・パネル
削除する製品をインベントリ・パネルの「内容」タブから選択し、「削除」をクリックします。同じ方法でOracleホームも削除できます。Oracleホームの削除後、その名前と場所を再利用して、別の製品をインストールできます。
「詳細」をクリックして、選択したコンポーネントの属性および値を表示します。「別名保存」をクリックして、このマシンのインベントリ・ツリーを指定済のファイルとして保存します。すべてのボタンのヘルプ情報を表示するには、「ヘルプ」をクリックします。「空のホームを表示する。」オプションをクリックして、インベントリに作成された空のOracleホームを表示します。「閉じる」をクリックすると、ダイアログが閉じます。
確認パネル
製品を削除するには、「確認」ダイアログで「はい」をクリックします。削除を取り消すには、「いいえ」をクリックします。
「アンインストール完了」パネル
アンインストールの完了後、正常にアンインストールできたことを示すメッセージが表示されます。
「インベントリ」で製品リストを確認すると、製品はすでにアンインストールされています。

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