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クラウド・サービスとしてのOracle Tuxedoの設定

クラウド・サービスとしてのOracle Tuxedoの設定
この章では、次の項について説明します。
概要
Enterprise Manager for Oracle Tuxedoでは、Oracle Tuxedoシステムおよびアプリケーションのクラウド・サービス(TXaaS)としてのモデリングがサポートされ、Enterprise Managerによって管理される一連の実装(UI、プロファイル、ジョブなど)が提供されます。顧客は、TXaaSにより、様々なバージョンのOracle Tuxedoで統合されたプライベートなミドルウェアPaaSソリューションを持つことが可能になります。セルフ・サービス・アプリケーション管理者(SSA管理者)は、Oracle Tuxedoクラウドおよび対応するOracle Tuxedoサービスを要件に基づいて管理できます。セルフ・サービス・アプリケーション・ユーザー(SSAユーザー)は、プロビジョニング用の適切なサービスを選択し、サービス・インスタンスにビジネス・アプリケーションをデプロイします。クラウド管理の観点から、この機能はリソース・プロバイダ管理、割当て制限管理、サービス・テンプレート定義などのクラウド管理機能を提供します。エンド・ユーザーの観点から、この機能はサービス・インスタンスの作成、アプリケーションの管理およびデプロイメント、スケジュールされた計画またはメトリックに基づいた自動スケーリングなどの操作を提供します。
Tuxedoセルフ・サービス・ポータルの設定
注意:
Tuxedoサービス・ファミリを設定する前に、共通設定タスクを実行しておく必要があります。詳細は、Enterprise Manager Cloud管理ガイドの共通設定タスクに関する項を参照してください。
Oracle Tuxedoをサービスとして設定するには、次の手順に従ってTuxedoサービス設定ページに移動します。
1.
EM_SSA_ADMINISTRATORロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。
2.
「エンタープライズ」メニューから、「クラウド」「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。
3.
「Oracle Cloud」メニューから、「設定」→「スタート・ガイド」を選択します。左パネルの「Tuxedo」の横の「設定」リンクをクリックします。
「スタート・ガイド: Tuxedo」ページから、次の必要な設定手順を実行する必要があります。左側のタブをクリックすると、右側の詳細ペインに関連する設定ページが表示されます。
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
Tuxedo PaaSインフラストラクチャ・ゾーンの作成
PaaSインフラストラクチャ・ゾーンには、ホストのグループを含めることができます。各ゾーンには、1つのタイプのみの同種のリソースを含めることができます。ゾーン内の各リソースは、サービス・インスタンスをデプロイする場所を表します。
Tuxedo PaaSゾーンは即時利用可能なコンポーネントで、他のクラウド・サービスと共有できます。Tuxedo PaaSゾーンは、そのホストでサービス・インスタンスが実行されていない場合にのみ削除できます。
Tuxedo PaaSゾーンを作成するには、次の手順に従います。
1.
「スタート・ガイド: Tuxedo」ページの左パネルで、「PaaSインフラストラクチャ・ゾーン」をクリックします。その後「作成」をクリックします。
2.
「PaaSインフラストラクチャ・ゾーンの作成: 一般」ページで、ゾーンのターゲット名、名前および説明を入力します。「次へ」をクリックします。
3.
「追加」をクリックして、1つ以上のホスト・メンバーをゾーンに追加します。選択したホストは、複数のPaaSインフラストラクチャ・ゾーンに存在できません。「次へ」をクリックします。
4.
「PaaSインフラストラクチャ・ゾーンの作成: 資格証明」ページで、このゾーン内のすべてのターゲットのプロビジョニングに使用するホスト資格証明を指定します。指定された資格証明は、グローバル資格証明タイプ(ゾーン内のメンバー全体で有効)である必要があり、現在のユーザーが所有している必要があります。「次へ」をクリックします。
注意:
新しい名前付き資格証明を設定するには、「設定」メニューから「セキュリティ」を選択し、「名前付き資格証明」を選択します。ここではユーザーまたはパスワードの名前付き資格証明を作成できます。SSHなどの他のタイプの資格証明は「セキュリティ」メニューから作成する必要があり、ここで使用できます。名前付き資格証明は、ホスト・ターゲット・タイプのグローバル優先資格証明として構成されたものである必要があります。
5.
ホスト・メンバーが利用可能なリソースに基づいて、配置ポリシー制約に適切な値を指定します。
配置ポリシー制約は、ゾーン内のホストの上限値を設定するために使用されます。配置ポリシーの値は、デプロイメントの際、負荷の大きすぎるホストを除外するために使用されます。それぞれのホストに次の配置ポリシー制約を定義できます。
最大CPU使用率(%): 過去7日間における平均のCPU使用率(%)です。
最大メモリー割当て(%): 過去7日間における平均のメモリー割当てです。
これらのしきい値を超えるホストには、プロビジョニング操作が考慮されません。
6.
「次」をクリックします。「PaaSインフラストラクチャ・ゾーンの作成: 特性」ページで、コスト・センター、ライフサイクル・ステータス、場所などのターゲット・プロパティを指定します。
7.
「次」をクリックします。「PaaSインフラストラクチャ・ゾーンの作成: ロール」ページが表示されます。PaaSインフラストラクチャ・ゾーンは、EM_SSA_USERロールを持つ限定されたセルフ・サービス・ユーザーに対して使用可能にできます。「追加」をクリックして追加し、このPaaSインフラストラクチャ・ゾーンにアクセスできるロールを選択します。
8.
「次」をクリックします。「PaaSインフラストラクチャ・ゾーンの作成: 確認」ページが表示されます。作成しているゾーンの詳細を確認し、「発行」をクリックしてゾーンを作成します。
Tuxedoプールの作成
Tuxedoプールには、PaaSインフラストラクチャ・ゾーン内にTuxedoサービス・インスタンスをプロビジョニングする際に使用できる一連のリソースが含まれています。異なるタイプのホスト用にPaaS Infrastructureゾーンに別のTuxedoプールを作成する必要があります。
Tuxedoプールを作成するには、次の手順に従います。
1.
「スタート・ガイド: Tuxedo」ページの左パネルで、「Tuxedoプール」をクリックします。
2.
「作成」をクリックします。「Tuxedoプールの作成: 一般」ページが表示されます。Tuxedoプールの名前および説明を入力します。Tuxedoプールを作成するPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを選択します。「次へ」をクリックします。
3.
「メンバー」ページで、追加するホストのプラットフォームを選択します。「ホスト」表により、選択したプラットフォームで実行されているすべてのホストがフィルタされます。
4.
「追加」をクリックして、1つ以上のホスト・メンバーをプールに追加します。「次へ」をクリックします。
5.
「Tuxedoプールの作成: 配置制約」ページで、ホスト・ターゲットにデプロイできるtuxedoドメイン・インスタンスの最大数を入力します。「次へ」をクリックします。
6.
「特性」リージョンで、Tuxedo製品と関連アプリケーションをインストールするディレクトリおよびJESROOT構成のためにNFSディレクトリを必要とするJESドメインのデプロイに使用するNFSの場所を指定します。
注意:
既存のドメインでは、ドメイン・パッケージのIsHostExclusivetrueに設定されている場合、すべてのプライマリ・ディレクトリ構造を保持し、ターゲット・ホストの同じディレクトリにデプロイすることを選択できます。
7.
「ターゲット・プロパティ」リージョンで、ターゲットのプロパティのタグ付けと識別に使用される特性を指定します。「次へ」をクリックします。
8.
情報を確認し、「発行」をクリックしてTuxedoプールを作成します。新しく作成されたプールをTuxedoサービス・テンプレートの作成に使用できます。
Tuxedoプロファイルの構成
プロビジョニング・プロファイルは、サービス・インスタンスをプロビジョニングし、1つの種類のTuxedoインストールを作成するためのTuxedoドメインのデプロイメント・パッケージを提供するように設計されています。プロビジョニング・プロファイルを使用することによって、ユーザーは必要なソフトウェア・インストールをイメージに収集して他のホストに配布でき、それらのすべてのソフトウェアを最初からインストールおよび構成しなくてすみます。
TSAM Plusでは、Tuxedo製品、顧客ドメインのデプロイメント・パッケージおよびプロファイル内のOracle DBクライアント・ライブラリのパッケージ化がサポートされています。ドメインの実行に必要なすべてのソフトウェアは、ドメイン・パッケージに含まれている必要があります。
製品については、Tuxedoインストール・メディアをローカル・マシンからアップロードする必要があります。
顧客アプリケーションについては、Tuxedoドメイン全体がターゲット・ホストからイントロスペクトされる必要があります。Tuxedoドメインの再デプロイメント時には、同じディレクトリ構造が保持されます。
Tuxedoプロファイルの作成
Tuxedoプロファイルでは、Tuxedoドメイン・パッケージを使用してサービス・インスタンスがプロビジョニングされます。Tuxedoプロファイルを作成する前に、目的のドメイン・パッケージを作成しておく必要があります。これは最初から作成するか、Enterprise Managerコンソールのイントロスペクション機能を使用して既存のドメインから作成できます。詳細は、「既存のドメインのイントロスペクション」を参照してください。
Tuxedoプロファイルを作成するには、次の手順に従います。
1.
「スタート・ガイド: Tuxedo」ページの左パネルで、「Tuxedoプロファイル」をクリックします。
2.
「Tuxedo: Tuxedoプロファイル」ページで、「作成」をクリックします
3.
プロファイルの名前と説明を入力し、製品のインストール・メディアがサポートするプラットフォームを選択します。「次へ」をクリックします。
4.
「追加」をクリックして、追加する製品を選択します。
プロビジョニング用のプロファイルに複数の製品を追加できます。1つのtuxedoインストール・メディアのみが必要です。
Oracle Tuxedo、Oracle Tuxedo Application Runtimes、Oracle Tuxedoパッチおよび他の製品をプロファイルに構成できます。これらの製品をインストールするためにデフォルト・インストール・スクリプト(Perlスクリプト)が提供されています。デフォルト・スクリプトを特別なインストールの目的で指定できます。他の製品を構成する場合は、製品をインストールする場所およびアプリケーションにエクスポートする必要があるランタイム環境変数をプロビジョニング・プロシージャに示すために、インストール場所と環境変数が必要となります。PROD_DIRORA_HOMEおよびBASE_DIRをランタイム変数でマクロとして使用できます。マクロ書式は${macro name}です。
たとえば、ART CICSアプリケーションの場合は、COBOL-ITが必須であり、Oracle Tuxedo Application Runtimeをインストールする前にサード・パーティ・ソフトウェアをインストールする必要があります。COBOL-ITインストールを構成する場合、次のパラメータを指定する必要があります。
Name: COBOL-IT_Package
Display Name: COBOL-IT Package
Description:
Install Location:cobol
環境変数:
export COBOLITDIR=${PROD_DIR}
export LD_LIBRARY_PATH=$COBOLITDIR/lib:$LD_LIBRARY_PATH
export PATH=$COBOLITDIR/bin:$PATH
export COB_ENABLE_XA=1
注意:
${ORA_HOME}は、Oracleインベントリでデフォルト・ホーム名として使用されます。以前に使用されていないものにする必要があります。
デフォルト・スクリプトがインストール要件を満たせない場合は、インストール・スクリプトを構成する必要があります。
他の製品のインストール・メディアは、ルート・フォルダを含まない.zip形式にする必要があります。
例:
COBOL-IT.zip
.
|-sbin
|-samples
|---test
|---sort
|---screens
|---customer
|-docs
|-doc
|-share
|---icucit
|-----51.1
|-------config
|---locale
2つの製品が相互に依存する場合は、それらを適切にインストールするようにスクリプトをカスタマイズする必要があります。
スクリプトの編集が完了したら、「保存」をクリックします。「次へ」をクリックします。
5.
(オプション) Tuxedoドメインをデプロイする場合は、プロファイルにドメイン・パッケージを追加し、「次へ」をクリックします。現時点では、1つのドメイン・パッケージのみを構成できます。
6.
情報を確認し、「発行」をクリックしてTuxedoプロファイルを作成します。
Tuxedoプロファイルが正常に作成された場合、プロファイル・ステータスは「準備完了」と表示されます。
割当て制限の設定
割当て制限は、特定のロールに属する各セルフ・サービス・ユーザーに割り当てることができるTuxedoの合計マシンを表します。この割当て制限は、Tuxedoセルフ・サービス・ポータルを介してプロビジョニングされたサービス・インスタンスにのみ適用されます。割当て制限は、セルフ・サービスのリクエスト時に強制されます。
現在の割当て制限が削減された場合、割当て制限のこの変更は、既存のサービス・インスタンスには影響しません。新しい割当て制限は、新しいセルフ・サービス・リクエストにのみ適用されます。
割当て制限を定義するには、次の手順に従います。
1.
「スタート・ガイド: Tuxedo」ページの左パネルで、「割当て制限」をクリックします。
2.
「割当て制限の作成」ページで、割当て制限を許可する「ロール名」を選択します。
3.
このロールのユーザーに対して構成できるTuxedoマシンの最大数を指定します。「OK」をクリックします。
サービス・テンプレートの作成
サービス・テンプレートを使用して、1つ以上のTuxedoプールにTuxedoサービス・インスタンスをプロビジョニングできます。サービス・テンプレートの作成時には、製品のインストール・メディアを提供するプロビジョニング・プロファイル、デフォルト構成および対応するTuxedoドメインのデプロイメント・パッケージを定義する必要があります。このため、前もってTuxedoプロビジョニング・プロファイルを作成しておく必要があります。
サービス・テンプレートを作成するには、次の手順に従います。
1.
「スタート・ガイド: Tuxedo」ページの左パネルで、「サービス・テンプレート」をクリックします。
2.
「作成」をクリックします。サービス・テンプレートの名前と説明を入力します。
注意:
既存のサービス・テンプレートの類似の構成設定を使用して新しいテンプレートを作成する場合は、リストでそのサービス・テンプレートを選択し、「リンクの作成」をクリックしてすべての構成済パラメータがロードされた作成ウィザードを起動することによってすばやく開始できます。
3.
「プロビジョニング・プロファイル」フィールドで、検索アイコンをクリックし、Tuxedoプロビジョニング・プロファイルを選択します。
選択したTuxedoプロビジョニング・プロファイルには、次のいずれかを含めることができます。
Tuxedo製品のみ。このタイプのプロファイルでは、Tuxedoインストール・メディアのみがパッケージ化されます。
Tuxedoインストールに加えて、Tuxedoアプリケーション・バイナリ。この場合は、Tuxedo構成全体、スクリプトおよびバイナリがTuxedoドメイン・パッケージの形式でプロファイルに含まれます。
プロファイルを選択すると、選択したプロファイルの詳細が表示されます。
4.
「次」をクリックします。「特性」ページで、ターゲットのプロパティのタグ付けと識別に使用される特性を指定します。テンプレートから作成されたサービス・インスタンスには特性があります。
5.
「次」をクリックします。「リソース・プロバイダ」ページで、「追加」をクリックして、サービス・インスタンスがプロビジョニングされるTuxedoプールを選択します。
6.
「次」をクリックします。「構成」ページで、画面上の説明に従ってサービス・インスタンスをプロビジョニングするために使用するパラメータを指定します。
ここで表示されるTuxedoドメイン構成オプションは、ドメイン・パッケージ定義で構成されたプレースホルダによって異なります。
これらのパラメータは、SSA管理者によってロックまたは非表示にされていない場合、サービス・インスタンスを作成する前に、SSAユーザーが上書きできます。
SSAユーザーに対してパラメータを非表示またはロックするには、「非表示」チェック・ボックスを選択するか、「ロック」アイコンをクリックします。
注意:
プロビジョニング・プロファイルにドメイン・パッケージが定義されていないか、または必要な製品がインストールされたホスト数のみが指定されている場合は、製品のみオプションをtrueに設定してホスト数を指定できます。このような場合は、サービス・インスタンスのリクエスト時に、指定された数のホストのみが予約され、インストールされます。
7.
「次」をクリックします。「ロール」ページで「追加」をクリックし、このサービス・テンプレートを使用可能にするセルフ・サービス・ユーザー・ロールを選択します。選択したロールに属するすべてのユーザーが、このサービス・テンプレートを使用できます。
注意:
ここでロールを追加しない場合、SSAユーザーは割当て不足のためリクエストに失敗します。
8.
「次」をクリックします。これまでに入力した情報を確認し、「発行」をクリックします。
新しく作成されたサービス・テンプレートが「サービス・テンプレート」ページに表示されます。「サービス・テンプレート名」リンクをクリックして、追加の詳細を表示できます。
リクエスト設定の構成
リクエストできる時間やその期間などを指定することにより、リクエスト設定を構成できます。リクエスト設定を構成するには、次の手順に従います。
1.
「スタート・ガイド: Tuxedo」ページの左パネルで、「リクエスト設定」をクリックします。
2.
次のパラメータを指定して、グローバル設定または特定のロールの設定を設定できます。
将来の予約: どの程度先までリクエストを作成できるか。
リクエスト期間: サービスが存在できる最大期間。
アーカイブ・ポリシー: アーカイブ済のリクエストが自動的に削除されるまでの最長継続時間。
サービス・インスタンス承認: すべてのリクエストがセルフ・サービス管理者によって承認される必要がある場合には、このチェックボックスを選択します。
サービス・インスタンス共有設定: サービス・インスタンスは別のユーザーまたはロールと共有できます。次のいずれかまたは両方のチェックボックスを選択できます。
SSAユーザーは他のユーザーとサービス・インスタンスを共有できます。
SSAユーザーはロールとサービス・インスタンスを共有できます。
3.
「適用」をクリックします。
チャージバックの構成
注意:
チャージバックを使用する前に、Enterprise Manager Cloud管理ガイドのチャージバック管理に関する項を読んでおいてください。Oracle Consolidation Planning and Chargebackプラグインがデプロイされていることを確認します。Oracle Consolidation Planning and Chargebackがない場合は、Enterprise Manager Cloud管理ガイドのプラグインの管理に関する項に従ってデプロイします。
Tuxedoには、Oracle Tuxedoマシンというチャージバック・エンティティ・タイプが1つのみあります。したがって、TuxedoチャージバックはTuxedoマシンのターゲット・インスタンス数に基づきます。
Tuxedoマシンのチャージバックを作成するには、次の手順に従います。
1.
「チャージ・プランの構成」リンクをクリックして「チャージ・プラン」ページに移動し、Tuxedoマシンのチャージバックを作成します。
2.
「作成」ドロップダウン・リストをクリックし、「プラン」を選択して新しいTuxedoチャージバック・プランを作成します。
3.
「エンティティ・タイプ」で「追加」をクリックします。「エンティティ・タイプの追加」ウィンドウで、「Oracle Tuxedoマシン」が選択されていることを確認します。
4.
「Oracle Tuxedoマシン」ページで、「追加」をクリックしてチャージバック・アイテムを追加します。
5.
「コスト・センターの構成」をクリックして、コスト・センターを構成します。詳細については、Enterprise Manager Cloud管理ガイドのチャージバック管理に関する項を参照してください。
6.
「ターゲットの構成」をクリックして、チャージバック・プランを既存のTuxedoマシンに割り当てます。
Tuxedo Cloud Service、TuxedoドメインまたはTuxedoマシンのターゲット・インスタンスを選択できます。Tuxedo Cloud ServiceまたはTuxedoドメインのターゲット・インスタンスを選択した場合は、Tuxedo Cloud ServiceまたはTuxedoドメイン内のTuxedoマシンのみが総コストの計算に使用されます。
Tuxedoセルフ・サービス・ポータルの使用
セルフ・サービス・アプリケーション・ユーザーは、Tuxedoセルフ・サービス・ポータルを使用してTuxedoサービス・インスタンスを作成および制御し、Tuxedoサービスをモニターできます。
注意:
Tuxedoセルフ・サービス・ポータルを使用する前に、EM_SSA_USERロールをPaasインフラストラクチャ・ゾーン、割当て制限、およびサービス・テンプレート定義で構成しておく必要があります。
Tuxedoセルフ・サービス・ポータルを表示するには、EM_SSA_USERロールを持つユーザーとしてEnterprise Managerにログインします。「エンタープライズ」「クラウド」「セルフ・サービス・ポータル」を選択し、「Tuxedo Cloud Service」をクリックします。
「Tuxedo Cloud Service」ページで、上部リージョンに次のアイコンが表示されます。
インスタンス: このアイコンは、現在のSSAユーザーによって作成されたサービス・インスタンスの数とその状態を示しています。
有効期限: 今日、今週および将来的に期限切れになるインスタンスの数。
使用状況: 標準ステータスのサービス・インスタンス数を示します。
ページの左側のタブから、次のページを表示することもできます。
リクエスト: このタブをクリックすると、すべてのリクエストのリストが表示されます。各リクエストに対して、リクエストのステータス、タイプ、開始日、および送信日が表示されます。リクエストの実行の詳細を表示するには、「ステータス」アイコンをクリックします。このような詳細は、失敗したリクエストのトラブルシューティングに役立ちます
「表示」メニューから列を選択し、リクエストの詳細を表示します。スケジュール済のリクエストを選択して、「再スケジュール」をクリックすると、リクエストを再スケジュールできます。リクエストを削除するには、リクエストを選択してから「削除」をクリックします。
チャージバック: 「チャージバック」タブをクリックして、チャージ・サマリー情報を表示します。詳細は、「チャージバック」を参照してください。
ポリシー: 「ポリシー」タブをクリックして、定義したポリシーのリストを表示します。1つ以上のTuxedoサービスに対して新規のパフォーマンス・ベースまたはスケジュール・ベースのポリシーまたはポリシー・グループを作成し、それらのポリシーにスケール・アップまたはスケール・ダウンを定義できます。詳細は、「Tuxedoサービスのポリシーの定義」を参照してください。
Tuxedoサービスのリクエスト
Tuxedoサービスをリクエストするには、次の手順に従います。
1.
Tuxedoクラウド・セルフ・サービス・ポータルのホーム・ページの「インスタンスの作成」をクリックします。
2.
サービス・カタログ - インスタンスの作成ウィンドウが表示されます。セルフ・サービス・ユーザーが使用可能なサービス・テンプレートのリストが表示されます。サービス・テンプレートを選択し、「選択」をクリックして、インスタンスの作成ウィザードを起動します。
3.
インスタンスの名前を入力し、新しいサービスがデプロイされるセルフ・サービス・ゾーンを選択します。
4.
「インスタンスの期間」領域で、インスタンスのスケジュールを指定します。
作成日: 「即時」(リクエストをすぐに実行)または「後で」のいずれかを選択できます。「後で」オプションを選択した場合は、サービスを使用可能にする日付を指定します。
終了日:サービスを無期限に使用可能にする場合は、「無期限」を選択します。「終了」を選択した場合は、削除されて使用できなくなる日付を指定します。
5.
「次」をクリックします。特性のページが表示されます。
6.
「ターゲット・プロパティ」リージョンで、ターゲットのプロパティのタグ付けと識別に使用される特性を指定します。テンプレートから作成されたサービス・インスタンスには特性があります。
7.
「次」をクリックします。「構成」ページが表示されます。
8.
ページの各オプションの説明に従って、Tuxedoドメインの外部化可能な変数、サービス・プロビジョニング・モードおよびポート範囲を指定します。「次へ」をクリックします。
注意:
 
この手順の設定では、サービス・テンプレートで構成されたパラメータが上書きされます。
MPモード・ドメインのtlistenプロセス間のセキュリティ接続に使用されるTlistenパスワードを構成できます。
9.
ここまでに入力した情報を確認し、「送信」をクリックしてサービス・リクエストを作成します。
Tuxedoセルフ・サービス・ポータルの「リクエスト」ページに、このリクエストが表示されます。この表で、このリクエストのステータスを監視できます。リクエストが完了したら、ページをリフレッシュすると、「インスタンス」表に新しいサービスが表示されます。
注意:
 
EM_SSA_ADMINロールのユーザーは、サービス・インスタンスを作成できません。
割当て制限を持たないSSAユーザーは、サービス・リクエストを作成できません。
Tuxedoサービスの制御
「インスタンス」ページで、「インスタンス」表は、セルフ・サービス・ユーザーが所有するTuxedoサービスおよびユーザーが表示権限を持つ他のサービスのリストを示します。表からサービスを選択する際に、次のアクションを実行できます。
削除: サービス・インスタンスを削除します。このサービス・インスタンスに関連付けられているドメイン全体が停止され、以前にデプロイされた各ホストからすべてのアプリケーションが削除されます。このアクションでは、Tuxedoインストール・メディアはアンインストールされません。
拡張: サービス・インスタンスの存続期間を延長します。終了日の入力を求めるメッセージが表示されます。サービス・インスタンスを拡張するには、現在の日付よりも後の日付を入力し、「OK」をクリックします。
開始: サービスを開始し、対応するTuxedoドメインを起動します。
停止: サービスを停止し、対応するTuxedoドメインを停止します。
権限の付与: サービス・インスタンスの「表示」、「管理」または「完全」な権限を他のユーザーおよびロールに付与できます。
取消: 他のユーザーおよびロールに付与した権限を取り消すことができます。
Tuxedoサービス・ホーム・ページの表示
Tuxedoサービス・ホーム・ページには、リクエストしたサービスの詳細情報が表示されます。Tuxedoサービス・ホーム・ページを表示するには、サービス・インスタンス表でTuxedoサービス・インスタンスの「名前」リンクをクリックします。このページには、次のリージョンがあります。
上部のアクション・メニュー: 次のアクションがあります。
終了日の設定: Tuxedoサービスの終了日を指定します。
「開始」および「停止」: サービスを開始または停止します。
「スケール・アップ」および「スケール・ダウン」: Tuxedoマシンの数を増減します。
サマリー: サービスの可用性ステータス、Tuxedoサーバーのステータス・サマリーを表示します。
Tuxedoドメイン・リスト: Tuxedoドメインを一覧表示します。
リクエスト: このTuxedoサービス・インスタンスに対する24時間内の要求を一覧表示します。
チャージバック
「チャージバック」ページには、ログインSSAユーザーのTuxedoマシンのチャージ情報が表示されます。ここでは、事前定義済のTuxedoチャージ・プランに関連付けられているTuxedoマシンのターゲット・インスタンスのみがモニターされます。詳細は、「チャージバックの構成」を参照してください。
上部リージョンには、合計チャージ量が表示されます。下部リージョンから、チャージ傾向をグラフで表示し、表で詳細を表示できます。
Tuxedoサービスのポリシーの定義
ポリシーを定義するには、「ポリシー」タブをクリックします。「作成」メニューから、次のいずれかを選択できます。
スケジュール・ベースのポリシー
パフォーマンス・ベースのポリシー
TXaaSのスケジュール・ポリシーの作成
たとえば、tuxedoサービスを月曜日ごとにスケール・アップする必要があることを宣言するスケジュール・ベースのポリシーを作成する場合、次の手順に従います。
1.
Tuxedoセルフ・サービス・ポータルで「ポリシー」タブをクリックします。
2.
「作成」をクリックし、「スケジュール・ポリシー」を選択します。
3.
ポリシーの名前と説明を入力します。
4.
ポリシー・アクションを選択します。4つのアクションがあります。
Tuxedoサービス・インスタンスのスケール・ダウン
Tuxedoサービス・インスタンスのスケール・アップ
Tuxedoサービス・インスタンスの起動
Tuxedoサービス・インスタンスの停止
5.
「起動」フィールドで、このポリシーを有効にする日付を指定します。
6.
「繰返し」フィールドで、「N分ごと/N時間ごと/N日ごと/N週ごと」を指定し、「N」を指定します。
7.
「OK」をクリックして、ポリシーを作成します。ポリシー・ページに戻ると、定義したポリシーが「ポリシー」表に表示されます。これらのポリシーをターゲットに適用するには、「アソシエーション」リージョンで「追加」をクリックし、ポリシーを関連付ける必要のあるターゲットを選択します。
注意:
TSAM Plus 12.2.2では、Joltドメインのスケール・アップはサポートされていません。
TXaaSパフォーマンス・ポリシーの定義
パフォーマンス・ポリシーは、特定のターゲット・タイプやその関連ターゲットのパフォーマンス・メトリックに基づいて構成されます。メトリックに基づいたポリシーの条件およびルールを作成できます。パフォーマンス・ポリシーを定義するには、次の手順に従います:
1.
Tuxedoセルフ・サービス・ポータルで「ポリシー」タブをクリックします。
2.
「作成」をクリックし、「パフォーマンス」ポリシー・タイプを選択します。
3.
一般情報ページで、ポリシーの名前および説明を入力します。「次へ」をクリックします。
4.
「パフォーマンス・ポリシーの作成: ルール」ページで、右パネルからメトリックを選択し、「定義に追加」をクリックします。条件、値および発生回数を指定します。この条件を満たした場合にポリシーが実行されます。「次へ」をクリックします。
5.
「アクション」ドロップダウン・リストから次のいずれかのアクションを選択します。「次へ」をクリックします。
Tuxedoサービス・インスタンスのスケール・ダウン
Tuxedoサービス・インスタンスのスケール・アップ
Tuxedoサービス・インスタンスの起動
Tuxedoサービス・インスタンスの停止
6.
ポリシー詳細を確認して「保存」をクリックし、「ポリシー」ページに戻ります。
7.
「アソシエーション」リージョンで「追加」をクリックし、このポリシーに関連付ける1つ以上のターゲットを選択します。関連付けられたターゲットは、「アソシエーション」リージョンに一覧表示されます。
ターゲットに関連付けられているポリシーのリストを表示するには、ターゲット・リンクをクリックします。ターゲットが関連付けられると、ポリシーはアクティブ化されます。ポリシー・アクション履歴を表示するには、「履歴の表示」をクリックします。
既存のドメインのイントロスペクション
Tuxedoプロファイルでは、Tuxedoドメイン・パッケージを使用してサービス・インスタンスがプロビジョニングされます。Tuxedoプロファイルを作成する前に、目的のドメイン・パッケージを作成しておく必要があります。これは最初から作成するか、Enterprise Managerコンソールのイントロスペクション機能またはイントロスペクション・コマンドを使用して既存のドメインから作成できます。
この項には次のトピックが含まれます:
コンソールからの既存のドメインのイントロスペクション
Enterprise Managerコンソールから既存のドメインをドメイン・パッケージにイントロスペクトするには、次の手順に従います。
1.
新しいイントロスペクション・プロジェクトを作成します。
a.
「Enterprise Managerコンソール」メニューから、上部で「ターゲット」→「ミドルウェア」をクリックします。
b.
「ミドルウェア」ページで、「ミドルウェアの機能」「Tuxedoサマリー」をクリックします。
c.
「Oracle Tuxedoサマリー」ページで、「イントロスペクト」をクリックします。
d.
「新規」をクリックして新しいイントロスペクション・プロジェクトを作成し、Enterprise Managerでモニターするいずれかのドメインをリストから選択します。
マスター・マシン情報が下部に表示されます。マスター・マシンがデプロイされているホストが事前定義済の資格証明を使用して構成されている場合は、ホスト資格証明が自動的に入力されます。
または、Enterprise Managerによってモニターされないtuxedoドメインをイントロスペクトする場合は、必要なマシン構成パラメータを最下部のパネルに入力します。
すべてのホストをUBBの取得元候補にできることに注意してください。
e.
「OK」をクリックして、tuxedoドメインのUBB構成を取得します。
tuxedoドメインのUBB構成がターゲット・ホスト/マシンから正常に取得されると、このドメインのマシン構成が各タブ・ページに表示されます。ドメインに必要なサード・パーティ・ソフトウェアを構成できますが、APPDIRの外部で構成します。このようなバイナリ/構成ファイルは、右側の表リストに1つずつ追加する必要があります。マシンのバイナリ・パッケージをパッケージ化する場合、これらのファイル/フォルダはすべてのコンテンツと一緒にAPPDIRの下に収集されます。
2.
「パッケージ」「イントロスペクト」をクリックして、イントロスペクション・プロセスを呼び出します。プロセスが正常に完了すると、結果およびドメイン・パッケージのファイル名が示された確認ウィンドウが表示されます。
3.
「パッケージ」「ダウンロード」をクリックして、目的のドメイン・パッケージをローカル・マシンにダウンロードします。
4.
(オプション)「保存」をクリックして、新しく作成したイントロスペクション・プロジェクトのパラメータをローカル・コンピュータにエクスポートします。ファイルは、ユーザー・パラメータなしのXML形式としてエクスポートされます。ファイルを使用して、コマンド行モードでドメインをイントロスペクトすることもできます。
5.
(オプション)「開く」をクリックして、以前に保存したローカル・プロジェクト・ファイルをアップロードします。
プロジェクト・ファイルが正常にアップロードされ、解析された後、すべてのイントロスペクション・パラメータが表示されます。
コマンド行を使用した既存のドメインのイントロスペクション
イントロスペクション・コマンド
名前
java -jar TxdoDomainPackager.jar
形式
java -jar TxdoDomainPackager.jar -prop property file [-template]
オプション
prop
必須。イントロスペクション・パラメータおよび対応する値を含むプロパティ・ファイルのフルパス。
template
省略可能。プロパティ・ファイル・テンプレートを作成し、必要な値を指定することに集中できるようにします。
java -jar TxdoDomainPackager.jar -template
javaコマンドが呼び出された場所に、プロパティ・ファイル・テンプレートInputParamsTemplate.xmlが作成されます。
テンプレートInputParamsTemplate.xmlを環境にあわせて編集し、params.xmlとして保存します。
java -jar TxdoDomainPackager.jar -prop params.xml
javaコマンドが呼び出された場所に、バイナリ・パッケージのzipファイルが作成されます。
プロパティ・ファイル・テンプレートの書式
リスト9-1 プロパティ・ファイル・テンプレート
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<CmdOptions>
<General>
<!-if these options not configured in general section, then configure these items should be configured to each host section
, especially for those mandatory items, i.e. AppDir,TuxDir, TuxConf,User,Pwd.
Default value of "IncludeLocal" is false.
-->
<AppDir>[application directory]</AppDir>
<TuxDir>[Description of this package]</ TuxDir >
<JavaHome>[full path of java home]</ JavaHome>
<TuxConf>[tuxedo configuration full path]</ TuxConf >
<EnvFile>[Set runtime environment file]</EnvFile>
<DmConf>[tuxedo configuration full path]</ DmConf >
<SaltConf>[tuxedo configuration full path]</SaltConf >
<TnsNamesLocation>[tuxedo configuration full path]</ TnsNamesLocation>
<OraDbClientDir> [Oracle DB client Directory] </OraDbClientDir>
<IncludeLocal>[true or false]</ IncludeLocal>
<User>[user which can be shared with all hosts]</User>
<Pwd>[password which can be shared with all hosts]</Pwd>
</General>
<Hosts>
<Host>
<NetAddress></NetAddress
<Softwares>
<Software> <!-can be multiple -->
<Name>[Name of this software]</Name>
<Location>[full path where is this software]</Location>
</Software>
</Softwar>
[Following options can be specified to override the same one configured in general section]
<User></User>
<Pwd></Pwd>
<AppDir/>
<TuxDir/>
<JavaHome/>
<WorkingDir />
<TuxConf/>
<DmConf/>
<SaltConf/>
<TnsNamesLocation/>
<IncludeLocal/>
<JavaHome/>
</Host>
 
プロパティ・ファイルの例は次のとおりです。
リスト9-2 プロパティ・ファイルの例
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<CmdOptions>
<General>
<TuxDir>/home/yfli/oracle/tux_oh/tuxedo12.1.3.0.0</TuxDir>
<JavaHome>/home/yfli/tools/jdk1.7.0_55</JavaHome>
<User>yfli</User>
<Pwd></Pwd>
</General>
<Hosts>
<Host>
<NetAddress>localhost</NetAddress>
<TnsNameLocation>/home/yfli/tools/ora_client/12.1.0/client_1/tnsnames.ora</TnsNameLocation>
<OraDbClientDir>/home/yfli/tools/ora_client/12.1.0/client_1</OraDbClientDir>
<AppDir>/home/yfli/apps/tux1213/domapp/domain1</AppDir>
<TuxConf>/home/yfli/apps/tux1213/domapp/domain1/tuxconfig</TuxConf>
<DmConf>/home/yfli/apps/tux1213/domapp/domain1/bdmconfig</DmConf>
<SaltConf>/home/yfli/apps/tux1213/domsalt/saltconfig</SaltConf>
<EnvFile>/home/yfli/apps/tux1213/domsalt/setenv.sh</EnvFile>
<Softwares> <Software>
<Name>test1</Name>
<Location>/home/yfli/apps/tux1213/cics</Location>
</Software>
<Softwares> </Host>
<Host>
<NetAddress>���...cn.oracle.com</NetAddress>
<JavaHome>/home/yfli/tools/jdk1.7.0_55</JavaHome>
<AppDir>/home/yfli/apps/tux12130/mp</AppDir>
<TuxDir>/home/yfli/oh/tux12130</TuxDir>
<TuxConf>/home/yfli/apps/tux12130/mp/tuxconfig</TuxConf>
<User>yfli</User>
<Pwd> </Pwd>
<Softwares>
<Software>
<Name>cmds</Name>
<Location>/home/yfli/cmds</Location>
</Software>
</Softwares> </Host>
</Hosts>
</CmdOptions>
 
アプリケーション/ライブラリ・パッケージ
バイナリ・パッケージのzipファイルは、Tuxedoドメインに構成された各マシンのイントロスペクション・プロセス中に作成されます。このパッケージには、ドメインに必要なすべてのアプリケーション、ライブラリおよびすべてのサード・パーティ製品が含まれています。ファイルは[lmid].zipという名前が付けられ、Tuxedoドメイン・パッケージ構成ファイルに構成されます。たとえば、ホストでマシンLMID1をイントロスペクトする場合、構成ファイルのバイナリ・パッケージはリスト9-3のようになります。
リスト9-3 構成ファイルのバイナリ・パッケージ
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<DomainPackageConfig>
���
<PackagesUsed>
<BinaryPackage>
<ArchiveFormat>ZIP</ArchiveFormat>
<SubFolders>
<FolderInfo>
<Name>APPDIR</Name>
<Destination/>
<IsShared>false</IsShared>
</FolderInfo>
</SubFolders>
<Name>SITE1.zip</Name>
<Description/>
<Location/>
<Destination/>
</BinaryPackage>
���
</PackagesUsed>
���
</DomainPackageConfig>
 
zipファイルには、すべてAPPDIRからコピーされた次のコンテンツが含まれます。
`-- APPDIR
|-- java.env
|-- setenv.sh
|-- simpcl
|-- simpserv1
|-- starttlisten
|-- tuxconfig
|-- tuxconfig.decompiled
|-- ubb
`-- ubb.test
このフォルダ内の構成ファイルは、それらのファイルの宛先場所がAPPDIRである場合、config_LMID1フォルダ内の構成ファイルによって上書きされることに注意してください。
制限事項
OMSを使用して異なるマシンで稼働している既存のドメインをイントロスペクトする場合、ドメイン内に構成されたマシンは.bashrc構成ファイルにメッセージをポストできません。この場合、SFTP接続が失敗します。
プレースホルダ・ファイルの書式および使用
プレースホルダは、構成ファイル内の古い値を置き換えるために使用されます。これらのプレースホルダは、デプロイメント時に実際の値が入力される変数として扱えます。すべてのプレースホルダは、パッケージ構成ファイルで定義されます。リスト9-4に定義を示します。
リスト9-4 プレースホルダ定義
<Name></Name> // this is the variable name used in the configuration file in the format of ${name}
<Type> </Type> // Indicates that the macro is well-known or not
<Label> </Label> //Label name that will displayed on GUI
<Value> </Value> //Value of this placeholder delegate
<Description/> //Hint messages that will displayed on GUI
<IsSecurity></IsSecurity> //The value should be inputted by a security text box
<OriginalValue></OriginalValue> //Original value in the configuration file
 
プレースホルダは、プロビジョニング・プロシージャで処理されるすべての構成ファイルおよびスクリプト・ファイルで使用できます。これらのファイル内のプレースホルダの形式は、${placeholder}です。
リスト9-5 プレースホルダの例
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<DomainPackageConfig>
���
<Placeholders>
<Placeholder>
<Name>SITE1-tsam-manager-host</Name>
<Type>UBB_TSAM_ADDR</Type>
<Label>TSAM Manager Address</Label>
<Description/>
<IsSecurity>false</IsSecurity>
<OriginalValue>10.182.55.120</OriginalValue>
</Placeholder>
���
</Placeholders>
���
</DomainPackageConfig>
 
UBB、DM、SALTおよびOracle TNS構成ファイルはイントロスペクション中に解析され、デプロイメント時にプレースホルダに自動的に置き換えられます。リスト9-6に、既知のプレースホルダ・タイプを示します。
リスト9-6 既知のプレースホルダ・タイプ
IPC_LOCAL //IPC key which will be filled value automatically
NET_PORT //Net port which will be filled value automatically
LOCAL_NET_ADDR //Local net address which will be filled value automatically
UBB_MACHINE_NAME //real host name of machine
UBB_NET_ADDR // net address
UBB_NLS_PORT //NLS net port
UBB_NA_PORT // NA net port
JMX_PORT //JMX net port
JMX_ADDRESS //JMX net address
DM_LOCAL_ADDRESS // Domain gateway local net address;
DM_LOCAL_PORT // Domain gateway local net port;
DM_REMTOTE_PORT // Domain gateway remote net port;
DM_REMOTE_ADDRESS // Domain gateway remote host address;
UBB_DOMAIN_IPCKEY //Domain IPC Key
UBB_DOMAIN_ID //Domain ID
DOMAIN_PWD //Domain Application password
DOMAIN_USER //User name if domain configured with ACL/Mandatory ACL
DOMAIN_USER_PWD //User password
GLOBAL_VAR //Global variable
CUSTOMIZED //User defined placeholder
 
UBB_MACHINE_NAME、UBB_NET_ADDR、UBB_NLS_PORT、UBB_NA_PORT、JMX_PORT、JMX_ADDRESS、DM_LOCAL_ADDRESS、DM_LOCAL_PORTのタイプが割り当てられたプレースホルダは、自動的に処理されます。つまり、それらの値はプロビジョニング・プロシージャによって入力されます。GLOBAL_VARのタイプが割り当てられたプレースホルダの場合、値に他のプレースホルダを埋め込むことができます。リスト9-7に示す例を参照してください。
リスト9-7 GLOBAL_VARのプレースホルダ
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<DomainPackageConfig>
���
<Placeholders>
<Placeholder>
<Name>SITE1-G_VAR</Name>
<Type> GLOBAL_VAR </Type>
<Label>TSAM Manager Address</Label>
<Value>${SITE1-ADDRESS}:${SITE1-PORT}</Value>
<Description/>
<IsSecurity>false</IsSecurity>
<OriginalValue>10.182.55.120</OriginalValue>
</Placeholder>
���
</Placeholders>
���
</DomainPackageConfig>
 
イントロスペクション・ツールを使用せず、手動でドメイン・パッケージを作成する場合は、構成ファイルとスクリプト・ファイルで次のプレースホルダを直接使用できます。
lmid-APPDIR
lmid-TUXDIR
lmid-ORAHOME
lmidは、UBBで構成されたマシンの論理名です。
自動的に処理されるプレースホルダ(${SITE1-machine-name}など)は、エンド・ユーザーからの入力なしに、プロビジョニング時に実際のホスト名が入力されます。ただし、プレースホルダに置き換わる適切な値がない場合は、値を入力する必要があります。たとえば、DM CONFの${GWDOMAIN3-remote-port}には、可能なかぎり最適な値が入力されます。適切な値を自動的に決定できない場合は、ユーザーが値を入力する必要があります。このようなプレースホルダの処理方法のプロセスを示す例は、次のとおりです。
2つのドメインがドメイン・ゲートウェイを介して相互に接続され、どちらもプロビジョニング・プロファイルに含まれているとします。ドメイン1は、ドメイン3として表示されるWTCに接続します。DM構成は次のようになります。
リスト9-8 ドメイン1 DM configuration-dm1.conf
*DM_RESOURCES
*DM_LOCAL
"GWDOMAIN1" GWGRP="SYSGRP"
ACCESSPOINTID="GWDOMAIN1"
���
*DM_REMOTE
"GWDOMAIN2" ACCESSPOINTID="GWDOMAIN2"
CREDENTIAL_POLICY="LOCAL"
"GWDOMAIN3" ACCESSPOINTID="GWDOMAIN3"
CREDENTIAL_POLICY="LOCAL"
*DM_TDOMAIN
"GWDOMAIN1" NWADDR="//${GWDOMAIN1-local-addr}:${GWDOMAIN1-local-port}"
NWPROTOCOL=LLE
"GWDOMAIN2" NWADDR="//${GWDOMAIN2-remote-addr}:${GWDOMAIN2-remote-port}"
"GWDOMAIN3" NWADDR="//${GWDOMAIN3-remote-addr}:${GWDOMAIN3-remote-port}"
 
リスト9-9 ドメイン2 DM configuration-dm2.conf
*DM_RESOURCES
*DM_LOCAL
"GWDOMAIN2" GWGRP="SYSGRP"
ACCESSPOINTID="GWDOMAIN2"
���
*DM_REMOTE
"GWDOMAIN1" ACCESSPOINTID="GWDOMAIN1"
CREDENTIAL_POLICY="LOCAL"
*DM_TDOMAIN
"GWDOMAIN1" NWADDR="//${GWDOMAIN1-remote-addr}:${GWDOMAIN1-remote-port}"
NWPROTOCOL=LLE
"GWDOMAIN2" NWADDR="//${GWDOMAIN2-local-addr}:${GWDOMAIN2-local-port}"
 
プロビジョニング時にdm1.confを処理する場合、アセンブリ・プロシージャにより元のネット・アドレス値を比較することによってドメイン2 UBB構成でホストの検出が試行されます(アクセス・ポイントによる検出)。ホストが正常に検出された場合は、新しいアドレスが${GWDOMAIN2-remote-addr}に入力されますが、ドメイン2がプロファイルに含まれていない場合や、そのようなホストがドメイン2 UBBに見つからない場合は、プロビジョニング・プロシージャを発行する前にこの値を指定する必要があります(たとえば、${GWDOMAIN3-remote-addr}の値を指定します)。
次の構成ファイルは、自動的にイントロスペクトおよび処理されます。
UBB CONF
DM CONF
SALTCONFIG
Oracle TMS構成ファイル
プレースホルダがアセンブルされたUBBサンプル:
リスト9‑10  
���
*MACHINES
"${SITE1-machine-name}" LMID="SITE1"
TUXCONFIG="${STITE1-APPDIR}/tuxconfig"
TUXDIR="${SITE1-TUXDIR}"
APPDIR="${SITE1-APPDIR}"
TLOGNAME="TLOG"
TLOGSIZE=100
MAXWSCLIENTS=20
"${SITE2-machine-name}" LMID="SITE2"
TUXCONFIG="${SITE2-APPDIR}/tuxconfig"
TUXDIR="${SITE2-TUXDIR}"
APPDIR="${SITE2-APPDIR}"
TLOGNAME="TLOG"
TLOGSIZE=100
���
*SERVERS
LMS" SRVGRP="GROUP1"
SRVID=100
CLOPT="-A -- -l ${SITE1-tsam-manager-host}:${SITE1-tsam-manager-port}/tsam"
RQPERM=0666
REPLYQ=N
RPPERM=0666
MIN=1
MAX=1
���
 
ARTアプリケーションのイントロスペクション
ARTアプリケーションをイントロスペクトする場合、次のパラメータおよびファイルが収集され、ドメイン・パッケージにzipされます。
ART CICSイントロスペクション
 
説明
ソース
プレースホルダ
パッケージへの追加
ARTTCPL -n netaddr -S ssladdr -L pnetaddr
CLOPT
ネットワーク・アドレス
Y
なし
ARTTCPL [-p profile-name]
CLOPT
ファイルの場所
Y
N
ARTCSKL -p port
CLOPT
ネットワーク・アドレス
Y
なし
DD_VSAMFILE
環境変数
ファイルの場所
Y
Y
KIXCONFIG
環境変数
ファイルの場所
Y
Y
KIXDIR
環境変数
ファイルの場所
N (ARTCICSインストール・ディレクトリに自動設定)
N
KIX_CWA_IPCKEY
環境変数
IPCキー
Y
なし
KIX_DUMP_FILE
環境変数
ファイルの場所
Y
N
KIX_JOURNAL_DIR
環境変数
ファイルの場所
Y
N
KIX_MAP_PATH
環境変数
ファイルの場所
Y
Y
KIX_QSPACE_IPCKEY
環境変数
IPCキー
Y
なし
KIX_SHR_IPCKEY
環境変数
IPCキー
Y
なし
KIX_SPOOL_OUTPUT_DIR
環境変数
ファイルの場所
Y
N
KIX_TD_DIR
環境変数
ファイルの場所
Y
N
KIX_TD_QSPACE_IPCKEY
環境変数
IPCキー
Y
なし
KIX_TECH_DIR
環境変数
ファイルの場所
Y
N
KIX_TRACE_PATH
環境変数
ファイルの場所
Y
N
ARTバッチ・イントロスペクション
 
説明
ソース
プレースホルダ
パッケージへの追加
JESDIR
環境変数
ファイルの場所
N (Batch RTインストール・ディレクトリ)
N
$JESDIR/ejr/CONF/*
 
 
 
Y
PROCLIB
環境変数
ファイルの場所
Y
N
MT_ACC_FILEPATH
環境変数
ファイルの場所
Y
N
MT_CTL_FILES
環境変数
ファイルの場所
Y
N
MT_KSH
環境変数
ファイルの場所
N (pdkshディレクトリ)
N
MT_DB_LOGIN
環境変数
ユーザー/パスワード
Y
なし
MT_DB_LOGIN2
環境変数
ユーザー/パスワード
Y
なし
MT_GDG_DB_ACCESS
環境変数
ユーザー/パスワード
Y
なし
MT_LOG
環境変数
ファイルの場所
Y
N
MT_ROOT
環境変数
ファイルの場所
 
 
MT_SYSOUT
環境変数
ファイルの場所
Y
N
MT_TMP
環境変数
ファイルの場所
Y
N
DATA
環境変数
ファイルの場所
Y
N
TMP
環境変数
ファイルの場所
Y
N
SYSIN
環境変数
ファイルの場所
Y
N
MT_CONFIG_FILE
環境変数
ファイルの場所
Y
Y
ARTJESADM -i JESCONFIG
CLOPT
ファイルの場所
Y
Y
JESCONFIG:JESROOT
構成オプション
ファイルの場所
Y
N
JESCONFIG:JES_ACL_FILE
構成オプション
ファイルの場所
Y
Y
JESCONFIG: JOBREPOSITORY
構成オプション
ファイルの場所
Y
Y
JES_TRACE_PATH
環境変数
ファイルの場所
Y
N
ART IMSイントロスペクション
 
説明
ソース
プレースホルダ
パッケージへの追加
IMSDIR
環境変数
ファイルの場所
N (IMS RTインストール・ディレクトリ)
N
ART_IMS_CONFIG
環境変数
ファイルの場所
Y
Y
ART_IMS_DB
環境変数
ファイルの場所
Y
Y
ART_IMS_FMT
環境変数
ファイルの場所
Y
Y
 

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