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• LLRライブラリには、XA操作およびLLRサーバー/TMS用のいくつかの共通APIをエミュレートするXAスイッチが用意されています。${TUXDIR}/udataobjにあるRMファイル内のLLRライブラリは、次のように構成します。表20-1に、LLRライブラリの詳細を示します。
表20-1 LLRライブラリ ${TUXDIR}/lib/libllroraesql.so一般的には、LLR XAスイッチ変数はtuxllrsw_[name]、LLR XAスイッチ名はtuxllr_[name]です。関連ライブラリ名はlibllr[name]で、この[name]はRM IDおよび実装IDから構成されます。たとえば、oraはOracleデータベースを示し、esqlは埋込みSQLを示します。表20-2に、その詳細を示します。
表20-2 OPENINFOの形式 SqlNet、AccおよびDBの詳細は、Oracleオンライン・ドキュメントを参照してください。TuxLLRは、Tuxedo LLRのための特定のオプション・フィールドであり、LLR表名を定義します。定義されない場合は、デフォルト名が使用されます。LLR表は、LLRサーバーが関係するトランザクションのコミット中のTLOGを格納するために使用されます。この表のデフォルト名はTUXLLR_[DOMAINID]です。[DOMAINID]が空の場合は、DOMが使用されます。TuxLLRを使用してLLR表の名前を指定する場合は、同じ非XAリソース内で異なるTuxedoドメインには必ず異なるLLR表が使用されていることを確認します。そうでない場合は、リカバリが正しく機能しないことがあります。LLRの完了したレコードの遅延削除の間隔となる、基本のSCANUNITに対する乗数を指定します。この値は0より大きくなければなりません。このパラメータを指定しない場合、SCANUNIT * LLR_DELDELAYが約30秒になるようにデフォルト値が設定されますが、SCANUNITの値が30秒より大きいときは、LLR_DELDELAYは1に設定されます。Oracle Tuxedoでは、XAスイッチ名の接頭辞がtuxllr_の場合、Oracle Tuxedo固有のLLR XAスイッチとしてXAスイッチが使用されます。リスト20-2 RMファイルの構成リスト20-3 UBBCONFIGの構成リスト20-4 LLRサーバーおよびTMSの作成LLR表内の完了した2PCグローバル・トランザクションID (gtrid)のTLOGレコードは、遅延方式でパージされます。このパージはタイマーに基づきます。LLR_DELDELAYパラメータを使用してこれを構成できます。新しく導入されたBB内のスワップ領域が、完了したLLR関連gtridを一時的に格納するために使用されます。BBLにより、スワップ領域内のこれらのgtridが各ローカル・キャッシュ・スキャン・ユニットに移動され、タイムアウトすると、gtridに従ってLLR表内の対応するTLOGレコードがパージされます。スワップ領域のサイズは、LLR_DELSWAPSIZE属性を使用して指定できます。予期しないノード・クラッシュ(例: BBの消失)が発生すると、時間どおりにパージされず、完了したレコードがLLR表に残ります。Tuxedoリカバリ中のトランザクション表のエントリには各レコードが必要です。BB内のトランザクション表のサイズは、MAXGTTで指定されます。MAXGTTがこれらのレコードを格納するのに十分な大きさでない場合、ノードが復元されるときにBBLの起動が失敗します。これが発生した場合は、MAXGTTの値を増やして再試行してください。少なくとも、スキャン・ユニット内のすべての完了したLLR関連2PCのgtridを格納できるように、十分なLLR_DELSWAPSIZEを指定することをお薦めします。
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• 通常のXAサーバーと同様に、LLRサーバー内の顧客コードは、tpopen/tpcloseを介して接続を管理する必要があります。
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• RM固有(libllroraesql固有)XAスイッチtuxllrsw_oraesqlのシミュレートでは、スレッド・コンテキストはサポートされていません。LLR関連MRMグループに従って、Oracleデータベースへのその他のXA接続では、OPENINFOのThreadsプロパティは有効にしないでください。そうでない場合は、アプリケーション・サーバーでのLLR接続上のSQLジョブは動作しません。