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Oracle Tuxedo ATMIのWindows Serverでの使用

Oracle Tuxedo ATMIのWindows Serverでの使用
次の項では、UNIXサーバー・システム上のOracle Tuxedo ATMIとWindows Serverシステム上のOracle Tuxedo ATMIの基本的な使用方法の違いを説明します。
Windowsに関する注意事項
Oracle Tuxedo ATMIをWindowsシステムで使用する場合、以下の点に注意してください。
パス名を指定する場合は、ファイル名やディレクトリ名の区切り文字として、スラッシュ(/)ではなく円記号(¥)を使用します。完全修飾されたパス名には、ドライブ文字(C:など)を使用します。
実行可能ファイルに拡張子.exeを指定する必要はありません。この拡張子は、常にOracle Tuxedo ATMI for Windows用であるとみなされます。
ファイル名は、Windowsの命名規則に従って付けられます。たとえば、拡張子.dllが付いたファイルは、ダイナミック・リンク・ライブラリを示します。また、.libは、スタティック・リンク・ライブラリまたはインポートされたライブラリを示し、.cmdは、コマンド・スクリプトを示します。
Oracle Tuxedoシステムの実行可能ファイル、コマンド・スクリプト、およびダイナミック・リンク・ライブラリは、すべて%TUXDIR%¥binに格納されています。スタティック・リンク・ライブラリは、%TUXDIR%\libに格納されています。
構成に関する注意事項
Oracle Tuxedo ATMIソフトウェアをWindows Serverシステムにセットアップする場合は、次の点に注意してください。
サーバー名の大文字と小文字は区別されます。
Oracle Tuxedo ATMIアプリケーション・ファイルで指定するWindows Serverのマシン名は、常に大文字で指定する必要があります。
Oracle Tuxedoの構成ファイル(UBBCONFIG)内のOPENINFO文字列は、次の形式で指定する必要があります。
OPENINFO="resource managers:resource(s)"
例:
OPENINFO="TUXEDO\SQL:APPDIR1\bankdl3;bankdb;readwrite"
注意:
上記の例では、最初の区切り文字としてコロンを使用し、以降の区切り文字としてセミコロン(;)を使用しています。
マシンのタイプとユーザーID番号を指定する
構成ファイルのMACHINESセクションで、次の3つのエントリを指定します。
TYPE="WinNT"
UID=0
GID=0
注意:
UNIXシステムの場合は、異なる値を設定します。
UNIXシステムとWindowsシステムが混在する環境の場合は、構成内のすべてのWindows Serverノードに対して、MACHINESセクションで前述の3つのエントリを指定してください。
ネットワーク・ドライブの使用
信頼性を確保するため、ネットワーク・ドライブは使用しないことをお薦めします。ただし、TUXCONFIGファイルをネットワーク・ドライブに持つWindows Serverマシン上でOracle Tuxedo ATMIアプリケーションを起動する場合は、パーミッションに関する次の規則に従う必要があります。
管理者(Administrator)としてネットワーク・ドライブに接続します。
管理者は、ローカル・システムとリモート・システムで同じパスワードを使用します。
tuxipcサービスのスタートアップ・オプションで、ENTRYオプションのLog On As This Accountを管理者(Administrator)に設定します。tuxipcサービスに管理者としての完全なアクセス権が付与されるように、パスワードは管理者用のパスワードと同じにする必要があります。
メモリー・バッファを割り当てて解放する
Windows Serverシステムでメモリー・バッファの割当てや解放を行う場合は、必ずメモリー・バッファを割り当てたヒープを解放してください。これ以外のヒープを解放しようとすると、セグメント・エラーが発生します。
たとえば、Falloc()を使用して割り当てたメモリー・バッファを解放するには、Ffree()を使用します。malloc()を使用して割り当てたメモリー・バッファをFfree()で解放しようとすると、セグメント・エラーが発生します。この場合は、free()を使用して解放します。
Falloc、Falloc32(3fml)およびFfree、Ffree32(3fml)の詳細は、『Oracle Tuxedo ATMI FML関数リファレンス』を参照してください。malloc()およびfree()の詳細は、オペレーティング・システムに付属のドキュメントを参照してください。
テンプレートとしてのbankapp構成ファイルの使用
bankappプログラムは、Windows Server用のOracle Tuxedo ATMIに同梱される小規模なサンプル・アプリケーションです。Oracle Tuxedo ATMIの操作を試したり、Oracle Tuxedo ATMIアプリケーション・コードの例を参照できるのに加え、%TUXDIR%\samples\atmi\bankapp\nt\ubbshm (Oracle Tuxedo SHMモード)、または%TUXDIR%\samples\atmi\bankapp\nt\ubbmp (Oracle Tuxedo MPモード)のファイルは、新しいアプリケーションの構成テンプレートとして適用できます。
Oracle Tuxedo ATMIアプリケーションを自動的に起動する
Oracle Tuxedo ATMIがWindows Serverシステムにインストールされている場合は、Microsoft Windows Resource Kitとして提供されるsrvany.exeユーティリティ・プログラムを使用して、システムの起動時にOracle Tuxedo ATMIアプリケーションが自動的に起動されるようマシンを構成しておくと便利です。この手順の詳細は、srvany.wrirktools.hlpを参照してください。
Oracle Tuxedo ATMIプログラムの起動時にプログラムを正しく自動起動させるには、Oracle Tuxedoシステムの環境変数である%TUXDIR%および%NLSPATH%を設定する必要があります。これらの環境変数は、通常のWindowsの方法、またはOracle管理プログラムを使用して設定します(2-5ページの「環境変数を設定および修正する」を参照)。
関連項目
Windows ServerシステムにOracle Tuxedo ATMIをインストールする方法の詳細は、『Oracle Tuxedo Oracle Tuxedoシステムのインストール』を参照してください。Oracle Tuxedoシステムの詳細は、以下のドキュメントを参照してください。
『Oracle Tuxedoアプリケーションの設定』
『Oracle Tuxedoアプリケーション実行時の管理』
『Oracle Tuxedo ATMIワークステーション・コンポーネントの使用』
『Oracle Tuxedoコマンド・リファレンス』
『Oracle Tuxedo ATMI C言語関数リファレンス』
『Oracle Tuxedo ATMI COBOL関数リファレンス』
『Oracle Tuxedo ATMI FML関数リファレンス』
『ファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』
 

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