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• TMA TCP製品では、一部のTMA TCP構成パラメータの動的な構成を更新できます。TMA TCP製品を停止し再起動しなくても、構成を変更できます。動的な構成の詳細は、TMA TCP for CICSの動的な構成の項を参照してください。TMA TCP for CICSでは、すでに無効になっている特定のリクエスタを自動的に有効にできます。リクエスタの構成で、AUTO ENABLE LMIDオプションを指定できます。このオプションをE(有効)に設定すると、前処理リクエスタによって、LMIDが自動的に有効になり、リクエスタが起動され、リクエストが処理されます。
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• 前処理リクエスタ・プログラムは、CICSクライアント・プログラムとTMA TCP for CICSのリクエスタとの間のインタフェースとして使用されます。CICSリクエスタ(次の項を参照)は、リモートのOracle Tuxedoドメインとの相互のやり取りを行うプログラムです。CICSクライアント・プログラムから前処理リクエスタを呼び出すには、EXEC CICS LINKを発行します。接続ファイル(BEAVCON)のデフォルトは、ユーザー保守表(UMT)です。このファイルをVSAMファイルに変更する場合は、トランザクションBDWNをPLTSIに追加して、CICSに対応させる必要があります。このトランザクションの用途は、主にアクティブなリクエスタをすべて停止することですが、接続ファイルからすべてのエントリを削除する用途でも使用できます。アクティビティの初期化の前に、接続ファイルを空にする必要があります。図1-1に示すように、TMA TCP for CICSでは、この透過的なアクセスの範囲が広がるように、CICSプログラムのサービスに対するOracle TuxedoのリクエストをTCP/IPネットワーク・ソフトウェアを介してルーティングするようになっています。CICSプログラムからリモートのOracle Tuxedoドメインにリクエストが送信される際の処理がどのようになっているかは、ユーザーからは見えないようになっており、CICSプログラマにとっては高度に抽象化されます。企業のCICSプログラムからは、EXEC CICS LINKコマンドをOracle TMAゲートウェイに発行することになります。プログラマは、EXEC CICS LINKコマンドとともに渡すデータの中に、サービスの名前と、そのサービスに対する入力として使用するデータを設定します。EXEC CICS LINKコマンドが応答を戻すときに、同じデータ領域内にリクエストに対する応答が格納されます。サービス・リクエストを実行する上で問題が発生した場合は、意味を持つ戻りコードが戻されます。図1-2に、Oracle TMAクライアント・ゲートウェイの構成を示します。クライアント・プログラム(CICSプログラム)が、EXEC CICS LINKコマンドを前処理リクエスタに発行します。前処理リクエスタは、サービス名が有効かどうかを検証し、リクエストの送り先にするリクエスタを特定します。前処理リクエスタは、構成されているリモート・エンドポイントごとに別々のリクエスタを起動します。リクエスタは、リクエストをリモートのOracle Tuxedoドメインに送信し、レスポンスが戻されるまで待機します。レスポンスが戻されると、リクエスタは前処理リクエスタにその旨を通知し、前処理リクエスタにレスポンスを渡し、前処理リクエスタはクライアント・プログラムにレスポンスを戻します。
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• 管理ツール(「Oracle TMA TCP for CICSの構成および管理」に記載)を使用して、TMA TCPが使用するサービスとリモート・エンドポイントを定義します。このとき、Oracle Tuxedo管理者と相談して、サービスを1つに絞ることをお薦めします。すべてのサービスを1回で設定しようとすると作業が複雑になりますが、サービスを1つに絞って設定方法に慣れておけば、その他のサービスを設定する際に手間がかかりません。
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