この付録では、SMC によってインターセプトされる外部ソースからのメッセージについて説明します。
表A-1 に、SMC が受信するメッセージを一覧表示します。各メッセージの正確なフォーマット (スペースなど) については、IBM メッセージマニュアルを参照してください。省略記号は、記載されている以外のテキストがメッセージに含まれていることを表しています。
これらのメッセージには、SMC を正しく運用するための重要な役割があります。サブシステムインタフェース (SSI) を介したメッセージ処理を可能にする製品を用いて、これらのメッセージを制限または変更しないでください。サブシステムインタフェースは、多くの自動処理システムで、メッセージのインターセプト、変更または抑止用に使用されています。
注:
SMC がメッセージを受信する前に、WQE (MVS 書き込みキュー要素) で "suppressed by subsystem" および "hardcopy only" ビットがオンにされていると、WTO は無視され、メッセージはコンソールに表示されません。自動処理システムによるメッセージのインターセプト方法については、該当する製品の製造元にお問い合わせください。
これらのメッセージは MPFLSTxx
パラメータまたは MPF
出口を使用して抑制 (つまり、コンソールに表示されないように) できますが、これらのメッセージのテキストを変更してはいけません。SMC では、WTO 出口を用いたメッセージの表示特性やテキストの変更はサポートされません。
オペレーティングシステムからのメッセージで指定されているボリュームシリアル番号 (「ser」) は、次のように定義されています。
6 文字を超える VOLSER
、または A-Z、0-9、# (シャープ記号)、$、\ (円記号)、およびオプションの末尾の空白を除くいずれかの文字を含むメッセージは SMC によって無視されます。
表A-1 インターセプトされるオペレーティングシステムメッセージ
メッセージ ID | 説明 |
---|---|
IEC068A |
U dddd,ser |
IEC101A |
M dddd,ser,... |
IEC111E |
D dddd,ser |
IEC114E |
D dddd... |
IEC135A |
U dddd,ser... |
IEC400A |
M dddd, ser... |
IEC401A |
F dddd,ser... |
IEC501A |
M dddd,ser{,labtyp} |
IEC501E |
M dddd,ser{,labtyp} |
IEC502E |
n,dddd,ser... |
IEC509A |
F dddd,ser... |
IEC512I |
I/O ERR|LBL ERR|SEC VOL... |
IEC701D |
M dddd, VOLUME TO BE LABELED ser |
IEC702I |
dddd, VOLUME LABELS CANNOT BE VERIFIED |
IEC703I |
dddd, VOLUME IS FILE PROTECTED |
IEF233A |
M dddd,ser{,labtyp} |
IEF233D |
M dddd,ser{,labtyp} |
IEF234E |
{K|D|R} dddd{,ser...} |
IGF500I |
SWAP dddd to eeee - OPERATOR|I/O ERROR |
IGF502E |
PROCEED WITH SWAP OF dddd TO eeee |
IGF503I |
ERROR ON dddd, SELECT NEW DEVICE |
IGF509I |
SWAP ddd - OPERATOR|I/O ERROR |
IGF511A |
WRONG VOLUME MOUNTED ON dddd, MOUNT ser,... |
IOS000I |
StorageTek テープデバイスが生成する特定のフォールト徴候コードだけのために処理される MVS I/O のエラーメッセージ |
TA0233D |
ASM2 へのメッセージ |
SMC は、次の JES3 メッセージを処理します。
IAT5210
IAT5310
IAT5410
各メッセージの正確なフォーマット (スペースなど) については、IBM メッセージマニュアルを参照してください。
SMC は、複数のテープ管理システム (CA-1、CONTROL-M/Tape、DFSMSrmm など) からのメッセージを処理します。
次の CA1 (TMS) メッセージが SMC によってインターセプトされます。各メッセージの正確なフォーマットおよび意味については、Computer Associates による CA-1 のユーザーマニュアル (第 1 巻) を参照してください。
CTS001
CTS002
CTS004
CTS005
CTS007
CTS008
CTS009
CTS010
CTS011
CTS014
CTS015
CTT100A
CTT101A
CTT102A
CTT103A
CTT104A
CTT105A
TMS001
TMS002
TMS004
TMS005
TMS007
TMS008
TMS009
TMS010
TMS011
TMS014
TMS015
IECTMS7
CA$F810A
CA$F813A
次の CONTROL-M/TAPE メッセージが SMC によってインターセプトされます。各メッセージの正確なフォーマットおよび意味については、BMC の INCONTROL for OS/390 および z/OS のメッセージに関するマニュアルを参照してください。
CTT100A
CTT101A
CTT102A
CTT103A
CTT104A
CTT105A
メッセージで指定されているボリュームまたはドライブが SMC の制御下にある場合、SMC は DFSMSrmm マウントメッセージ (EDG6627A
) に応答する必要があります。SMC のアクションは、通常の MVS マウントメッセージ (たとえば、IEC233A
など) に対する SMC アクションと同様です。
DFSMSrmm Tape Initialization program (EDGINERS: DFSMSrmm テープ初期化プログラム) によって、テープ初期化、消去、および検証の成功または失敗を示す一連のメッセージが発行されます。これらのメッセージは、EDG6627A
メッセージからマウントされたテープのマウント解除を起動します。次のメッセージは、テープのマウント解除処理に対応して SMC が応答する必要があります。
表A-2 テープ管理システムメッセージ - DFSMSrmm
メッセージ ID | 説明 |
---|---|
EDG6620I |
VOLUME volser INITIALIZATION AND VERIFICATION SUCCESSFUL |
EDG6621E |
VOLUME volser INITIALIZATION FAILED |
EDG6623I |
VOLUME volser ERASE, INITIALIZATION AND VERIFICATION SUCCESSFUL |
EDG6624I |
VOLUME volser ERASE FAILED |
EDG6627E |
M dev VOLUME (volser) RACK (ラック番号) TO BE action, lbltype |
EDG6642E |
VOLUME volser LABELLED SUCCESSFULLY |
EDG6643E |
VOLUME volser ERASED AND LABELLED SUCCESSFULLY |