Oracle® Fusion Middleware Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発 12c (12.2.1.1.0) E77397-02 |
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この付録の内容は次のとおりです。
デプロイは、アプリケーション・ファイルをアーカイブ・ファイルとしてパッケージ化し、ターゲットのGlassFishアプリケーション・サーバーに転送するプロセスです。JDeveloperを使用すると、ADFアプリケーションをGlassFish Serverに直接デプロイするか、またはデプロイ・ターゲットとしてアーカイブ・ファイルに間接的にデプロイし、このアーカイブ・ファイルを対象のGlassFish Serverにインストールできます。アプリケーション開発の際には、JDeveloperを使用して、統合WebLogic Serverでアプリケーションを実行することもできます。
JDeveloperを使用して、次の作業を実行できます。
統合WebLogic Serverでのアプリケーションの実行
統合WebLogic Serverを使用してアプリケーションを実行およびデバッグし、スタンドアロンGlassFish Serverにデプロイできます。
スタンドアロンGlassFish Serverへの直接デプロイ
アプリケーションをスタンドアロンGlassFish Serverに直接デプロイするには、サーバーへの接続を作成し、そのサーバーの名前をデプロイメント・ターゲットとして選択します。
アーカイブ・ファイルへのデプロイ
デプロイメント・ターゲットとしてEARファイルを選択することによって、間接的にアプリケーションをデプロイすることができます。アーカイブ・ファイルは、ターゲットのGlassFish Serverに後でインストールできます。
JDeveloperでアプリケーションを開発していて、統合WebLogic Serverでアプリケーションを実行する場合、Oracle WebLogic Serverに直接、またはアーカイブ・ファイルにデプロイするために必要なタスクを実行する必要はありません。JDeveloperには統合WebLogic Serverへのデフォルトの接続があるため、デプロイメント・プロファイルやデプロイメント・ディスクリプタは不要です。統合WebLogic Serverには、ADFアプリケーションの実行に必要なADFライブラリを含む事前構成済ドメイン、および-Djps.app.credential.overwrite.allowed=true
の設定が用意されています。JDeveloperのメイン・メニューから「実行」を選択すれば、アプリケーションを実行できます。
「ADFコンポーネントのテストとデバッグ」で説明した機能を使用して、アプリケーションをデバッグできます。
通常、スタンドアロン・サーバーにデプロイするためには、統合WebLogic Serverでアプリケーションを実行してテストと開発を行います。その後、アプリケーションをスタンドアロンGlassFish Serverにデプロイして、アプリケーションのテストをさらに実施できます。
一般にJDeveloperでは、次の作業を行って、デプロイに向けてアプリケーションまたはプロジェクトを準備します。
ターゲットGlassFish Serverへの接続の作成
デプロイメント・プロファイルを作成(必要な場合)
GlassFishに固有のデプロイメント・ディスクリプタの作成
GlassFish Serverとの互換性を確保するためのapplication.xml
およびweb.xml
の更新(必要な場合)
GlassFish Serverをあらかじめインストールしておく必要があります。GlassFishを入手およびインストールする手順は、http://glassfish.java.net/download.htmlを参照してください。
また、ADFアプリケーションのデプロイに向けてGlassFish Server準備する必要もあります。詳細は、『Oracle ADFアプリケーションの管理』の付録「GlassFish Serverの構成」を参照してください。
GlassFish Serverのインストール先へのADFランタイムのインストール:
JVMキャッシュ・サイズおよびsimple
オプションの設定
GlassFish Server上でのセキュアな管理の有効化。これにより、リモート・ログインおよびリモート接続が可能になるため、GlassFish以外のマシン上でJDeveloperを実行できるようになります。
データ・ソースへの接続を必要とするアプリケーションのためのグローバルなJDBCデータ・ソースの作成
アプリケーションとGlassFish Serverの準備が完了したら、次の作業を行うことができます。
JDeveloperを使用して次を実行します。
デプロイメント・プロファイルとアプリケーション・サーバー接続を使用して、GlassFish Serverに直接デプロイします。
デプロイメント・プロファイルを使用して、EARファイルにデプロイします。ADFアプリケーションの場合、WARファイルはEARファイルの一部としてのみデプロイできます。
GlassFish Serverの管理ツールを使用して、JDeveloperで作成したEARファイルをデプロイします。
JDeveloperは、統合WebLogic Serverとともにインストールされますが、この統合WebLogic Serverをアプリケーションのテストと開発に使用できます。開発目的では、統合WebLogic Serverで十分なことがほとんどです。アプリケーションをテストする準備が整ったら、実行ターゲットを選び、メイン・メニューから「実行」コマンドを選択します。
注意:
アプリケーションを統合WebLogic Serverで初めて実行する際、「デフォルト・ドメインの作成」ダイアログが表示され、新しいドメインの管理パスワードを定義します。
アプリケーション・ターゲットを実行すると、プロジェクトとワークスペースのアーティファクトに基づいて、デプロイするJava EEモジュールのタイプが自動的に検出されます。次に、アプリケーションを統合WebLogic Serverにデプロイするためのメモリー内デプロイメント・プロファイルが作成されます。プロジェクトとアプリケーション・ワークスペースのファイルは、展開EARディレクトリ構造にコピーされます。このファイル構造は、アプリケーションをEARファイルにデプロイする場合のEARファイル構造を忠実に模したものです。続いて、標準のデプロイ手順に従って、展開EARファイルが統合WebLogic Serverに登録およびデプロイされます。展開EAR方式を取ることで、実際のEARファイルのパッケージ化とパッケージ化解除によって生じるパフォーマンス・オーバーヘッドが軽減されます。
要約すれば、実行ターゲットを選択して統合WebLogic Serverでアプリケーションを実行すると、JDeveloperによって次のことが行われます。
プロジェクトとアプリケーションのアーティファクトに基づいて、デプロイするJava EEモジュールのタイプを検出
メモリー内にデプロイメント・プロファイルを作成
プロジェクトとアプリケーションのファイルを、アプリケーションの展開EARファイルをシミュレートしたファイル構造を持つ作業ディレクトリにコピー
模擬EARを統合WebLogic Serverに登録およびデプロイするためのデプロイ・タスクを実行
注意:
統合WebLogic Serverでアプリケーションを実行する際、アプリケーションに対して作成されたデプロイメント・プロファイルは無視されます。
アプリケーションは、統合WebLogic Serverの基本ドメインで実行されます。この基本ドメインは、スタンドアロンのWebLogic Serverインスタンスの基本ドメインと同じ構成になっています。つまり、この基本ドメインは、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用して、スタンドアロンのWebLogic Serverインスタンスにデフォルト・オプションで基本ドメインを作成した場合と同一です。
JDeveloperでは、JDeveloperテクノロジ拡張に基づいて、この基本ドメインが必要なドメイン拡張テンプレートで拡張されます。たとえば、JDeveloper Studioをインストールした場合、統合WebLogic Server環境がADFランタイム・テンプレート(JRF Fusion Middlewareランタイム・ドメイン拡張テンプレート)で自動的に構成されます。
統合WebLogic Serverのデフォルト・ドメインを明示的に作成することもできます。このデフォルト・ドメインを使用して、アプリケーションを実行およびテストできます。「アプリケーション・サーバー」ウィンドウを開き、IntegratedWebLogicServerを右クリックして、「デフォルト・ドメインの作成」を選択します。
アプリケーションを統合WebLogic Serverで実行して、テストすることができます。ブレークポイントを設定して、ADF宣言デバッガでアプリケーションを実行することも可能です。
始める前に:
統合WebLogic Serverでアプリケーションを実行するときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「統合WebLogic ServerでのADFアプリケーションの実行」を参照してください。
統合WebLogic Serverでアプリケーションを実行するには:
ADFアプリケーションをスタンドアロンGlassFish Serverにデプロイする前に、JDeveloperで必須のタスクを実行し、デプロイに向けてアプリケーションを準備する必要があります。
タスクは次のとおりです。
注意:
ADFセキュリティはGlassFishに対応のADF Essentialsではサポートされていません。GlassFish固有のセキュリティをADFアプリケーションで構成する必要があります。GlassFishセキュリティの構成の詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E18930_01/html/821-2418/beabg.html#scrolltoc
を参照してください。
JDeveloperアプリケーション・サーバー接続を介して、GlassFish Serverにアプリケーションをデプロイできます。
始める前に:
アプリケーション・サーバー接続を作成するときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「アプリケーションの準備」を参照してください。
次のタスクを完了する必要があります。
アプリケーション・サーバーへの接続の作成方法:
デプロイメント・プロファイルでは、ターゲット環境にデプロイされるアーカイブにアプリケーションがパッケージ化される方法が定義されています。デプロイメント・プロファイルには、次の役割があります。
作成されるアーカイブ・ファイルのフォーマットと内容を指定します。
パッケージ対象となるソース・ファイル、デプロイメント・ディスクリプタ、およびその他の補助ファイルをリストします。
作成されるアーカイブ・ファイルのタイプおよび名前を記述します。
依存情報、プラットフォーム固有の指示、およびその他の情報を示します。
アプリケーションにデプロイするWebユーザー・インタフェース・プロジェクトそれぞれにWARデプロイメント・プロファイルが必要です。アプリケーションレベルのEARデプロイメント・プロファイルも必要になるので、その中に組み込むプロジェクト(WARプロファイルなど)をリストから選択する必要があります。アプリケーションがデプロイされるとき、EARファイルは、デプロイメント・プロファイルで選択されたすべてのプロジェクトを組み込みます。
注意:
ADF Fusion Webアプリケーション・テンプレートを使用してプロジェクトまたはアプリケーションを作成する場合、JDeveloperによりデフォルトのWARおよびEARデプロイメント・プロファイルが自動的に作成されます。通常、デプロイメント・プロファイルを手動で編集または作成する必要はありません。
ADFアプリケーションの場合、アプリケーションはEARファイルとしてのみデプロイできます。デプロイメント・プロファイルを作成する際に、アプリケーションの一部となるWARファイルをEARファイルに組み込む必要があります。
アプリケーションにパッケージ化するWebベースのプロジェクトごとに、WARデプロイメント・プロファイルを作成する必要があります。通常、WARプロファイルには必要な依存データ・モデル・プロジェクトが組み込まれます。
始める前に:
WARデプロイメント・プロファイルを作成するときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「アプリケーションの準備」を参照してください。
次のタスクを完了する必要があります。
アプリケーションのWARデプロイメント・プロファイルを作成するには:
EARファイルには、アプリケーション・サーバーでアプリケーションを実行するために必要なアプリケーション・アーティファクトがすべて含まれています。ADF Fusion Webアプリケーション・テンプレートを使用した場合は、すでにデフォルトのEARデプロイメント・ファイルが存在します。EARファイルの詳細は、「EARファイルとパッケージ化に関する必知事項」を参照してください。
始める前に:
アプリケーションレベルのEARデプロイメント・プロファイルを作成するときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「アプリケーションの準備」を参照してください。
次のタスクを完了する必要があります。
アプリケーションのEARデプロイメント・プロファイルを作成するには:
注意:
カスタマイズ・クラスがEARクラス・パスに正しく追加されていることを検証するには、EARプロファイルをファイル・システムにデプロイします。その後、EARを調べ、カスタマイズ・クラスJARがEARクラス・パス(EAR/lib
ディレクトリ)で使用でき、WARクラス・パス(WEB-INF/lib
ディレクトリおよびWEB-INF/classes
ディレクトリ)で使用できないことを確認します。
デプロイメント・プロファイルを作成したら、そのプロパティを表示および変更できます。
始める前に:
デプロイメント・プロファイル・プロパティを表示および変更するときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「アプリケーションの準備」を参照してください。
プロジェクトのデプロイメント・プロファイルを作成、編集、または削除するには:
デプロイメント・ディスクリプタは、アプリケーションのデプロイ構成を定義するサーバー構成ファイルで、必要に応じてJava EEアプリケーションとともにデプロイされます。プロジェクトに必要なデプロイメント・ディスクリプタは、プロジェクトが使用しているテクノロジとターゲット・アプリケーション・サーバーのタイプによって異なります。デプロイメント・ディスクリプタは、ソース・ファイルとして作成および編集できるXMLファイルですが、JDeveloperは、ほとんどのディスクリプタ・タイプについて、プロパティの表示と設定に使用できるダイアログまたは概要エディタを備えています。これらのファイルを宣言的に編集できない場合、JDeveloperはその内容を編集するためにソースエディタでXMLファイルを開きます。
標準のJava EEデプロイメント・ディスクリプタ(application.xml
およびweb.xml
など)に加えて、ターゲット・アプリケーション・サーバーに固有のデプロイメント・ディスクリプタも使用できます。
必要なデプロイメント・ディスクリプタの多くは、自動的に作成されます。必要なデプロイメント・ディスクリプタが存在しない場合や、追加のディスクリプタを作成する必要がある場合は、JDeveloperを使用して作成できます。
始める前に:
デプロイメント・ディスクリプタを作成するときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「アプリケーションの準備」を参照してください。
次のタスクを完了する必要があります。
デプロイメント・ディスクリプタの作成方法:
注意:
EARファイルの場合は、1つのアプリケーションまたはワークスペースに同じタイプの複数のデプロイメント・ディスクリプタを作成しないでください。これらのファイルはプロジェクトに割当て可能ですが、アプリケーション・ワークスペース・スコープがあります。アプリケーションの複数のプロジェクトが同じデプロイメント・ディスクリプタを使用すると、起動されたプロジェクトに属するディスクリプタが他のディスクリプタより優先されます。この制限はapplication.xml
に適用されます。
アプリケーション・レベルのディスクリプタを作成するために最適な場所は、「アプリケーション」ウィンドウの「アプリケーション・リソース」パネルの「ディスクリプタ」ノードです。アプリケーションは、確実に、正しいディスクリプタとともに作成されます。
プロジェクトで作成されたアプリケーションレベル・ディスクリプタは、実行時に無視されます。実行時には、アプリケーション・リソースのディスクリプタ、またはEARレベルで生成されたディスクリプタのみが使用されます。
デプロイメント・ディスクリプタを作成したら、JDeveloperの各種ダイアログを使用するか、ソース・エディタでファイルを編集することで、そのプロパティを変更できます。デプロイメント・ディスクリプタは、通常「アプリケーション・ソース」ノードにあるXMLファイル(application.xml
など)です。
始める前に:
デプロイメント・ディスクリプタを表示または変更するときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「アプリケーションの準備」を参照してください。
デプロイメント・ディスクリプタのプロパティの表示または変更方法:
ご使用のJava EE 1.5に準拠するようにapplication.xml
ファイルを構成しなければならないことがあります。
注意:
通常、プロジェクトには互換性のあるapplication.xml
ファイルがあるため、この手順を実行する必要はありません。
始める前に:
application.xml
ファイルを構成するときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「アプリケーションの準備」を参照してください。
application.xmlファイルを構成するには:
application.xml
ファイルを適切な値で編集します。ご使用のJava EEバージョンに準拠するようにweb.xml
ファイルを構成する必要がある場合があります。
次の例は、JDBC接続の設定を含むweb.xml
ファイルを示しています。設定の詳細と必要なその他の設定は、「web.xml」を参照してください。
<resource-ref> <description>DB Connection</description> <res-ref-name>jdbc/Connection1DS</res-ref-name> <res-type>javax.sql.DataSource</res-type> <res-auth>Container</res-auth> </resource-ref>
注意:
通常、プロジェクトには互換性のあるweb.xml
ファイルがあるため、この手順を実行する必要はありません。プロジェクトを作成すると、初期のweb.xml
ファイルが自動的に作成されます。
始める前に:
web.xml
ファイルを構成するときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「アプリケーションの準備」を参照してください。
web.xmlファイルを構成するには:
アプリケーションでADFビジネス・コンポーネントを使用する場合、アプリケーションの一部としてADFビジネス・コンポーネント用に定義されているデータ・ソースがGlassFishコンテナで定義されているデータ・ソースと一致することを確認しなければならないことがあります。
アプリケーションでJDBCデータソースを使用するようにADFアプリケーションを構成するには、アプリケーションのbc4j.xcfg
ファイルを編集します。
始める前に:
JDBCの構成時に使用可能な各オプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「アプリケーションの準備」を参照してください。
JDBCデータソースが有効になるようにbc4j.xcfgファイルを構成するには:
アプリケーション(EJBベースのアプリケーションなど)でJNDI参照が必要な場合は、初期コンテキスト・ファクトリのクラス名をGlassFishコンテキスト・ファクトリに変更する必要があります。
初期コンテキスト・ファクトリを変更するには:
initial-context-factory="com.sun.enterprise.naming.SerialInitContextFactory"
となるように、initial-context-factory
を編集します。ADFアプリケーションは、JDeveloperを使用してGlassFish Serverに直接デプロイすることも、アーカイブ・ファイルを作成し、他のツールを使用してアプリケーション・サーバーにデプロイすることもできます。
注意:
Oracle ADFを使用するアプリケーションをスタンドアロン・アプリケーション・サーバーにデプロイする前に、ADFランタイム・ライブラリのインストールや構成値の設定などのタスクを実行して、GlassFish Server環境を準備する必要があります。詳細は、『Oracle ADFアプリケーションの管理』の付録「GlassFish Serverの構成」を参照してください。
表H-1に、アプリケーションのデプロイおよびデプロイ・サイクル中に使用できる一般的なデプロイ方法を示します。開発環境でのデプロイから本番環境のデプロイまでの順序でデプロイ方法をリストしています。本番環境では、システム管理者がGlassFish管理コンソールまたはスクリプトを使用してアプリケーションをデプロイします。
表H-1 開発環境または本番環境でのデプロイ方法
デプロイ方法 | 環境 | 使用するとき |
---|---|---|
JDeveloperから直接実行 |
テストまたは開発 |
この方法は、アプリケーションの開発中に使用します。編集プロセスとデプロイ・プロセスを何度も繰り返す必要があるからです。 JDeveloperには統合WebLogic Serverが含まれています。この統合WebLogic Serverでアプリケーションを実行してテストできます。 アプリケーションのテストは統合GlassFish Serverではなく統合WebLogic Serverで行います。統合WebLogic Serverでテストを行った後で、スタンドアロンGlassFish Serverにデプロイし、さらにテストを実行できます。 |
JDeveloperを使用してターゲットGlassFish Serverに直接デプロイ |
テストまたは開発 |
この方法は、テスト環境のアプリケーション・サーバーにアプリケーションをデプロイしてテストする準備ができている場合に使用します。 テスト環境を使用して、Antなどでデプロイメント・スクリプトを開発することもできます。 |
JDeveloperを使用してEARファイルにデプロイし、ターゲットのGlassFish Serverのデプロイ用ツールを使用 |
テストまたは開発 |
この方法は、テスト環境のアプリケーション・サーバーにアプリケーションをデプロイしてテストする準備ができている場合に使用します。JDeveloperから直接デプロイするかわりに、EARファイルにデプロイしてから、他のツールを使用してアプリケーション・サーバーにデプロイすることができます。 テスト環境を使用して、Antなどでデプロイメント・スクリプトを開発することもできます。 |
GlassFishの |
本番 |
アプリケーションがテスト環境と本番環境にある場合です。本番環境では、システム管理者がGlassFishの |
始める前に:
JDeveloperからアプリケーション・サーバーにデプロイするときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「アプリケーションの準備」を参照してください。
次のタスクを完了する必要があります。
JDeveloperからターゲット・アプリケーション・サーバーへのデプロイ方法:
GlassFish用に作成したEARデプロイメント・プロファイルを使用してアプリケーションをデプロイすると、JDeveloperでは次のことが行われます。
必要なADFモデル、ADFコントローラおよびADFビュー・ライブラリJARがEARファイルに挿入されます。
adf-share-glassfish.jar
がWARに挿入されます。
GlassFishアプリケーション・ライフサイクル・リスナーADFGlassFishAppLifeCycleListener
のエントリがweb.xml
ファイルに挿入されます。
他のリスナー・エントリ(ADFConnectionLifeCycleCallBack
、ADFConfigLifeCycleCallBack
およびBC4JConfigLifeCycleCallBack
)がweb.xml
ファイルから削除されます。
デプロイメント・プロファイルを使用してアーカイブ・ファイル(EARファイル)を作成することもできます。後から、GlassFish管理コンソールを使用して、アーカイブ・ファイルをデプロイすることができます。
ADFアプリケーションはEARファイル(通常はWARのコンポーネントを含む)にカプセル化されますが、部分的にEARではデプロイされないことがあります。
始める前に:
デプロイするためにEARファイルを作成するときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「アプリケーションの準備」を参照してください。
次のタスクを完了する必要があります。
EARアーカイブ・ファイルを作成するには:
「アプリケーション」ウィンドウで、デプロイメント・プロファイルを含むアプリケーションを右クリックし、「デプロイ」→「deployment profile」→「EARファイルへ」を選択します。
EARファイルがアプリケーションレベルでデプロイされ、そのEARファイルにデータ・モデル・プロジェクトのJARファイルとユーザー・インタフェース・プロジェクトのWARファイルへの依存性が存在する場合、各ファイルはデフォルトで次のディレクトリに保存されます。
ApplicationDirectory
/deploy
/EARdeploymentprofile
.EAR
ApplicationDirectory
/ModelProject
/deploy
/JARdeploymentprofile
.JAR
ApplicationDirectory
/ViewControllerProject
/deploy/WARdeploymentprofile
.WAR
ヒント:
「表示」→「ログ」を選択し、アーカイブ・ファイルの作成時に生成されたメッセージを表示します。
ADFライブラリは、ADFコンポーネント(ADFタスク・フロー、ページ、アプリケーション・モジュールなど)に対して登録されたJARサービスを含むJARファイルです。プロジェクトのADFコンポーネントを再利用する場合は、プロジェクトのADFライブラリ・デプロイメント・プロファイルを作成してから、そのプロファイルに基づいたADFライブラリJARを作成します。
「リソース」ウィンドウを使用するか、手動でライブラリのクラスパスに追加する方法でADFライブラリJARを追加すると、アプリケーションまたはプロジェクトでそのADFライブラリJARを使用できるようになります。「デフォルトでデプロイ済」オプションが選択されている場合、プロジェクトに追加されたADFライブラリJARは、プロジェクトのWARファイルに組み込まれます。
詳細は、「アプリケーション・コンポーネントの再利用」を参照してください。
ADFアプリケーションをEARファイルにパッケージ化する場合、EARファイルには次のものを組み込むことができます。
WARファイル: Webベースのビュー・コントローラ・プロジェクトはそれぞれWARファイルにパッケージ化します。
ADFライブラリJARファイル: アプリケーションでADFライブラリJARが使用される場合、そのJARファイルはEARにパッケージ化できます。
その他のJARファイル: アプリケーションに必要な依存JARファイルが他にもある場合があります。それらはEARにパッケージ化できます。
始める前に:
JDeveloperからアプリケーション・サーバーにデプロイするときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「アプリケーションの準備」を参照してください。
asadminコマンドを使用してターゲット・アプリケーション・サーバーをデプロイするには:
コマンドを使用してアプリケーションをデプロイし、そのコマンドをスクリプトに記述してプロセスを自動化することができます。ojdeploy
コマンドを使用すると、JDeveloperなしでアプリケーションをデプロイできます。Antスクリプトを使用してアプリケーションをデプロイすることもできます。JDeveloperには、Antスクリプトの作成に役立つ機能が用意されています。要件によっては、通常のスクリプトをAntスクリプトと組み合せることも可能です。
コマンド、スクリプト、Antの詳細は、『Oracle ADFアプリケーションの管理』を参照してください。
アプリケーションは、デプロイが完了したら、アプリケーション・サーバーからテストできます。ADFアプリケーションをテストするには、ブラウザ・ウィンドウを開き、次のURLを入力します。
Faces以外のページの場合: http://<host>:port/<context root>/<page>
Facesページの場合: http://<host>:port/<context root>/faces/<view_id
>
<view_id>
は、ADFタスク・フローにおけるビュー・アクティビティのビューIDです。
ヒント:
アプリケーションのコンテキスト・ルートは、ユーザー・インタフェース・プロジェクト設定に、デフォルトでApplicationName
/ProjectName
/context-root
として設定されています。この名前を短くするには、ターゲット・アプリケーション・サーバー全体で一意の名前を指定します。ユーザー・インタフェース・プロジェクトを右クリックし、「プロジェクト・プロパティ」を選択します。「プロジェクト・プロパティ」ダイアログで、「Java EEアプリケーション」を選択し、コンテキスト・ルートの一意の名前を入力します。
注意:
FacesページのURLには、/faces
が含まれている必要があります。これは、JDeveloperがFacesサーブレットとの関連付けのために、/faces
というURLパターンを使用するようweb.xml
ファイルを構成するためです。Facesサーブレットは、リクエスト単位処理を実行し、URL内の/faces
部を取り除いた後、そのURLをJSPに転送します。URLに/faces
を指定しないと、Facesサーブレットは関与しません(URLパターンが一致しないためです)。JSPは必要なJSFリクエスト単位処理なしで実行されます。