Oracle® Fusion Middleware Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発 12c (12.2.1.1.0) E77397-02 |
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次のトピックはOracle JDeveloperとOracle Application Development Framework (Oracle ADF)の新機能と変更された機能、およびこのガイドで説明されているその他の重要な変更点について概要を示しています。以前のJDeveloperリリースでは、このドキュメントは『Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』というタイトルでした。
Oracle JDeveloperおよびOracle Application Development Framework (Oracle ADF)のOracle Fusion Middlewareリリース12c (12.2.1.1)には、次の新しい開発機能と変更された開発機能が含まれています。これらの機能について、このガイドで説明します。
ADFビジネス・コンポーネント
新しいADFビジネス・コンポーネント・フレームワークのベース・クラス・セットは、プログラムによるビュー・オブジェクトとプログラムによるエンティティ・オブジェクトの共通メソッドを実装します。これらのフレームワーク・クラスは、ライフサイクルの知識を必要とせずに様々なライフサイクル・フェーズ中にビュー行と対話するフック・ポイントを提供します。詳細は、「カスタム・データ・ソースおよびFramework Base Class ProgrammaticViewObjectImplを使用したプログラム的操作」および「カスタム・データ・ソースおよびFramework Base Class ProgrammaticEntityImplを使用したプログラム的操作」を参照してください。
JDeveloperで入力したGroovy式を、ビジネス・コンポーネントに関連する.bcs
ファイルに移入できるようになりました。.bcs
ファイルではコンパイル時にGroovy式のタイプ・チェックを実行できます。詳細は、「ビジネス・コンポーネントでのGroovyスクリプト言語の使用」を参照してください。
「データ・コントロール」パネルでビュー・オブジェクトに定義した行検索を公開できるようになりました。詳細は、「「データ・コントロール」パネルでの行検索の表示」を参照してください。
「Webサービス・データ・コントロールの作成」ウィザードを使用して、ADFビジネス・コンポーネントからADF RESTデータ・コントロールを作成できるようになりました。詳細は、「Webサービス・データ・コントロール・ウィザードを使用したADFデータ・コントロールの作成方法」を参照してください。
bc4j.xcfg
(アプリケーション・モジュール構成)ファイル用の新しい概要エディタを使用して、ADFビジネス・コンポーネント・モデル・プロジェクト内のアプリケーション・モジュールのプロパティをカスタマイズできるようになりました。詳細は、「構成プロパティの宣言的設定方法」を参照してください。
ADFデータ視覚化コンポーネント
新しいチャート・コンポーネントであるADF DVT株価チャートが使用可能になりました。株価チャートは株式の出来高や株価を表示するときに使用します。クライアント側の株価チャートは、レガシーのサーバー側の株価チャートよりも推奨されます。詳細は、「データバインドされた株価チャートの作成方法」を参照してください。
新しいデータ視覚化コンポーネントであるADF DVT統計図表が使用可能になりました。統計図表は汎用性の高いデータ視覚化ツールで、情報を見栄えよく表現できます。統計図表は絶対数や母集団の中の部分集合を表現するのに使用され、様々な用途で使用できます。詳細は、「データバインドされた統計図表の作成」を参照してください。
新しいデータ視覚化コンポーネント、ADF DVTタグ・クラウドが使用可能になりました。タグ・クラウドはタグ・メタデータや文字列メトリックをクラウドまたは長方形のレイアウトの中に表示するデータ視覚化ツールです。タグを色でグループ化したり、相対的なサイズや重要度を割り当てタグのフォント・サイズに反映できます。詳細は、「データバインドされたタグ・クラウド・コンポーネントの作成」を参照してください。
リリース12c (12.2.1.1.0)について、このドキュメントの一部が更新されています。次の表に、追加または変更された項を示します。
第II部 ビジネス・サービスの構築
項を改訂し、Groovy式が信頼できないとして評価されること、およびアクセスが汎用Java APIに限定されることについて詳しく記載しました。「信頼できないGroovy式に関する必知事項」および「ビュー基準を使用して現在のユーザーのビュー・オブジェクトをフィルタリングする方法」を参照してください。
コンシューミング・アプリケーションでADF SDOを使用して公開された検索メソッドを起動する方法を説明する新しい項が追加されました。項「コンシューミング・アプリケーションでの検索メソッド・フィルタ・モデルの使用」を参照してください。
宣言SQLモードを使用してビュー・オブジェクトを作成し、それらをADF RESTリソースとして公開するためのベスト・プラクティスを説明する項が改訂されました。「RESTful WebサービスおよびADFビジネス・コンポーネントについて」を参照してください。
演算子のリストが問合せ検索コンポーネントのモードに応じて制限される可能性がある場合に、問合せ検索コンポーネントのビュー基準演算子の検出に使用される「演算子の表示」ヒント設定の役割を説明する項が改訂されました。「ビュー基準にユーザー・インタフェース・ヒントを設定して検索フォームをサポートする方法」の項を参照してください。
第III部 モデル・レイヤーの使用方法
ADF RESTフレームワークで主キー・ファインダを使用してリソース・コレクションをフィルタ処理する方法を説明する新しい項が追加されました。「主キー値によるリソース・コレクションのフィルタ処理」の項を参照してください。
新しい項を追加し、ADF RESTデータ型がADF RESTフレームワークによってADF RESTリソース・アイテムとそれらの基礎となるADFビジネス・コンポーネント・エンティティ・オブジェクト属性との間でマップされることについて記載しました。項「ADF RESTデータ型」を参照してください。
第V部 データバインドされたWebユーザー・インタフェースの作成
項を改訂し、コンテキスト・イベント使用時の自動リージョン・リフレッシュの無効化を制御するプロパティについて記載しました。項「コンテキスト・イベントの作成について」を参照してください。
項を改訂し、リモート・リージョンなどのリモート・コンシューマに対してイベントを公開する方法について記載しました。項「コンテキスト・イベントの公開方法」を参照してください。
プログラム的なコンテキスト・イベント定義を作成し、イベント・プロデューサを登録して、コンテキスト・イベントをトリガーする方法を説明する新しい項が追加されました(これはデータ制御に依存したバインディングの実行に対する代替の方法です)。「マネージドBeanを使用したコンテキスト・イベントの動的作成および操作の方法」を参照してください。
ビュー基準後方問合せ検索コンポーネントで指定される事前定義された演算子の役割を説明するように、項が改訂されました。「ビュー基準に検索フォーム・プロパティを設定する方法」の項を参照してください。
第VI部 アプリケーションの完成
ユーザーがパブリック・ページにアクセスするときにログインを求められた場合に、ADFセキュリティ・コンテキストから現在のユーザー・データを取得する方法を説明するように項が改訂されました。項「ADF認証に関する必知事項」を参照してください。
ユーザーのログインおよびログアウト時のADFセキュリティ・リダイレクト宛先ページをグローバルに定義するようにconnections.xml
ファイルを構成する方法を説明する新しい項が追加されました。「リダイレクト宛先ページを確実に使用可能にする方法」の項を参照してください。
項を改訂し、読取り専用ビュー・オブジェクトをいつ受動化するかについてのパフォーマンスのヒントに詳しい説明を加えました。項「ビュー・オブジェクトの状態の管理方法」を参照してください。