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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド
12c (12.2.1.1.0)
E77227-02
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Hyperion Financial Managementデータ・ソースおよびHyperion Planningデータ・ソースでの作業

Hyperion Financial ManagementおよびPlanningデータ・ソースからのメタデータのインポートおよび問合せについて説明します。

この節の内容は以下のとおりです。

Hyperion Financial Managementデータ・ソースからのメタデータのインポート

Hyperion Financial Managementデータ・ソースからメタデータをインポートすると、メジャーとディメンションの両方が物理レイヤーにインポートされます。

Hyperion Financial Managementハイパーキューブ・モデルは、次のように物理レイヤーで公開されます。

  • Hyperion Financial Managementにはメジャーが1つのみ存在し、このメジャーはValueと呼ばれます。このメジャーは、物理レイヤーで単一ファクト列としてモデリングされ、ここでもValueと呼ばれます。

  • メジャー列のValue - データ・タイプDOUBLEが、Hyperion Financial Managementへインポートされます。

  • Valueメジャーには、CellText、CurrencyTypeおよびAttributeの3つのベース・プロパティがあります。これらのプロパティはすべて、追加ファクト列として表されます。

  • Attributeプロパティには、さらにIsReadOnlyなどのサブプロパティがあります。これらのプロパティも追加列として公開されます。

次の図は、物理レイヤーでのHyperion Financial Managementデータのモデリングを示しています。

Hyperion Financial Managementのディメンションはすべて、物理レイヤーでは親子階層としてモデリングされます。共有メンバー、代替階層および非バランス型階層がサポートされています。

ディメンション・メンバーのプロパティは、列(Name、Description、ShortNameなど)として公開されます。Sort Orderと呼ばれる追加列もディメンションごとに表示されます。この列には、Hyperion Financial Managementデータ・ソースから取得されたカスタム・ソートに関する情報が含まれます。

Hyperion Financial Managementの各ディメンションには、対応するポイント・オブ・ビュー(POV)値があり、この値は、ユーザーごとにカスタマイズされた情報を提供します。このPOV値は、「ディメンション」ダイアログの「階層」タブの「デフォルトのメンバー」として公開されます。「デフォルトのメンバー」フィールドは、インポート時に移入されますが、ユーザー・ベースの要件に応じて、デフォルト値の更新が必要な場合があります。

注意:

Hyperion Financial Managementの階層に「デフォルトのメンバー・タイプALL」オプションを選択しないでください。

Hyperion Planningデータ・ソースからのメタデータのインポート

Hyperion Planningデータ・ソースからデータをインポートすると、メジャーとディメンションの両方が物理レイヤーにインポートされます。

Hyperion Planningデータ・ソースからのメタデータのインポートおよび問合せには、Hyperion Planningサーバー・バージョン11.1.2.4以上が必要です。

Hyperion Planningモデルは、次のように物理レイヤーで公開されます。

  • インポート済のHyperion Planningデータ・ソースには、複数のValue列が含まれ、異なるデータ・タイプのメジャーをサポートできます。

  • Hyperion Financial Management固有のいくつかのメジャーは、Hyperion Planningデータ・ソースにインポートされません。

  • Attributeプロパティには、さらにIsReadOnlyなどのサブプロパティがあります。これらのプロパティも追加列として公開されます。

次の図は、物理レイヤーでのHyperion Planningデータのモデリングを示しています。

Hyperion Planningのディメンションはすべて、物理レイヤーでは親子階層としてモデリングされます。共有メンバー、代替階層および非バランス型階層がサポートされています。

ディメンション・メンバーのプロパティは、列(Name、Description、ShortNameなど)として公開されます。Sort Orderと呼ばれる追加列もディメンションごとに表示されます。この列には、Hyperion Planningデータ・ソースから取得されたカスタム・ソートに関する情報が含まれます。

Hyperion Planningの各ディメンションには、対応するポイント・オブ・ビュー(POV)値があり、この値は、ユーザーごとにカスタマイズされた情報を提供します。このPOV値は、「ディメンション」ダイアログの「階層」タブの「デフォルトのメンバー」として公開されます。「デフォルトのメンバー」フィールドは、インポート時に移入されますが、ユーザー・ベースの要件に応じて、デフォルト値の更新が必要な場合があります。

注意:

Hyperion Planningの階層に「デフォルトのメンバー・タイプALL」オプションを選択しないでください。

Hyperion Financial Managementデータ・ソースおよびHyperion Planningデータ・ソースへの問合せサポートについて

Hyperion Financial Managementデータ・ソースおよびHyperion Planningデータ・ソースに対しては、メンバー問合せ(ディメンション参照)とデータ問合せ(メジャー分析)が両方ともサポートされます。

大部分の論理SQL関数は、Oracle BIサーバー内で実行されます。ただし、Hyperion Financial ManagementおよびHyperion Planningに固有の次のファンクションにアクセスするには、EVALUATE_PREDICATEを使用します。

  • PeriodOffset (オフセットによる前回または将来の期間へのアクセスに使用されます)

  • Hyperion Financial Managementに固有のNA抑制ファンクション(SuppressDerivedSuppressInvalidIntersectionSuppressNoAccessSuppressZeroSuppressError)

  • Baseファンクション(指定した祖先メンバーの下のリーフ・メンバーを返します)

  • CommonChildren

  • ユーザー定義関数

構文と使用方法の詳細は、<<EVALUATE_PREDICATE- SQLリファレンスへのリンク>>を参照してください。

前のリリースでは、手動でSuppressMissing関数をEVALUATE_PREDICATEに追加して欠落したセルを抑止していました。現行リリースのOracle BI EEでは、PERF_PREFER_SUPPRESS_EMPTY_TUPLESデータベース機能がサポートされています。このデータベース機能により、Oracle BI EEはSuppressMissing関数をHyperion Financial Managementデータ問合せまたはHyperion Planningデータ問合せに挿入して、欠落したセルを抑止します。ERF_PREFER_SUPPRESS_EMPTY_TUPLESで、空のセル値を持つ空のタプルを削除するかどうかを制御します。このデータベース機能によって、最終結果セットでnullの抑制の動作が変更されることはありません。

時系列関数に対しては、ネイティブ・サポートはありません。時系列関数は、データ・モデリングを通してのみサポートされます。